インフラエンジニアは、インターネットの基盤に関わる仕事で医療や航空管制にも携わっています。インフラエンジニアという言葉は聞いたことはある人でも、
「インフラエンジニアの具体的な仕事内容は何?」
「インフラエンジニアの将来性は?」
「他のエンジニアとの違いはどこ?」
など、疑問に感じることでインフラエンジニアに転職をためらったり、興味はあるけど未経験だから転職は無理とあきらめていませんか?
そこで、今回はそもそもインフラエンジニアとはどんな職業なのか、その仕事内容を平均年収も交えて紹介します。また、インフラエンジニアに必要なスキルや未経験からなる方法もご紹介。
この記事を最後まで見れば、インフラエンジニアについて思っている疑問の多くが解消されるでしょう。
インフラエンジニアとは?
「インフラ」とは「インフラストラクチャー」のことで、日本語にすると「基盤」になります。
従ってインフラエンジニアとは、「ITサービスの基盤を作るエンジニア」のことを指しているんですね。
世間一般に「インフラ」と言うと電気、ガス、水道、電車のような公共サービスを指します。
これは生活をする上で必須の基盤であるため、総称して「インフラ」と呼ばれています。
同様にITサービスの世界では、IT機器類がネットワークで繋がるシステムを「インフラ」と呼びます。そしてこのインフラを作り上げるエンジニアを「インフラエンジニア」といいます。
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアの主な仕事内容は、下記の3つです。
- システムの設計
- 設計したシステムの構築
- 構築したシステムの運用
まずシステム設計では、インフラの規模と予算やスケジュールを決定します。
ユーザー数や通信容量を見積ってサーバー機器やネットワーク経路を設計します。
次にシステム構築では、先に説明したシステム設計に基づき、サーバー機器類の設置やネットワークの接続・ソフトウェアのインストールなどを行うことを指します。
また、設計したインフラサービスが正しく稼働するかの動作チェックも行います。
またシステム運用では、クライアントに納品したインフラサービスが24時間365日稼働するように監視・運用します。
障害が発生した場合は、真っ先に原因究明と障害復旧を担当。
一般的にシステム運用は開発メンバーとは別の専任メンバーが行います。
インフラエンジニアの種類
普段インフラエンジニアは総称として呼ばれていますが、業務に沿って大きく4つに分かれているんですよ。インフラエンジニア4つの種類としては、以下の職種が挙げられます。

どの分野も、それぞれ深く相互に関わり合っているものの違う役割を持っています。
一概にインフラエンジニアと言っても、担当する業務や専門分野は分かれています。
もしインフラエンジニアを目指そうと考えていたら、それぞれの種類や仕事内容をチェックしておきましょう。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、その名のとおりサーバーの構築や運用、保守を担う職種になります。
サーバーにも種類があり、
- Webサーバー
- メールサーバー
- アプリケーションサーバー
などいくつかに分かれているんですね。
サーバーエンジニアは、あらゆるサーバーの種類の知識を備えている必要があります。
また、近年のサーバー構築はクラウドサーバーを利用するケースが主流になってきています。
クラウドスキルを身につけておけば、サーバーエンジニアとしての需要や価値が高まりますよ。
サーバーエンジニアについて詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてみてくださいね。
→【完全網羅】サーバーサイドエンジニアの仕事内容/年収/スキル/将来性について解説
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークやルーターなどデバイス同士の接続に関わるお仕事です。
ネットワーク機器の設定は、安全なネットワーク環境を提供するのに重要な作業になるんですね。
上記で紹介したサーバーエンジニアと同様に、クラウド環境での業務が増加傾向にあります。
これからのネットワークエンジニアには、クラウドネットワークに関する知識も必要になってきます。
ネットワークエンジニアについては、以下の記事で網羅的に紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
→【完全網羅】ネットワークエンジニアの仕事内容/年収/スキル/将来性について解説
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計や構築、運用や保守まで担う職種になります。
どんなシステムであっても、情報を保管するデータベースが使われるのでシステムになくてはならない仕組みなんですね。
ただ、システムエンジニアがデータベースの設計や構築、運用や保守を担う場合がほとんどなんですね。
なので、データベースエンジニアとしての需要は限られています。
本記事の以下の内容で、システムエンジニアのお仕事については紹介しているのでそちらも参考にしてみてくださいね。
また、以下の記事ではデータベースエンジニアについて詳しく解説していますのでチェックしてみてください。
→今更聞けない!データベースエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性、資格も紹介
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアも名前のとおりに、セキュリティソフトの導入や運用、テストを実施する職種になります。
最近では、サイバー攻撃への対策も考慮する必要があるためセキュリティエンジニアの需要がは高まる傾向にあります。
仕事の特徴として、専門的かつ幅広い知識がセキュリティエンジニアには求められます。
一般的には、サーバーエンジニアなどの職種を数年以上経験したキャリアアップの先として、セキュリティエンジニアがあるんですね。
インフラエンジニアの平均年収
年齢 | 年収 |
---|---|
20代 | 300万円〜400万円 |
30代 | 350万円〜400万円 |
40代 | 400万円〜700万円 |
20代はインフラエンジニアの基礎を学ぶ期間のため、先輩エンジニアの指示を基に補助的な設計を担います。
一方、30代はインフラエンジニアの独り立ちも終えて安定的に会社に貢献できる年代です。更に仕事の質も求められる年代となり、若手エンジニアを育てながら自己のステップアップも考える必要があります。
40代はインフラエンジニアも円熟期となり、自身のキャリア選択が必要になります。更にスキルを磨いてスペシャリストを目指すのも良し、マネジメント能力を高めてゼネラリストを目指すこともできます。
この年代になると人によって仕事のスケール差が出て来ますので年収にも幅があります。
更なる収入を目指すコースとしてフリーランスを狙うことも可能です。
フリーランスとなると年収1000万円以上がベースになると言われています。
インフラエンジニアの年収事情についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
→インフラエンジニアの平均年収は?年代や資格別に紹介!上げていく方法も
インフラエンジニアに必要な言語
インフラエンジニアは一般的に、サーバーやネットワークなどインフラ基盤の設計や構築を担当します。
そのためプログラミングのスキルは必須ではないですが、プログラミング言語を理解しておくことで業務の効率化を図れるんですね。
実際の具体例としては、システム障害対応の際にログを調べるにはシェルプログラミングの知識が必要となります。
特にインフラエンジニアの現場では、OSコマンドの自動実行や、サーバー管理に必要なシェルスクリプト言語としてBashが使われています。
また、システム開発では環境構築からプログラミング、サービスのリリースまで全てを手がけられるフルスタックエンジニアへの関心も高まっています。
インフラエンジニアがプログラミング言語を習得することは、キャリアアップにもつながっているんですね。
インフラエンジニアの言語についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
→インフラエンジニアに役立つ言語7選!必要なスキルや学習方法も解説
インフラエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアに必要なスキルは、主に下記の3つです。

まずインフラサービスの構築は、ネットワークやサーバー機器だけで無く、セキュリティやソフトウェアのスキルが求められるため、様々の技術者と進捗確認や課題共有等ができるコミュニケーション能力が必要です。
最近では物理サーバーは、設置場所やコストの関係から仮想サーバーにシフトしています。
これに伴ってインフラエンジニアは、仮想サーバーを構築するためのクラウドスキルが求められています。
またインフラサービスの構築には、ネットワーク機器やサーバー機器に加えてさまざまなソフトウェアを扱います。
これらの機材を扱うためには、操作マニュアルやインストールマニュアル等を読みこなす英語能力も必要になるんですね。
インフラエンジニアとその他のエンジニアの違い
数多く存在するITエンジニアの中でも、インフラエンジニアはサーバーやデータベースなどシステムに関わることが多いお仕事です。
何かサービスを提供する際には、システムはその中核となる重要な要素と言えます。
しかし、他のITエンジニアも同様かと言うとそうではありません。
それぞれのエンジニアには仕事の特徴があり、活躍する市場も業務内容も大きく変わってくるんですよ。
ITエンジニアを目指す方の中には、どのエンジニアを目指そうか迷っている方もいるでしょう。
そこでここでは、インフラエンジニアと他のエンジニアの違いについて紹介していきます。
ITエンジニアの中でも、あなたに合ったエンジニア職種が見つかる可能性もあるので参考にしてみてくださいね。
それではさっそく、それぞれのエンジニアの仕事について詳しく紹介していきます。
インフラエンジニアとバックエンドエンジニアの違い
Webコンテンツを制作する現場では大きく分けて、フロントエンドとバックエンド2つの分野に分かれています。
中でもユーザーから見えないバックエンドを担当するのが、バックエンドエンジニアなんですね。
バックエンドエンジニアは業務の中で、サーバー側の処理を担当することもあります。
サーバーに関わる職種という点では、インフラエンジニアと共通しているんですね。
ただ、バックエンドエンジニアの主な仕事はあくまでバックエンドシステムの保守や運用です。
サーバーに関する業務もあるという程度で、業務や仕事内容は大きく異なると理解しておきましょう。
また、バックエンドエンジニアに必要な言語など以下の記事で詳しく紹介しています。バックエンドエンジニアについてさらに知りたい方は、参考にしてみてくださいね。
→バックエンドエンジニアに必要な言語7選!フレームワークやライブラリ、必須スキルも紹介
インフラエンジニアとマークアップエンジニアの違い
先ほど紹介したバックエンドエンジニアと対照的に、フロント部分を担当するエンジニア職種の1つがマークアップエンジニアです。
中でもマークアップエンジニアは、Webコンテンツ制作の画面に関わる作業が多いんですね。
マークアップエンジニアは、マークアップ言語であるHTMLやスタイルシート言語であるCSSを用いて画面制作を行います。
同じエンジニアであっても、まったく違うお仕事なんです。
フロントエンドに関わるマークアップエンジニアのキャリアパスとしては、この後に紹介するフロントエンドエンジニアやWebデザイナーなどが挙げられます。
マークアップエンジニアについては、以下の記事で網羅的に紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
→【2022年最新】マークアップエンジニアの仕事内容、年収、将来性
インフラエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い
フロントエンドを担当するエンジニアの中でも、需要が高いのがフロントエンドエンジニアです。
なぜ需要が高いかというと、幅広い分野で活躍する知識とスキルをフロントエンドエンジニアは備えているからなんですね。
フロントエンドエンジニアは、マークアップエンジニアが主に担当する画面制作はもちろんSEO対策やUI/UX設計の知識を駆使してWebコンテンツを制作します。
フロントエンドにおけるプロフェッショナルとも言えるお仕事なんですね。
ただ、どんなにデザインが良いWebコンテンツを制作してもサーバーやネットワークなしにはサービスは成立しません。
インフラエンジニアとは全く違う職種ですが、それぞれが専門分野で互いに関わり合っているんですね。
また、フロントエンドエンジニアについては以下の記事で網羅的に紹介しています。フロントエンドエンジニアに必要なスキルや年収が気になる方は、参考にしてみてくださいね。
→【徹底解説】フロントエンドエンジニアとは?仕事内容・年収・スキル・将来性まで
インフラエンジニアとシステムエンジニアの違い
先ほどもインフラエンジニアの種類で少し触れましたが、システムエンジニアはデータベースの設計や運用、保守に関わる職種です。
インフラエンジニアとも、業務の中で関わりがあるエンジニアになります。
システムエンジニアという名前は、ITエンジニアの中でもよく耳にするでしょう。
知名度のとおり、ITエンジニアの代表的な職種と言えるのがシステムエンジニアです。
システムエンジニアは、サービスやコンテンツの核となるシステムの設計を担当しています。
システムの設計は大きく分けると基本設計と詳細設計の2つに分けられていて、設計後にはプログラムを作成し動作確認まで行う精密なお仕事なんです。
また、システムエンジニアについてさらに知りたいという方には、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
→システムエンジニアとはどんな仕事?年収や資格、将来キャリアパスも紹介
インフラエンジニアの仕事はきつい?やりがいはある?
実際、インフラエンジニアってきついの?と気になる方もいるでしょう。
生活の大半を占める仕事は、人生の満足度を左右するものです。
これからインフラエンジニアを目指そうと思っている方は、仕事にやりがいがあるかどうかやつらさは事前に知っておきたいですよね。
収入や将来性だけでなく、就職や転職時の判断材料にもなります。
そこでここでは、サーバーサイドエンジニアやりがいや仕事の苦しい部分にについて解説していきます。
仕事の良い面でなく、苦しい部分など両方の側面からインフラエンジニアがあなたに合っているかどうか判断してみてください。
インフラエンジニアはきつい仕事?
「インフラエンジニア」とGoogleで検索してみると、きついという関連キーワードが出てきます。
実際に、きついと感じているエンジニアの方も一定数いるということなんですね。
インフラエンジニアは仕事の中で急な対応に追われたり、休日出勤や残業が必要な場合もあります。
ただ、上記のことはインフラエンジニアに限ったことではありませんよね。
急なトラブル対応をしなければいけない理由としては、サーバーに関わる業務だということが大きな要因です。
もしサーバーに不具合があったことで、サービスが停止してしまったりシステムに支障が出てしまっては対応必須ですからね。
インフラエンジニアは仕事内容の特徴からも、やむを得ない理由で急な対応に追われることがあります。
仕事とプライベートはしっかり分けたいという方であれば、苦しい思いをする職種の1つと言えるでしょう。
また、インフラエンジニアのきつさについてさらに知りたいという方には、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
→インフラエンジニアがきつい理由9選!きつい中でも活躍する方法3選
インフラエンジニアのやりがいは?
「社会貢献度が高い仕事!」
「仕事がなくなる心配は少ない」
「ITエンジニアの中でも、高収入が狙える!」
など上記で挙げたように、インフラエンジニアのやりがいは多く存在します。特にやりがいにつながる要素を紹介していきますね。
中でも、インフラという名前のとおりインターネットがない世界は想像しにくいですよね。インターネットを構築、整備する仕事だからこそ需要は高まる傾向にあります。
また、上記の年収の部分でも紹介しましたがインフラエンジニアは高収入を狙える仕事でもあります。
ただ、発生するであろうリスクなどを予想する先見性が問われるので、知識と経験値が必要なことは理解しておきましょう。
また、インフラエンジニアのきつさについてさらに知りたいという方には、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
→インフラエンジニアのやりがい8選!現役インフラエンジニアの口コミまで
インフラエンジニアのキャリアパス
ネットワークの構築に関わることでIT業界を支えるインフラエンジニアの仕事は、決して簡単ではありません。
さらに、インフラエンジニアは多様な業務を担うのでキャリアパスも複雑になります。
そこでここでは、インフラエンジニアになることを見込んで必須なスキルを踏まえてキャリアパスを紹介していきます。
インフラエンジニアになるためには、以下3つの知識やスキルの習得が必要です。
- ネットワークやサーバー、ソフトウェアなどの知識
- 要件定義を元に設計書を提出
- 素早いシステム復旧
上記のスキルに加えて、今後はクラウドに関する知識やスキルも必要となってきます。まずは、上記3つのスキルを身につけてインフラエンジニアを目指していきましょう。
インフラエンジニアに未経験からなる5STEP
インフラエンジニアは多様な業務を経験するので、たくさんのキャリアパス先があることがわかりました。
しかし、「未経験でもインフラエンジニアになれるの?」と思いませんか。
結論からいうと、未経験でもインフラエンジニアになることは可能です。
そこで、未経験からインフラエンジニアになる具体的な方法を5つに分けて紹介します。
- STEP1:サーバー系かネットワーク系か選び、基礎を学習する
- STEP2:Linuxサーバーとシェルを学ぶ
- STEP3:転職エージェントに登録する
- STEP4:転職エージェントから業界の情報を聞く
- STEP5:復習する
それぞれ詳しく解説します。
STEP1:サーバー系かネットワーク系か選び、基礎を学習する
まず、自分のやりたい仕事を選んでサーバー系かネットワーク系どちらかを重点的に勉強しましょう。
その理由は、同じインフラエンジニアでも、ソフトウェアの運用管理やデータベースを扱うサーバー系とルーターやネットワーク機器を使い、最適なインターネット環境を作るネットワーク系と分かれており、仕事内容が全く違うからです。
サーバー系では、主にLinuxやWindows serverでサーバーOSを知り、DNSサーバーやWebサーバーなどの運用構築を学んでおきましょう。
ネットワーク系では、WAN/LANやイーサネット、サブネットマスクの計算などのネットワークに関わる基礎を学ぶ必要があります。
最初は聞き慣れない単語が多くて、頭が混乱するでしょう。
しかし、最初は単語に慣れる気持ちで本やサイトを見ると自分を追い詰めることなく楽しく勉強できますよ。
STEP2:Linuxサーバーとシェルを学ぶ
STEP2は、Linuxサーバーとシェルを学ぶことです。
サーバー系を選んでいる人は、Linuxは現場でよく使いますが、ネットワーク系でもLinuxは使うので、ネットワーク系を重点的に勉強しつつもLinuxの基礎を身につけておきましょう。
Linuxサーバーを使う時に、もう一つかかせないのがシェルです。
シェルとは、OSの核に私たちが入力したコマンドを伝える役割を持っています。一言でいうと会社の受付の人の役割をしているのです。
主にシェルは、プログラムの起動や終了、ファイルの一覧などの作業を効率よくするために使われています。
シェルには、シェルスクリプトという言語もありますが、シェスクリプトだけ勉強してもLinixは動かないので、Linuxサーバーを勉強する中で一緒に覚えていきましょう。
STEP3:転職エージェントに登録する
STEP3は転職エージェントに登録することです。
転職エージェントを使うことで、自分は勉強に集中でき、仕事探しは転職エージェントに任せるといった戦略が取れ、効率よく転職できます。
また、転職エージェントが登録無料なところもいいですね。
転職エージェントは登録した人からお金をもらうのではなく、転職エージェントに登録している企業からお金をもらう仕組みなので、無料で登録できるのです。
おすすめの転職エージェントはマイナビIT AGENTで、求人数は2万7000件あります。連絡もこまめにくるので、転職時の小さな困りごともすぐ解決してくれますよ。
転職エージェントも1つではなく、数社登録して自分に合う転職先を見つけましょう。
STEP4:転職エージェントから業界の情報を聞く
転職エージェントの使い方として、インフラエンジニア業界の情報や転職先の会社について質問しましょう。
なぜなら、事前に業界情報や転職先の会社について知っていると、転職しやすくなり転職後のギャップも少なくなるからです。
転職エージェントは実際に企業に足を運んで人事の人と話をし、その会社の雰囲気や業界で求められている人材などを知っているんですよね。
転職先の求められている人材について知っておくと、面接でも相手が欲しいと思える受け答えの戦略が練られます。
また、人間関係の情報を事前に聞いておくことで、転職した際でもギャップが少なくなり、転職失敗を減らすこともできますよ。
転職エージェントは、転職者の味方なので積極的に質問し、情報を得ましょう。
STEP5:復習する
最後は復習をして、転職初日で出遅れないようにコードを練習しましょう。
復習する理由は、転職初日で周りについていけず転職を後悔する人が多いからです。
具体的にはSTEP1とSTEP2を復習しながら、転職エージェントから聞いたアドバイスを追加で勉強するといった方針ですね。
復習する時は、手を動かして実際にコードを書くことがおすすめです。その理由は、自分で理解している部分と理解してない部分がわかるから。
効率よく勉強するためには、理解できた部分の練習は後にしておいてできなかった部分を勉強することで弱点が補われるのです。
具体的には、書いたコードでうまく動いた理由と動かなかった理由を書き出して分析します。
うまく動いた部分はそのままにして、動かなかった部分を再度勉強するといいですよ。
失敗してもいいので、多くコードを書いて失敗した部分を復習すると効率よく勉強できます。
インフラエンジニアに転職する5STEP
未経験からインフラエンジニアになる方法はわかりましたが、元々エンジニアだった人の転職はどうしたらいいのか気になりますよね。
次に、元々エンジニアだった人のインフラエンジニアへの転職方法を紹介します。具体的にはこの5つです。
- STEP1:転職エージェントに登録する
- STEP2:シェルを学ぶ
- STEP3:Linuxサーバーを構築する
- STEP4:経験や実績をまとめる
- STEP5:余裕があれば資格を取る
未経験者の説明と被る部分もありますが、詳しく解説しますね。
STEP1:転職エージェントに登録する
まずは、転職エージェントに登録しておきましょう。
はじめから転職エージェントに登録し、面談することでインフラエンジニアになるには何が足りないかがわかります。
足りない部分がわかると、今後の勉強計画も立てやすくなるでしょう。
準備してから転職エージェントに向かう未経験者と違い、経験がある転職希望のエンジニアは今の自分でインフラエンジニアに転職できるか転職エージェントに評価してもらう必要があるんですね。
「ダメ出しされたらどうしよう…」とネガティブな気持ちになるかもしれません。
しかし、効率よく転職するにはまず、今の現状を知ってから転職する方がいいですよ。
STEP2:シェルを学ぶ
2つ目にシェルを学びましょう。
シェルとは、Linuxで使われるユーザーとOSの仲介役の機能を持っています。
インフラエンジニアでサーバー系になる人もネットワーク系になる人もLinuxは使うので、必須の知識です。
しかし、シェルだけ学んでいてはいけません。シェルはLinuxを動かすためにある機能の1つで、シェル単体でLinuxは動きません。
構造や仕組みをある程度わかったら、STEP3に進んでシェルを組み込んでいきましょう。
STEP3:Linuxサーバーを構築する
次は、実際にLinuxサーバーを構築してみましょう。自分でサーバーを構築する理由は、転職時に自分ができることをアピールするためです。
近年は、転職時に実際に書いたコードを提出する企業もあるので作っておくと採用率も上がります。
実際にサーバーを構築するときは、自分が欲しい機能のサーバーソフトウェアを使うことがおすすめです。
例えば、Webサーバーを構築したいけど、トラブル対策が簡単なものがいいなら『Apache』というふうに決めます。
他にもデータベースやDNSサーバーなど構築したいものによって様々なサーバーソフトウェアがありますので、自分が構築したいものやこの企業はこのサーバーを作っているから自分も同じサーバーソフトウェアで構築すると練習になりますね。
STEP4:経験や実績をまとめる
インフラエンジニアの転職に限らず、前職で何をしていたのかは面接の場面で必ず聞かれるため経験や実績をまとめましょう。
例えば、ただ取った資格を書くのではなく、その資格でどんなことが起きたのかが重要です。
何も浮かばない時や、これでいいだろうかと不安な人は転職エージェントと一緒にやってみるとアドバイスがもらえます。
STEP5:余裕があれば資格を取る
余裕があれば資格を取りましょう。
インフラエンジニアは、必ずしも資格が必要な仕事ではありませんが資格を持っておくことで技術の証明になります。
インフラエンジニアの資格のおすすめは、以下の4つがおすすめです。
- Linuxサーバーを使った運用・構築の資格「LInuC」
- ITエンジニアの基礎証明である「基本情報技術者試験」
- サーバー系を目指すなら「データベーススペシャリスト」
- ネットワーク系を目指すなら「ネットワークスペシャリスト」
さらに、インフラエンジニアの資格について詳しく知りたい時は、こちらの記事で詳しく解説しているので良ければ合わせて見てくださいね。
→インフラエンジニアに資格は必要?国家資格やベンダー資格、学習方法も
独学でもインフラエンジニアは目指せる?
インフラエンジニアになるのに、資格は必要ないと上記では紹介しました。資格と同様に、インフラエンジニアには学歴が求められるわけでもありません。
ただ、独学でいきなりインフラエンジニアを目指すには注意が必要です。結論、独学ではインフラエンジニアになるのに3〜5年かかってもおかしくないでしょう。
なぜなら、インフラエンジニアが扱うITに関する技術や知識は膨大だからです。運用や保守に関する現場で学ぶのとは違い、独学で学ぶには限りがあります。
独学でインフラエンジニアを目指せないわけではありませんが、いきなりインフラエンジニアになれる人は多くないでしょう。一般的にも、ITに関する現場で実務経験を積んだのちインフラエンジニアになるのが主流です。
また、インフラエンジニアの勉強方法ついてさらに知りたいという方には、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
→【初心者必見】インフラエンジニアの勉強法!初級者や中級者、上級者に分けて解説
まとめ
今回は、インフラエンジニアについて解説しました。
インフラエンジニアは、インターネットの基盤に関わるサーバーやネットワークなど、多くの仕事で必要とされ、現在転職市場を中心に需要が伸びています。
トラブルがあった時は、休日出勤や残業があるものの医療や航空管制にも関わるので社会貢献度が高いことも特徴です。
そんなインフラエンジニアですが、未経験から転職可能です。未経験からインフラエンジニアになるSTEPは以下の通りでしたね。
- STEP1:転職エージェントに登録する
- STEP2:シェルを学ぶ
- STEP3:Linuxサーバーを構築する
- STEP4:経験や実績をまとめる
- STEP5:余裕があれば資格を取る
サーバー系やネットワーク系の基礎を勉強しつつ、転職活動するのは難しいので、転職エージェントを活用しましょう。