最近、プログラミングが稼げる職業と注目されてWebエンジニアに転職する方が多くなりました。一方で、WebエンジニアやめとけやWebエンジニアきついというネガティブなワードも世間では言われているんですね。
これからWebエンジニアに転職したい、興味があるあなたは、
「Webエンジニアのどこがきついんだろう?」
「Webエンジニアは在宅ワークもできるのにどうして?」
「Webエンジニアはどんな仕事をするのだろう?」
などの疑問を持っている方も多いでしょう。
そこで今回は、Webエンジニアがきついと言われている理由を紹介します。そのほかにも後悔しない転職をして欲しいので、Webエンジニアを目指す前に確認すべきことや転職前に確認するべきことも紹介しますね。
Webエンジニアを目指している方で、後悔しない転職やWebエンジニアがきつい理由を知りたい方は本記事を参考にしてみてください。
Webエンジニアの仕事
Webエンジニアがきつい理由の前にWebエンジニアがどんな仕事をしているのか?気になりますよね。具体的な仕事内容は、ECサイトや Webサービスの開発や設計、保守、点検です。
よくWebエンジニアは「プログラミングだけできればいい」と勘違いする方がいますがそれは違います。Webエンジニアは、WebデザイナーやWebディレクターが指示した内容通りにプログラムを書いたり、クライアントの要望を聞いてどんなWebサービスを開発したらいいかを考えることも仕事です。
また、Webサービスを作った後もサイトが正常に動いているかやバグがないか常に点検を行なっています。Webエンジニアの仕事内容は幅広く、自分の予想以上に仕事があります。
仕事量の多さに驚き、こんなはずではなかったと転職を後悔してしまう方もいるんですね。
Webエンジニアがきついと言われる理由8選
次は、Webエンジニアがきついと言われている理由を詳しくみていきましょう。Webエンジニアを目指している方はみたくないと思いますが、現役のWebエンジニアが悩んでいることなのでチェックしておきましょう。
間違った転職先を選ばないための参考にしてください。
客先常駐の勤務がある
1つ目は、客先常駐の勤務があることです。客先常駐とは、自分の所属する会社に通勤するのではなく別の企業に常駐して勤務することをいいます。
よくIT業界ではSES(システムエンジニアサービス)という言葉が使われます。客先常駐のメリットは、就職のしやすさです。求人を見ると中途採用や未経験の採用が多いのは客先常駐がある会社です。
大手の会社で客先常駐するとエンジニアとしての知識がついたり人脈が広がっていくのも大きなメリットなんですね。
デメリットは扱いの低さです。客先常駐は、正社員みたいな扱いがなく派遣社員ぐらいの扱いになります。
客先常駐先も早くて半年で会社が変わったりと、なれてきた頃に常駐先が変わることもあるのでスキルが身につきにくいです。客先常駐が向いている方の特徴は、エンジニアとして経験を積みたい方がピッタリ。
まだ経験が浅く知識を自分のものにしたいという方は客先常駐に向いている方ですね。
仕事が属人化しやすい
2つ目の理由は、仕事が属人化しやすい点です。属人化とは、仕事の進め方や進捗を当人以外わからない状態を言います。
担当が突然休んだり、退職してしまうと起こります。なぜWebエンジニアが属人化しやすい傾向があるかというと、Webエンジニアが忙しくマニュアルを作る暇がないからです。
Webエンジニアは人手不足でWebエンジニア1人が持つ仕事が多くなっています。仕事が忙しい分、会社の細かなところに時間が使えないのが大きな理由です。
忙しくても、なんとか仕事は回っていたから今後もなんとかなるだろうと思ってしまう心理的理由もありますね。
アジャイル開発のスピードについていけない
アジャイル開発とは、現在よく使われているソフトウェアやシステム開発の1つです。1週間から1ヶ月の間で企画、設計、実装、テスト、運用を繰り返しアップデートを繰り返します。
その開発スピードの速さについていけないのもWebエンジニアがきつい理由の1つです。アジャイル開発は、開発がメインのフロントエンジニアや運用メインのバックエンジニアの担当がなく、アジャイル開発に関わる全員が開発も運用もしていく大きな特徴があります。
ソフトウェアやシステム開発のすべてに関われるので、スキルをあげたい方にはオススメといえます。
今まで使っていた技術がすぐに使えなくなる
4つ目は、今まで使っていた技術がすぐに使えなくなる点です。Webサービス業界は、IT業界に比べて技術の移り変わりが激しく常に勉強しています。
実際、現役エンジニアは休日もコードを書いたり、GitHubで新しいコードを試している方がたくさんいます。現役エンジニアは趣味というか呼吸するようにコードに触れて勉強しています。
勉強嫌いだとWebエンジニアはかなり辛い職業になるでしょう。
残業が続くことがある
5つ目は、残業が続くことがある点です。Webエンジニアは、残業が比較的少ない職業です。
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross エンジニア」では
- Webエンジニアは平均24時間
でした。しかし、Webエンジニアも繁忙期があり忙しい時もあればそうでない日もあります。
繁忙期は夜遅くまで残業する時もあります。連日の夜遅くまでの残業はきついですよね。
ベンチャー企業の人手不足
6つ目に、ベンチャー企業の人手不足があります。企業にはベンチャーWebエンジニア会社があり、その社員は少数精鋭揃いの方ばかりです。
大きな企業では、その方の得意とするジャンルを選んで仕事ができます。しかし、ベンチャー企業だと自分の不得意なジャンルも担当することもあり、周りについていけなくなる可能性もあります。
給料の差がある
7つ目は、給料に差があることです。
給料の差がある理由は企業が上場企業かそうでないかの場合が多く、またその企業の得意のプログラミング言語によっても給料は変わってきます。
激務の職場もある
8つ目が、激務の職場もある点です。Webエンジニアの仕事全てが激務ではありませんが、会社のなかには激務の会社もあります。
激務でも様々で繁忙期の時だけ忙しくなる会社もありますし、毎日忙しい会社もあります。ストレスを溜めやすい方は、毎日忙しい会社は避けたほうがいいでしょう。
しかし、忙しいということは短期間で知識やスキルを身につける意味もあります。体力に自信のある方は忙しい会社にチャレンジするのもありですよ。
Webエンジニアを目指す前に確認すべき4つのこと
次に、Webエンジニアを目指す前に確認すべき4つのことについて書いていきます。最近では、「プログラミングが稼げる職業」として注目され、連日動画広告やCMでも目にします。
広告のおかげかWebエンジニアに転職する方もどんどん増え、多くの方が転職を成功させています。しかし、転職してみると「予想と違った」「自分には合わなかった」と後悔する方も多いのです。
ここでは、Webエンジニアはこういう世界に触れてもう1度「自分は本当にWebエンジニアになりたいのか」考えてみましょう。
IT業界は実力主義であること
IT業界は完全な実力主義ではありません。しかし、未経験の方が転職し給料をあげたい場合は実力が必要です。
未経験でも雇ってくれる会社は最初給料が安いでしょう。そこから給料をあげていくには実力が必要で、そのためにも知識や経験が必要になります。
転職を成功させたから稼げるではなく、転職を成功させてからはじめてスタートラインに立つことができるんです。
IT・エンジニアには様々な種類があること
Webエンジニアに転職する場合、IT・エンジニアには様々な種類があることを知っておきましょう。Webエンジニアといっても
- ゲーム開発が得意・できる
- アプリの開発が得意・できる
- プログラミングが得意・できる
- 保守運用が得意・できる
様々な職業があります。
自分がいったい、何が得意なのかを考えることで間違った転職を防ぐこともできます。プログラミングスクールを卒業し、まだ自分の得意なことがわからない方はクラウドソーシングで1件お仕事を受けてみてはどうでしょうか?
エンジニアは一生勉強し続けるもの
次にエンジニアは一生勉強し続けるものと考えておきましょう。Webエンジニアがきつい理由8選でも取り上げましたが、IT・Web業界は今でもものすごい速さで進化しています。
今では当たり前になったスマホゲームもはじめの頃は、フロントエンジニアの知識を学ばないといけないと必須で勉強した方が多くいました。エンジニアは仕事中でも勉強し、休みの日でも勉強している方が多くいます。
辛い道と感じますが、勉強しないと仕事ができなくなってしまうので辛いですね。エンジニアは、勉強し続けるものと再度心得ましょう。
初心者はSES必須であること
SESは、システムエンジニアリングサービスの略をいい客先常駐で働いている方をいいます。初心者は、SESになることが多い傾向があります。
自社開発や受託開発する会社に未経験で就職は難しく、「まずは現場で知識を磨いていてください。」と言われます。ポートフォリオなど作り、評価されればSESにならずに就職もできますよ。
SESは悪い部分ばかりではなく、スキルの習得が早くなるなどメリットもたくさんあります。しかし、SES企業はブラック企業も多いので慎重に転職先を選んでください。
Webエンジニアに向いている人・向いてない人
ここまで、Webエンジニアがきつい理由とWebエンジニアを目指す前に知ってほしいことを書いてきました。ここまで書くと、Webエンジニアに向いている人はなんとなくわかったきたと思いますが、ハッキリさせるためにより詳しく書きます。
Webエンジニアに向いている人
基本的に1人で作業できる人がWebエンジニアに向いているといえます。Webエンジニアの職場は、チャットでやりとりすることも多く、みんな忙しいので自分で作業を進められる人がWebエンジニアに向いてます。
もう少し詳しくWebエンジニアに向いている人を見ていきましょう。
黙々と作業するのが好きな人
まず、黙々と作業するのが好きな人です。さっきも書きましたが、Webエンジニアの職場ではチャットで会話する職場も多く、みんな不用意に話しかけたりしません。
なので、自分のペースで自分だけで作業を淡々とこなす人は向いているでしょう。しかし、自分だけで作業が多くなるので属人化しやすい傾向もあります。
新しい技術をすぐに取り入れられる人
新しい技術をすぐに取り入れられる人もWebエンジニアに向いています。Webエンジニアは、技術の移り変わりが激しく数年使えた技術が使えない時があります。
そんなWebエンジニアはずっと勉強が必要な世界なのです。自分で勉強する以外にも、誰かから教えてもらった技術をすぐに実行する「素直さ」もWebエンジニアに向いているといえますね。
集中力がある人
さいごに集中力がある人です。Webエンジニアは、地味な作業で数時間パソコンの前でコード見つめることが日常。
そんな中でも高い集中力を発揮して、仕事を続けられる人はWebエンジニアに向いています。しかし、有名はプログラマーでも集中力は1時間もたないと話しているので、「私は集中力がない」と考えず、「集中力を回復する方法」を考えたほうがいいですよ。
Webエンジニアに向いていない人
Webエンジニアに向いていない人に共通するのは、変化に疑問・興味がわかない人です。常に変化しているITやバグが発生したときに「どうして?」と感じ、勉強ができないと使えない技術が増えて、会社内で取り残されることになります。
もう少し詳しくみていきましょう。
勉強が苦手な人
勉強が苦手な人は、Webエンジニアに向いていないでしょう。Webエンジニアを目指す前に知ったおきたいことでも書きましたが、Webエンジニアは常に勉強な世界です。
「仕事以外で勉強するの?」と感じる方がいますが、ほとんどは実践で仕事をしながら勉強しているのがほとんどです。仕事も勉強のうちというわけですね。
ITの変化に興味がない人
続いて、ITの変化に興味がない人もWebエンジニアには向いていないといえます。ITの変化はここ10年で大きく変化し、ITの変化はこれからも続き加速すると言われています。
Webエンジニアは「変化を先取り」して、みんなに提供する力が必要です。ITの変化に興味がないことは時代の変化を読み取れていない意味になり、その後の仕事に大きな障害になるでしょう。
課題や疑問をもたない人
さいごに課題や疑問をもたない人です。プログラミングでは、より簡単にコードを書けないか考えることが多くなります。
自社で使うものでも、他の企業が使うものでも、作ったものについては「できたらはい終わり」にはできません。どう改善するのか考えながら、新しい技術の導入を考えています。
転職前に確認する4つのこと
きついと言われるWebエンジニアですが、求人票以外の情報を調べたり、聞くことでどのような会社なのか判断することが大事です。また、いい企業を見つけたとしても合格しなければ意味がありません。
そこで、少しでも合格率を上げるため取得したほうがいい資格を集めて記事にしています。参考にしてみてください。
→【2021年最新版】プログラマーに資格は必要?メリットやおすすめの資格10選
→フロントエンドエンジニアにおすすめな資格10選!求められるスキルも紹介
離職率を確認する
1つ目に離職率を確認しておきましょう。離職率とは、全社員÷退職した人数を%で表されるものです。離職率が高いと、それだけ会社を辞める人数も多いことになります。
理由は様々ありますので詳しい理由を調べておきましょう。Webエンジニアで離職率が高いと激務の職場の可能性が高いので、体力に自信がない方や精神的に強くない人は避けておいたほうがいいですよ。
会社の雰囲気を確認する
次に、会社の雰囲気を確認しましょう。会社の雰囲気が自分に合っていないと働きにくいですよね。
人事の話し方や面接官との対応、実際働いている人の顔付きなど様々な方向で会社の雰囲気がわかります。しかし、できるなら面接前に会社の雰囲気を知りたいものです。
オススメは転職エージェントに「会社の雰囲気はどうでしたか?」と聞くことです。転職エージェントは求人募集の確認のために直接企業に出向くことがあり、人事と話したりしています。
転職エージェントの体験は、求人票には決して載っていない貴重な情報がたくさんあります。転職エージェントは無料で登録できるので、登録してみてはどうでしょうか?
平均残業を確認する
3つ目に平均残業を確認しましょう。短期的・突発的な残業は仕方ないものの、平均残業時間が多いと残業が当たり前の職場になります。
残業が多い職場は、「エンジニアの作業が多い」や「作業効率が悪い」といった意味にもなるので、注意しておきましょう。
有休やボーナスを確認する
Webエンジニアがきつい理由に「有給休暇が取得しにくい」があります。働き方改革が始まり少しずつ変わってきているものの企業がどんな取り組みをしているのか?有給休暇の取得率もしっかり聞いておきましょう。
ボーナスは求人票には書かれていないこともあり、業績によっては出ないこともあります。できるなら、直近数年分のボーナスが何ヶ月分支給されたのか確認しておくといいですね。
まとめ
今回は、Webエンジニアがきつい8つの真実について解説しました。
最近人気のWebエンジニアですが、メリット・デメリットありましたね。転職する方が本記事を見て少しでも後悔のない選択ができるなら嬉しいです。
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