フリーランスエンジニアとは?メリットやデメリット、必要なスキルも紹介

「自由に働けるって聞くけど、フリーランスエンジニアってどんな風に働くの?」
「自分もフリーランスエンジニアになれるのかな…」

『フリーランスエンジニア』と言う言葉自体は良く聞くものの、どんな働き方なのかイメージが湧かない人もいますよね。

詳細を確認せずにフリーランスへ独立しては「会社員のままでもよかったかな…」と後悔しかねません。

そこで、今回はそもそもフリーランスエンジニアとはどんな働き方なのか、独立するメリット・デメリットを紹介します。必要なスキルやなる方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスエンジニアとは?

フリーランスエンジニアとは会社といった組織に属さず、個人で働く人を指す言葉です。取引先と稼働時間や報酬などをすり合わせ、自分個人で仕事を獲得します。

たとえば、会社員と同様に週5日間の8時間働くだけでなく、週2~3日で5時間のみ仕事することもできるのです。

フリーランスエンジニアは稼働する日や時間帯だけでなく、働く場所も自分で選べます。働き方と働く場所は、次のとおりです。

客先常駐型 取引先に出向いて働く
在宅型 自宅などで働く

客先常駐型は、取引先のオフィスで社員と一緒に働きます。そのため、飲食禁止エリアや仕事のデータ持ち出しなどオフィスのルールは取引先に従うことになります。

ただ、社員ではないため、始業や終業時間、残業の扱いなどは取引先の就業規則に従うことはありません。

一方、在宅型は取引先へは行かず、自宅やカフェなど自分の好きな場所で働く方法です。取引先の社外で仕事をするため、セキュリティ対策をしっかり行うことが求められます。

在宅型の場合、オンラインチャットツールやビデオ通話などのオンラインで取引先と連絡を取ることが多いです。対面で話せば伝わることも、オンラインだと仕事の指示で意図やニュアンスが伝わりにくいこともあります。

ここまで読み進めると、フリーランスエンジニアは理想的な働き方と感じる人も多いでしょう。フリーランスエンジニアで働くメリットはまだあります。逆に、デメリットもあるのです。

以降では、フリーランスエンジニアになるメリットとデメリットを詳しく解説します。

フリーランスエンジニアになる3つのメリット

ここからは、フリーランスエンジニアになるメリットを3つ紹介します。

  • 好きな時間・場所で働ける
  • 会社員以上の収入が期待できる
  • やりたい仕事を選べる

好きな時間・場所で働ける

前述したとおり、フリーランスエンジニアには会社員のような就業規則がないため、好きな時間と場所で働けます。

出典:フリーランスのミカタ

画像に記載されている「フルリモート」とは、会社には行かず自宅などで働くことを指します。そのため、フルリモートの案件を獲得すれば、取引先から指定されたオフィスで仕事する必要はなく、自宅やレンタルオフィスなど働く場所を自由に選べます。

また、会社員のようにフリーランスエンジニアの稼働時間は始業と終業時間が決められているわけではありません。上画像の案件例では「140~180時間」の間で仕事を終わらせれば良いため、好きな時間を選んで働けます。

このように、フリーランスエンジニアは働く時間と場所を自由に選べるため、会社員ほど拘束されず自由な働き方ができるのです。

会社員以上の収入が期待できる

自分で収入や仕事の単価を決められるフリーランスエンジニアの働き方では、会社員以上の収入が期待できます。

次のように、フリーランスエンジニアへ独立し会社員時代の2~3倍の年収を手にした人もいるのです。

会社員は固定給のため、収入が急激に増えることはありません。会社員が収入を上げるには、昇格するか給料の高い会社へ転職する必要があります。

しかし、フリーランスエンジニアは自分で仕事を選べるため、スキルを身につけるほど高単価で稼働時間の長い案件を獲得しやすいのです。

そのため会社員時代と比べて、フリーランスエンジニアは収入を大幅にアップさせることも可能になります。

やりたい仕事を選べる

繰り返し述べているように、フリーランスエンジニアは自分で案件を選べるため、やりたい仕事を選択可能です。

会社員は上司から仕事の指示を受けて動きます。上司が仕事を割り振るため、苦手な仕事が回ってきても、こなさなければなりません。

一方、フリーランスエンジニアは誰からも指示を受けることなく、好きな仕事を選べます。やりたくない仕事は選ばず、希望に沿う案件だけを請け負えばいいのです。

とはいえ、納品した作業の修正や仕様の変更など、取引先から仕事に必要な指示を受けることはあります。

このように、フリーランスエンジニアは自分の意思で案件を決められるため、やりたい仕事だけを行えます。

フリーランスエンジニアになるメリットをさらに詳しく知りたい人は、次の記事に詳しく書かれているため、ぜひ参考にしてください。

人気な理由がわかる!フリーランスエンジニアのメリット8選から向いてる人

フリーランスエンジニアになる3つのデメリット

ここからは、フリーランスエンジニアになるデメリットを解説します。

  • 収入が安定しづらい側面もある
  • 税金・保険料の申告を自分で行わなければならない
  • 仕事でのミスは自己責任になる

収入が安定しづらい側面もある

次の理由から、フリーランスエンジニアの働き方には収入の安定しづらい側面があります。

  • 確実に仕事を獲得できるわけではないから
  • 継続的に仕事をお願いされるわけではないから

仕事へ応募するのは、自分だけではありません。そのため、確実に仕事を獲得できるわけではないのです。

プロジェクトへの求人に複数人のフリーランスエンジニアが応募すれば、取引先はより相応しい人を採用します。取引先に選ばれないと、仕事は得られません。

たとえ取引先から仕事を依頼されプロジェクトに参加できても、必ず継続して仕事をお願いされるわけではないのです。

プロジェクトが終了になったり、より豊富にスキルを持つ人を採用することもあります。

ゆえに、フリーランスエンジニアは常に仕事があるとは限らないため、収入が安定しづらくなります。

税金・保険料の申告を自分で行わなければならない

会社員と違い、フリーランスエンジニアは自分で税金や保険料を申告(確定申告)しなくてはなりません。

副業をしていない会社員は、必要な書類を提出すれば、会社が税金や保険料の申告を代行してくれます。

一方、フリーランスエンジニアは会社に属していないため、自分で確定申告を行います。

確定申告でミスをすれば適切な納税額にならないため、フリーランスエンジニアは税金や保険料の申告を慎重に行わなければなりません。

仕事をしながら税金や保険料の申告を行うため、手間がかかります。また慣れない作業のため、時間もかかるのです。

ゆえに、フリーランスエンジニアは仕事だけに注力していられません。確定申告をスムーズに終わらせるために、税金や保険料の納付といった日々のお金の管理もする必要があります。

仕事でのミスは自己責任になる

フリーランスエンジニアが仕事でミスをすると自己責任になります。

不注意のミスが多額の賠償金の支払いに繋がることもあるため、取引先の情報は慎重に扱う必要があります。

一般的に会社員が仕事でミスした場合、責任は会社が負います。労働契約に違反しない限りは、損害賠償の請求をされることはありません。

一方、フリーランスエンジニアは個人で仕事を請け負うため、ミスした責任は全て自分で取るのです。そのためフリーランスエンジニアは損害賠償請求されることがあります。

発売前のアプリ情報やこれから特許出願する情報を漏洩してしまうと、取引先に多額の損出がでますからね。

漏洩に悪意がなくても、取引先に訴えられてしまうと賠償責任を果たさなければなりません。ゆえに、フリーランスエンジニアは、仕事のミスが自己責任になることを念頭におく必要があります。

フリーランスエンジニアになるデメリットは他にもあります。次の記事に詳しく記載されているので、合わせてご覧になってください。

【焦るな危険】フリーランスエンジニアのデメリット8選と回避方法

フリーランスエンジニアの平均年収

年代別に、フリーランスエンジニアの平均年収をまとめました。

30代 40代 50代
300万未満 35.3% 32.6% 31.2%
300~500万未満 27.9% 31.8% 29.8%
500~700万未満 19.1% 15.5% 19.7%
700~1000万未満 8.8% 14.0% 17.0%
1000万以上 8.8% 6.2% 2.3%

出典:IT人材白書2016

フリーランスエンジニアはスキルレベルや実績の豊富さにより、収入が変わります。そのため年収の階層と各年代を見ていくと、いずれも大きなばらつきがありません。

スキルレベルや実績に応じて、おおよそ年収が決まることを意味しています。

一方、会社員エンジニアの年収を年代別に示すと次のとおりです。

30代 40代 50代
300万未満 21.9% 5.0% 4.1%
300~500万未満 50.1% 29.6% 19.3%
500~700万未満 21.3% 35.7% 32.4%
700~1000万未満 5.5% 24.7% 32.4%
1000万以上 1.2% 5.0% 11.9%

出典:IT人材白書2016

会社員では、年齢が上がると年収が高い割合が増えます。このことから、会社員の場合は年齢に応じて昇給していくことがわかります。

つまり、フリーランスエンジニアと会社員のエンジニアでは、年収が上がる要因が異なるのです。フリーランスエンジニアとして年収を上げるためには、実績を積みながらスキルレベルも上げる必要があります。

フリーランスエンジニアの年収に関して、さらに詳しく知りたい人は次の記事に書かれているので、一緒にご覧になってください。

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フリーランスエンジニアに必要な3つのスキル

フリーランスエンジニアとして活躍するために、どのようなスキルが必要なのか気になる人もいますよね。

そこで、ここではフリーランスエンジニアに必要なスキルを紹介します。

  • 市場価値の高い技術
  • コミュニケーションスキル
  • 自己管理能力

市場価値の高い技術

フリーランスエンジニアには次のような市場価値の高い技術が必要です。

  • Pythonを用いたスクレイピング技術(※1)
  • クラウド上での開発技術
  • セキュリティを意識した開発技術
  • 機械学習の技術

市場価値の高い技術とは、今後需要が高まると予想される技術を指します。市場価値の高い技術を扱うスキルを身につければ、案件が豊富にあるのです。

たとえば、今後需要が高まる仕事に上記のような技術があります。需要が高い仕事は高単価のため、フリーランスエンジニアが身につけるとメリットが大きいのです。

データの保存や共有を行う方法としてクラウドが主流になりつつあります。また、スマートスピーカーのように話かけられるほど質問や指示のデータが蓄積し学びつづける機械学習は今後幅広い分野で利用されることが予想されます。

このように市場価値の高い技術に注目しながら、案件が豊富にあるスキルを身につけると、フリーランスエンジニアとして活躍し続けられるのです。

※1:スクレイピングとは、Webサイトから情報を抽出し、目的に合わせて分析や加工を行うこと

コミュニケーションスキル

フリーランスエンジニアには、コミュニケーションスキルも必要です。

フリーランスエンジニアの仕事はチーム単位で行うことが多いです。そのため、チーム内でコミュニケーションを取り、作業の問題点や情報などを共有すると仕事がスムーズに進みます。

そのうえで、仕事を効率的に行う良いアイディアが浮かんだ場合は、チームリーダーに積極的に報告するのです。取引先の業務改善に繋がる可能性もあり、「もっと一緒に仕事をしたい!」と感じてもらえ自然と仕事の依頼がきます。

日々、周りの人と上手くコミュニケーションを取ることで、チームに欠かせない存在を目指しましょう。取引先と信頼関係を築ければ、継続的に仕事を依頼してもらえます。

自己管理能力

フリーランスエンジニアには自己管理能力も必要です。

ここでいう自己管理とは、スケジュール管理と体調管理のことです。プロジェクトの次工程で迷惑をかけないためにも、フリーランスエンジニアは取引先が指定する納期を必ず守らなければなりません。

そのため、段取りを立てて計画的に仕事を終わらせる必要があります。また、スケジュール通りに仕事を進めるためにも体調管理が必要なのです。

体調を崩してしまえば、ミスを起こさないためにも仕事を止めることになりますからね。

自己管理能力を身につければ取引先から信用され、仕事を得やすくなります。

フリーランスエンジニアに必要なスキルをさらに詳しく知りたい人は、次の記事に書かれているので、一緒にご覧になってください。

あなたは大丈夫?フリーランスエンジニアに求められるスキル8選を紹介

現役フリーランスエンジニアの実態

ここまで読み進めると、フリーランスエンジニアの魅力が増した人もいるはず。ただ、現役フリーランスエンジニアがどのようなことを感じながら活動しているのか、実情もおさえておきましょう。

そこで、現役フリーランスエンジニアの口コミから実態を解説します。

  • 仕事に追われる時期もある
  • 技術やスキルアップに没頭できる
  • フリーランスの先人から有益なノウハウが得られる

仕事に追われる時期もある

現役フリーランスエンジニアのなかには、取引先との関係を崩したくないため、仕事に追われる時期もあると感じる人もいるようです。

というのも、理由は2つあります。

  • 案件を複数同時に行うこともあるから
  • 税金関係や社会保険の管理も自分で行うから

好きな時間と場所で働くことを叶えるために独立しても、理想的な働き方が必ずできるとは限りません。

なぜなら、フリーランスエンジニアは自分で案件を獲得するため、取引先から仕事の依頼をもらうと断りにくいからです。

仕事を断ることで取引先との良好な関係を崩したくないですからね。そのため自分の努力次第でこなせそうな仕事なら、納期の近い案件でも複数同時に行うことがあります。

また、スケジュールがタイトな状態でも確定申告でミスすることがないように、日々経費を
管理したり、期日までに納税や社会保険料を納付しなければなりません。

このように仕事以外にもフリーランスエンジニアとして活動するために、事務作業も必要なのです。

フリーランスエンジニアになれば、仕事を自由に選べたり好きな時間と場所で働けます。しかし、案件を同時に行うと、仕事に追われる生活になるのです。

技術やスキルアップに没頭できる

現役フリーランスエンジニアのなかには、独立することで技術やスキルの向上に没頭できると感じる人もいるようです。

独立すれば、会議の資料作成といった社内業務を行う必要がありませんからね。スキルアップのみに注力できるため、仕事に没頭したい人にとっては最適な職業なのです。

フリーランスエンジニアが豊富な技術やスキルを身につけると、高単価で稼働時間の長い案件を獲得しやすくなるため、収入アップに繋がります。

一方、会社員が大幅に収入を上げる1つの方法は昇格です。昇格するには試験を受けるため、書類を作成したり面接対策をしなければなりません。

昇格試験対策をするのに時間がかかるため、技術やスキルアップに時間を割けなくなります。そのため、フリーランスエンジニアの方が技術やスキルアップに没頭できる時間が多くあるのです。

フリーランスの先人から有益なノウハウが得られる

現役フリーランスエンジニアのなかには、フリーランスの先人から有益なノウハウが得られると感じる人もいるようです。

すでに独立し活動しているフリーランスは成功する要素を知っていますからね。たとえば、効率的な学習方法や案件の獲得方法など、フリーランスエンジニアとして活動するうえでさまざまな経験を重ねています。

具体的には、案件を獲得する場合に上手くいった方法や学習を進める際に失敗した体験など成功と失敗の両方を経験済みなのです。

そのため、フリーランスエンジニアとして活動する中で不明点やどう行動すればいいのか悩む場合には、先人からアドバイスをもらうと最善の情報が得られます。

ゆえに、フリーランスの先人はさまざまな経験をしているため、有益なノウハウを持っているのです。

また、次の記事で他にも現役フリーランスエンジニアの口コミを紹介しているので、合わせてご覧になってください。

【大暴露】フリーランスエンジニアの現実は地獄!?現役の口コミ付きで解説

未経験からフリーランスエンジニアになる方法

なかには「本当にフリーランスエンジニアになれるのかな…」と不安を抱えている人もいますよね。

結論、次の手順を踏めば、未経験からでもフリーランスエンジニアへの独立は可能です。

  • IT業界の最新情報や動向を学ぶ
  • 必要なスキルを身につける
  • 実績を積む
  • 案件サイトに登録する
  • 案件に応募する

それぞれ詳しく解説します。

IT業界の最新情報や動向を学ぶ

まずは、下記分野の情報収集から始めましょう。

  • AI(人工知能)
  • DX(Digital Transformation)
  • IoT(Internet of Things)
  • サイバーセキュリティ対策

上記は今後も発展が予想される技術分野です。そのため、上記の分野で使われるスキルには需要があります。

たとえば、今後ますますセキュリティ対策が必要になります。マイナンバーカードをスマートフォンで提示し、健康保険証として使うように個人情報をインターネット上で扱う機会が増えるからです。

加えて、マイナンバーカードへの運転免許証の提携も検討されているため、情報管理の重要性が増します。

そのため、外部に個人情報を漏らさないように、セキュリティ分野への需要が高まるのです。

このようにIT業界の最新情報や動向を学ぶと、需要のあるスキルを見つけられ案件を獲得し続けやすくなります。

必要なスキルを身につける

次に、フリーランスエンジニアに必要な次の2つのスキルを身につけましょう。

  • 技術的なスキル
  • コミュニケーション能力

上記のスキルを身につければ、取引先と信頼関係を築けるからです。取引先と信頼関係を築くために、フリーランスエンジニアは仕事をスケジュール通りに進め、納期までに終わらせなければなりません。

なぜなら、納期に遅れると周りの人に迷惑がかかるからです。納期に間に合わない仕事を周りの人に再分配することになり、さらに一人一人の仕事量が増えます。

また、作業の途中で仕様変更の連絡がくる場合もあるのです。仕様が変わっても納期に変更がかからないことが多くあります。

そのため技術的なスキルを身につければ仕事をスムーズに進められ、納期に遅れる心配はありません。

コミュニケーション能力が必要なのは、フリーランスエンジニアの仕事がチーム単位で動くことが多いからです。チーム内で作業効率を上げるためには、周りの人とコミュニケーションを取ることが重要になります。

上記のスキルを身につければ、取引先と信頼関係を築けるため継続的に案件を獲得しやすくなるのです。

実績を積む

必要なスキルを身につけたら、実績を積みましょう。

実績を積むと、取引先から信頼され、案件を獲得しやすくなります。専門的な知識や実務経験が多いほど取引先の求めるレベルで仕事をこなせるとアピールしやすくなりますからね。

なお、実績は次の方法で積むのがおすすめです。

  • 資格を取得する
  • 知人の仕事を手伝う

資格を取得すれば、専門的な知識を身につけられスキルレベルを示せます。そのため取引先の仕事をこなす能力があると証明できるため、案件を獲得しやすくなるのです。

ただ、資格の取得以上に、仕事を通じてどのような結果を残したのかが案件を獲得する際には重要になります。

そこで、未経験者でも仕事を得やすい方法は知人の仕事を手伝うこと。知り合いであればスキルレベルや人間性をわかった間柄のため、トラブルになりにくいメリットもあります。

一部の仕事を手伝わせてもらうだけでも経験が積めるため、案件獲得時のアピール材料となるのです。ゆえに、仕事の相談をできる知人がいれば、声をかけてみましょう。案件を獲得できれば、実績を積めます。

さらに詳しく実績を積む方法が知りたい人は、次の記事に書かれているので、ぜひ合わせてご覧になってください。

フリーランスエンジニアに必要な実務経験とは?実務経験を積む方法5選まで

案件サイトに登録する

次に、案件サイトに登録しましょう。

案件サイトは、フリーランスエンジニアが仕事を得る方法の1つです。案件サイトを利用すれば、数多くの仕事の中から選べるため、未経験者でも比較的案件を見つけやすくなります。

ちなみに、案件サイトは大きく分けて次の2種類です。

  • エージェント
  • クラウドソーシング

エージェントは、担当者が希望に合う案件を見つけだし、面談の日程調整や稼働時間、報酬の交渉をエンジニアに代わって行います。

担当者に希望の稼働時間や仕事内容を伝えると、マッチする案件を見つけだしてくれるのが特徴です。

一方、クラウドソーシングはインターネット上で案件の発注者が数多くの人に仕事を依頼する業務形態です。そのため、案件検索から応募、取引先とのやり取りまで自分で行います。

クラウドソーシングはさまざまな案件が数多く出ているため、希望に合う仕事を見つけやすいことが特徴です。

エージェントとクラウドソーシングで、未経験者が利用するのにおすすめの各サイトは次のとおりです。

エージェント レバテックフリーランス Midworks ポテパンフリーランス
クラウドソーシング クラウドワークス ランサーズ ココナラ

クラウドソーシングを利用すれば、スキルが不足している状態でもこなせる仕事があるため、比較的案件を獲得しやすいサイトです。

とはいえ、どの案件サイトを活用すれば自分の希望に合った仕事が得られるのか迷う人もいますよね。

案件サイトは実際に利用するまで自分にとって合うのかわかりません。そのため各案件サイトの口コミを調べ、利用者の本音を確認することも大切です。

他にもフリーランスエンジニアにおすすめの案件サイトを次の記事で紹介していますので、良かったらぜひ参考にしてください。

フリーランスエンジニアにおすすめの案件サイト15選!選び方も紹介

案件に応募する

次に、案件へ応募しましょう。

10件ほどの希望に沿う仕事に応募すると選考中の案件数を増やせるため、より仕事を獲得できる可能性を高められます。

具体的には、クラウドワークスで29件の仕事に応募して、5件受注した例があります。

つまり、仕事を1件受注するには5~6件の案件に応募しなければなりません。そこで、10件の仕事に応募すれば1~2件の案件を獲得できる可能性があります。

応募する案件の基準は、仕事内容や稼働時間など希望に合う仕事が理想です。なぜなら、応募先と信頼関係を築ければ、継続的に仕事をもらえる可能性があるからです。

そのため長期的に仕事をすることを想定して、応募する案件を決めましょう。応募する案件が見つかったら、応募先にスキルや実績をアピールすることが大切になります。

案件には数人の同業者が応募するため、応募先の目に止まらなければ採用にならないからです。

他者と差別化するために、ポートフォリオを作成し提示する方法があります。ポートフォリオは、自分のスキルや実績をまとめたものです。

出典:Takeshi Oide

応募先にスキルレベルや実績を口頭で説明するよりも、ポートフォリオを見ながら伝えると説得力が増します。また、デザイン性に富んだポートフォリオを作成すれば、自分の技術力やセンスをアピールできるのです。

ゆえに、案件の応募書類と合わせてポートフォリオも提出すれば、応募先の目に止まりやすくなります。他者と差別化できれば、案件を獲得しやすくなるのです。

ここまでフリーランスエンジニアになる方法を解説しました。さらに詳しくフリーランスエンジニアになる方法を次の記事に書いてあるため、よろしければ合わせてご覧になってください。

フリーランスエンジニアになるには?独立までの4STEP

フリーランスエンジニアに関するよくある質問

フリーランスエンジニアになるか検討してる時、次々と疑問に感じることもありますよね。疑問を解決せずに独立をして、後に後悔しないように悩みは解消するべきです。

そこで、次の2つのよくある質問を解説します。

  • フリーランスエンジニアに資格は必要?
  • フリーランスエンジニアになる理想の年齢は?

フリーランスエンジニアに資格は必要?

フリーランスエンジニアに資格は必須ではありません。

ただし、資格を取得すれば、次の理由で案件獲得する際に有利にはたらきます。

  • 案件の応募条件をクリアしやすくなるから
  • 専門性を証明しやすくなるから

口頭や書面でスキルレベルを証明するのは難しいため、資格保持者を採用条件にする案件もあります。そのため、資格を取得すれば応募条件をクリアできるのです。

また、フリーランスエンジニアの仕事は専門分野が広いため、資格を取得すれば専門性を証明しやすくなります。

専門性とはエンジニアの専門分野で特定の業務のことを指す言葉です。たとえば、クラウドエンジニアとして働く場合でも、クラウドのシステムを設計するのかセキュリティ対策を行うか、そのスキルレベルでも仕事内容は異なります。

そのため資格を取得すれば、どのくらいのレベルで専門的な仕事ができるのか、伝わるようになるのです。

ゆえに、フリーランスエンジニアは資格を取得して損はないので、スキルアップも踏まえて挑戦するといいでしょう。

フリーランスエンジニアの資格に関して、さらに詳しく知りたい人は次の記事に書かれているので、ぜひご覧になってください。

フリーランスエンジニアに資格は必要?レベル別におすすめ資格を紹介

フリーランスエンジニアになる理想の年齢は?

フリーランスエンジニアになる年齢は20代のように若いほどいいです。とはいえ、フリーランスエンジニアになるために実務経験や資格は必要ないため、何歳からでも独立はできます。

ただ、案件によって年齢制限を設ける場合があるのです。たとえば、『40代まで』と応募を年齢で区切ることがあるため、年齢を重ねてからフリーランスエンジニアになると応募できる案件が少ない場合があります。

そのため20代といった若いうちにフリーランスエンジニアになれば年齢制限にかかる心配はありません。若いうちに独立すれば案件を獲得しやすく、実績も積めるのです。

とはいえ、若いうちにフリーランスエンジニアになるとスキルや知識が十分身についていないため心配に感じますよね。

しかし、独立後でも知識やスキルを身につけることは可能なので、若いうちにフリーランスエンジニアになるといいでしょう。

フリーランスエンジニアになる年齢に関して詳しく知りたい人は、次の記事に書かれているので、合わせて参考にしてくださいね。

【高齢者は不利?!】フリーランスエンジニアの年齢事情から活躍するため5つのコツ

まとめ

今回は、現役フリーランスエンジニアの実態を交えて、独立するメリットやデメリットを解説しました。

フリーランスエンジニアになれば、今の働き方と生活に変化をもたらします。たとえば、自分でやりたい仕事を選べるだけでなく、好きな時間と場所で働けるのです。

独立すれば理想的な働き方ができますが、もちろんデメリットもあります。たとえば、自分で案件を獲得するため、毎月必ず仕事を得られるわけではなく収入が安定しづらいのです。

また、仕事の依頼がくると取引先との関係を崩したくないため、断りにくいこともあります。

フリーランスエンジニアになるメリットとデメリットをおさえ、独立する準備をするといいでしょう。