サービスエンジニアは機械のメンテナンスをしたり、困っているお客様へ訪問して対応する職業です。
そんな人助けする職業に憧れてネットで検索すると、検索候補にやめとけというワードが出て気になったのではないでしょうか。
実際にTwitterでは「やめたい」「きつい」といった声も多く、本当にサービスエンジニアを目指してもいいのか気になりますよね。
「本当にサービスエンジニアを目指してもいいのかな?」
「なぜサービスエンジニアはやめとけと言われるの?」
「サービスエンジニアになるならどんなことをすればいいの?」
今回は上記のような悩みを持つ人に向け、サービスエンジニアはやめとけと言われる理由を、向いている人の特徴も交えて紹介します。
具体的な内容は以下の通りです。
- 【結論】サービスエンジニアやめとけは全員にあてはならない
- サービスエンジニアはやめとけと言われる理由5選
- 【実体験】サービスエンジニアはやめとけの声
- サービスエンジニアに向いている人3選
- それでもサービスエンジニアを目指すならやるべきこと
この記事を読めばサービスエンジニアについて理解でき、自分が目指すかどうかがわかるようになりますよ。
【結論】サービスエンジニアやめとけは全員にあてはならない
結論から言いますと、サービスエンジニアは、全員が辞めとけというわけではありません。
サービスエンジニアには向き不向きがあり、向いている人の特徴は後程解説しますが、当てはまる人ならやりがいを感じられる可能性があります。
またサービスエンジニアをやめたいと感じている人は、「仕事がきつくてやめたい…」と考えている場合があり、職場の環境に左右されやすいんですよね。
つまりブラック企業など厳しい労働環境で働かされていると、やめたいと感じやすくなるというわけです。
向いている人や厚生労働などが充実している会社なら、サービスエンジニアとして続けられそうですね。
サービスエンジニアはやめとけと言われる理由5選
では一体なぜサービスエンジニアはやめとけと言われるのでしょうか?
サービスエンジニアはやめとけと言われる理由は以下の5つが挙げられます。
- 1.とても忙しく、突然の呼び出しも多い
- 2.顧客とのコミュニケーション、トラブル対応が多い
- 3.自社製品をよく知っておく必要がある
- 4 .日ごろから勉強をしないといけない
- 5.体力が衰えるときつい
それぞれどのような弊害をもたらすのか詳しく解説しますね。
1.とても忙しく、突然の呼び出しも多い
サービスエンジニアの仕事内容として、お客様のもとに出向いて機材を導入するときの説明をしたり、障害が発生したときの原因解明や修理をしたりします。
しかしお客様に出向く頻度は多く、営業時間外であっても呼び出される可能性があるんですよね。
お客様に出向くだけでも相当な時間と労力がかかり、この仕事を何回も続けなければいけません。
その上さらに休日出勤をされたり、定時前に突然の呼び出しを受けたりして、長時間働くことも多いんですね。
そのため残業時間が増えることもあり、定期的な休みが取れずに仕事のストレスが溜まってしまうようです。
2.顧客とのコミュニケーション、トラブル対応が多い
お客様へ出向く際に、機材の不具合があればその場で修理してもらいます。
不具合を必ず解決するために、どんな故障が起きているのかを把握して、お客様に適切に説明しなければならないんですね。
もし不具合がわからない場合は、代替え品を用意し操作方法などを相手にわかるように説明しなくてはなりません。
上手く説明できずに、お客様とのトラブルも発生してしまうこともあります。
お客様の時間も限られていますから、いかに早く対応できるかどうかにプレッシャーを感じやすくなってしまうんですね。
3.自社製品をよく知っておく必要がある
サービスエンジニアとして働くうえで自社製品を知っておかないと、仕事ができなくなってしまいます。
サービスの保守やメンテナンスをするのもサービスエンジニアの仕事です。
そういったときに、自社サービスがどのような仕組みになっているのかを知っておかないと、メンテナンスしようにも対応ができません。
またお客様との対応にも、自社サービスをどのように利用するのかも知っておかなくてはならないんですね。
サービスエンジニアは実際に開発にかかわる職業ではないため、自社製品を把握することが難しくつらいと感じやすくなるでしょう。
4.日ごろから勉強をしないといけない
自社製品に限らず、ネットワークやセキュリティなどのITにも詳しくないといけません。
社会人になってからも勉強することが多く、苦手な人にはとてもつらい職業といえるでしょう。
特に未経験からサービスエンジニアになった場合、知識を深めながら仕事をこなさないといけません。
休みが定期的に取れないこともあって、勉強を続けられるモチベーションも低くなってしまいがちです。
未経験からサービスエンジニアになりたいと考えている人は、入社前からITの知識を深めておくといいですよ。
5.体力が衰えるときつい
サービスエンジニアは出張が多く、常に外を歩き回ることもあります。
長距離を移動するために、年齢が40代以降になっていくと疲れやすくなるんですね。
先ほど解説した通り、休日に出勤したり夜まで仕事したりと長時間に及ぶお客様との対応で、非常に労力がかかってしまいます。
ですが年齢を重ねていくと体力も衰えてしまい、何年も続けて仕事するのがつらくなってしまうんですね。
【実体験】サービスエンジニアはやめとけの声
実際にサービスエンジニアとして働いている人の中にはやめたいと考えている人もいます。 ここではそんな人たちの体験談を3つ紹介します。
1.休みがほとんど取れない… 2.サービスエンジニアを理解できていない企業だと地獄になる… 3.研修が何もなく、業務を任される…
それぞれ何がやめたいと感じさせているのか詳しく解説しますね。
1.休みがほとんど取れない…
こちらはサービスエンジニアとして務めて2か月目の人が投稿したものです。
投稿主は上司に代休を取りたいと相談しても、嫌味を言われたり断られたりしてやめたいと考えるようになりました。
仕事が多忙になりやすいサービスエンジニアは、一人でも減ってしまうと負担が大きくなってしまうために、休んでほしくないという上司がいます。
そのため毎日のように仕事が続いて、投稿主のように「なんでこんな仕事やっているんだろう?」と疲れてしまうんですね。
さらにサービス残業など職場の環境も良くないと、やめたいと考えるのに拍車をかけてしまいます。
2.サービスエンジニアを理解できていない企業だと地獄になる…
こちらはサービスエンジニアとして入社した当時を語る人の投稿です。
投稿主はサービスエンジニアが担当する仕事の多さに絶望を感じていたようですね。
しかし実際にサービスエンジニアは、そんなに多くの分野を担当しません。なぜなら人員管理や施工管理はマネージャーが担当するからです。
サービスエンジニアの仕事内容は、主に困っているお客様の対応をします。よってほとんど営業メインになるんですよね。
上司へ昇進すると、部下に仕事を与えたり面倒を見たりすることはありますが、管理することはないといっていいでしょう。
すべての会社がそうであるとは言い切れませんが、入社したての新人に「サービスエンジニアはここまでできないとダメ!」なんて言われたら、心が折れてしまいそうですね。
3.研修が何もなく、業務を任される…
こちらは未経験のエンジニアについてのツイート。
中途社員の未経験エンジニアが研修もなしに実践投入されて、既存社員も含めてつらいと感じているようです。
いきなり現場で働くことになった結果、何をすればいいのかわからずに周りの脚を引っ張ってしまいます。
また相手側も未経験であることを知っているために、責めることもできずにどう対応したらいいのかわからなくなってしまうんですね。
これが未経験が申し訳なく思ってしまい、仕事が嫌になってしまう原因になってしまうでしょう。
未経験で入るなら、しっかりと研修をしてくれる会社を見つけるといいですね。
サービスエンジニアに向いている人3選
冒頭でサービスエンジニアには向き不向きがあると解説しましたが、いったいどんな人がサービスエンジニアに向いていると言えるのでしょうか?
具体的に以下の3つに当てはまる人は向いていると言えるでしょう。
- 1.コミュニケーションが得意な人、好きな人
- 2.製品や機械に触れるのが好きな人
- 3.さまざまな現場で働きたい人
それぞれ詳しく解説していきますね。
1.コミュニケーションが得意な人、好きな人
しっかりとお客様に対応して信頼を得るためにも、コミュニケーションスキルは欠かせないものです。
単に人と話すのが好きというわけではなく、相手にわかりやすく説明するのが好き、困っている人にアドバイスするのが好きという人が向いています。
適切な対応でトラブルを解決することによって、お客様から感謝の言葉を貰えると嬉しくなってやりがいも感じられるのも、サービスエンジニアの魅力といえますね。
サービスエンジニアは人と話す場面が毎日ありますから、苦手な人がなると毎日がつらくなってしまい、長く続かなくなってしまうでしょう。
コミュニケーションを取るのが苦にならないことは必須条件ですね。
2.製品や機材に触れるのが好きな人
顧客対応するときや点検やメンテナンスするときは、実際に機材に触れて仕事します。
その機材を扱いながら仕事ができるというのは、製品や機材に触れるのが好きな人からすれば憧れの職業といえますね。
スマートフォンなど便利なものを使っていると、「この製品はどういう仕組みになっているんだろう?」と気になった人もいるのではないでしょうか。
サービスエンジニアは実際に機材に触れたりすることで、様々な製品の仕組みを知れて、仕事に熱中しやすくなるんですね。
3.さまざまな現場で働きたい人
サービスエンジニアは出張が多いので、様々な現場で働くことになります。
様々な現場で働くことで、たくさんの人と関われたり新しい現場で働けたりできるんですよね。
たくさんのお客様の悩みを解決することで、自信をもって対応できるようになり、やりがいを感じられる人にはおすすめの職業といえるでしょう。
またお客様に共通するニーズをくみ取り、解決できるような新しいシステムを提案できるのもサービスエンジニアの魅力なんですよね。
さまざまな現場を通してスキルアップしたり、新しい発見を見つけたりしたい人は、サービスエンジニアを視野に入れるのもいいかもしれません。
それでもサービスエンジニアを目指すならやるべきこと
ここまでサービスエンジニアを辞めた方がいい理由と、向いている人の特徴を解説してきました。
それらを踏まえて、「やっぱりサービスエンジニアになりたい!」と考えた人は、これからどんなことをすればいいのでしょうか?
サービスエンジニアになりたいと考えている人は、以下の3つのやるべきことをしましょう。
- 1.コミュニケーション能力を身に着ける
- 2.IT知識を身に着ける
- 3.英語などの語学を勉強する
それぞれポイントを挙げながら解説していきますね。
1.コミュニケーション能力を身に着ける
やはりサービスエンジニアはコミュニケーションスキルが必須でしょう。コミュニケーションスキルが無いと、お客様に対してわかりやすく対応できず、信頼が得られません。
コミュニケーションスキルを身に着けるには、相手が何を求めているのかをしっかりと聞き取り、相手が納得できるよう伝える必要があります。
このスキルは日常で意識して使って行くことで磨かれます。例えば人から相談された場合は、話をしっかりと聞いて、何に困っているのかを把握してみましょう。
逆に相手に質問するときも、どう話せばわかりやすく伝わるのかも考えるといいですね。
日常でそのような場面が無い人は、アルバイトで人とコミュニケーションを取るといいですよ。
2.IT知識を身に着ける
サービスエンジニアは、自社製品の仕組みが理解できるくらいのIT知識が必要になってきます。
例えばITエンジニアとして登竜門にもなる、基本情報技術者試験の資格は取っておく必要があるでしょう。
深い知識については、担当された製品が決まってからでも問題ないのですが、ある程度の知識を持っていないと勉強が苦しくなります。
また保守の段階でバグが見つかった時に、自分で解決できるようプログラミングスキルを身に着けておく必要もあるんですね。
入社した時に苦しい思いをしないよう、あらかじめIT知識も身に着けておくといいでしょう。
3.英語などの語学を勉強する
たまに海外の人から依頼がきたりすることがあります。そんな時に外国語を話せると仕事の幅が増え、より高い評価を得られやすくなりますよ。
語学力はネイティブの人の会話などを聞きながら発音していくことで、より早く言語を覚えられるようになります。
英会話などのレッスンにお金をかけたくない人は、YouTubeなどにある英会話を見ながらひとりで発音するといいでしょう。
この能力は必ずしも必須ではなく、企業によっては対応していないところもありますが、余裕のある方は勉強しておくといいですね。
まとめ
今回はサービスエンジニアをやめるべき理由、向いている人の特徴などを解説しました。
サービスエンジニアはやめとけという声が多いですが、実際にはやりがいを感じやすい職業でもあるためなってはいけないわけではないんですね。
とはいえお客様の対応が多く忙しいので、向いている人でないときついのは事実といえるでしょう。
また職場での環境にも左右されるので、福利厚生などがしっかりしている大手企業に入社できるといいですね。