「フリーランスエンジニアって実際どうなの?」
「独立してすぐ挫折している人とかっていないのかな?」
フリーランスエンジニアになりたい気持ちはあるものの、独立後のイメージが湧かず不安を抱いている人は多いですよね。
日々の働き方や収入面など、フリーランスの実情を確認しないまま独立しては「やめておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで、今回はフリーランスエンジニアの現実を、経験者の口コミも交えて紹介します。フリーランスエンジニアが厳しい現実を避ける方法やフリーランスに向いてる人の特徴も解説するので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスエンジニアの現実は厳しい
結論、フリーランスエンジニアの現実は厳しく、憧れだけで独立しても活躍できません。
確かに、フリーランスエンジニアは好きな時間と場所で仕事ができる働き方であり、会社員と比べると収入アップも見込めます。
しかし、フリーランスとして活動するには自分で案件を獲得し続け、収入を得る必要があります。限られた時間の中で仕事をしながらスキルアップもしなければ、案件を獲得し続けることは難しいです。
加えて、IT業界は技術の移り変わりが早く、常に最新技術の動向をおさえなければ高単価の案件を獲得しづらくなります。
自由度が高い反面、日々のスキルアップや情報収集が欠かせないのがフリーランスエンジニアなのです。
経験者に聞いたフリーランスエンジニアの現実5選
ここからは、フリーランスエンジニアの現実を、経験者の口コミも交えて紹介します。
- 好きな時間や場所で働くことが快適とは限らない
- スキルだけでは仕事を獲得できないこともある
- よほどの実績がない限り高齢では活躍しづらい
- スキルを磨き続けなければ収入は上がらない
- 損害賠償を請求されるリスクがある
好きな場所で働くことが快適とは限らない
人を精神的におかしくさせる拷問の一種として、暗い部屋に閉じ込めて誰とも会話をさせない。みたいなやつがあるらしいけど、リモートワークのフリーランスエンジニア、意図せずにこの状態になっちゃうんだよな。命の危機なので、外界と繋がる仕組みや日光を浴びる仕組みを作らないとまじでヤバい。
— りょうま@フリーランスエンジニア (@engineer_ryoma) January 24, 2023
いざ独立してみると、好きな時間や場所で仕事をするのが快適だと感じないフリーランスエンジニアもいるようです。
フリーランスになると、自宅やレンタルオフィスなど場所を決めず自由に仕事場所を選択できます。ただ、どの場所を選んでも一人で黙々と作業する日々になり、心配事や疑問点を自分だけで抱え込むのです。
そのうえ、限られた時間の中で仕事をしながらスキルアップする時間を確保しなければなりません。
作業が思うように進まなければ時間を上手に使えず、仕事とスキルアップの両方とも中途半端な状態になることがあります。
全てにおいて計画通りに進まない苛立ちや焦りから、次第に精神が病むのです。
そのため、好きな時間と場所で働けるフリーランスエンジニアの働き方が、必ずしも快適ではありません。
スキルだけでは仕事を獲得できないこともある
炎上プロジェクトのヘルプを依頼された、ヘルプなのに任されたのがメイン機能…
最近、仕様を理解して開発も出来る中間層の社員が少ない会社が多い気がする。よね?
このスキマを狙えば、仕事が途絶える事はない。後は、顧客に信頼されるかどうか。フリーランスで成功するかは人間力にかかってくる。
— フリーランスエンジニアのサポーター|Dr.フライド (@dr_Fried) February 7, 2023
フリーランスエンジニアは、スキルがあっても仕事を獲得できるとは限りません。
フリーランスエンジニアの仕事はプロジェクトの一部であり、チーム単位で行います。そのため、仕事の相談や報告を自らしなければ、取引先の作業効率が下がるのです。
たとえば、作業がうまくいかない場合に「まぁ大丈夫だろう!」と勝手な判断で作業を進めると、のちにエラーとなることがあります。
エラー箇所を特定しやり直す間に納期が過ぎると、取引先から信用されません。
このような背景から、フリーランスエンジニアは自分から積極的なコミュニケーションが取れなければ、仕事を獲得しづらくなります。
よほどの実績がない限り高齢では活躍しづらい
YES!!フリーランスエンジニアは40代後半から急激にニーズ無くなります。だから30代で初めるのは遅い!
それまでに、エンジニア向けSES営業をはじめるか、不動産など資産運用しないとダメですよ。
だけど優秀なエンジニアなら一応50歳でも現役でいるけどね。#SES #駆け出しエンジニアと繋がりたい https://t.co/Vlncu67pq5— Hiroya@SES会社営業とエンジニア|リモートで場所自由な働き方推進派 (@kotaro10001) June 10, 2021
年齢を重ねるたび、フリーランスエンジニアは活躍しづらくなります。
案件の応募条件に、次のように40代までといった年齢制限を設けることがあるからです。
出典:SEES
画像のような案件でも、取引先が認める高度なスキルや実績を身につければ、案件を獲得できる可能性はあります。
ただ、よほどの実績がなければ取引先を納得できず、年齢制限に引っかかることが多いです。
このことから、年齢を重ねたフリーランスエンジニアは活躍しづらくなります。
スキルを磨き続けなければ収入は上がらない
フリーランスエンジニアのメリット
『経験を積むと収入がさらに上がる』
年功序列という概念がない為、スキル次第で収入があがる。
事例としては、高卒3年目のフロントエンドエンジニアの方が月単70万オーバーを達成。今後さらに上がっていく見込みです💡#駆け出しエンジニアと繋がりたい
— 翔パパ@キャリアアドバイザー/転職エージェント/ポジティブマインドコンサル (@brightlife_519) October 21, 2022
フリーランスエンジニアは、日々スキルアップをしなければ収入アップに繋がりません。
フリーランスエンジニアの案件単価は、スキルレベルや実績に基づいて決まるからです。スキルレベルが高い案件は高単価になります。
また、IT業界は技術の移り変わりが早く、需要のある仕事は案件単価が高い傾向があるのです。そのため、収入を上げるには最新技術の動向をおさえ、需要のあるスキルを身につけ続ける必要もあります。
このような背景から、フリーランスとして収入を上げていくには、日々スキルを磨き続けなければなりません。
損害賠償を請求されるリスクがある
フリーランスのリスクについて。エージェントとの契約書記載条項、特に損害賠償の条項は要チェック。賠償額は「契約金額の上限」とするのがベストです。上限設定が無い場合は億単位の請求されるリスクがあります要注意!#エンジニアと繋がりたい#フリーランスと繋がりたい #フリーランスエンジニア
— 村井良吉 SES会社の代表 (@4YKAZur4W5Wfoy1) November 21, 2022
自己責任で働くフリーランスエンジニアには、取引先から損害賠償を請求されるリスクがあります。
フリーランスエンジニアは機密情報や個人情報の漏洩といったミスをすれば、取引先に多額の損害を出すこともあるのです。合わせて、取引先の社会的信用も失うことになり、大きな責任問題へと発展します。
その際に、契約書に損害賠償の上限額が記載されていなければ、億単位で請求されかねません。
それほど、フリーランスエンジニアには大きな責任を追う現実があります。
データからわかるフリーランスエンジニアの実態
ここからは、次のトピック別にデータからみたフリーランスエンジニアの実態を紹介します。
平均年収
フリーランスエンジニアの年収は、次のとおりです。
30代 | 40代 | 50代 | |
300万未満 | 35.3% | 32.6% | 31.2% |
300~500万未満 | 27.9% | 31.8% | 29.8% |
500~700万未満 | 19.1% | 15.5% | 19.7% |
700~1000万未満 | 8.8% | 14.0% | 17.0% |
1000万以上 | 8.8% | 6.2% | 2.3% |
出典:IT人材白書2016
年代別にフリーランスエンジニアの平均年収を比べると、年収の階層で大きなばらつきがありません。
会社員のように年齢と共に収入が上がることはないのです。上記の表より、フリーランスエンジニアの年収はスキルレベルや実績により変わることを意味しています。
このことから、フリーランスエンジニアはスキルを磨き続けなければ、収入は上がらないと言えるのです。
年齢比率
フリーランスエンジニアの年齢比率は次のとおりです。
~20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代以上 |
11% | 17% | 22% | 20% | 30% |
年齢を重ねるほど、フリーランスエンジニアが増えることがわかります。
40代以上の年齢を重ねたフリーランスエンジニアの割合が多いことから、高齢でもフリーランスの活動ができることを示しています。
高齢でも活動できる理由は次のとおりです。
- 豊富なスキルや実績を身につけた
- 案件の獲得先を確保した
- 知人からの案件紹介をしてもらう
フリーランスの活躍を続けるには、上記のような仕事をもらえる状況や環境を整えなければなりません。
そのため、仕事をもらえる状況や環境が整わなければ、高齢でフリーランスエンジニアとして活躍しづらくなります。
その他、フリーランスエンジニアの実態を知りたい人は次の記事にも詳しく書かれているので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスエンジニアが向いてる人の特徴
そもそも自分がフリーランスに向いてるのか気になる人もいますよね。
そこで、ここからはフリーランスエンジニアが向いてる人の特徴を紹介します。
独立後に後悔することのないよう、事前に確認しておきましょう。
円滑にコミュニケーションが取れる
円滑にコミュニケーションが取れる人は、フリーランスエンジニアに向いています。
取引先と円滑なコミュニケーションが取れると信頼関係を築け、継続的に案件を獲得しやすくなるからです。
フリーランスエンジニアの仕事はプロジェクトの一部を担うため、納期遅れが起こると次の工程に迷惑をかけます。そのため、取引先はスケジュール通りに仕事を進めたいのです。
このような背景により、自分から仕事の連絡や報告ができると、取引先は作業の進捗状況を把握できます。作業に余裕があれば、新たな仕事を任せられ工程内の仕事がスムーズに進むのです。
そうすると、取引先に今後も仕事を任せたいと感じてもらえます。
このように、フリーランスエンジニアが取引先と円滑にコミュニケーションが取れると、継続的に案件を獲得しやすくなるのです。
自身で請け負う仕事の量を調整できる
自分で請け負う仕事量を調節できる人は、フリーランスエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアとして長期的に活動を続けるには、時間に余裕を持つことが大切になります。
仕事を詰め込み過ぎてしまうと、十分な休息がとれず体調を崩しやすくなるのです。頭も働かず作業ミスにも繋がるといった悪循環に陥ります。
そのため、十分な睡眠とバランスの取れた食事が取れるくらい時間に余裕をもったスケジュールを組む必要があるのです。
仕事詰めの日々では、精神や肉体を自分を追い込みます。そうならないためにも、自分で仕事量をコントロールできる人がフリーランスエンジニアに向いてるのです。
日々最新技術やスキルを身につける
日々最新技術やスキルを身につけられる人は、フリーランスエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアが活躍するには、案件を獲得し続けなければなりません。経済産業省が発表したIT人材需要に関する調査によると、先端IT人材(AIやIoTといった最新技術を扱うエンジニア)の需要は急速に増えると結論づけています。
一方で、従来型IT人材(従来のシステムで開発や運用を行うエンジニア)は減ると見込まれるのです。そのため、フリーランスエンジニアが活躍し続けるには、従来型IT人材から先端IT人材へとシフトする必要があります。
このことから、日々最新技術の動向をおさえ、スキルアップできる人がフリーランスエンジニアに向いているのです。
フリーランスエンジニアが厳しい現実を避ける3つの方法
フリーランスに独立しても、継続的に案件や収入を得られるとは限りません。思ったより収入が得られなければ、フリーランスエンジニアの活動をやめて、会社員に出戻ることになりかねないのです。
そこで、最後にフリーランスエンジニアが厳しい現実を避ける3つの方法を解説します。
20代といった若い年齢で独立する
20代といった若いうちに独立すると、フリーランスエンジニアの厳しい現実を避けられます。
若い時にフリーランスエンジニアになれば、獲得できる案件数が豊富であり、自分の目指すキャリアで実績を積みやすくなります。
たとえスキルレベルが高くなくても、次のような未経験で参画できる案件もあります。
出典:furien
またエミリーエンジニアのように、実務未経験でも仕事を紹介してくれるエージェントもあります。そのため、独立後でもキャリアアップは可能です。
一方、実績やスキルが豊富であれば、30代以降でも独立はできます。フリーランスエンジニアが高単価な案件を獲得する際には実績が重要視されるからです。
このような背景から独立前に豊富な知識やスキル、実績があればフリーランスエンジニアとして早々に活躍しやすくなります。
とはいえ、会社員は上司が仕事を割り振るため、自分の目指すキャリアに沿った作業ができるとは限りません。
だからこそ、20代といった若いうちに独立し、自分の希望に沿った案件を獲得することが重要なのです。そして、年齢を重ねるまでに取引先と信頼関係を築ければ、高齢になった時にも案件の獲得先に困ることもありません。
このことから、若いうちに独立すると年を重ねた際に年齢制限に引っかかり案件を獲得しづらいといったフリーランスエンジニアの現実を避けられるのです。
フリーランス向けの保険に加入する
フリーランスエンジニアの厳しい現実を避ける方法は、フリーランス向けの保険に加入することです。
フリーランス向けの保険に加入すれば、『収入が安定しない』や『多額の賠償を請求される』といったフリーランスエンジニア特有のリスクに対応できます。
そのため、次のようなフリーランス向けの保険に加入することがおすすめです。
フリーランス向けの保険に入ると、仕事が途切れた際の『所得補償』や多額の損害を出した場合の『損賠賠償保険』といったサービスが受けられます。
独立すれば、必ず案件を獲得できるとは限りません。また、病気といった理由で長期的に仕事ができないこともあります。
加えて、パソコンのウィルス対策が不十分により、意図せず取引先の情報を漏洩することも考えられるのです。
このことから、フリーランス向けの保険に加入すれば、フリーランスエンジニアの厳しい現実を避けられます。
フリーランスエンジニア向けエージェントを利用する
フリーランスエンジニア向けエージェントを活用すると、希望に沿った案件を獲得しやすくなります。
フリーランスエンジニアで活躍するには、継続した仕事確保と収入の安定が必要です。ただ、独立すると仕事以外にスキルアップに時間をかけたり、お金の管理などやるべきことは多くあります。
そのため、フリーランスエンジニア向けエージェントを活用すれば、担当者が希望に沿う案件を探し出してくれます。そのうえ、面接対策といった案件を獲得しやすくするためのサポートもしてくれるのです。
とはいえ、フリーランス向けエージェントは数多くあるため、どのサイトが自分にあうのかわからない人もいますよね。
案件の単価や仕事内容などはエージェントサービスごとに異なるため、詳細を確認せずに選ぶと後悔しかねません。
そこで、おすすめなのが『フリーランスのミカタ』です。
フリーランスのミカタは、通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価な案件を豊富に取り揃えるエージェントサービスです。
具体的には下記のような案件が多く掲載されているため、収入が不安定といわれるフリーランスでも、中・長期的に安定した収入を獲得できます。
- 週5日(7時間/日、140〜180時間/月)
- リモートワーク
- 50〜80万円の月収
フリーランスのミカタに掲載している案件例
また希望年収や稼働時間だけでなく、扱うプログラミング言語などを細かく指定して案件を探せるため、自分にあう仕事を見つけやすいサイト仕様になっています。
ただし、上記のような案件は条件として2〜3年の実務経験が求められるケースが多いです。そのため、応募する際はどれくらいの経験が必要なのかを前もってチェックしておきましょう。
フリーランスのミカタを活用すれば、中・長期的に獲得できる案件が見つかりますよ。
どんな案件が掲載されているか気になる人は、下のボタンから自分にあう案件を探してみてください。
なお、フリーランスのミカタがどんなサービスなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。
→ フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介
まとめ
今回は、フリーランスエンジニアの現実を口コミを交えて解説しました。
フリーランスは、スキルがあるだけでは仕事を獲得しづらく、年齢を重ねるほど活躍が難しいといった厳しい現実があります。
とはいえ、フリーランスエンジニアの年齢比率は高齢の方が多く、スキルや実績、取引先と信頼関係を築ければ年齢を重ねても活動できるのです。
年齢を重ねてもフリーランスエンジニアとして活躍するには、最新技術の動向をおさえ、スキルを磨き続けることが重要になります。
最新技術に携わるスキルを身につければ、将来性もあり希望に沿った案件を獲得しやすくなるのです。