これまでのインフラエンジニアの業務ではプログラミング言語は必要とされていませんでした。
しかし、近年技術の進化に伴い、これからのインフラエンジニアには、プログラミング言語のスキルが必要となりつつあります。
「え、そうなの?インフラエンジニアに必要になる言語ってなに?」
「インフラエンジニアとしてスキルアップするための言語は?」
「インフラエンジニアにとって必要な言語の勉強ってどうすればいいかな?」
と思っているでしょう。今後、あなたが活躍できる場を増やしていくためには、プログラミング言語を習得する必要があります。
そこで今回は、インフラエンジニアにはなぜ言語スキルが必要なのか?今後役立つプログラミング言語スキル7選をご紹介!
他にも必要な知識や学習方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもインフラエンジニアとは?
インフラエンジニアとは、ITインフラの設計、構築、運用、保守などを行うエンジニアです。
ITインフラを扱うエンジニアなので、私たちが快適にスマホアプリを使用したり、インターネットを閲覧するために欠かせない仕事を行っているんですね。
私たちのIT環境を快適にしてくれるインフラエンジニアは大きく2つに分けると、ネットワークに携わるネットワークエンジニアとサーバーを扱うサーバーエンジニアに分けられます。
最近では、サーバーに新たな技術が導入されてきている関係でサーバーエンジニアの業務が変わりつつあるんですよ。
インフラエンジニアについてもっと詳しく見たい方はぜひチェックして下さいね。
→【完全ガイド】インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性、必要なスキルも紹介
インフラエンジニアの必要なスキル
インフラエンジニアに必要なスキルはネットワーク、サーバー、英語力、人間力です。
ネットワークとサーバーが必要な理由は、ネットワークとサーバーの知識がなくては業務が成り立たないからです。
インフラエンジニアはITインフラの基盤構築が主な業務であり、ITインフラとはネットワークやサーバーのことを指します。
したがって、インフラエンジニアとしてお仕事を行う上で必要不可欠なものですね。
英語力が必要な理由は、サーバー上で問題が発生した場合のエラー表示は英語だからです。
エラーに素早く対応できるようにするために英語力も求められるスキルですよ。
最後に人間力が求められる理由は、コミュニケーション能力が必要だからです。
ITインフラの設計や構築を行う場合、クライアントの要望をしっかりとくみ取り、要望に合ったITインフラを発案することが求められるからなんですね。
インフラエンジニアにプログラミング言語は必要?
結論からお伝えすると、インフラエンジニアにプログラミング言語は必要です。
これまでのインフラエンジニアが行う業務には、プログラミング言語は必要ないと言われてきました。
しかしここ最近ではクラウド化が進み、インフラエンジニアでもプログラミング言語が必要とされ言語のスキルがなくては業務を進められないケースも出てきているんですね。
なので、インフラエンジニアにもプログラミング言語が必要になると言われているんですよ。
インフラエンジニアに必要なプログラミング言語3選
それではどのプログラミング言語が必要なのでしょうか。
インフラエンジニアのどのような仕事で使われているのかも合わせて紹介しますね。
インフラエンジニアに必要なプログラミング言語
- Bash
- TTL
- Java
の3つを解説していきます。
Bash(シェルスクリプト)
BashとはUnixのOS上で動作するシェルスクリプト(シェルで実行するコマンドなどがまとまった記録のようなもの)です。シェルとはオペレートシステムと対話するためのインターフェイスです。
シェルスクリプトを用意しておくことで、上から順にコマンドが実行されるためプログラムが自動的に処理できるんですよ。
なので、自動的にOSコマンドを実行したりやサーバーの管理に使用できるんですね。
インフラエンジニアの業務で重宝されていますよ。
TTL(Tera Term用のマクロ言語)
TTLはWindows向けのターミナルエミュレータ「Tera Term」用のマクロ言語です。
TTLがTera Termを制御し、オートログインやオートダイアルの機能を実現できるんですよ。
なので、複数サーバーへの自動ログインや多段ログインをつかえるようになるんですね。
業務効率が上がるようになりますので、インフラエンジニアの業務で利用されています。
Java(オブジェクト指向言語)
JavaはITシステムやアプリケーションの開発に使用される主要の言語です。
設計や構築などシステムを作る仕事で使うことが多いんですね。
またサーバー上でアプリケーションの動きがわかったり、アプリケーションのソースコードを追っていくことで障害が起きたときに対応できるんですよ。
なので、インフラエンジニアがアプリケーション開発側の言語を理解できると強みになりますね。
インフラエンジニアとしてスキルアップに役立つプログラミング言語4選
これからインフラエンジニアとしてスキルアップしていくためにはどんな言語を習得したら良いでしょうか?
スキルアップに役立つプログラミング言語
- Perl
- Ruby
- Python
- BAT
の4つを紹介しますね。
Perl(スクリプト言語)
PerlはWebサーバーにデータを送り、サーバー内で行った処理結果を呼び出せる言語です。
他の言語を使っても処理を行えますが、なんといっても処理速度が早いのが特徴です。
以前からある言語なので、既存システムに利用されているケースがよくあります。
また他の言語に応用が効く点で幅広く使われているため、特にサーバーエンジニアのあなたは学習することをおすすめしますよ。
Ruby(オブジェクト指向スクリプト言語)
RubyはWebアプリの開発などに活用されている軽量プログラミング言語です。
現在のインターネット上にあるホームページやWEBサイトは軽量プログラミング言語で作られているとも言われているんです。
つまり需要が高いということなんですね。
またインフラ業務をプログラムする際に使われる機会が多いため、インフラエンジニアがスキルアップするために役立つ言語ですよ。
Python
Pythonはスマホアプリやゲームなどの開発で使用できる軽量プログラミング言語です。
Rubyと同様にコードがシンプルで読みやすいため初心者でも学びやすい言語なんですよ。
Pythonは特に障害対応時のログ調査で活躍します。
膨大なログの中から特定の文字列を抜き出すための時間を短縮できるので、早期復旧に貢献していますよ。
機械学習などでも重宝されているため需要が高い言語です。
BAT(バッチファイル作成用言語)
BATとはWindowsで利用できるバッチファイル作成用の言語です。
Windowsのプロセス起動処理やファイル一括処理などを効率化できるので、Windowsを利用する場合に活用しますよ。
Windowsは主要なOSですのでかなり需要は高いですね。
インフラエンジニアに限らずエンジニアであればBATファイルを利用するため、習得しておくことをおすすめします。
インフラエンジニアとしてスキルアップするために必要な知識
インフラエンジニアとしてスキルアップするためにプログラミング言語の習得が必要とお話してきましたよね。
でもサーバーのクラウド化・仮想化という新しい技術を習得してからプログラミング言語が必要になってくるので、まずしっかりとクラウド化・仮想化の知識を押さえておきましょう。
クラウド化・仮想化で必要な知識
サーバーのクラウド化・仮想化で必要な知識は、
- AWS/GCP
- Docker
です。
アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、世界で広く採用されているクラウドプラットフォームです。
サーバーのクラウド化・仮想化で必要な知識としてAWSを上げたのは、ここ最近AWSを導入する企業が増加しAWS関連知識やスキルの必要性が急速に高まりつつあるからです。
サーバーの構築、データベース、ストレージなど非常に広範囲なIT基盤をクラウド上に構築できるサービスなので、多くの企業が注目しています。
AWSは個人でも利用が可能ですので、あなた自身が利用しながら使い方を学んでいくことをおすすめします。
同様なサービスにGoogleが運用しているグーグル・クラウド・プラットフォーム(GCP)もあります。
AWSとGCPを比較してもほとんどできることに違いありませんが、GCPの方がデータ分析や多くのデータを扱うことでは評価が高いので、AWSよりもGCPを使う方が最適なサーバーとなることもありますね。
なのでGCPもスキルアップする上で必要となる知識ですよ。
DockerはDocker社が開発しているコンテナ型の仮想環境を作成、配布、実行するためのプラットフォームです。
Dockerもスキルアップするために必要な知識ですよ。
なぜならサーバー周りを便利に構築できる点、処理が早い点でコンテナ型の技術として急速に普及してきているからです。
Dockerを簡単に説明すると、サーバーのマシンを構成するすべての設定を1つのファイルにまとめておくことができ、ファイルを他の人に渡し使ってもらうことで簡単に同じ環境を作れるというものなんです。
今後業務で携わる可能性もありますので、Dockerの知識も押さえておくといいですね。
インフラエンジニアとして役立つ知識の学習方法
インフラエンジニアでスキルアップしたり役立つ知識に、プログラミング言語とクラウド化・仮想化があるとお伝えしましたね。
プログラミング言語やクラウド化・仮想化を学習する方法はどのようなものがあるでしょうか?
- 独学
- ITスクールやオンライン勉強会
での学習方法を紹介しますね。
独学で学ぶ
独学で学ぶために紹介したいサービスが、
- ドットインストール
- Udemy
です。
ドットインストールは、3分間の動画で基本的な言語を学習できるサービスです。
またスマホでも利用できるのが最大のメリットで、ちょとしたスキマ時間にも学習できるのでおすすめですよ。
基本的には無料のサービスですが、月額1080円の会員になれば不明点を質問できるようになります。
独学で学んでいてわからないところが出てくると挫折してしまうこともあるので、問題を解決できる点でも便利な学習サイトなんです。
一方、Udemyはコースを選択して学習していく有料動画サービスです。
学びたい知識やレベルを自分で選択できる点でおすすめですよ。
言語の基本的な知識やスキルを学べるものから、サーバー構築技術やクラウドに対応する知識など幅広い学習ができます。
ITスクールやオンライン勉強会で学ぶ
独学以外にもITスクールやオンライン勉強会でも学習できます。
ITスクールではネットビジョンアカデミーやRaiseTechをおすすめします。
ネットビジョンアカデミーでは、ネットワークエンジニアのスキルを学びながらCCNAの資格も取得できるからです。
RaiseTechでは言語だけでなく、現場で働くエンジニアに必要な知識と一緒にAWS技術も学べるからおすすめですよ。
またチャットや通話で質問ができるので、効率よく学習が進みます。
オンライン勉強会では、TECH PLAYがおすすめです。
IT勉強会やイベント情報を発信しているサイトで、技術キーワード、エリア、スケジュールの条件を入力すると簡単に情報を得られ便利だからです。
また、技術テーマやイベントの形式、エリアなどをマイページでお気に入りタグ設定しておくと、新着情報をメールをお知らせしてくれるサービスがありますよ。
勉強会等の見落としがなくなるので便利なサービスですよね。
まとめ
インフラエンジニアの言語を紹介しました。
これからのサーバーではクラウド化や仮想化が主流になっていくとも言われています。
いままでの物理サーバーの知識とプラスしてクラウド化や仮想化の知識も習得すると活躍できる場が増えるでしょう。
また、クラウド化・仮想化の技術でサーバーをプログラムすることも行われているので、プログラミング言語も必要となりつつあります。
クラウド化・仮想化の知識、プログラミング言語の知識はインフラエンジニアとしてスキルアップする上で必要なものとなります。
独学やITスクール、オンライン勉強会など学習方法もさまざまありますので、あなた合った学習方法を見つけて下さいね。
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