近年、技術の進歩によりIT業界へ参入する人口が増えつつあります。そんな中、特に人気であるWebエンジニア。
人気である一方、実際にWebエンジニアに関することを検索すると、「Webエンジニア やめとけ」や「Webエンジニアきつい」といった関連キーワードが表示されます。
「Webエンジニアってやめたほうがいいの?」
「なんでWebエンジニアってやめとけって言われるの?」
「Webエンジニアがやめとけって言われる理由を教えて!」
とあなたは思っているでしょう。
そこで、今回はWebエンジニアがやめとけと言われる理由をわかりやすく紹介します。また、ブラック企業の見抜き方や後悔しない転職方法についても解説します。
Webエンジニアの就職・転職を希望している方はぜひ本記事を参考にしてほしいです。
Webエンジニアがやめとけと言われる理由10選
Webエンジニアは人手不足が背景にあり、現在転職先としても人気があります。将来的にもこれからもWebエンジニアの需要は増え続けると言われています。
一方で、「Webエンジニアはやめとけ後悔するぞ」という声もあるんですよね。
Webエンジニアはやめとけと言われる理由は以下のとおりです。

となっています。詳しく解説していきますね。
利益が少ない
Web系のビジネスモデルは、Saas(ソフトウェアアスアサービス)の流行りもあり、薄利多売のビジネスが多いです。
1つの儲けは少ないけど、量をたくさん売ることですね。しかし、Web広告の争いは熾烈で、売り上げや利益を上げるのが難しいです。
そのため、薄利ビジネスでありその会社で働く社員の給料は上がりにくくなるため、Webエンジニアはやめとけと言われる理由のひとつとなります。
事業に安定性がなく給料が上げづらい
Webエンジニアをやめとけと言われる理由は、事業に安定性がなく給料が上げづらいからです。
なぜなら、競合サービスが多く新事業への投資が先になってしまうからです。
仮に、検索やWeb広告でうまくシェアを獲得してもずっと勝ち続けるのは難しいですよね。
ずっとシェア1位のサービスを作っている会社でも、油断を一切しておらず新事業に一気に投資します。
つまり、利益が出ても給料は後回しになってしまう可能性があるんですよね。
ぶっちゃけ働いてる側からしたら「そんなこと知らないよー」と思うかもしれませんが、しょうがないことであります。
もし仮に転職するのであれば、安定して利益を出している会社に転職しましょう。
主体性を持ってないとスキルが上がりづらい
3つ目に主体性を持ってないとスキルが上がりづらいです。
Webエンジニアの仕事は属人的と言われています。属人的とは、その人しかやり方がわからない状態を意味します。
担当が突然休んだり、会社を辞めたりすると起こります。
良い見方をすれば『押し付けが少ない文化がある』のですが、悪い見方をすると『わざわざ教えてもらう機会なんて必要ない』ことになります。
自ら技術を吸収しようとする気持ちがなければ、成長できずに周りから置いていかれることになります。
Webエンジニアの世界は、ずっと勉強と言われている世界ですがその通りなんですね。
40〜60代のキャリアがない
Web系企業は、新しくできた企業なので40〜60代にプログラマーなどの一般的なキャリアがありません。
今の40〜60代の方は部長かマネージャーの役職についている方がほとんどです。
しかし、これから増えるWebエンジニアで、その役職が必ず保証されているわけではありません。
席は少ないので、争いは厳しくなるでしょう。もちろん能力もないと役職につくこともできません。
ネガティブな言い方をすると、キャリアが選択できないまま50代になり市場価値がなくなってしまうこともあり得ます。
Webエンジニアになっても、ずっと自分のスキルを磨き続けることが大切なんですね。
退職金がない
Webエンジニアをやめとけと言われる理由が、退職金がないことです。Web系企業は、中小企業やベンチャー企業がほとんど。
フレックス勤務などの短期的な福利厚生は充実していますが、資産形成の面は全く充実していない現状があります。
Web系企業は給料が低いですが、将来に備えるためにしっかり貯蓄をしておきましょう。
キャリアが広げられない
Webエンジニアをやめとけと言われる理由6つ目は、キャリアが広げられないです。Web系企業に勤務すると、開発することが多くなります。
仕事の主役ともいえる開発ですので一見メリットだと感じますが、開発の業務しかやってないので、転職しようと思っても他の業務の経験がなく、転職が難しいんです。
SIerになると
- 目標売り上げ達成のための管理
- 商談・金額見積もり・スケジュールの管理
- クライアントの報告
経験年数が多くなるにつれ、任せてもらえる業務が多くなってきます。SIerからWeb系に転職する人は30代超えても転職可能ですが、30代でWeb系からSIerに転職するのはかなり厳しいのです。
技術が特別すごいわけじゃない
Webエンジニアをやめとけと言われる理由7つ目は、技術が特別すごいわけじゃないです。
開発も小さく行うことも多いので、スキルが身につきづらい点があります。
Web系企業の魅力なのは、最新技術の導入が早いことです。自社のシステムを使って最新技術を使うためリスクが取れます。
SIerと比べると新しい技術を使うのでモチベーションが高い方が多いです。
しかし、Web系企業のなかには古いシステムを使い続けている企業もありますし、転職市場では30代になると、「どんなシステムをどんな役割で担当できる?」という点も大事になっていきます。
つまり、単に「HTMLとCSSができる」より「ECサイトを主体に、開発、設計ができる」ほうが転職しやすいのです。
- アジャイル開発なので、マネジメント力が身につきにくい
- 小さく開発してリリースするため、単純なコードが多い
- 開発の多様性がない
この3つから技術力が特別すごいわけではありません。
AIに仕事を奪われそうだから
Webエンジニアをやめとけと言われる理由8つ目は、AIに仕事を奪われそうだからです。
AI開発を行う業界だからこそ、このようなイメージが浮かぶのでしょう。
しかし、AIに仕事を奪われる業界はIT業界だけではなく全ての仕事に存在します。
AIを恐れるのではなく、AIを使ってどう活かすか?が今後のIT業界の働き方になってくるでしょう。
周りが忙しくて育成してもらえない
Webエンジニアをやめとけと言われる理由9つ目は、周りが忙しくて育成してもらえないです。
「入社したらいろいろ教えてもらえるでしょ?」と思って転職や就職する人がほとんどではないですか?
Webエンジニアが活躍するIT業界はそんな甘い世界ではないんですよね。初日からいきなり配属されても、周りは忙しそうで話せる雰囲気ではないこともあります。
ですので、教育をしてもらいたいのであれば新人教育や研修期間が設けられている企業にいきましょう。
また、新人教育のない会社でも、自分から仕事を探す・相手に聞いて仕事をもらいに行く積極的な行動をしてみましょう。
文系は活躍できそうにないから
最後は、文系は活躍できそうにないからです。IT業界は、理数系の方達が多いイメージがありますよね。たしかに数字は使いますけど。
しかし、今は前より簡単にプログラミングができます。ボタン1つでテンプレート引き出すことも可能ですし、つまづいたらネットで検索すると答えがわかる時代です。
ですので文系・理系関係なくIT業界で活躍しています。実際、プログラミング以外のコミュニケーション能力、クライアントのやりとりなど求められることもありますよ。
Webエンジニアを目指す上でやめた方がいい3つの動機
ここまで読み進めてくれたあなたは、
「これなら私でもWebエンジニア目指せそう!」
「最初から知ってれば全然問題ないでしょ!」
と安易に考えていませんか?深く思考せずただ目指すのは危険です。
なので、ここではWebエンジニアを目指す上で絶対にやめたほうがいい動機を以下3つ紹介します。

「あ、私この理由なんだよね……!」って場合は要注意ですよ。
給料が高くなりそうだから
1つ目は、給料が高くなりそうだからです。政府が公表している2019年賃金構造基本統計調査で、システムエンジニアの場合の転職1年目の年収はこうなります。
30〜34歳 | 367.9万円 |
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意外に給料は高くないですよね?
もちろん年功序列がある大手企業は、年齢を重ねるごとにどんどん年収も上がっていきますよ。
つまり、経験年数やスキルに応じて年収は高くなります。転職していきなり、高年収になる仕事はそうそうありません。
簡単に転職できそうだから
2つ目は、簡単に転職できそうだからです。
今もエンジニアは人手不足と言われていますが、みずほ情報総研株式会社の調査では2030年、IT人材は低迷したシナリオで16万人、需要が多くなったシナリオで79万人も不足すると言われています。
現在、「未経験可」の求人も多くなってきています。しかし、会社に入っても新人教育がしっかりしておらず、仕事についていけないでやめてしまう人もいるんですよね。
したがって簡単そうだからではなく、しっかり勉強しておきましょう。
自由な働き方ができそうだから
3つ目は、自由な働き方ができそうだからです。
たしかにエンジニア系の方は、自由な働き方をしています。家事や子育てとの両立もできるようになるでしょう。
しかし、それは会社によります。
また、自由は働き方ができそうだからという理由は「転職が目的」になっています。
転職してどうしたいかが重要なので、スキルが身につきにくなったり年収が上がりにくいということにもなりかねません。
自由な働き方は魅力ですよね。しかし、転職してどう働きたいか?をしっかりと考えておいてください。
Webエンジニアとして働く上でのブラック企業の見抜き方3選
いくら「Webエンジニアはやめとけ!」と言われても、あなたが目指したいのであれば、目指すべきです。
好きこそ物の上手なれ
という言葉がある通り、他人にどう言われようが、「好き!」「なりたい!」であるならば、とことん突き詰めましょう。
しかしその中でも、選ぶべき会社と選んではいけない会社は存在します。
ですので、ここまで読み進めてくれたあなたのために、ブラック企業の見抜き方を以下3つ紹介していきます。

それぞれについて、詳しく解説していくのでぜひ転職、就職の役に立ててくださいね。
常に募集をかけている
1つ目は、常に募集をかけているです。常に募集をかけているところは、ブラック企業の可能性が高いでしょう。
理由は、離職率が高いからです。普通なら雇った方は何年も同じ場所で働きますが、常に募集があるところは、数ヶ月単位で人がやめてしまいます。
数ヶ月でやめてしまうので、ずっと人手不足になり常に募集をかけているのです。常に募集をかけている企業は避けましょう。
具体的な業務内容がわかりにくい
2つ目は、具体的な業務内容がわかりにくいことです。よく、『アットホームな職場』『若手歓迎』という抽象的な求人をみます。
これはブラック企業の可能性が高いでしょう。具体的な業務内容や実績がなく、アピールポイントがないから抽象的なことでしかアピールできないのです。
わからない時は会社にしっかり聞きましょう。なかにはお客様サポートと業務内容に書いて実際はクレーム対応だった事例があります。
聞こえのいいように言い換えている事例もたくさんありますので、求人票は詳しくチェックしましょう。
よくわからない横文字が多い
最後に、よくわからない横文字が多いです。よくわからない横文字が多いのはブラック企業の可能性が高いでしょう。
よく「プロフェッショナルアドバイザー」と聞きますが、どんな仕事なのかイメージしづらいですよね。
これもさっきと同じで、具体的な実績やアピールポイントがないからよく分からない言葉で濁しています。
また、人から避けられがちな仕事の可能性もあるでしょう。
よくわからない横文字の会社は自分で詳しい業務内容を聞いてから判断してください
Webエンジニアに転職するなら後悔しない転職を考えよう
ここまでWebエンジニアのデメリットを中心に書いてきましたが、「それでも私は、Webエンジニアになりたい」
と思っている方もいるでしょう。
後悔しない転職をするには、キャリアを考えて転職しましょう。Webエンジニアは、Webエンジニアならではのスキルがあります。
- スピード感のある開発
- ビジネスモデルや集客UPの戦略
魅力もたくさんあります。上記でも書きましたが開発だけだとスキルが身につかないので、さまざまな業務を任せてもらえるところに転職しましょう。
キャリアを考えて時代に合わせて、うまく転職してくださいね。
Webエンジニアの転職についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてみてくださいね。
→Webエンジニア転職したい人必見!成功させる6STEPとおすすめエージェント、失敗事例も
まとめ
Webエンジニアはよくやめとけと言われる職業です。しかし、やめとけと言われるのには理由が存在します。
今回はそのWebエンジニアやめとけと言われる理由について解説してきました。
何も考えず、稼げるからやかっこいいからなど安易な理由でWebエンジニアを目指すのであれば、正直おすすめしません。筆者もやめとけと言うでしょう。
しかし、明確な理由があり目指すのであれば全力で応援できます。
したがってあなたがWebエンジニアを目指す理由を再度確かめて見てください。
その上で、後悔しない転職のためにまずは転職エージェントに登録を行い、転職を成功することを筆者はこころより祈っております。
本記事がWebエンジニアをこれから目指そうとしている人のためになりましたら幸いです。