「サーバーサイドエンジニアってどんな仕事なの?」
「サーバーサイドエンジニアに必要なスキルは?」
「サーバーサイドエンジニアになるにはどうしたらいい?」
と疑問や悩みを持っていませんか?
サーバーサイドエンジニアってあまり馴染みのない職業であるからこそ、具体的な仕事内容や必要なスキルなども詳細に把握できていないのかもしれませんね。
サーバーサイドエンジニアに関して網羅的に理解できれば、あなたが目指すべき職業なのかどうか判断もできるはず。
そこで今回はサーバーサイドエンジニアに関して詳細に解説します。仕事内容や必要スキル、転職する方法まで詳しくお伝えしていきますね。
この記事を読めば、あなたにとってサーバーサイドエンジニアが目指すべき職業なのかの判断材料になりますので、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
サーバーサイドエンジニアとは?
サーバーサイドエンジニアの「サーバー」は、何かしらのサービス・情報を提供するためのコンピューターを指しています。
サーバーがサービス・情報を提供してくれることで、パソコンやスマートフォンでWebサイトを閲覧したり、メールを開いたりできるんですね。
また、パソコンなどからファイルをサーバーに対して提供することで、複数のデバイスで情報を共有することも可能です。
サーバーは単に電源を入れるだけでは、目的の動作を果たしてくれません。
サーバーを動かすには、何のOSを導入してどのような設定をすれば良いか、セキュリティをどのように担保すれば良いかなど数多くの設定作業が必要です。
だからこそサーバーを扱うにはOSやセキュリティの知識など、IT技術に関する知識を身につけなければなりません。
サーバーサイドエンジニアは、「OS・セキュリティなど、サーバーの構築に必要なIT技術の知識を有して、サーバーを構築・保守する技術者」なんですね。
サーバーサイドエンジニアの仕事内容
サーバーサイドエンジニアの主な仕事内容は、大きく3つに分けられます。それぞれ、
- 要件定義
- サーバーの設計
- 設計したサーバーの構築・設定・保守
上記3つが主な仕事になります。1つずつ紹介していきますね。
まず1つ目の要件定義では、サーバーの導入を考えているクライアントから「どのようなサービスを提供したいのか」など、必要な情報をヒアリングしていきます。
サーバーを導入する目的は、業務課題の改善のため正確に把握することがポイントになるんですね。
次にサーバーの設計では、定めた要件定義に従ってサーバーを設計していきます。
サーバーを設計するうえで考慮すべき点はさまざまです。消費電力・コストなどのハードウェア的視点と、OS・アドレスの設定などソフトウェア的視点の両方から考慮する必要があるので幅広い知識が求められます。
最後に、設計したサーバーを実際に構築・設定していきます。必要なサーバーを調達して適切に配線していき、OSをインストールして必要な設定を行うんですね。
サーバー設定後も、実際に稼働しているサーバーを監視して問題が発生すれば対応するのもサーバーサイドエンジニアの仕事です。
サーバーが利用できなくなれば顧客の業務に支障が出るため、スピーディに問題を解決することが重要なんですね。
サーバーサイドエンジニアの平均年収
年齢 | 年収 |
20代 | 350万円〜400万円 |
30代 | 500万円〜600万円 |
40代 | 600万円〜650万円 |
結論、サーバーサイドエンジニアの年収は20代で350万~400万、30代では500万~600万、40代では600万~650万程度です。
ただし、スキルの程度や役職によっては年収1,000万以上をもらえる場合もありますよ。
※年収データは、転職情報サービスのdodaの調査結果を基にしています。
サーバーサイドエンジニアに必要な言語
サーバーサイドエンジニアに必要な言語は、プログラミング言語の中でも、
- コンパイラ言語
- インタプリタ言語
の2種類に大きく分けられます。
まずコンパイラ言語は、JavaやC,C++などの言語です。プログラマーが記述したコードをパソコンが読めるよう機械語変換することを、コンパイル作業と言います。
コンパイラ言語は、1度コンパイラ処理を挟まなくては実行できないんですね。ただその分、実行速度が速いという特徴を持っているんです。
またインタプリタ言語はPHPやRuby、Pythonなどの言語です。インタプリタとはコンパイル言語と対照的に、コードを常に変換することでコンパイル処理を省いた方式なんですね。
インタプリタ言語コンパイル処理を行わなくていい分、作業は楽になりますが処理速度はコンパイル言語と比べて遅くなります。
サーバーサイドエンジニアであればコンパイル言語とインタプリタ言語の中でも代表的な、
- Java
- PHP
- Python
など上記の言語は習得しておく必要があります。
サーバーサイドエンジニアに必要なスキル
サーバーエンジニアに必要なスキルは主に、
- ハードウェアを扱う技術スキル
- OS・ミドルウェアを扱う技術スキル
- ネットワークを扱う技術スキル
- セキュリティの対策スキル
上記4つのスキルになります。それぞれ解説していきますね。
まずハードウェアを扱う技術スキルは、サーバーごとにどのくらい電力を消費するのか、CPU・メモリなどのスペックはどのくらいなのかなど、機器の仕様を適切に理解する必要があります。
サーバーサイドエンジニアは、ハードウェアの知識を駆使して、最適なサーバーを選定するんですね。
次に、OS・ミドルウェアを扱う技術スキルです。OS(Operating System)はコンピューターのリソースを管理・制御するソフトウェアのことで、WindowsやMacOSなどがあります。
またミドルウェアは、OSとアプリケーションの間に位置するソフトウェアのことで、OSだけでなくクライアントの要望に応じて適切に設定する必要があります。
また、サーバーサイドエンジニアにはネットワークを扱う技術スキルも必要です。
導入しようとしているサーバーをインターネットに接続させる際には、安全に情報を転送できるか、外部からのアクセスを適切に処理できるかを考える必要があるんですね。
また、セキュリティの対策スキルもサーバーサイドエンジニアには欠かせません。
インターネットを利用したサービスが普及するに伴って、企業が保有するサーバーがサイバー攻撃を受け甚大な被害を及ぼすケースが多発しています。
サイバー攻撃からサーバーを守るためには、セキュリティに関する知識を持ち対策を徹底することが必須です。
具体的には、OS・ミドルウェアで可能なセキュリティ設定はすべて目を通したうえで、必要に応じてウイルス対策ソフトをインストール・運用します。
サーバーサイドエンジニアに資格や英語は必要?
どんな仕事にも、資格は必要なのでは?と思っている方もいるでしょう。
資格と同様に英語もまた、幅広い仕事や場面で役立つ言語ですよね。
ただ、資格や英語のスキルを取得するには時間やお金といったコストがかかるのも事実。
もし本格的に取得するのであれば、サーバーサイドエンジニアに必要かどうか確かめてからでも遅くはありません。
そこでここでは、サーバーサイドエンジニアに資格や英語は必要なのか解説していきます。資格と英語に分けて、それぞれ詳しく紹介していきますね。
サーバーサイドエンジニアに資格は必要?
結論、サーバーサイドエンジニアになるために必要な資格はありません。
しかし、サーバーサイドエンジニアに関する資格を有していれば、転職時に実力をアピールできたり資格手当がもらえたりなど、メリットが豊富です。ここでは、おすすめの資格を3つ紹介します。
1つ目のおすすめ資格は、マイクロソフト認定資格プログラム(MCP)です。
Windowsなどのマイクロソフト製品の知識を有し、実践利用できる能力がある人に認定されます。
企業によっては、MCPを取得していることを採用条件として掲げている場合もあるため、取得しておいて損はない資格なんですね。
2つ目のおすすめ資格は、Linux技術者認定試験(LPIC)です。サーバー用OSとして広く利用されているLinuxの知識を有し、活用できる能力のある人に認定されます。
試験区分は、レベル1~レベル3の3種類に分かれています。
3つ目のおすすめ資格は、国家資格の一つである基本情報技術者です。
IT技術について基本的な知識を身につけている人が認定の対象となります。
MCPやLPICと比べると専門性は低いですが、IT技術に関する基礎知識を幅広く身につけられるのが特徴です。
ほかにも、IT技術に関する国家資格はいくつかあり、中でも「ネットワークスペシャリスト」と「データベーススペシャリスト」は、試験内容もサーバーエンジニアと関わりの深いため、受験しておいて損することはないですよ。
サーバーサイドエンジニアに英語は必要?
上記で紹介した資格と同様に、サーバーサイドエンジニアには必ず英語が必要というわけではありません。
しかし、英語力があればサーバーサイドエンジニアとしてメリットが大きいのも事実なんですね。
英語力のあるサーバーサイドエンジニアのメリットとしては、
- 仕事やコミュニケーションを円滑に進められる
- ドキュメントやカンファレンスへの対応を早められる
などが挙げられます。
実際、エンジニアの現場では海外の方も多く活躍されています。
大手のIT企業や海外に拠点がある企業では、公用語が英語と定められていることも少なくありません。
あなたが海外で活躍することを考えていなくても、英語を使わざるを得ない状況に置かれる可能性はあるんですね。
もし英語を話す機会はなくとも、ドキュメントやカンファレンスなど英語を読む機会はあるでしょう。
サーバーサイドエンジニアに限ったことではありませんが、エンジニアとしてIT業界に関わる以上は英語力があった方が有利です。
英語力はあなたの作業効率を高めたりキャリアアップのきっかけになる可能性もありますよ。
サーバーサイドエンジニアとその他のエンジニアの違い
サーバーサイドエンドエンジニアは、エンジニア職種の中でも主にサーバーの設計・構築・保守に関わります。だからこそ、特に活躍する市場が専門的なエンジニアとも言えるんですね。
ただ、他のエンジニアも同様かと言うとそうではありません。
それぞれエンジニアの仕事に特徴があり、活躍する市場も変わってきます。
エンジニアを目指す方の中には、「どのエンジニア職種を目指せば良いのか分からない…。」という方もいるでしょう。そこで、サーバーサイドエンジニアと他のエンジニアの違いを紹介していきます。
同じエンジニアの中でも、あなたに合ったエンジニア職種が見つかる可能性もあるので参考にしてみてくださいね。
サーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニアの違い
Webコンテンツの市場では、フロントエンドエンジニアの対義語としてバックエンドエンジニアとよく耳にします。
サーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニアは同様に扱われることもありますが、厳密には違うんですね。
バックエンドエンジニアは、サーバー側の処理を担当することでサーバーサイドエンジニアと呼ばれることがあるんです。
実際にサーバーの設計や構築をしていない場合でも一括りにされることがあるんですね。
そもそもバックエンドとは、ユーザーに見えない部分という意味です。
サーバーも見えない部分であることに変わりないので解釈が難しいんです。
サーバーサイドエンジニアは、サーバーの設計・構築・保守に専門的に関わる職種です。
対してバックエンドエンジニアは、バックエンドシステムの運用・保守する仕事の中でサーバーに関わることもあると捉えるようにしましょう。
サーバーサイドエンジニアとインフラエンジニアの違い
結論、インフラエンジニアの1つの職種にサーバーサイドエンジニアがあります。
そもそもインフラエンジニアとは、IT業務におけるインフラストラクチャを設計・構築・運用・保守(メンテナンス)までを行うエンジニアのことです。
インフラエンジニアは名前の通り、インフラに関わるエンジニアという広義な仕事内容や職種の意味があるんですね。
ネットワークの構築に関わるのはネットワークエンジニアですし、サーバーに関わるのがサーバーサイドエンジニアになります。
最近では、自社サーバーの代わりにクラウドサービスなどを使う会社や企業も増えてきました。
だからこそ特にサーバーサイドエンジニアは仕事の質が変化してきているんですね。
ただ、サーバーというインフラをサーバーサイドエンジニアが支えていることには変わりません。
インフラエンジニアの中でも、サーバーサイドエンジニアがあると理解しておきましょう。
さらにインフラエンジニアについて深く知りたいという方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
→【徹底解説】インフラエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性・必要なスキルも紹介
サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い
サーバーに専門的に関わるサーバーエンドエンジニアは、ユーザーに見えないバックエンドで主に活躍するエンジニアです。対して、ユーザーの目に触れるフロント部分を担当するのが、フロントエンドエンジニアなんですね。
フロントエンドエンジニアはCSSやHTMLなどのフロント言語を用いて、ユーザーが使いやすいWebサイトやアプリなどのWebコンテンツの制作に関わるお仕事です。いくらデザインが良くとも機能性の低いWebコンテンツは使われないので、機能性も考慮してフロント部分を設計していくんですね。
フロント部分は、バックエンドのシステムに加えてシステムを支えるサーバーなくして機能しません。フロントエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアは仕事内容が異なっても、1つのコンテンツを制作する上で相互に関わりあう職種です。
さらにフロントエンドエンジニアについて深く知りたいという方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
→【徹底解説】フロントエンドエンジニアとは?仕事内容・年収・スキル・将来性まで
サーバーサイドエンジニアとシステムエンジニアの違い
システムエンジニアという言葉は、エンジニアの中でもよく耳にする言葉でしょう。ITエンジニアの代表的な職種とも言えるのが、システムエンジニアです。
システムエンジニアは、名前の通りにコンテンツの核となるシステムの設計を担当します。システムの設計は大きく分けると、
- 基本設計
- 詳細設計
の2つに分けられます。
中でも詳細設計では、主にユーザーの見えない部分であるバックエンドを設計します。
だからこそシステムエンジニアは、バックエンド側であるサーバーサイドエンジニアとも関わりがある職種なんですね。
システムエンジニアは、システム設計の後にプログラムを作成し動作確認まで行います。
システムエンジニアの仕事の中には、精密かつ地道な作業が多いのが特徴です。
さらにシステムエンジニアについて深く知りたいという方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
→システムエンジニアとはどんな仕事?年収や資格、将来キャリアパスも紹介
サーバーサイドエンジニアとプログラムエンジニアの違い
プログラムエンジニアと聞いて、仕事内容のイメージがしづらいという方もいるのではないでしょうか?プログラムエンジニアは、みなさんがプログラマーと呼んでいる仕事なんですよ。
プログラミング言語の知識を活用して、さまざまなプログラムを作成するのがプログラムエンジニアの主な役割になります。
システムエンジニアの設計書に沿って、プログラムを作成していくんですね。
現在では、フレームワークをあらかじめ用意して開発に着手するのが主流になっています。
フレームワークとは、よく使うプログラムの機能を集めたテンプレートのようなものです。
だからこそプログラムエンジニアは、言語に加えてフレームワークに関する知識や技術も必要とされます。開発に関わるという点では、サーバーサイドエンジニアと同様ですね。
プログラムエンジニアについてさらに知りたい方は、以下の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね。
→プログラムエンジニアはどんな仕事?年収や将来性、おすすめの資格も紹介
サーバーサイドエンジニアの仕事はきつい?やりがいはある?
サーバーサイドエンジニアの仕事にやりがいがあるかどうかや、実際にきつい仕事かどうか気になる方もいるでしょう。
これから転職や、サーバーサイドエンジニアを目指そうと思っている人にとってやりがいやつらさは大事な判断材料なはず。
そこでここでは、サーバーサイドエンジニアの仕事はきついのか?ややりがいについて解説していきます。
やりがいだけでなくつらさや苦しい部分など両方の側面から、サーバーサイドエンジニアの仕事があなたに合っているかどうか判断してみてください。
それではさっそく、それぞれ解説していきますね。
サーバーサイドエンジニアはきつい仕事?
実際、サーバーサイドエンジニアはきついお仕事なんです。実際に経験したエンジニアの方でも、「サーバーサイドエンジニアはやめとけ!」と言われることもあるんですね。
サーバーサイドエンジニアがきついと言われる理由は大きく2つです。理由として、
- 急な障害対応に追われることがある
- 変則的な勤務時間
上記2つの理由が挙げられます。
まず1つ目が、急な障害対応に追われるケースです。サーバーサイドエンジニアはシステムに不具合が生じた場合、障害の対応が急務になります。
問題なのは、障害はいつ起こるか分からないということ。
そのため、常にサーバーを管理・監視して、急な障害に対応できる仕組みを構築しなければならないんですね。
また、サーバーはネット環境を必要とするあなたの生活に欠かせないものです。
だからこそ1年間通して毎日稼働するシステムもあるんですね。
24時間365日サーバーが稼働している以上は、同様にいつ不具合が起きるか分かりません。
その都度、サーバーサイドエンジニアには対応が求められるんですね。
サーバーサイドエンジニアの職場環境によっては、夜勤帯や土日の勤務に加えて休日出勤を求められる可能性もあります。
いつでも気が抜けないサーバーサイドエンジニアの仕事は、決して楽なものではないんですね。
サーバーサイドエンジニアのやりがいは?
先ほど、サーバーサイドエンジニアはきつい仕事だ紹介しました。
しかし、だからこそやりがいがある仕事だとも言えるんですね。
サーバーサイドエンジニアのやりがいとしては、
- 社会貢献度の高い仕事
- スキルに伴い給料が上がっていく
などが挙げられます。
あなたが書いたコードでシステムが実際に動き、人々の生活で活かされているというのはやりがいにつながりますよね。
現場で働くサーバーサイドエンジニアの方の中でも、SNSなど日常で広く使われるものに関わる方は実感しやすいはず。
また、サーバーサイドエンジニアは勉強して身につけなくてはいけないスキルが多いのも特徴です。
ただ、できることが増えるにつれて給料も上がっていくんですね。
サーバーサイドエンジニアに限らず、多くのエンジニアの価値を測る指標の1つが実務経験の長さです。
もちろん、サーバーサイドエンジニアも同様なので実務経験とスキルが増えるごとにキャリアアップの可能性も高まっていくんですね。
あなたの市場価値が給料という形に顕著に現れるサーバーサイドエンジニアは、やりがいのある仕事と言えます。
急な対応も迫られるきつい仕事である反面、社会貢献の実感も得られるのがサーバーサイドエンジニアのお仕事なんですね。
サーバーサイドエンジニアの将来性や需要は?
サーバーサイドエンジニアの需要は、短期的になくなることはないでしょう。
ただ、中長期的には運用や保守を担当するサーバーサイドエンジニアの需要が減少する可能性があります。
最近では、企業や会社でクラウドサービスを利用するところが増えてきています。
調べてみても、クラウドサービスを一部でも利用している会社は全体の5割以上にもなってきているんですね。
クラウドサービスの普及は、今後も増加が見込まれるでしょう。
そうなれば自社サーバーの需要や必要性は少しずつ低下していくことになります。
これからのサーバーサイドエンジニアには、クラウドに関する知識やスキルが求められます。
クラウドに仕事が奪われるというわけではなく、サーバーを構築するのがクラウド上に変化するんですね。
それぞれのクラウドが提供する主な機能や仕組みを理解することで、これからもクライアントに合わせたシステムやサービスを選択することができます。
現状のスキルのままIT市場で生き残っていくのが難しいのは、他のエンジニアや仕事と同様です。
時代やニーズに合わせたスキルを習得していれば、今後も必要とされるのがサーバーサイドエンジニアのお仕事。
常に新しい知識やスキルをキャッチアップする習慣を今から身につけておきましょう。
サーバーサイドエンジニアに未経験からなる5STEP
ここまで読み進めてくれたあなたはサーバーサイドエンジニアを詳細に知ったうえで「サーバーサイドエンジニアを目指したいけど、未経験からなるにはどうしたらいい?」と感じていませんか?
やるべきことがわかれば準備を進めていけますよね。そこで、サーバーサイドエンジニアに未経験からなる方法を紹介します。
サーバーサイドエンジニアに未経験からなる5STEPは以下の通りです。
1つずつ順に解説していきますね。
STEP1:プログラミングを学習する
検索処理や必要なデータの抽出、計算などを行うためにプログラミングスキルは必須となるためプログラミングを学習しましょう。
さきほどもお伝えした通りサーバーサイドエンジニアが必要とするプログラミング言語はある程度限られていてJavaやPHP、Pythonなどが該当しますよ。
おすすめのプログラミング学習方法はProgateやドットインストールのWebサイトを活用することです。
知識として頭にいれるだけでなく実際に手を動かしてコードを書いていくことで記憶に残りやすいことやスキマ時間に学習ができ効率が良いためですよ。
ある程度決められた言語でサーバーを構築していく場合が多いため新しい言語が出てきたら勉強が必要という状況になりにくいので、上記の言語を習得し磨きをかけていくことが大切ですよ。
STEP2:コミュニケーション能力を身に着ける
クライアントや周りの方とコミュニケーションを取りながら業務を進めていくため、コミュニケーション能力を身に着けるとお仕事をスムーズに進めることができますよ。
サーバーの要件定義を行う際にクライアントの要望を正確に聞き取る必要があります。
「顧客の意図ってなんだろう?」を常に意識してしっかりと組み取らなければなりませんよ。
またサーバーの設計を行う場合はハードウェアのコスト面やどのOSを使うかなどソフトウェアの面でも周りの人とコミュニケーションを取りながら進めていくんです。
なのでヒアリング力やコミュニケーションスキルを身に着けると業務を効率的に進められますよ。
クライアントにも周りの方にも信頼されやすいので、コミュニケーション能力は重要ですね。
STEP3:自作品を制作してみる
知識や技術を習得できたり、実績を作れるため自作品を制作してみましょう。
自作品を制作するとサーバーの設計から構築、運用までの一連の流れを行えます。
また自作品を作るためには知識や技術が必要になりますので、分からないところを学習しながら進められスキルも身に付きますよ。
自作品を制作するうえで、VPS(Virtual Private Server)のサーバーを使ってみることをおすすめします。自由にアプリケーションをインストールできるためあなた好みのサーバーを構築できますよ。
自作品が完成すれば実績になりますのでアピール材料の1つになりますね。
しかし努力しても自作品が作れずに終わってしまう場合もありますが、経験を積めるので無駄な作業には決してなりませんので安心して下さい。
「こんなサービスが欲しかった!」を形にできるチャンスでもありますので、ぜひ自作品制作にチャレンジしてみて下さいね。
STEP4:ポートフォリオを作成する
あなたのスキルや実績をアピールできるのでポートフォリオを制作してみましょう。
「こんな実績や経験があります!」と言われるよりポートフォリオとしてまとめた方が伝わりやすいこともあります。
ポートフォリオを制作すればあなたの実績やスキルを一目で確認できますよ。プログラミング言語の習得度やこれまでの経験を記載していけばあなた自身のエンジニアとしての成長もわかるんです。
そこで参考にするべきポートフォリオを3選紹介します。
名前 | 特徴 |
---|---|
Hoda’s Portfolio | デザインは落ち着いているが印象的。一目見てスキルが分かる。 |
Kuroda Manato Portfolio | 明るい雰囲気のデザイン。スキルの見せ方が印象的。 |
Kazuki Noda Portfolio | 個性的でデザイン性が高い。インパクトのあるサイト。 |
スキルや実績のアピール材料だけでなく、ライバルに差もつけられるのでポートフォリオの作成を行ってみましょう。
STEP5:エージェントに登録する
あなたの希望するお仕事を効率よく探し出せるためエージェントに登録しましょう。
おすすめのエージェントを以下に紹介します。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
マイナビ ITエージェント | ITに特化した大手エージェント。求人数豊富。 |
メイテックネクスト | 未経験可。メーカー系に強いエージェント。 |
パソナキャリア | サポートが手厚いエージェント。未経験でも手厚いサポート。 |
エージェントに登録すると担当者があなたの希望に沿った案件を紹介してくれるだけでなく、書類の添削や面接の対策もしてくれますよ。
あなた自身で求人を検索してお仕事を探す方法もありますが大変な作業量になります。
「1つ1つ案件を確認してたら時間がかかってしまう…どうしよう…」を解決してくれるのがエージェントなんですよ。
お仕事探しを担当者にお願いし時間を有効に使って転職活動をしていくと効率良いですね。
サーバサイドエンジニアに転職する5STEP
サーバーサイドエンジニアを詳しく知ったうえで目指してみようと考え始めた方は「サーバーサイドエンジニアにどうやって転職するの?」と感じているでしょう。
サーバーサイドエンジニアに転職する方法がわかればスムーズに準備に取り掛かれますよね。そこでサーバーサイドに転職する5STEPを紹介します。
詳細にお伝えしていきますね。
STEP1:プログラミングの知識を磨く
インタプリタ言語とコンパイラ言語を自由自在に使いサーバーの設計や構築を行うためプログラミングの知識を磨きましょう。
さきほどもお話した通りサーバーサイドエンジニアの必要言語はインタプリタ言語とコンパイラ言語の2つに分けられます。
上記どちらの言語にもメリットとデメリットがありますので、両方の言語を熟知したうえで最適なプログラムを行っていく必要がありますよ。
おすすめのプログラミング学習方法はWebサイトや勉強会を活用することです。Webサイトや勉強会はさまざまありますので、あなたに合うものを見つけて学習を進めていくことをおすすめしますよ。
プログラミングの知識はサーバーサイドエンジニアとして活躍するために必要なものなので、学習時間を作り勉強をしていきましょう。
STEP2:サーバーに関する学習をする
さまざまなシステムやアプリをWeb上で稼働させるために必要な知識なので、サーバーに関する学習をしましょう。
「サーバーって具体的に何を学ぶべき?」と感じていませんか?実は、サーバーにもデータベースサーバーやアプリサーバーなどいろいろな機能を持たせて稼働させる場合も多いんですよ。
なので、各サーバーがどのような役割を持って動いているのか知っておくことが大切です。
そこでおすすめのサーバーの学習方法は書籍を活用することですよ。本ならあなたの知識レべルに応じて選べるからです。
また図や絵が多めの書籍も多く出ていますよ。文字だけでなく図解や写真など目で見てわかる情報もあると印象に残りやすいですよね。
勉強を効率良く進めるために、あなたに合う書籍を自身で選んで学習に活用して下さいね。
STEP3:データベースに関する知識を身に着ける
サーバーサイドエンジニアはデータの操作を行うためデータベースに関する知識を身に着けましょう。
データベースにも数多くの種類があり、特によく使われるのがリレーショナルデータベース(RDB)なんです。なので初めにRDBの知識を習得することをおすすめしますよ。
次いで、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverも使われていますので順次学習を進めましょう。
さらにデータを新規登録したり削除する際にデータベース言語であるSQLのスキルも必要ですよ。
データベースやSQLの学習には学習サイトを活用することがおすすめです。学習サイトはProgateや Paizaラーニングを利用すれば知識として頭に入れるだけでなく実際に手を動かして学べますよ。
データベースだけでも身に着けておいた方が良い知識は多いので、時間を有効に使ってデータベースに関する学習をしていくことをおすすめします。
STEP4:資格を取得する
スキルレベルを証明できるため資格を取得しましょう。
転職をする際に企業側は人柄ももちろん大切ですが実務経験やスキル、実績も重視し入社後戦力になれる人なのかを判断しています。
そこでサーバーサイドエンジニアとして求められる資格を取得すると企業の目にも止まりやすくライバルにも差をつけられるんですよ。
サーバーサイドエンジニアにおすすめの資格は以下の通りです。
上記の資格はいずれも難易度の高い資格ですが、業務をするうえでも必要な知識を習得できますのでぜひ挑戦してくださいね。
STEP5:転職サイト、転職エージェントに登録する
効率良く転職先を見つけ出せるので、転職サイトや転職エージェントに登録しましょう。
「転職サイトと転職エージェントってどっちがいいの?」と感じていませんか?どっちが良いとか悪いということはないんですよ。
転職サイトはあなた自身で求人を検索し希望するお仕事が見つかったらあなたが案件に応募して選考に進みます。
一方転職エージェントはあなたが希望する案件を担当者が見つけ出し、面接の日程も調整してくれるんです。
つまり選考までを自身で行うか担当者に任せるかの違いがありますね。あなたが進めやすい方を選んで下さいね。
おすすめの転職サイトは以下の通りです。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
doda | 総合型転職サイト。求人数豊富、スカウトサービスあり。 |
Green | ITやWeb業界に強い転職サイト。スタートアップやベンチャー企業の求人あり。 |
マイナビ転職エンジニア求人サーチ | エンジニア向けの転職サイト。未経験からハイクラスの求人までさまざまな案件を多数扱っている。 |
同様におすすめの転職エージェントも紹介しますね。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
レバテックキャリア | ITとWeb業界に特化した転職エージェント。エンジニア転職に強みあり、高年収案件が多い。 |
リクルートエージェント | 大手転職エージェント。非公開求人多数。 |
リーベル | IT業界特化型エージェント。コンサルタントは全員IT業界出身者で手厚いサポート。 |
転職サイトも転職エージェントも良い面と悪い面がありますので、あなたの転職活動を行いやすい方を選択してくださいね。
サーバーサイドエンジニアのポートフォリオの作り方
サーバーサイドエンジニア未経験の方の中には、ポートフォリオは必要?と疑問に思っている方もいるでしょう。最近では、エンジニアにもポートフォリオを求める会社や企業が増えてきているんです。
会社や企業にとって、未経験の人を採用するのはリスクでもあります。未経験であってもどのくらい技術や意欲があるのか、ポートフォリオは1つの判断材料になるんですね。
ただ、そもそもポートフォリオは一般的にデザイナーが作成するものです。レベルの高いポートフォリオが作れるのか、不安に思う方もいるでしょう。
結論から言うと、サーバーサイドエンジニア未経験のポートフォリオはレベルが高い必要はありません。あなたにどんな作品が作れるのかといったスキルや、自己発信している意欲的な様子が伝わることが重要です。
だからといって、もちろん簡易的なポートフォリオを作ればいいという訳ではありません。あなたが何をできるのか、実績や制作物を掲載したポートフォリオを作成するようにしましょう。
まとめ
これまで、サーバーサイドエンジニアの仕事内容や年収など網羅的に紹介してきました。エンジニア職種の中でも、サーバーサイドエンジニアは将来性もやりがいもある魅力的な職種の1つです。
しかし、サーバーの保守などに関わる仕事の中ではつらい一面もあるのがサーバーサイドエンジニアです。もしサーバーサイドエンジニアになろうと考えているのであれば、収入・やりがい・将来性などあらゆる側面から総合的に判断してみてくださいね。
本記事ではサーバーサイドエンジニアに関する多くの疑問を解決できる内容となっています。サーバーサイドエンジニアについて知りたい方は、本記事を参考にしてみてくださいね。
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