「データベースに関わる仕事を一生続けたい!」
「データベースエンジニアになりたいけれども周りに女性の前例が無くてキャリアのイメージができない…」
などとお困りの女性インフラエンジニアの方もいるのではないでしょうか。
男性の育休やイクメンというワードが広まったこともあり、家事育児に協力的な男性は増えました。ただそれでも、「家事育児は女性の仕事」という認識はなかなか変わらず、どうしても女性側の負担が大きくなってしまいがちです。
そこで女性がデータベースエンジニアを目指す場合、家庭と仕事の両立は可能なのでしょうか。そこで今回は、女性データベースエンジニアの現状や、将来的に家庭と仕事を両立できるようなキャリア形成について解説します。
また、データベースエンジニアについてより詳しく知りたい方は、以下の記事でデーターべースエンジニアについて網羅的に解説しているので良ければ合わせて見てくださいね。
→今更聞けない!データベースエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性、資格も紹介
女性データベースエンジニアは数が少ないのが現状
JISAが実施した2020年度基本統計調査によると、女性エンジニアの割合は全体のうちの14.3%。エンジニア全体でさえまだ女性エンジニアの比率は少なく、より専門性の高いデータベースエンジニアとなるともっと比率は下がります。
そのため、女性データベースエンジニアは現場だと物珍しい目で見られることも少なくありません。これからデータベースエンジニアを目指したいと思っている女性も周りに前例が無い故にキャリアのイメージがつかず、データベースエンジニアへの転職に踏み切れない方も多いと考えられます。
女性データベースエンジニアが少ない理由
それでは、女性データベースエンジニアが少ないのはどんな理由が考えられるのでしょうか。以下5つの理由を見ていきましょう。

それぞれについて以下で解説していきますね。
夜勤シフトに入りにくい
データベースの監視は24時間体制で行うのが基本ですが、女性だと男性より体力が無い、出勤時間が夜遅くて一人出歩かせるのが心配などの理由から女性を夜勤シフトに入れない会社は多いです。
夜勤シフトに入れないとなると、やはりどうしても挑戦できる案件の幅は狭まってしまいます。会社に伝えれば夜勤シフトの案件を紹介してもらえることもありますが、クライアント側から断られてしまうことも。
クライアントからしても紹介企業からしても夜勤シフトは男性の方が安心なので、女性だとデータベース案件は選択肢が狭いのが現状です。
結婚・出産後は時間の融通が効きにくい
特に子供がいる女性の場合、緊急時の対応ができない人が多いです。データベースは24時間常時動いていなければいけないものなので、トラブルが発生した際はすぐに駆けつけて対応しなければいけません。
しかし、家庭があると急な休日出勤に対応しづらいでしょう。それに職場側も既婚者の女性は家庭があるからと気を遣って急な呼び出しをしにくい面もあります。
実際のところ待遇の男女差はある
IT業界に限ったことではありませんが、どの会社でも待遇の男女差はあります。ましてや男性の多いIT業界では顕著です。
女性のライフイベントの中でも特に出産は長期離職が予想されます。そのため、出産を終えてある程度生活が落ち着いているか、わかりやすく仕事一筋な人でないと、キャリアアップを目指しにくいのが現状です。
男性が多い業界なので、どうしても同性である男性のほうが上司と気を使わないコミュニケーションを取りやすいでしょう。それ故に女性は良い上司に恵まれないと、男性以上に昇進しにくいです。
上流工程に上がる前に結婚・出産をしてしまうとキャリア形成が難しくなる
データベースのキャリアは運用・監視(下流工程)→設計・構築(上流工程)という流れが一般的です。上流工程に進めば定時での出社・退社が可能ですが、下流工程は基本的にシフト制で不定休になりやすい傾向があります。
そのため、上流工程を任される前に結婚・出産をしてしまうと、下流工程しか任せられる仕事が無いのに休日シフトに入れず、できる案件が限られてしまうでしょう。
リモートワークOKの現場が少ない
データベースエンジニアの勤務先は大規模なシステム開発の案件かデータ分析案件です。データ分析系だと企業によっては割と柔軟に対応してくれるところもあります。
しかし分析の知識を持たずにデータベースの専門家として働くならどうしても大規模システム案件になってしまうでしょう。この場合、重要なデータを業務で取り扱うため、リモートワークが許可されていない現場が多い傾向にあります。
特に小さい子供がいる家庭は、リモートワークOKの現場はありがたいでしょう。ただ、データベースエンジニア案件はそうもいかないので、仕事と家庭の両立に人一倍工夫が必要となります。
女性データベースエンジニアの強みは?
女性データベースエンジニアはデメリットだらけというわけでもありません。むしろ女性ならではの強みを活かして活躍できることもあります。
女性データベースエンジニアの強みは以下の2つです。

それぞれの強みについて見ていきましょう。
そもそも女性であることが強み
そもそも女性データベースエンジニアは業界の中でも特に珍しい存在です。そのため、クライアントからも珍しさを理由に興味を持ってもらえる可能性もあるでしょう。
ここ数年で女性歓迎のデータベースエンジニアの案件は増えてきています。女性の活躍例を増やしたいと思っている企業も多いです。
仕事と家庭との両立に理解のある企業と巡り会えれば、性別の差を感じずに手厚いサポートを受けながら働けるでしょう。
女性管理職を推進している企業だと昇進しやすい可能性がある
今は社会全体で女性の社会進出に力を入れており、女性管理職が活躍している企業も多く存在しています。ただ、IT業界はまだ女性管理職が少なく2020年度基本統計調査によると全体の6.3%です。
そのため、女性が活躍できる職場をアピールする目的で、積極的に女性の管理職へのキャリアアップを進めている企業も存在します。特に大手はその傾向が顕著です。
もちろん管理職になるには実力も必要ですが、女性であることがキャリアアップにおいて有利に働く可能性も考えられるでしょう。
女性データベースエンジニアが家庭と仕事を両立するには?
それでは、女性データベースエンジニアが家庭と仕事を両立するには、どんなポイントに注意が必要なのでしょうか。3つの両立ポイントについて解説します。

以下でそれぞれのポイントについて詳しく解説しますね。
まず家族の理解は必須
データベースエンジニアは労働時間が不規則になりやすく、急なトラブル対応などで休日の予定が潰れてしまうことも考えられます。そのため、家族の仕事への理解は必須でしょう。
この点に関しては職場の配慮次第な部分も大きいので、転職活動の際にどれだけ配慮してもらえるか必ず確認すべきです。
可能な限り上流工程を任されるようになってから出産するのがおすすめ
下流工程だとシフト制が多いですが、上流工程を任されるようになると、通常の会社員と同じ土日休み9時出社18時退勤のような生活を送れるようになります。どうしても忙しい時期は残業続きになりがちですが、それでも上流工程に上がるだけで働きやすさは格段に違うでしょう。
そのため、特に長期の離職が予測される出産後に復職することを考えると、上流工程に移ってから出産した方が復職後の子育てと仕事の両立が比較的楽です。上流工程をこなせるデータベースエンジニアは市場価値が高く、転職の選択肢も充実しています。
出産後に今の職場だと仕事を続けるのが厳しいと思う女性データベースエンジニアもいるでしょう。その場合、上流高知ができれば子育てに理解のある職場を見つけやすくなるというメリットもあるので、可能な限り出産は上流工程に移った後がおすすめです。
ディープラーニングのスキルを身に着けると有利
データサイエンスの知識が求められる案件は、在宅勤務OKとしている案件が充実しています。家庭との両立やこれからのキャリアを考えて、ディープラーニングを学ぶのも良いでしょう。
データベースエンジニアからデータエンジニア、データサイエンティストにキャリアチェンジする人は多いです。理由として、データベースしか使えないエンジニアの需要は下がってきており、「データベースエンジニア」と書かれた求人でも実際のところは、データ分析に関する知識が求められる求人が増えてきていることが挙げられます。
データサイエンティストなどの仕事はインフラ寄りなので開発を1から学ぶ必要がある点は大変でしょう。しかし、データベースエンジニアとしてのスキルだけだと大手のシステム開発案件に限られてしまいます。
それに対してデータエンジニアはデータサイエンティストはデータベースエンジニアよりも年収が高いですし、在宅にも対応しているデータ解析系のベンチャーやフリーランスのデータ解析の仕事も視野に入れた転職ができます。
家庭と仕事を両立するという面で、ディープラーニングを学んでデータエンジニア、データサイエンティストになるメリットは大きいといえるでしょう。
また、データベースエンジニアが身につけておくべきスキルについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてみてくださいね。
→データベースエンジニア必須スキル6選!身につける方法から学習方法も解説
女性だと開発系の方がキャリアを形成しやすい
IT業界で働き続けたい女性の場合、思い切ってデータベースエンジニアから開発職にキャリアを変更するのも一つの手です。これまで解説してきた通り、女性でもデータベースエンジニアとしてキャリアを積むことは可能ではありますが、かなり大変です。
データベースをはじめ、インフラ系は常時サービスが安定稼働している必要があるので、家庭との両立を目指す女性からすると厳しい仕事と言えるでしょう。対して開発系の職種は基本的に労働形態が9時出社18時退勤の土日休みで、働き方が固定となっています。
特にWeb系開発の現場だとWebデザイナーを中心に女性の社員も多く在籍しているので、働く女性に対する理解がある職場も多いです。今の時代はフルスタックエンジニアと言って、開発、インフラの両方をこなせるエンジニアが求められています。
したがって、データベースを得意とする人が開発を学べば市場価値も高まるでしょう。女性のデータベースエンジニアが開発職にキャリアチェンジするメリットは大きいので、思い切って開発職への転職も視野に入れてみてください。
まとめ
データベースエンジニアは家庭と仕事の両立を考えるとなかなかキャリア形成が難しい仕事です。そのため、近所に家のことを手伝ってくれる人がいないと、なかなか女性がデータベースエンジニアとしてキャリアを積んでいくのは大変でしょう。
女性がデータベースエンジニアとしてキャリアを積むには一工夫が必要です。また、思い切ってデータベースエンジニア以外の仕事にキャリアチェンジして、データベースの知識を活かすのも一つの手。
女性が家庭と両立しながらデータベースエンジニアとして活躍するのは難しいことを念頭に置きつつも、工夫をして自分が望むライフプランを実現しましょう。