大学生や20代の世代の中でも、エンジニアという職業は身近に感じられるようになってきましたよね。そのため、エンジニアを目指している新卒の就活生の方も多いのではないでしょうか。
リサーチしたところ、会社によっては30万円の初任給を出すところもあり高収入を狙えるのもITエンジニアの魅力。だからこそ、将来性のあるエンジニア職に就きたいですよね。
中でも、フロントエンドエンジニアは注目が集まっています。転職に有利なキャリアパスが多様なのはもちろん、高収入を狙えるエンジニアだからです。
ただ、仕事内容が多岐にわたるフロントエンドエンジニアにはかなりのスキルが要求されます。そんなフロントエンドエンジニアを目指そうとした時に、
「新卒でフロントエンドエンジニアを目指すのに必要なことって?」
「何から勉強していけばいいんだろう?」
と不安に思ってしまいますよね。新卒でエンジニアを目指している人の中には、制作実績がない人も多いはず。
そこで今回は、新卒でもフロントエンドエンジニアにはなれるのかについて解説していきます。何から学んでいけばいいのか必要な言語も紹介していきますね。
フロントエンドエンジニアについて仕事内容をはじめ、年収やスキル、必要な資格、他のエンジニアとの違いを含め、網羅的に理解したい人は、以下の記事をどうぞ。
→フロントエンドエンジニアはどんな仕事?年収やスキル、資格や将来キャリアパスも解説
フロントエンドエンジニアには新卒でもなれる?
結論、新卒からでもフロントエンドエンジニアを目指せます。フロントエンドエンジニアは需要のある職種で、積極的に採用活動をしている会社も中にはあるんですね。
ただ、新卒からフロントエンドエンジニアを目指すには基本的なフロント言語の習得は必須。さらに、フロントエンドエンジニアはエンジニアの中でもかなりハードワークな職種でもあるんです。
なぜなら、Webコンテンツ市場はトレンドの移り変わりが激しく、常に新しい知識や技術をキャッチアップしていく必要があります。フロントエンドエンジニアは、常に自分の知識や技術のアップデートを図っていかなくてはならないんですね。
フロントエンドエンジニアを必要としている企業の中には、研修制度を設けていたりスキルアップを前提に採用を検討してくれるところもあります。将来性のある職種だからこそ、挑戦する価値のある市場なのは間違いありません。
また、フロントエンドエンジニアを目指す上で学ぶ言語やスキルは、ITエンジニアとして活躍するのに大切なものばかりなんです。なので、以下でそれぞれ詳しく紹介していきますね。
まずはフロントエンドエンジニアについて知ろう
フロントエンドエンジニアを新卒から目指すのであれば、具体的な仕事内容や求められるスキルの把握は必須です。フロントエンドエンジニアの実情に加えて、実際に気になる年収についても解説していきます。
フロントエンドエンジニアの仕事内容
フロントエンドエンジニアの主な仕事はWebコンテンツの制作です。Webコンテンツとは、Webサイトやアプリなどの総称になります。
普段、ニュースや天気をチェックしたりしますよね?これらWebコンテンツのユーザーが実際に使う画面を作る役割を担っているんですね。
また、Webコーダーやマークアップエンジニアが同様の職種として挙げられます。デザイン技術だけでなくバックエンドの知見も求められるのが、フロントエンドエンジニアの特徴です。
フロントエンドエンジニアに求められるスキル
フロントエンドエンジニアにはフロント言語だけでなく、サーバーサイド(バックエンド)の言語の習得も求められます。JavaScriptやHTMLだけを使えればいいというわけではないんですね。
なぜかというと、フロントエンドエンジニアは仕事の中でCMS構築を担当することがあるからなんです。WordPressなど主なCMSは、PHPなどのバックエンド言語で作られているためサーバーサイドの知見も必要なんですね。
また、Webマーケティングの知識が必要とされることもあります。たとえばWebページ制作の仕事を引き受けた時に、クライアントがWebページを検索上位にしたいとなればSEOの知見も必要になるんですね。
幅広い分野での活躍が期待されるフロントエンドエンジニアには、さまざまなハードスキルが求められます。特に今のフロントエンドエンジニアにはどんなスキルが必要かチェックしておきましょう。
また、フロントエンドエンジニアに求められるスキルについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて見てくださいね。
→習得できてる?フロントエンドエンジニアの必須スキル17選!ハードスキルとソフトスキル別で紹介
フロントエンドエンジニアの平均年収
仕事をしていく上で、収入は最重要のポイントですよね。現在、フロントエンドエンジニアの平均年収は500万円台後半(2021年5月時点)とIT業界全体の平均よりも高く位置しています。
ただ、企業によっては1000万円と高額を提示してくれるところもあります。なぜなら、フロントエンドエンジニアは、実務経験が増えるにつれて収入も高くなる傾向にあるからなんですね。
一般的に、20代のフロントエンドエンジニアより40代の方が収入が高くなっています。ただ、スキル次第では若くとも高い年収を望むことができるのがフロントエンドエンジニアの特徴です。
また、フロントエンドエンジニアの年収事情についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて見てくださいね。
→稼げる?フロントエンドエンジニアの平均年収と収入を上げていく方法、将来性などを紹介
フロントエンドエンジニアに新卒からなる5つの方法
フロントエンドエンジニアになるためには、さまざまなスキルを身につける必要があります。スキルが求められるのは、新卒であっても同様です。
ただ、多くの言語やスキルがあって何から学んでいけばよいか迷ってしまいますよね。さまざまなスキルの中でも、特に重要なものから身につけていきたいはず。
ここでは、フロントエンドエンジニアに新卒からなる5つの方法として、
- フロント言語を習得する
- サーバーサイドの言語を習得する
- コーディングを身につける
- UI/UX設計(モバイル対応)を学ぶ
- CMS構築を学ぶ
などが挙げられます。
どれもフロントエンドエンジニアにとって大切な要素ばかりです。それぞれ、詳しく解説していきますね。
フロント言語を習得する
フロント言語を駆使してWebコンテンツを制作するフロントエンドエンジニアにとって、フロント言語の習得は絶対に必要です。
プログラミング経験の浅い人でも、HTMLやCSSといったフロント言語は比較的習得が容易なものです。何から学んだらいいか迷っている方は、まずはHTMLやCSSから習得していきましょう。
その中でも、需要が高く汎用性にも富んだJavaScriptもおすすめの言語です。以下のフロントエンドエンジニアになるためのおすすめの言語6選!でも詳しく解説しますね。
サーバーサイドの言語を習得する
サーバーサイドの言語の習得も、フロントエンドエンジニアにとって重要です。フロントエンドエンジニアなんだから、サーバーサイドの言語は必要なくない?とも思いますよね。
先ほども少し触れましたが、フロントエンドエンジニアはWebページを制作する際にCMSを多用します。WordPressなどCMSの多くは、サーバーサイドの言語を利用して構築されているんですね。
また、サーバーサイドエンジニアやWebディレクターとのコミュニケーションが円滑になるのというメリットもあります。サーバサイドの言語もフロントエンドの言語と同様に習得しておきましょう。
コーディングを身につける
Webコンテンツ制作の中でも、ブラウザ側で機能する部分をフロントエンドエンジニアは担当します。Webデザイナーが作ったデザインを再現、ブラウザに表示させるのもフロントエンドエンジニアの役割です。
フロントエンドエンジニアであれば、HTMLとCSS、Javascriptを用いてWebサイトを制作できるのが前提になります。
3つのフロントエンド言語を身につけて、適切にコーディングができるスキルは確実に習得しておきましょう。
UI/UX設計(モバイル対応)を学ぶ
Webコンテンツを制作する際に、ユーザーが使った時の満足度を向上させたり使いたくなるよう設計するのがUI/UX設計です。
例として、デザインにこだわるあまりメニューの場所が分からないWebサイトは使いづらいですよね。もちろん、華やかさも大切ですが使いにくくては本末転倒。
Webコンテンツである以上、ユーザー目線に立って使いやすいことが何よりも大切です。ユーザーに必要とされるコンテンツを制作するフロントエンドエンジニアだからこそ、UI/UX設計は事前に学んでおきましょう。
CMS構築を学ぶ
フロントエンドエンジニアは、HTMLやCSSを用いて基盤からWebサイト構築を行うよりもCMSを使うケースの方が多いんですね。
そもそもCMSとは、WordPressなど専門的な知識がなくてもWebコンテンツ制作ができるシステムのこと。CMSの登場によって、多くの人がコンテンツの更新や修正を簡単にできるようになりました。
フロントエンドエンジニアの仕事の中には、CMSを使ったサイト制作を請け負うこともあります。クライアントに合わせたオリジナルのCMSを構築する場合もあるんです。
WordPressなど知名度の高いCMSでのWebサイト制作スキルは、フロントエンドエンジニアには必須です。主要なCMSの機能、使用する言語まで事前に習得できればフロントエンドエンジニアになれる可能性を高められます。
フロントエンドエンジニアになるためのおすすめ言語6選!
ここでは、フロントエンドエンジニアになるためのおすすめ言語を紹介していきます。フロントエンジニアに必須のフロント言語だけでなく、活躍の幅を広げる他の言語も紹介していきますね。
フロントエンドエンジニアはスキルの有無や熟練度によって評価が大きく左右される職種。だからこそ、必要な言語の習得は大切なポイントなんですね。
フロントエンドエンジニアにおすすめの言語としては、
- JavaScript
- CSS
- HTML
- PHP
- Pyhton
- Rudy
以上6つの言語が挙げられます。それではさっそく、それぞれ解説していきますね。
JavaScript
フロントエンドエンジニアであれば、JavaScriptの習得は必須であり前提です。フロント言語の中で、JavaScriptはもっとも需要が高い言語です。
JavaScriptはブラウザ上で動的な表現を可能にする技術で、今では多くのウェブサイトで利用されています。フロントエンドエンジニアとして活躍するあなたにとって、核となる言語なんですね。
フロントエンドエンジニアには、JavaScriptを用いたWebサイトの構築は必ず求められます。多くの言語の中でも、JavaScriptの基本は必ず習得しておきましょう。
CSS
CSSはWebページを作る際に必ず使用する言語で、JavaScriptと同様にフロントエンドエンジニアに必須な言語です。
他の言語に比べて、CSSは習得が比較的簡単な言語になります。どの言語から学ぼうか迷っている方には、最初に学ぶ言語としておすすめですよ。
フロントエンドエンジニアならば、CSSを用いたコーディングや基礎知識はしっかり身につけておきましょう。
HTML
HTMLもWebページを作る際に必ず使用する言語で、上記のCSSと同じ立ち位置の言語です。もちろん、フロントエンドエンジニアにとって必須の言語ですね。
フロントエンドエンジニアには、見やすいWebページにするためのデザインスキルも求められます。Webデザイナーとの関わりも多いフロントエンドエンジニアだからこそ、デザインスキルの習得も大切なんですね。
CSSと合わせてHTMLを駆使してWebサイト制作ができるのは、フロントエンドエンジニアとしての基礎になります。HTMLもしっかりと習得しておきましょう。
PHP
PHPは、小さなものから大きなWebシステムまで開発可能な汎用性の高さが特徴の言語。WordPressなどのCMSを扱うフロントエンドエンジニアにとっては習得しておきたい言語なんですね。
なぜかと言うと、WordPressに限らずCMSの多くはPHPを利用して構築されています。クライアントに合わせてCMSを活用する際には、PHPの知識が必要なんですね。
また、サーバーサイドエンジニアやWebディレクターとのコミュニケーションが円滑になるのもPHPを習得するメリット。サーバサイドの言語であれば、PHPから学んでいくのがおすすめです。
Python
フロントエンドエンジニアの専門は、Webコンテンツ・アプリの制作です。数多くのWebアプリの開発に使われているPythonも、フロントエンドエンジニアにおすすめの言語になります。
Pythonは大手SNSであるinstagramやYoutubeの開発にも用いられています。広告関係の案件に関わる際には大切な言語なんですね。
また、コードの読み書きがしやすく記述量が少なく済むなど使いやすい言語なのも特徴です。加えて、専門的なライブラリが豊富にあることでWebアプリの開発に特化しています。
フロントエンドエンジニアとして幅広い分野で活躍するためにも、Pythonはおすすめの言語になります。
Ruby
Rubyのコードはシンプルに書きやすく読みやすいことで、経験の浅いプログラマーにもおすすめの言語です。どの言語から習得しようか悩んでいる人は、Rubyから学んでいきましょう。
フロントエンドエンジニアがRubyを用いるのはWebサイトの作成です。特にRubyは、アプリケーションサイトやショッピングサイトの作成に向いているんですね。
商品販売のサイトを作成する際には、決済機能を実装できるパッケージであるSolidusを使うことでバックエンド部分まで開発が可能になります。
Webサイト制作の幅を広げられるRubyを習得することで、フロントエンドエンジニアとしての仕事の幅も広げることができます。
また、フロントエンドエンジニアが身につけるべき言語についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて見てくださいね。
→フロントエンドエンジニアに必要な言語11選!必要な知識やスキル、能力も紹介
まとめ
今回は、フロントエンドエンジニアには新卒でもなれるのか?について解説しました。多少の困難があったとしても、将来性の見込めるフロントエンドエンジニアは魅力的な職種ですよね。
ただ、基礎的な知識や言語を習得していない状態で目指すことはできません。目指す上での条件を1つずつクリアしていきましょう。
あなたのスキル次第で、収入やキャリアアップも狙えるフロントエンドエンジニアにはきっとやりがいも大きいはず。
新卒からフロントエンドエンジニアを目指そうか迷っている方は、本記事を参考にしてみてください。