セキュリティエンジニアの資格おすすめ10選!レベル別の選び方も解説

セキュリティエンジニア資格

「セキュリティエンジニアとして評価される資格ってどれ?」「実務経験があれば資格はいらないのかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

実務経験を積んだエンジニアにとって、資格はスキルを客観的に証明できる有効な手段です。ただし種類が多いため、自分のレベルや目的に合った選び方が重要になります。

そこで本記事では、セキュリティエンジニアにおすすめの資格をレベル別に紹介します。あわせて資格の選び方や働きながらの勉強法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載の受験料・試験制度は2026年8月時点の情報です。制度や金額は変更される場合があるため、受験前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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目次

セキュリティエンジニアに資格は必要?結論「実務経験の”証明”として有効」

結論からいうと、セキュリティエンジニアの業務に資格は必須ではありません。ただし、積み上げてきた実務経験を客観的に証明する手段として、資格は有効です。

セキュリティのスキルは成果物が外から見えにくく、経歴書だけでは深さが伝わりづらい領域です。また、官公庁や金融系など機密性の高い案件では、参画条件や歓迎要件に資格名が挙がるケースもあります。

取得しておくことで、選べる案件の幅を広げやすくなるでしょう。

資格よりも実務経験が優先されるって本当?

採用や案件アサインの場面で、実務経験が最も重視されるのは事実です。資格を持っているだけで、未経験の領域をいきなり任されることはほとんどありません。

とはいえ「資格が無意味」というわけではありません。同程度の経験を持つエンジニアが比較されたとき、資格の有無は分かりやすい判断材料になります。

実務3〜5年の中堅層こそ「経験+資格」の組み合わせで差がつきやすい層だと考えておきましょう。

フリーランスの案件獲得で資格はどう評価される?

フリーランスの場合、資格はスキルシートの信頼性を高める材料になります。クライアントは面談前にスキルシートで候補者を絞るため、客観的な証明が効きやすいのです。

特に情報処理安全確保支援士やCISSPは、案件の応募要件・歓迎条件に記載されることがあります。単価交渉の際の根拠のひとつにもなるでしょう。

資格が年収・単価にどう影響するかは、次の記事で詳しく解説しています。

セキュリティエンジニアにおすすめの資格10選【種類別一覧】

セキュリティエンジニアに役立つ資格は、大きく「国家資格」「国際資格」「ベンダー資格」の3種類に分けられます。本記事では、実務3〜5年のエンジニアが次の一手として狙いやすい10資格を厳選しました。

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資格名種類受験料(2026年8月時点)主な受験要件
情報処理安全確保支援士国家資格7,500円(非課税)なし
ネットワークスペシャリスト国家資格7,500円なし
応用情報技術者国家資格7,500円なし
CISSP国際資格749米ドル実務経験5年(条件により1年免除)
CEH国際資格受験ルートで異なる【要確認: EC-Council公式】公式トレーニング修了または実務経験2年+申請
CompTIA Security+国際資格55,584円(税込)【要確認: CompTIA公式ストア】なし(推奨経験あり)
CISM/CISA国際資格会員・非会員で異なる【要確認: ISACA公式】実務経験5年(認定時)
CCNP Securityベンダー資格コア400米ドル+コンセントレーション試験なし
AWS認定セキュリティ – 専門知識ベンダー資格300米ドルなし(推奨経験あり)
Microsoft認定(SC-200)ベンダー資格【要確認: Microsoft Learn】なし

【国家資格】情報処理安全確保支援士(RISS)

情報処理安全確保支援士は、IPA(情報処理推進機構)が実施するセキュリティ分野唯一の国家資格で、情報処理技術者試験群の最高難度に位置づけられるスキルレベル4の区分です(出典: IPA)。

受験料は7,500円(非課税)で、2026年度からはCBT方式により前期・後期の年2回実施されます(出典: IPA公式サイト)。

合格後に「登録セキスペ」を名乗るには、登録免許税9,000円と登録手数料10,700円での登録が必要です。維持にもオンライン講習(年1回・20,000円)と実践講習が求められます。

維持費はかかるものの、セキュリティ案件の要件に最も書かれやすい国内資格のひとつで、実務者が最初に目指す資格として有力です。

【国家資格】ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、セキュリティの土台となるネットワーク技術を証明できるIPAのスキルレベル4区分です。受験料は7,500円で、受験要件はありません(出典: IPA)。

ファイアウォールやIDS/IPSの設計・運用など、セキュリティ業務はネットワーク知識と不可分です。NW出身のエンジニアが専門性を裏づける資格として相性がよいでしょう。

ネットワーク系資格をさらに深掘りしたい方は、次の記事も参考にしてください。

【国家資格】応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、IT全般の応用力を証明するIPAのスキルレベル3区分です。受験料は7,500円で、春期・秋期の年2回実施されます(出典: IPA)。

セキュリティ専門資格の前に、開発・インフラ・マネジメントを含むIT全般の底上げをしたい実務3年前後の方に向いています。なお、基本情報技術者試験は入門者向けの位置づけのため、本記事では割愛します。

【国際資格】CISSP

CISSPは、ISC2が認定するセキュリティマネジメント系の国際資格です。世界的に知名度が高く、外資系企業やセキュリティコンサル領域で評価されやすい資格といえます。

受験料は749米ドルです。受験には、8ドメイン中2つ以上で合計5年以上の実務経験が必要で、大学の学位などの条件を満たすと1年分が免除されます

さらに認定後は年会費(AMF)135米ドルの支払いと、3年間で120単位のCPE(継続教育)取得が求められます。

要件も維持費もハードルは高めですが、その分「上流を任せられる人材」の証明として機能しやすく、設計・コンサル方面を目指す実務5年以上の方に向いています。

【国際資格】CEH(認定ホワイトハッカー)

CEHは、EC-Councilが認定する「攻撃者視点」の技術系国際資格です。最新バージョンのv13ではAIを活用した攻撃・防御手法も出題範囲に含まれます。

受験には、公式トレーニングの修了、または情報セキュリティ実務2年以上の証明と申請(申請料100米ドル)が必要です。国内の認定トレーニング(GSX社提供)は受験料込みで約65万円と高額なため、費用は受講形態も含め公式情報の確認をおすすめします。

脆弱性診断・ペネトレーションテスト系の案件と親和性が高く、手を動かす技術者として専門性を打ち出したい方に向いています。

【国際資格】CompTIA Security+

CompTIA Security+は、セキュリティ実務の国際標準スキルを問う中級資格です。現行の試験バージョンはSY0-701で、受験料は55,584円(税込)です。

受験要件はなく、認定は3年ごとに継続教育(CE)で更新する仕組みです。難易度は支援士やCISSPより抑えめのため、体系的な知識の穴埋めや、国際資格への足がかりとして活用しやすいでしょう。

【国際資格】CISM/CISA

CISM(情報セキュリティマネージャー)とCISA(情報システム監査人)は、ISACAが認定する国際資格です。CISMはセキュリティ管理・ガバナンス、CISAはシステム監査の専門性を証明します。

いずれも認定には5年程度の実務経験が求められ、受験料はISACA会員か否かで異なります。技術職からセキュリティコンサル、監査、CISO補佐といったマネジメント方面へ軸足を移したい方に向いた選択肢です。

【ベンダー資格】CCNP Security

CCNP Securityは、Cisco製品を軸にネットワークセキュリティの実務力を証明するベンダー資格です。コア試験のSCOR(350-701・400米ドル)と、コンセントレーション試験1科目の合格で認定されます。

Cisco機器はエンタープライズのネットワーク基盤で広く使われており、NW構築・運用案件でのスキル証明に直結しやすい資格です。ネットワークエンジニアからセキュリティ寄りへシフトしたい方が、現場経験と地続きで取得しやすい点も魅力といえます。

【ベンダー資格】AWS認定セキュリティ – 専門知識

AWS認定セキュリティ – 専門知識は、AWS環境のセキュリティ設計・運用スキルを証明する専門レベルの資格です。受験料は300米ドルで、認定の有効期限は3年です。

試験バージョンは2025年12月にSCS-C02からSCS-C03へ更新されました。IAM設計やデータ保護、インシデント対応など、クラウドセキュリティの実務範囲が幅広く問われます。

クラウド案件を狙うインフラ実務者にとって有力な選択肢です。

【ベンダー資格】Microsoft認定(SC-200)

SC-200(Microsoft Certified: Security Operations Analyst Associate)は、Microsoft SentinelやDefenderを用いた脅威検知・対応スキルを証明する資格です。

Microsoft 365やAzure環境のSOC・セキュリティ運用案件で評価されやすく、運用監視の実務経験をそのまま活かしたい方に向いています。

なお、セキュリティ職種に限らずフリーランス全般で評価されやすい資格を広く知りたい方は、次の記事をご覧ください。

【レベル・目的別】セキュリティエンジニアの資格の選び方

キャリア別セキュリティ資格ロードマップ

10資格すべてを取る必要はありません。大切なのは、経験年数と目指す方向から「いま取るべき1つ」を絞ることです。ここでは実務者の状況別に、優先順位の考え方を紹介します。

【実務3年〜】まずは情報処理安全確保支援士でスキルを体系化

インフラ・ネットワークの実務3年前後で、セキュリティ専門性を打ち出したい方には情報処理安全確保支援士が第一候補です。

現場で身につけた知識は担当領域に偏りがちですが、支援士試験は技術から管理・法制度まで体系的に問われるため、学習の過程で知識の抜けを埋められます。国家資格として国内での認知度が高く、受験料も国際資格より始めやすい水準です。

まずは支援士でセキュリティの軸をつくり、その後に国際資格・ベンダー資格で専門方向を尖らせる順番が王道といえます。

【実務5年〜】CISSP・CISMで上流・マネジメントへ

実務5年以上で設計・コンサルティングなど上流工程を目指すなら、CISSPやCISMが候補になります。どちらも実務経験が要件のため、経験を積んだ今だからこそ挑戦できる資格です。

セキュリティ戦略の立案やガバナンス構築といった上流案件は、高単価になりやすい傾向があります。国際資格でマネジメント能力を証明できれば、こうした領域への足がかりになるでしょう。

【技術を極めたい】CEH・OSCPなど攻撃者視点の資格

脆弱性診断やペネトレーションテストなど、技術を極める方向ならCEHが候補です。攻撃手法を体系的に学ぶことで、防御側の設計・運用にも視点の深みが生まれます。

さらに実技寄りの資格としてはOSCPも知られています。実際に攻撃を成功させる実技試験のため評価は高い一方、難易度と受験費用のハードルが高く、本記事の一覧からは外しました。

まずCEHで攻撃者視点の基礎を固め、診断実務を経てOSCPを検討する流れが現実的でしょう。

【独立・フリーランス志向】案件で求められる資格から逆算する

独立を見据えるなら、「取りたい資格」ではなく「案件要件に書かれる資格」から逆算する視点が重要です。

セキュリティ案件の募集要項では、情報処理安全確保支援士やCISSPが要件・歓迎条件として挙がりやすい傾向があります。クラウド系ならAWS認定セキュリティのようなベンダー資格が評価につながるケースもあります。

エージェントの案件検索で要件を確認し、頻出する資格を優先するのが効率的です。

働きながら資格を取得する3つの勉強法

実務者の最大の課題は学習時間の確保です。ここでは、働きながらでも合格の可能性を高めやすい勉強法を3つ紹介します。

過去問・公式教材で出題傾向から逆算する

限られた時間で学ぶなら、過去問や公式教材から出題傾向を把握し、逆算して学習範囲を絞る方法が効率的です。

たとえば、情報処理安全確保支援士なら、合否を分けやすいのは記述式の午後試験です。過去問でインシデント対応や設計の出題パターンに慣れることが対策の軸になります。

国際資格は公式問題集や模擬試験で「出題の言い回し」に慣れておくと、本番での迷いを減らせるでしょう。

実務と資格範囲を紐づけて学ぶ

現場を持つ実務者ならではの方法が、日々の業務を学習素材にすることです。机上の暗記より記憶に残りやすく、学習時間を別枠で確保する負担も減らせます。

ログ監視の業務があるなら、検知ルールの背景にある攻撃手法を試験範囲と照らして整理してみましょう。インシデント対応を経験したら、支援士の午後問題の設例と比較するのも有効です。

実務と学習を紐づける習慣が、相乗効果を生みます。

学習コミュニティ・研修を活用する

独学で続かない場合は、勉強会やオンライン学習サービス、会社の資格支援制度の活用も検討しましょう。セキュリティ分野はコミュニティ活動が活発で、支援士やCISSPの受験者向け勉強会も見つけやすい領域です。

また、在職中なら受験料補助や合格報奨金など、会社の制度を使えるケースがあります。独立前に取得費用を抑えられる制度は、積極的に活用するとよいでしょう。

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出典:フリーランスのミカタ

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公開案件だけでなく非公開案件も取り扱っているため、希望条件に合う案件を獲得しやすいのが特徴です。取得した資格や実務経験に見合う案件を、効率よく探せます。

さらに、単価交渉の代行にも対応しています。希望単価に達しない案件は取引先と交渉し、可能な限り条件に合わせられるようサポートします。

対象エリアは1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)で、登録は無料です。好条件・非公開の案件は登録者限定のため、まずは情報収集からでも、ぜひお問い合わせください。

セキュリティエンジニアの資格に関するよくある質問

情報処理安全確保支援士は登録しないと意味がない?

試験合格だけでも、スキルレベル4相当の知識の証明としてスキルシートに記載でき、価値がなくなるわけではありません。

ただし「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の名称は、登録した人だけが使える名称独占資格です。肩書として名乗りたい場合は登録が必要になるため、登録・維持費用と案件での必要性を照らして判断しましょう。

国際資格の維持費・更新はどれくらいかかる?

CISSPは年会費(AMF)135米ドルに加え、3年間で120単位のCPE取得が必要です。CompTIA Security+とAWS認定は、いずれも3年ごとの更新サイクルです。

取得費用だけでなく、維持費と更新の手間まで含めて選ぶことが大切です。複数の国際資格を持つと年間の維持コストが積み上がる点に注意しましょう。

英語の資格は日本国内の案件でも評価される?

CISSPやCEHなどの国際資格は、日本国内の案件でも評価される傾向があります。特に外資系やグローバル展開する大手企業の案件では、国際資格の知名度が高いためです。

一方、官公庁系案件では情報処理安全確保支援士など国家資格が重視されるケースもあります。狙う案件の層に合わせて使い分けるとよいでしょう。

資格の勉強時間はどれくらい必要?

必要な勉強時間は、保有スキルや実務経験との重なりによって大きく変わります。支援士やCISSPのような高難度資格では、数百時間規模の学習を見込む受験者が多いようです。

実務3〜5年のエンジニアなら、担当領域と重なる範囲は短縮できます。まず過去問で現在地を測り、必要な学習量を見積もることから始めましょう。

まとめ

セキュリティエンジニアにとって資格は必須ではないものの、実務経験を客観的に証明し、案件の選択肢を広げる有効な手段です。

実務3年前後なら情報処理安全確保支援士でスキルを体系化し、5年以上で上流を目指すならCISSP・CISM、技術特化ならCEH、クラウド領域ならAWS認定セキュリティと、経験と方向性に合わせて選びましょう。

受験料や試験制度は変更されるため、受験前の公式サイト確認も忘れないでください。身につけたスキルと資格を収入につなげるには、見合う案件との出会いが欠かせません。

フリーランスのミカタは高単価案件を無料で紹介しているので、独立や単価アップを考え始めた方は、まずは情報収集からでもお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

クラウドエンジニア歴4年。
AWS・Azure・GCPなど主要クラウドは一通り触っているが一番得意なのはAWS。
最近ではTerraformでIaCもやっていて、某AWS書籍で執筆の経験も。三度の飯よりクラウドが好き。

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