「セキュリティエンジニアの年収ってどれくらい?」
「いまの自分の年収は、市場価値と比べて妥当なのかな?」
このように、年収の相場が気になる方もいるでしょう。
結論からいうと、会社員セキュリティエンジニアの平均年収は主要統計で約565万〜629万円と、IT職種の中でも高い水準です。さらにフリーランスなら平均月額単価77万円という調査もあり、働き方とスキル次第で年収を伸ばせる余地があります。
そこで本記事では、セキュリティエンジニアの年収を会社員・フリーランス別、年代別、スキル別に紹介します。あわせて年収を上げる5つの方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
※本記事の年収・単価データは、2026年8月時点で確認した各社・各機関の公開情報に基づきます。統計は定期的に更新されるため、最新値は各出典をご確認ください。
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セキュリティエンジニアの平均年収は約600万円【会社員・フリーランス別】

セキュリティエンジニアの平均年収は、会社員で約565万〜629万円です。統計により幅はあるものの、おおむね600万円前後が相場といえます。
一方、フリーランスは平均年収約882万円という調査もあり、会社員より高い水準です。まずは働き方別に、数字の根拠を見ていきましょう。
会社員セキュリティエンジニアの平均年収
会社員セキュリティエンジニアの平均年収は、主要な統計で次のとおりです。
- 厚生労働省「job tag」: 約629万円
- Geekly自社データ: 平均611万円・中央値555万円(2025年6月〜2026年5月、4,548名対象)
- 求人ボックス 給料ナビ: 約565万円(2026年7月時点の掲載求人ベース)
注目したいのは、平均と中央値の差です。Geeklyの調査では平均611万円に対し、中央値は555万円でした。一部の高年収層が平均を押し上げているため、「平均より低い=市場価値が低い」とは限りません。
とはいえ、日本の給与所得者全体の平均給与460万円(国税庁「民間給与実態統計調査」令和5年分)と比べると、明らかに高い水準です。専門職として、着実に評価されやすい職種といえるでしょう。
フリーランスセキュリティエンジニアの平均年収・単価相場
フリーランスセキュリティエンジニアの平均年収は、約882万円というデータがあります(レバテックフリーランス。2024年8月〜2025年7月に案件へ参画した人の想定年収)。
単価ベースで見ると、レバテックフリーランスに掲載されたセキュリティ案件の平均月額単価は77万円です(2026年8月時点・約1,300件)。仮に月額単価77万円で12カ月稼働すれば、年収換算で900万円を超える計算になります。
ただし、フリーランスの収入は会社員の額面と単純比較できません。次の点は自己負担・自己責任になるためです。
- 社会保険料・税金: 国民健康保険や国民年金、所得税・住民税を自分で納める
- 経費・保障: PC・検証環境などの経費や、有給休暇・退職金に相当する備え
- 稼働の空白期間: 案件が途切れた期間は収入がなくなる
手取りや安定性まで含めて比較したうえで、独立を判断するのが現実的です。収入は案件やスキルによる個人差も大きいため、単価相場は目安として捉えてください。
他のIT職種と比べて年収は高い?
セキュリティエンジニアの年収は、他のIT職種と比べても高い傾向があります。同一時点・同一調査での比較は次のとおりです。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| セキュリティエンジニア | 約565万円 |
| システムエンジニア | 約514万円 |
| ITエンジニア全体 | 約446万円 |
年収が高い背景には、専門性の高さと責任の重さがあります。インシデント(セキュリティ事故)対応は事業への影響が大きく、代わりが利きにくい仕事です。深刻な人材不足が続いていることも、待遇を押し上げる要因といえます。
【年代別】セキュリティエンジニアの平均年収

セキュリティエンジニアの年収は、年代が上がるにつれて伸びる傾向があります。Geeklyの自社データ(2025年6月〜2026年5月、4,548名対象)による年代別の平均年収は次のとおりです。
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代 | 466万円 |
| 30代 | 650万円 |
| 40代 | 781万円 |
| 50代以上 | 843万円 |
ご自身の年代の水準と比べながら、現在地を確認してみてください。
【20代】平均年収466万円
20代の平均年収は466万円です(Geekly・前掲調査)。日本の給与所得者全体の平均460万円と、20代の時点でほぼ並ぶ水準といえます。
厚生労働省「job tag」に基づく統計でも、20代前半で約376万円、20代後半で約466万円とされています。年齢とともに着実に伸びていく傾向が読み取れます。
20代のうちは、運用監視や診断業務など下流工程の担当が中心になりがちです。それでも専門職として評価されるため、同年代の他職種より高めのスタートを切りやすい職種です。
【30代】平均年収650万円
30代の平均年収は650万円です(Geekly・前掲調査)。厚生労働省「job tag」に基づく統計でも、30代前半で約594万円、30代後半で約614万円とされ、600万円前後が一つの目安になります。
実務3〜5年の経験があり、セキュリティ設計や顧客折衝まで担っているなら、この水準が妥当性を測る基準です。大きく下回っている場合は、勤務先の給与水準が市場より低い可能性があります。
昇給を待つだけでなく、転職や独立も含めて選択肢を比較する価値がある段階といえるでしょう。
【40代以降】平均年収781万〜843万円
40代の平均年収は781万円、50代以上では843万円です(Geekly・前掲調査)。セキュリティ戦略の立案やチームマネジメントなど、上流に寄るほど年収が伸びる傾向があります。
働き方を変えた場合の伸び幅も参考になります。レバテックフリーランスの調査(2024年8月〜2025年7月)では、フリーランスの40代の平均年収は約882万円でした。同年代の会社員平均を100万円ほど上回る水準です。
一方で、プレイヤーのまま同じ業務を続けると、昇給が頭打ちになるケースも少なくありません。頭打ち感がある方は、後述する「年収を上げる5つの方法」で打開策を検討してみてください。
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【スキル・領域別】セキュリティエンジニアの年収相場

同じセキュリティエンジニアでも、担当領域によって年収・単価は変わります。レバテックフリーランスの掲載案件では、月額単価が25万〜235万円と大きな幅がありました(2026年8月時点)。
ここでは、年収アップにつながりやすい3つの領域を紹介します。
「クラウドセキュリティ」に強い人材は単価が上がりやすい
AWSやAzureなどクラウド環境のセキュリティ設計・運用ができる人材は、単価が上がりやすい傾向があります。企業システムのクラウド移行が進み、クラウド前提のセキュリティ対策が標準になったためです。
具体的には、IDやアクセス権限の設計、クラウド設定の監査、セキュリティサービスの導入支援などが挙げられます。インフラ・ネットワーク出身のエンジニアなら、これまでの経験を土台にしやすい領域です。
クラウドとセキュリティの両方を語れる人材はまだ少なく、案件の選択肢を広げやすいでしょう。
「脆弱性診断・ペネトレーションテスト」は希少性で高単価
脆弱性診断や、ペネトレーションテスト(実際の攻撃を模してシステムへの侵入可否を検証するテスト)を担える人材も、高単価を狙いやすい領域です。攻撃者の視点を持つ技術者は数が限られ、希少性が単価に反映されやすいためです。
ただし、ツールを使った定型的な診断のみの案件は、単価が控えめな場合もあります。診断結果を踏まえた改善提案や、セキュアな設計への落とし込みまで担えると、報酬レンジが一段上がりやすくなります。
「診断ができる」で止めず、「直し方まで示せる」を目指すのがポイントです。
「セキュリティコンサル・上流工程」は年収1,000万円台も視野
セキュリティコンサルタントやCISO(最高情報セキュリティ責任者)補佐など、上流工程の領域は最も高い報酬レンジです。レバテックフリーランスの掲載案件では、最高月額単価235万円の例もありました(2026年8月時点)。
企業のセキュリティ戦略立案、規程・体制の整備、経営層への説明などが主な業務です。技術に加えて、経営目線とコミュニケーション力が求められます。
もちろん誰もが到達できる水準ではありませんが、技術キャリアの延長線上に年収1,000万円台を狙える道がある職種といえます。
セキュリティエンジニアが年収を上げる5つの方法
セキュリティエンジニアが年収を上げる主な方法は、次の5つです。いまの環境でできることから、働き方を変える選択肢まで順に解説します。

上流工程・マネジメント経験を積む
まず検討したいのは、いまの会社で上流工程やマネジメントの経験を積むことです。年代別データが示すとおり、設計・戦略側やチームを束ねる立場に近づくほど年収は伸びやすくなります。
具体的には、セキュリティ要件定義への参画、インシデント対応の指揮、後輩の育成などが挙げられます。運用・監視の担当であれば、改善提案を重ねて設計側へ関与を広げるのが現実的な一歩です。
転職や独立をする場合にも、上流経験は評価の軸になります。どの道を選ぶにしても無駄になりません。
需要の高いスキル・資格を身につける
前章で紹介したクラウドセキュリティや脆弱性診断など、需要の高いスキルを身につけるのも有効です。スキルの証明として、資格の取得も評価につながりやすい手段といえます。
代表的なのは、国家資格の情報処理安全確保支援士や、国際資格のCISSPです。求人・案件の応募条件や歓迎要件に挙げられることも多く、選択肢を広げる材料になります。
年収水準の高い企業へ転職する
勤務先の給与水準がそもそも低い場合は、転職が近道になることもあります。同じスキルでも、業界や企業規模によって提示年収は大きく変わるためです。
判断軸としては、セキュリティ専門企業、大手事業会社のセキュリティ部門、コンサルティングファームなどが候補になります。自分の年収が年代別平均を下回っているなら、まず市場価値を確かめてみる価値はあるでしょう。
副業でセキュリティ案件を受けてみる
いきなり独立するのが不安な方は、副業から始める方法もあります。週末や平日夜に稼働できるリモート案件、スポットの脆弱性診断やセキュリティ相談などが代表例です。
副業であれば、会社員の収入を維持したまま、自分のスキルが市場でいくらになるかを確かめられます。フリーランスの働き方を小さく試せるため、独立判断の材料としても有効です。
ただし、勤務先の就業規則で副業の可否や条件を必ず確認してから始めてください。
フリーランスとして独立する
年収の伸び幅が最も大きい選択肢は、フリーランスとしての独立です。前述のとおり、フリーランスの平均月額単価は77万円で、会社員の平均年収を上回る水準を狙えます。
一方で、収入が不安定になるリスクや、保障の薄さは無視できません。案件が途切れれば収入はゼロになり、社会保険や税務の手続きも自分で担う必要があります。実務経験を積み、備えを整えたうえで判断すべき選択肢です。
なお、独立後の案件探しに不安がある方は、フリーランスのミカタのようなエージェントで情報収集から始めるのも一つの方法です。
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セキュリティエンジニアの年収に関するFAQ

セキュリティエンジニアの年収について、よくある質問に回答します。
年収1,000万円は現実的に目指せる?
個人差はありますが、目指せる余地のある職種です。Geeklyの調査(2025年6月〜2026年5月)では最高年収1,200万円の例があり、レバテックフリーランスの案件では最高月額単価235万円も確認できます(2026年8月時点)。
現実的なルートは、セキュリティコンサルなど上流工程への移行か、高単価領域でのフリーランス独立です。誰でも到達できる水準ではないため、スキルと経験の積み上げが前提になります。
ホワイトハッカーの年収はどれくらい?
ホワイトハッカーは、攻撃者の技術を防御に生かす技術者の通称で、独立した公的統計はほとんどありません。実務上は脆弱性診断やペネトレーションテストの担当者を指すことが多く、年収も本文で紹介した相場が目安になります。
希少性の高い領域のため、高度な攻撃解析スキルを持つ人材なら、相場より高い報酬を得られる場合もあります。
「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われるのはなぜ?
主な理由は、責任の重さ・緊急対応の負荷・学び続ける必要性の3つです。インシデント発生時は休日や深夜の対応もあり、負担に感じる人がいるのは事実です。
フリーランスになると手取りはどれくらい残る?
フリーランスの手取りは、売上から税金・社会保険料・経費を差し引いた金額です。会社員と違い天引きがないため、額面の単価がそのまま使えるわけではありません。
手取り額は所得や経費、控除の状況で大きく変わります。詳しくは税理士など専門家へご確認ください。
まとめ
セキュリティエンジニアの平均年収は、会社員で約565万〜629万円と、IT職種の中でも高水準です。フリーランスなら平均月額単価77万円というデータもあり、年収800万円以上を目指せる余地があります(いずれも2026年8月時点の公開統計)。
年収を上げる道筋は、上流経験とスキルを積んだうえで、転職または独立で市場価値を反映させることです。ただし収入には個人差があり、独立には収入が不安定になるリスクも伴います。
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