「ネットワークエンジニアに資格って必要なの?」
「ネットワークエンジニアにおすすめの資格を教えて!」
「ネットワークエンジニアの資格って難しそうだけどどんな種類があるの?」
この記事を訪れたあなたはそのような疑問を持っているのではないでしょうか?資格はさまざまな場所で活かせますが、ネットワークエンジニアが取得できる資格はどのようなものがあるのか気になりますよね。
そもそも気になるのが資格の有無。資格は持っておいた方が知識も増えますし、スキルも上がります。しかし、ただ資格を持っているだけでは意味がありません。
資格を所持した上で仕事に活かさなければ「ただ、資格を保持しているだけ」になってしまいます。ネットワークエンジニアにとって資格は、ズバリ「仕事をする上で知識やスキルが増えるだけ、ひとつの手段に過ぎない」のです。
そこで今回は、ネットワークエンジニアにおすすめの資格を紹介します。資格を取得するとメリットやデメリットがあります。資格を取得する前の注意点もありますのでご覧ください。
ネットワークエンジニアについて網羅的に知りたい人は、以下の記事で解説していますので、どうぞ。
→ネットワークエンジニアとは?仕事内容から平均年収、必要スキルや将来性まで紹介
それでは参ります。
目次
ネットワークエンジニアは資格が必要?
資格を取得すれば、就職や転職、面接の時にアピールできます。しかし必ず必要かと言われれば資格は材料の一つにすぎないと考える人がいることも事実です。
仕事をこなしていく中で実績や経験は自然に身につきます。自分の知識やスキルを証明したいというのであれば資格を取得して損はありません。
資格を取得してスキルを高めていくこともできます。
ネットワークエンジニアが資格を取得する理由
ネットワークエンジニアが資格を取得すると様々な面で活かすことができます。具体的に資格を取得すべき理由としては、以下の4つです。
- 資格を取得すると活かせる場所が増える
- 自信がつく
- 知識が増える
- 職場で活かせる
それぞれ具体例も踏まえて解説をしていきますね。
資格を取得すると活かせる場所が増える
就職・転職・面接など活かせる資格を取得することで活かせる場所は増えます。資格は証明書になりますので、客観的に見た時に人にアピールできます。
自分が取得した資格が必ず仕事で役に立つ日がやってくるでしょう。資格の種類は数多くありますが、自分が就きたい職業に近い資格を取得すると仕事をしていく中で必ず武器になります。
自分の実力を他の人にアピールすることもできるのです。資格を取得してどんな意味があるのかと言われることがありますが、資格を取得していると自分の実力を証明できますし、仕事で活かすこともできます。
また就職や転職、面接の際にアピールすることも可能です。
自信がつく
勉強して得た資格です。自分自身に充分な知識やスキルはついています。資格を取得できれば証明書が渡されます。その証明書は自分がこれまで取り組んできた証なのです。
資格を取得するまでに人によってはかなりの時間と費用がかかってしまいますが、一つの材料として持つことで自分にも自信がつきますし相手にも証明できるものになります。長い時間をかけて勝ち取った資格は取得したその日から様々な場所で活躍してくれるでしょう。
知識が増える
一つの資格を取得するまでにかなり勉強時間がかかります。勉強しながら一つずつ問題を解いていくという繰り返しです。
過去問にしてもそうですが調べながら勉強する場合もありますので、その分自分に知識がついていきます。知識が身につけばそれが記憶に代わり、今までわからなかったことがわかるようになります。
ネットワークの活躍は仕事だけとは限りません。仕事に活かすだけでなく、日常生活でも活かせる日が訪れるでしょう。
職場で活かせる
資格を所持していればそれなりに専門知識も増えてきます。人よりも多くの知識を所持していることになりますので、職場で活かせるときがきます。
職場で自分の知っている知識を活かせるとともに、自分にとっても復習になりますので一石二鳥です。勉強しているからこそ職場で活躍できるのです。
何も勉強していなければ知識も身につきません。勉強して知識が増えると職場の人をリードすることもできます。
ネットワークエンジニアが資格を取得する3つのメリット
資格を取得する理由があるということは、資格を取得することでのメリットは当然あります。ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットは以下の3つです。
- スキルアップにつながる
- 必要な知識が身につく
- 仕事の幅が増える
それぞれのメリットについて具体的にわかりやすく解説していきますね。
スキルアップにつながる
仕事をこなしていくとある程度、スキルを得られ知識も増えます。ですが、仕事をこなしていてもネットワークエンジニアのスキルを全て得られるわけではありません。
与えられた仕事をただこなすだけでは自分自身が成長できずに同僚や後輩に追い越されてしまいます。資格を取得することでより多くのことが学べて、その上スキルも高まります。
勉強して資格を得ますので、仕事よりも勉強している時間は多く取れます。資格を取得することでより多くの知識を知ることができ、自分自身のスキルアップにも繋がるでしょう。
必要な知識が身につく
経験が浅いネットワークエンジニアは簡単な仕事から始まります。ネットワークエンジニアの「運用」・「保守」です。
その後慣れてくると難易度が上がり「設計」・「構築」を任されるようになります。言われたことをやっていれば仕事は務まるかもしれません。
ですが、それだけでは自分自身が成長できないままになってしまいます。ネットワークエンジニアにとって必要な知識を身に着けることで仕事の効率化が図れます。
仕事の幅が増える
スキルを高めれば様々な仕事に巡り合えます。ネットワークエンジニアになりたての頃は任せてもらえなかった仕事も自分の努力次第で新しい仕事に巡り合えるでしょう。
仕事の幅が増えれば、やりがいも増え今の自分よりもっと上をめざしたいと思うようになります。
ネットワークエンジニアが資格を取得する3つのデメリット
資格を取得することのメリットがあるなら当然デメリットもあります。ネットワークエンジニアが資格を取得するデメリットは以下の3つです。
- 資格を取得するだけで費用がかかる
- 仕事との両立が難しい
- 毎日勉強が必要のため時間がかかる
それぞれのデメリットについて具体的にわかりやすく解説していきますね。
資格を取得するだけで費用がかかる
試験にもよりますが、資格を取得しようと考えた時にまず気になるのがどのくらい費用がかかるのか、ということです。試験級によって費用は違ってきますが、一つの資格を取得するだけで1万円飛ぶことも当たり前のものがあります。
自分が受ける資格に一発合格すればいいですが、難易度が高い場合一度で合格できないこともあるでしょう。そうなるとまた費用がかかってきます。
ですが勉強して資格を取得すれば証明されることになります。資格を取得するために勉強を毎日行いますが、試験を受ける前に受験料がどのくらいかかるのかをチェックするようにしましょう。
仕事との両立が難しい
仕事をしながら空き時間を狙って試験勉強をしなければなりません。仕事は就業時間が決められているので勉強に費やせる時間がどうしても短くなってしまいます。
会社の拘束時間が長ければその分勉強時間も減ることになります。仕事で疲れている中、資格を取得するために勉強しなければならないので、仕事との両立が大変だったりします。
仕事と勉強のほかに家事も終わらせなければいけません。時間配分を決めて仕事と試験勉強が行える環境を整えるのが鍵です。
毎日勉強が必要のため時間がかかる
仕事があるため、学生の頃と比べて試験に当てられる時間が大幅に減ってしまいます。学生の頃は学校が終わってから家に帰って寝るまで充分な時間が取れますので、試験勉強をする余裕もあります。
ですが、会社で働く人は時間が拘束されているため学生のようにはいきません。土日にまとめて試験勉強の時間を設けたとしても仕事を抱えている人は学生よりも試験勉強に時間がかかります。
仕事と同じで勉強も毎日行わないと意味がありません。仕事で疲れていたとしても、少しでも勉強するように習慣づけることが大事です。
ネットワークエンジニアにおすすめの資格6選
資格を取得することが重要であるなら、ネットワークエンジニアにおすすめの資格があります。ネットワークエンジニアにおすすめの資格は以下の6つです。
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティスペシャリスト試験
- シスコ技能者認定
- LPIC(エルピック)
- LinuC(リナック)
- CompTIA(コンプティア)
それぞれのおすすめの資格について具体的にわかりやすく解説していきますね。
基本情報技術者試験
資格内容
IT業界の中で、人気の高い国家試験です。IT業界に携わる人やこれから就職する人は取得しておいた方がいい資格になります。情報処理技術者として働きたい人におすすめの資格になります。
ネットワークの知識を積んでから受講するほうがいいでしょう。試験は午前と午後の2部構成です。午前はIT・文章読解について、午後は長文の問題が出題されます。
難易度
100点満点中60点を取れば合格になります。情報処理についての問題になりますので、初心者の人や基礎を学んでいない人は少々厳しいものとなります。
ITの基礎知識に加え、文章能力も必要となります。IT業界ですでに活躍している人にとっては対策さえしていれば試験が難しいと感じることはないでしょう。
情報セキュリティスペシャリスト試験
資格内容
セキュリティの専門性を高めるための国家試験です。試験は筆記試験で行われ、過去問をたくさん解いて備えると合格への近道となります。
サイバー攻撃や暗号化対策などセキュリティの技術も問われます。試験全体の6割を取ると合格です。
難易度
とても専門性の高い資格で、パソコンを使い慣れている人でもなかなか合格できない難関資格となっています。国家試験で合格率はわずか15%しかありません。
シスコ技能者認定
資格内容
ネットワークエンジニアになるためにこの資格は必要不可欠です。ネットワークエンジニアに必要な知識がシスコ技能検定にすべて詰まっています。
シスコ技能者認定の資格を取得すれば、どこにいっても通用するためネットワークエンジニアとしてずっと働けます。
難易度
自分の能力に合わせて難易度を設定することができます。選べる難易度は全部で5つです。
LPIC(エルピック)
資格内容
世界共通の資格です。LPIC(エルピック)を取得しているとどこにいってもLPIC(エルピック)技術者として認められます。より幅広い資格を身につけたいという人におすすめの資格です。
難易度
難易度に応じてレベルが選べます。レベル1からレベル3まであり、レベル1と2では2種類の試験を受けて2つとも合格基準を満たさなければなりません。
レベル3は3種類からどれか1つでも合格できれば試験分野のエキスパートとして認定されます。
LinuC(リナック)
資格内容
レベル1からレベル3までありますが、どのタイプの試験でも全60問あり制限時間は90分です。試験の種類により内容はすべて異なります。
ただしレベル1とレベル2には有効期限というものが存在し、レベル1の試験の1種類を合格して2種類目の合格までに時間がかかりすぎると、せっかく合格したレベル1の1種類目の合格が無効になってしまいますので注意してください。
難易度
レベル1からレベル3までありますが、レベル2とレベル3を受けるにはそれそれ条件をクリアしておかないと取得できません。レベル1は2種類あり、その両方を合格して初めてレベル1の合格認定がもらえます。
サーバーの構築や運用などについて求められます。レベル2は2種類の試験があり、この2種類の試験を5年以内に取得しなければなりません。
またそれに加えてレベル1の認定も必要となってきます。レベル3は3種類の試験がありますが、こちらは3種類すべてに合格する必要はありません。
どれか1種類でも合格できればいいのです。ただしレベル2の認定が必要になります。
CompTIA(コンプティア)
資格内容
実践力や応用力など業務に活かすために幅広いジャンルから出題されます。例えばPCにエラーが生じた場合、どのような問題点があるのか、他にエラーとなった要因は何かということを考えさせられる問題があります。
難易度
合格率は非公開になっていますが、基礎をしっかりと勉強しておけば試験自体は難しくありません。過去問や試験に備えて対策を立てて勉強すれば独学で資格取得を目指せます。
ネットワークエンジニアが資格を取得する上での3つの注意点
資格を取得するうえで、気を付けておきたいことがあります。ネットワークエンジニアが資格を取得するうえでの注意点は以下の3つです。
- 試験が難しいため挫折してしまう
- 時間配分を考える
- 自己管理が難しくなる
それぞれのデ資格を取得するうえでの注意点について具体的にわかりやすく解説していきますね。
試験が難しいため挫折してしまう
資格を取得してスキルを磨いたり自分に自信をつけたいと思って試験勉強に挑みます。ですが、試験の難易度が上がればその分、勉強も難しくなってきます。
家で試験勉強をしているため、テレビやスマートフォンなど誘惑はたくさんあります。その誘惑に勝たなければいけません。
集中力が一度低下してしまうと試験勉強を止めてしまい資格を取得すること自体、どうでもよくなってしまいます。試験までの長期間は自分との闘いでもあります。
集中力や忍耐力が鍛えられれば試験にも勝つことができるでしょう。
時間配分を考える
試験勉強は大事ですが、朝から晩まで休む暇を削ってまで勉強すると疲れが溜まってしまい試験期間中、ストレスを抱えてしまいます。それでは日常生活に支障が出るだけです。
時間をきっちり決めて、決めた時間の中で集中するほうが勉強ははかどります。無理をしてしまうと体調を崩してしまい、ここまで勉強してきたものが受検できずに終わってしまうことになります。
試験勉強前にあらかじめスケジュールを立てておきましょう。
自己管理が難しくなる
自分の生活リズムに合わせて勉強することがありますが、時には深夜に勉強している人もいます。睡眠時間は人間にとって大事なことですので、深夜に勉強することは効率的とは言えません。
何が何でも試験に合格するために必死になりすぎて勉強のこと以外、視界から見えなくなってしまうときがあります。
体調管理も勉強のうちですので、体調を崩してしまっては勉強することも試験に挑むことも出来なくなってしまいます。体調を整えたうえで試験勉強をするようにしましょう。
ネットワークエンジニアが資格以外で学習する方法
資格を取得することはあ大事なことですが、視覚以外でも学習する方法はあります。ネットワークエンジニアが資格以外で学習する方法は以下の3つです。
- 勉強会に参加する
- オンラインで勉強する
- サイトを見ながら独学で勉強する
それぞれ資格以外で学習する方法について具体的にわかりやすく解説していきますね。
1.勉強会に参加する
勉強会に参加すればわからなかった問題がすぐに解決します。講師が1から教えてくれるため家で勉強するよりも集中できます。
時間が決められているため無理をして勉強することもありません。また勉強会に参加するのは自分一人ではありません。
周りには一緒に勉強する仲間がいます。わからなかった問題を教えあうこともできます。ですがたとえ仲間であったとしてもライバルですので、仲間が周りにいれば負けていられないと思えるでしょう。
2.オンラインで勉強する
勉強会に参加するには費用がかかります。勉強会は一回で済むものではなく何回も通うことになるため費用がかかってしまいます。
もう少しコストを押さえて勉強したい人はオンラインという方法があります。動画を見ながら学習できますので、コストが安く済みます。
自分で動画を見ながら学習できるため自分のペースで勉強できることが利点です。勉強会はにぎやかで生徒の声も飛び交います。にぎやかさが苦手な人は動画を見ながらオンラインで勉強することをおすすめします。
3.サイトを見ながら独学で勉強する
Career Garden
ネットワークエンジニアになるにはどうすればいいのか、仕事内容や給料のことまで細かく書かれているサイトです。ここからネットワークエンジニアに興味を持ってなりたいと思う人もいます。
ネットワークエンジニアが実際どのような場所で働いているのか、ネットワークエンジニアの1日やつらいことまで書かれているので、ネットワークエンジニアのことが知りたいと思ったときはまずCareer Gardenを見るといいでしょう。
ITBOOK
ネットワークエンジニアの基礎の基礎から解説されており、ネットワークエンジニアになりたい人のための教科書といっても過言ではありません。何から学べばいいのか分からない人や、TCP/IPとはどんなものかまで知りたい人はこのサイトがおすすめです。
図解が多く使われているのでネットワークエンジニアをこれから知るという人にもわかりやすい内容になっています。情報化社会と呼ばれていますし、参考にできるサイトはいくらでも存在しています。
ネットワークエンジニアをこれから学びたいという人にも基礎からわかりやすく説明されています。
まとめ
今回はネットワークエンジニアに資格は必要なのかについてご紹介しました。
資格は材料に過ぎないと考えている人もいれば資格を取得していれば様々な面で活かすことができるという人もいます。一概にどちらがいいとは言えませんが、資格を取得しているとアピール材料になりますし自分自身に知識やスキルがつきます。
また仕事で活かすこともできますので、資格を取得して損はないのではないでしょうか。
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