「ゲームプログラマーは目指さない方がいいの?」
「どうしてゲームプログラマーはやめとけって言われているの?」
ゲームプログラマーに興味がある反面「やめとけ」といった意見を聞くと、目指すべきか悩みますよね。
そこで、今回はゲームプログラマーがやめとけと言われる理由を、わかりやすく解説します。実態も交え、ゲームプログラマーを目指すべきなのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。
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ゲームプログラマーは目指すべきなのか
いきなり本職のゲームプログラマーを目指す前に、ゲームプログラマーはどんな仕事をするのか、どんなスキルが必要なのかを具体的に理解し、適性があるかどうか調べておくことが大切です。
ゲームプログラマーやめとけは全員に当てはまるわけではありません。
何故なら人によって向き不向きがあるため、ゲームプログラマーとして活躍できる人もいるんです。
しかし、不向きな人がゲームプログラマーとして実際に働いてみて「思っていた仕事となんか違うな…」というギャップが生まれてしまうと、仕事へのモチベーションが低下してしまいます。
そのため、まずは仕事内容や自分の適性を調べたうえで、ゲームプログラマーを目指すかどうか決めましょう。
また、いきなり本職ゲームプログラマーに転向するのはリスクがあると考えている方は、
まずは副業などでゲームプログラマーの仕事を経験しておくのも手です。
こんな理由でゲームプログラマーになるのはやめとけ
ゲームプログラマーになりたい人のなかで、次のような理由で目指すなら要注意です。
詳しく解説します。
理由1:今話題の仕事だから
「今話題の仕事だから」「将来性がありそう」という理由だけでゲームプログラマーになるのはやめましょう。
ゲームプログラマーは簡単な仕事ではありません。
ゲームが好き、モノづくりが好きという好奇心や探求心がないと、働いたときに辛い思いをしてしまうだけです。
楽ができない環境なので、「それでもゲーム制作に関わりたい」という強い思いがないと、ゲームプログラマーの仕事は辛いです。
理由2:勉強が続かない
ゲームプログラマーに向いている人は、プログラミングやソフトウェア開発に熱心であることが大前提となります。
さらにゲームに関する高い追求心があることも必要な事でしょう。
ゲームプログラマーという職に就くことをゴールとしてしまうと、その後が大変です。
専門性の高い知識や新しい技術など、ゲームプログラマーになった後でも学びは終わりません。
そこで勉強が続かないという人は成長がストップしてしまい、満足のいく仕事を任せられない可能性が高いです。
多くの開発者はプライベートでも苦も無く勉強しています。
そのため、勉強が続かない・苦手というかたはゲームプログラマーにはむいていません。
理由3:好きにゲームが開発できそう
「具体的にこういったゲームを作りたい!」と考えている人も要注意です。
なぜなら自分が作りたいゲームを作れるとは限らないからです。
ゲームプログラマーは、プロデューサーが企画したゲームの仕様書に基づいて、ゲームを作っていきます。
決められた仕様書の内容にそって正確にゲームを作り上げていくので、「こういう機能をつけたら楽しそう」と好き勝手に実装してはいけません。
自分でどんなゲームを作りたいのかが、決められない点には気を付けましょう。
ゲームプログラマーはやめとけと言われる7つの理由
ここからは、ゲームプログラマーがやめとけと言われる理由を、7つにまとめて紹介します。
- 日々勉強しなければならない
- 急なトラブル対応で残業や休日出勤を迫られる
- エラーが解決できず仕事が終わらない
- 納期直前は残業時間が月50時間を超える
- 努力や仕事量が評価されづらい
- 想像していものとは違う仕事が多い
- 受け身な姿勢では昇進できない
理由1:日々勉強しなければならない
ゲームプログラマーとして活躍していくには、IT業界のトレンドを日々チェックしておかなくてはなりません。
『できるプログラマーは休日にプログラミングしている』といわれるほど、大人になっても勉強はついて回ってくるんですね。
もし勉強を怠ってしまうと、プログラミングスキル、数学的知識、ツールなどが身に着けられなくなってしまいます。
そうなると業務もうまくこなせなくなり、仕事が任せられなくなってしまうんですね。
IT業界は実力主義なので、特に未経験の人は、最初はほとんど雑務のような仕事しか任されません。
いつまでも雑務をしていると虚しくなってしまうため、やめとけという人も多くいます。
理由2:急なトラブル対応で残業や休日出勤を迫られる
ソーシャルゲームを開発する企業では、ゲームリリース後も継続的なメンテナンスをすることになります。
メンテナンスは予兆が無く突然に発生するため、深夜帯であってもすぐに対処しなくてはなりません。
例えば課金システムが急にうまく処理できなくなったときは、すぐに対処してユーザーから不満が出ないようにしなくてはならないんですね。
また新しいコンテンツを追加するなど、バージョンアップをするときにもメンテナンスが発生します。
この時に時間内にしっかりと終わらせないと、メンテナンス時間が伸びてユーザーからの不満が出てしまうのもきつい部分といえるでしょう。
理由3:エラーが解決できず仕事が終わらない
経験者ならわかると思いますが、プログラミングにはエラーがつきものです。
中には何の問題なく動いていた動作が、ある機能を取り入れた際に動かなくなってしまうような、原因を突き止めるのが困難なエラーも発生します。
ゲームプログラマーはこういったエラーにも必ず対処しなくてはならず、解決するまで残業や徹夜になってしまう事もあるんですね。
特にコンシューマゲームを開発する企業は、メンテナンスという概念がないために、妥協が許されないような完成度を求められます。
当然細かいバグも潰していかないといけませんから、プレッシャーを感じるというプログラマーもいるようです。
理由4:納期直前は残業時間が月50時間を超える
これまでの理由から、ゲームプログラマーは残業時間が多いことがわかったとは思いますが、納期直前になると残業時間は一気に増えます。
期限までにゲームをしっかりと仕上げなくてはならず、更にエラーもすべて対処しないといけないので、残業時間が50時間を超える企業も少なくないんですね。
また納期直前になると残業時間が増えて忙しくなるために、社内環境がピリピリしやすくなります。
こういった環境に慣れず、メンタルがやられてしまう人もいるでしょう。
理由5:努力や仕事量が評価されづらい
私たちが普段遊んでいるゲームは、ほとんど問題なく動いているものばかりですよね。
しかしそういったゲームが当たり前になっており、問題なく動くゲームが実装できても人から褒められないんですね。
完成度の高いゲームは、プログラマーが血眼になってテストを徹底し、どんなエラーも対処して出来上がっています。
ですが大変なことをやり遂げたにもかかわらず、高い評価を得られにくいという点でやりがいをなかなか感じられません。
それどころか発生した不具合に対して悪い評価を得られやすいために、周りからのレビューが怖いと感じてしまうのもきついと言えるでしょう。
理由6:想像していたものとはは違う仕事が多い
最初からプログラマーとして華やかな仕事ができるとは限りません。
たとえばゲームプログラマーとしての実績がない場合、最初はテストや保守などの作業に回される可能性が高いです。
他にも作りたいゲームが作れないなどのギャップもあり、「思っていたのと違う…」と感じて仕事を辞めてしまう人も多々います。
しっかりと業界研究をして、実際に入社したときのイメージを掴めるようにしましょう。
理由7:受け身な姿勢では昇進できない
主体的に動かないとチャンスを得られず、上へと進むことが難しくなります。
これはゲーム業界が実力社会のために、スキルや能力がある人が新しい仕事を任されるからです。
言われた通りの仕事だけをやる受け身の姿勢では、自身のスキル向上やアピールの機会を失います。
その結果、スキルや能力が無かったり、上に進みたいアピールが無い人はやりたい仕事が任されず、チャンスが回ってこないからと辞めてしまいます。
自ら勉強してアピールするという能動的な行動ができない人は、ゲーム業界はきついかもしれません。
目指す前におさえておきたいゲームプログラマーの実態
ここからは、次のトピック別で、目指す前におさえておきたいゲームプログラマーの実態を紹介します。
平均年収
財団法人デジタルコンテンツ協会によると、ゲームプログラマーの平均年収は464万1390円です。
ゲームプログラマーは、多種多様な知識や能力が頻繁に求められる職業です。
求められる技術的な能力が高まるにつれて、平均的な年収も上がっていきます。
プログラマーだけではなく、プロデューサーやマネージャーの経験があれば平均年収は増えていくことでしょう。
仕事内容
ゲームプログラマーの仕事内容はおもに次のような内容です。
- プログラミング
- 動作テスト
- デバック作業
- 不具合修正
ゲームプログラマーとは、ゲームプランナーが作成した仕様書や設計書通りにゲーム全体がうまく動くように仕上げるゲーム開発全般に携わる仕事です。
プログラム開発が終わっても、次に実装したプログラムが想定通りの動作をするかテストを行い、不具合があれば修正を加えるデバッグ作業を行います。
デバッグ作業は時間がかかるものの、修正と改善を繰り返しながらゲームの完成度を上げていく重要な作業です。
実際にゲームをプレイしてみて発見したゲームのバグ(不具合)を取り除いたり、ゲームの難易度を調整したりといった作業も行います。
需要・将来性
ゲームプログラマーの需要は今後ますます増えていくことでしょう。
経済産業省の発表によると、2022年国内のゲーム市場規模は2兆316億円となっています。
これは2020年のコロナ禍の中で巣ごもり需要の一つとしてゲーム市場が拡大した影響が大きく、2020年以降3年連続で2兆円の大台を超えています。
そのため、今後さらにゲーム市場は拡大していき、実際にゲームを開発するゲームプログラマーの需要も増えていくことでしょう。
また近年では、VRやAR技術、AI技術が発達していき、ゲームに取り入れられています。
そうした最新技術をキャッチアップできるゲームプログラマーは重宝されることでしょう。
働きがい
ゲームプログラマーの働きがいは、モノづくりの楽しさでしょう。
ゲームプログラマーはユーザーをたのしませるゲームを作ることができます。
自分の手でゲームを作っていく工程は、ゲームプログラマーとしての生きがいです。
また、ゲームプログラマーはユーザを楽しませるという明確な目的があります。
仕事の悩みとしてよくある、「自分は何のためにこの仕事はしているんだろう….」という考えに陥りづらいです。
高い意欲のまま作業を進行させることができます。
ゲームプログラマーに向いている人の特徴3つ
では実際に、ゲームプログラマーに向いているのはどんな人でしょうか。
ここではゲームプログラマーに向いている人の特徴を3つまとめます。
物事を段階的に考えるのが好きな人
プログラムは、物事を段階的で論理的に考える力が求められます。
プログラムは1度書いて、全て完璧に出来上がるものではありません。
バグやエラーなどはつきものです。
その時、プログラマーはどうすればイメージ通りに動作するか思考して解決にのぞみます。
プログラムの原因や結果を理解するために、物事を段階的に考える力が大切です。
数学・物理学が得意な人
ゲームのプログラミングでは、計算も必要になってきます。
そのため数学や物理学の知識が必要です。
ゲーム内での動作が物理法則に則ったものでないとリアリティが欠如してしまい、面白いゲームではなくなります。
コードを書く力も大切ですが、リアリティを追及するために数学・物理学も大切なのです。
直面した問題に向き合える人
前述したように、ゲームプログラムは複雑で、パッと書いて完成とはいきません。
1つのゲームを完成するまでに長期間かかったり、バグ対応に追われる事も多いです。
そうした問題に向き合い、どうすれば解決するのかを考えることができる人が、ゲームプログラマーにむいています。
ゲームプログラマーへの適性を確かめる3つの方法
ここではゲームプログラマーになりたい方向けに、適性を確かめる方法を3つご紹介します。
適性診断サービスを活用する
まずは適性診断テストをうけてみることです。
サービスによっては簡単な質問に答えるだけで、自分がゲームプログラマーの適性があるかどうか分かります。
下記のように無料で診断できるサービスも多くありますので、ぜひ活用してみてください。
診断結果の根拠が細かく書かれているので、参考にできるサービスです。
現役ゲームプログラマーから話を聞いてみる
現役のゲームプログラマーに話を聞いてみると、実際にどんな仕事をしているのか、何が大変なのか知ることができます。
ネットにあるような情報ではなく、現役プログラマーの生の声なので、非常に信憑性のある情報です。
聞いた話をもとに、自分が働いた時を想像し、楽しくやれているのかをイメージしてみましょう。
ゲームプログラマーとしてやっていけそうかどうか確かめる良い判断材料になります。
実際の仕事に触れてみる
仕事への適性を確かめるには、その仕事を実際にやってみるのが一番の近道です。
ゲーム開発の実案件にチャレンジしてみて、自分に適性があるか確認してみましょう。
ゲーム業界は人手不足という現状があるため、未経験からでも働ける求人もあります。
実際にプログラマーとして働いてみることで、適性の有無をより具体的に確かめられることができます。
「フリーランスのミカタ」を参考に、実案件を探し、挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はゲームプログラマーやめとけはホントなのか、なぜやめとけと言われるのかの理由について解説してきました。
ゲームプログラマーは大好きなゲームを作れるので憧れてしまいますが、大変なことがとても多い職業です。
ゲームプログラマーやめとけはあながち間違いではないと言えるでしょう。
しかし悲観的になる必要はなく、ゲームプログラマーに向いている人なら楽しい仕事の日々を送れるかもしれません。
フリーランスのプログラマーを検討している人は、次の記事をご参照ください。
→ フリーランスプログラマーになるには?目指し方や必要なスキルも紹介