「バックエンドエンジニアはどのようなポートフォリオを作ればいいの?」
「参考になるようなポートフォリオはある?」
スキルや意欲を確認できる点で、最近ではITエンジニアにポートフォリオの提出を求める企業が増えています。
ただ、実際にどんなポートフォリオを作ればいいのか、イメージが湧かない人もいますよね。
バックエンドエンジニアのポートフォリオは、スキルレベルや人柄などが伝わるものがベストです。
そこで、今回はバックエンドエンジニア向けのポートフォリオを作るポイントを、わかりやすく解説します。
バックエンドエンジニア向けポートフォリオの参考例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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ポートフォリオはバックエンドエンジニアのスキル証明に役立つ
結論、ポートフォリオはバックエンドエンジニアのスキル証明に役立ちます。
ポートフォリオには、扱えるプログラミング言語の種類に加え、フレームワークやライブラリなどの技術や手法を交えて、経験したプロジェクトの開発内容を記載します。
具体的に、開発したシステムにより売上が10%向上といった実績も合わせて記載すると、スキルの証明になるのです。
加えて、プロジェクトに取り組む姿勢や工夫した点などのエピソードがあれば、あなたの人柄も伝えられます。
たとえば、チーム内の会議で作業の改善提案をしたりコードの見やすさに重点を置き開発を進めたなど、あなたの働く様子がイメージできるように記載するのが賢明です。
バックエンドエンジニアがポートフォリオを作成すれば、これまでの経歴やスキルレベルなどをアピールできるうえにスキルの証明にもなるため、強調したい実績を中心に記載することが大切です。
バックエンドエンジニアのポートフォリオを作る5つのポイント
それではさっそく、バックエンドエンジニアのポートフォリオを作るポイントについて解説していきます。
以下の5つのポイントをふまえて作成することで、企業や会社に採用される可能性を高めることができますよ。ポイントとしては、
などが挙げられます。それぞれ詳しく解説していきますね。
バックエンドで必要な機能を確認・実装する
ポートフォリオに必要な機能を載せるためにも、まずはバックエンドで必要な機能を確認しましょう。必要な機能としては、
- APIの実装・フロントエンドを用いた表示
- APIの認証機能
- セキュリティ対策
- データベースが扱える
などが挙げられます。
バックエンドエンジニアの仕事では、APIの実装が多用されます。必ずデータベースから取得したデータをもとに実装しましょう。
APIについて学びたい方には、「WebAPI The Good Parts」がおすすめです。APIの設計から開発や運用まで学ぶことができますよ。
データベースを用いた内容を入れる
バックエンドエンジニアに必要なスキルの中でも、データベースについてのスキルは重要です。
データベースを使ったプログラミングができることを、ポートフォリオの内容に載せるようにしましょう。
ポートフォリオ作成に使うデータベースとしては、MySQLが良いでしょう。なぜなら、MySQLは世界的に多くの企業や会社で使われるデータベースだからです。
また、データベースのテーブルは正規化する必要があります。正規化とは、テーブル内に不要なカラムや重複するデータを削除することです。
データベースの正規化について学びたい方には、「スッキリわかるSQL入門」がおすすめですよ。正規化の手順を分かりやすく基礎から学ぶことができます。
例外処理についての内容を入れる
「例外処理ってよく分からない…」とつまづいた方もいるのではないでしょうか?そもそも例外処理とは、エラーが起きた時に実行する処理のことです。
たとえば、エラーの内容を記録したりメールで管理者に通知するような設定をする必要があります。例外処理は、サービスには欠かせない大切な要素なんですね。
バックエンドエンジニアのポートフォリオには、PythonやJavaを使って例外処理を実装しましょう。
AWS(アマゾンウェブサービス)が扱えることが分かる内容を入れる
アプリケーションの開発や構築には、HerokuやAWSが有効です。実際の現場では、AWSが多く使われています。
これからの開発現場でも、AWSがより多く使われるでしょう。バックエンドエンジニアのポートフォリオには、AWSが扱える内容を載せるようにしましょう。
コードを整える・読みやすくする
ポートフォリオを元に採用する企業の多くは、現役のエンジニアがポートフォリオをチェックします。ポートフォリオ作成時は、コードを整えて読みやすくしましょう。
実際の現場では、複数人で1つの作業を担当することもあります。読みやすく再現性の高いコードの記述が求められるので、ポートフォリオ作成時から意識しておきましょう。
バックエンドエンジニア向けポートフォリオを作る4STEP
ここからは、バックエンドエンジニア向けポートフォリオの作成手順を、4つのステップにまとめて紹介します。
STEP1:参考にするポートフォリオを見つける
まず、参考にするポートフォリオを見つけましょう。
他者のポートフォリオを参考にすれば、ポートフォリオのデザインやスキル・実績の見せ方など、イメージがつけられます。
バックエンドエンジニアのポートフォリオでは、扱えるプログラミング言語やサーバーとデータベースの設計・構築経験などをどのように載せるのかに加え、相手に自分の人柄を伝えることが重要です。
習得スキルや実績を順に記載し見せれば、経験年数やスキルレベルはわかります。ただし、どのような問題点を解決し実績につなげたのかといった働く姿勢は伝わりません。
働く姿勢には人柄や人間性が現れるため、自分に抱いて欲しい印象があれば伝わるように合わせて記載するのが賢明なのです。
ポートフォリオの全体像をイメージするためにも、他者のポートフォリオの見せ方を参考にデザインを考えましょう。
STEP2:ポートフォリオの構成を考える
参考にするポートフォリオを見つけ次第、ポートフォリオの構成を考えましょう。
まず、ポートフォリオをどのような動線で相手に見てほしいのかを考えます。
たとえば、スキル・実績をトップページに載せてスキルレベルをアピールするか、または自分の人柄を相手にイメージさせるためプロフィールや趣味などから記載する方法があります。
ポートフォリオの全体像がイメージでき次第、配色やフォント、アイコンの有無など詳細に決めるのです。
もし、フロントエンドの知識があれば、ポップアップ表示といった動きをつけるとスキルのアピールにつながります。
参考にするポートフォリオを見本にしつつ、自分のポートフォリオの構成を考えましょう。
STEP3:ドメイン・サーバーを取得する
ポートフォリオの構成ができ次第、ドメイン・サーバーを取得しましょう。
ドメインとサーバーを取得すれば、ポートフォリオをWeb上でポートフォリオサイトとして公開できます。
近年のスマートフォンやタブレットの普及に伴いインターネットを利用する人は数多くいるためポートフォリオサイトを作成すれば、あなたを知る機会が増えるうえに、閲覧数をカウントできるのです。
ドメインとサーバーは各々で取得可能なものの、個々に契約をすればドメインとサーバーを紐づけなければなりません。
手間をかけないためにも、次のようなサーバーと契約し、同時にドメインを取得するのがおすすめです。
ドメインとサーバーの取得には月額料がかかるため、予算を考慮し最適なドメイン・サーバーを選択しましょう。
STEP4:ポートフォリオの作成に着手する
ドメインとサーバーの取得ができ次第、ポートフォリオ作成に着手しましょう。
ポートフォリオは、紙とWebの両方を作成するのが賢明です。紙のポートフォリオはWordで作成し、印刷やPDF化もできます。
一方、Webではプログラミング言語を使うためコードの記載が難しい場合は、次のようなサイトを利用すれば、仕事の依頼が可能です。
また、MATCHBOXやsalon.ioといったポートフォリオ制作サイトで作成が可能なため、自分に合う方法で作成をしましょう。
バックエンドエンジニアが参考にするべきおすすめポートフォリオ3選
バックエンドエンジニアのポートフォリオを作成しようと思った時に、参考例がなく0から作るのは難しいですよね。
「見本となるポートフォリオが知りたい!」と思った方も少なくないはず。
そこで、バックエンドエンジニアが参考にするべきポートフォリオについて紹介していきます。どのようなポートフォリオを作成すれば良いのか、1つの指標にしてみてください。
masさんのMonolist(商品検索アプリ)
1つ目に紹介するのが、masさんが作成した商品検索アプリのMonolistです。
ログインして楽天市場の商品を検索すると、興味のあるかどうかなど項目で分けることができるアプリケーションになっています。
フレームワークの1つであるLaravelを利用して作られており、ユーザー登録やログイン認証機能などバックエンドに必要な機能も実装されているんですね。
実際にかかった制作時間や経緯など、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
→異業種未経験の僕が、3ヶ月で自社開発系Webエンジニアになりました! 活動記録とサービス制作まとめ|mas@Railsエンジニア|note
Hoda’s Portfolio
次に紹介するのは、Hodaさんが作成したHoda’s Portfolioです。作成した制作物や実績が一目で分かるポートフォリオになっています。
また、スキルセットが詳しく載っているのもHodaさんのポートフォリオの特徴です。何をできるのか、どんなスキルを持っているのか明確に表記されているんですね。
バックエンドに必要な機能が実装できていることに加えて、あなたのスキルが分かりやすく伝えられるとさらに良いポートフォリオになりますよ。
AWSのMQ(メッセージキュー)を用いたメッセージサービス
バックエンドエンジニアのポートフォリオとしては、メッセージサービスを作るのも有効です。
非同期のメッセンジャーサービスにもよく使われているMQを用いて作るようにしましょう。
MQを使ったポートフォリオを作成できれば、データベースだけでなくコンポーネントやAWSについても理解できていることを証明できますよ。
バックエンドエンジニアのポートフォリオを作る際の注意点
これまで、バックエンドエンジニアのポートフォリオ作成時のポイントについて紹介してきました。
さっそくポイントをふまえてポートフォリオを作成する前に、注意点についても確認しておきましょう。
注意点をもとにポートフォリオを作成することで、修正に大幅な時間をかけるなどのリスクを減らすことができますよ。それでは、それぞれの注意点を解説していきます。
良いポートフォリオを勘違いしない
ポートフォリオを作成する目的は、バックエンドエンジニアとしての知識やスキルを証明するためです。
あなたも「バックエンドエンジニアになりたい!」と思って作成しようとしているはず。
バックエンドエンジニアに必要なのは、見た目の良いポートフォリオではありません。必要な機能を実装し忘れないように注意しましょう。
無料のポートフォリオサービスは使用しない
最近では、無料で簡単にポートフォリオを作成できるサービスもあります。しかし、無料のポートフォリオサービスを使うことはおすすめしません。
なぜなら、ポートフォリオの作成自体があなたの知識やスキルを証明することになるからです。
0からポートフォリオを作れたという実績は、あなたがキャリアを獲得する可能性を高めることになります。なので、無料のポートフォリオサービスは使わないようにしましょう。
まとめ
今回は、バックエンドエンジニア向けのポートフォリオを作るポイントを、述べるべき要素も交えて解説しました。
バックエンドエンジニアがポートフォリオを作成すれば、スキルの証明になります。相手にスキルレベルや経験に加え、あなたの人柄も伝えられるのです。
ただし、ポートフォリオの見せ方は人それぞれであり、他者のものを確認すると特徴的で工夫を感じるものもあります。
ポートフォリオのデザインや構成に悩む場合は、参考にするポートフォリオを見つけて、手本にするといいでしょう。
魅力的で納得のいくポートフォリオを目指し、相手に伝わりやすいものを作成するのが賢明です。