「ライターの年収ってどれくらい?」
「高い年収のライターはどんなスキルを持っているの?」
この記事を訪れたあなたは、このような疑問を持っているのではないでしょうか?
ライターになりたいと思ったとき、「年収がどれくらいなのか」は事前に知っておきたい情報ですよね。
年収を確認してから、ライターを本気で目指すかどうかを考えたいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、ライターの平均年収を他の業種と比較しながら紹介!年収のランク別に、現役ライターの口コミや仕事内容、必要なスキルについても解説します。
この記事を読めば、高い年収を稼ぐライターの特徴を掴め、どれくらいの年収のライターを目指すかという目標設定ができるはずです。ぜひ、自身の目標設定の目安にしてください。
それでは、参ります。
【勤務形態別】ライターの平均年収は?
ライターの平均年収って想像しにくいですよね。その理由は、ライターにはいろいろな勤務形態があるからです。
出版社や編集プロダクションなどの企業に就職して、正社員として働く正社員ライター。正社員ではなく、アルバイトとして雇ってもらうアルバイトライター。そして、組織に属せず、フリーランスで仕事を受注して働くフリーライター。
これらの勤務形態によって、報酬の決まり方や勤務時間、仕事内容などが変わりますので、当然、年収も大きく異なります。
まずは、それぞれの勤務形態別にライターの平均年収をお伝えしますので、興味のある勤務形態について、確認してみましょう。
正社員ライター
大手転職サイトであるマイナビ転職が「 2021年版 職種別 モデル年収平均ランキング 」
を公表しており、記者・ライターは平均年収482万円となっています。
記者・ライターというのは、新聞記者や雑誌ライター、Webライターなど、さまざまな種類のライターを含んだカテゴリーです。
実際には、正社員のなかでも、ライターの種類によって年収には幅があるでしょう。
求人サイトをいくつか見てみると、正社員ライターは月給20万~40万円、ボーナスを含めて年収300万~550万円となる求人が多いようです。
アルバイトライター
アルバイトライターは時給1,000~1,500円が平均値です。正社員並みに働くのであれば、時給1,000円で1日7時間、週5日勤務して月15万円ほど、年収180万円稼げることになります。
同じくらいの時間数でも、正社員とアルバイトでは年収にかなりの差がありますね。
扶養内で働くなら、1日7時間、週2~3日勤務で月7~8万円ほどにして、年収103万円以内で働くことになるでしょう。
フリーライター
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が「 フリーランス白書2019」 を公表しています。
フリーランスとして文筆系で働く人の32%が年収200万円未満、26.9%が年収200~400万円未満です。半数以上の人が年収400万円未満ということですね。
文筆系というのは、ライター以外に編集者や翻訳者、通訳者、イラストレーターを含んだカテゴリーとなっていますので、あくまでも参考程度にしてください。
ライターの年収は他の業種と比べて高いのか?
ライターの平均年収を勤務形態別にお伝えしましたが、「他の業種と比べてライターの年収は高いの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
他の業種と比較しないと、ライターの年収が高いのかどうか分かりにくいですよね。
国税庁の「 民間給与実態統計調査 」によると、2019年の日本人の平均年収は436万円で、業種別の平均年収は以下の表のようになっています。
正社員ライターの平均年収は482万円なので、日本人の平均年収より高くなっていますが、表を見ると、年収482万以上の業種もけっこうありますね。
ライターよりも年収の高い業種はたくさんあるものの、日本人の平均年収と比べると、ライターの平均年収の方が高い、と結論づけられそうです。
ライターの年収別【口コミ・仕事内容・必要なスキル】
ライターという職業の年収がどれくらいなのか、大体掴めてきましたか?
ライターの平均年収について、勤務形態別に紹介したり、他業種と比較したりしてきましたが、年収のレベルによって、仕事内容や必要なスキルなどが異なります。
年収のレベルを「年収200万円未満」「年収200~400万円未満」「年収400万円以上」に分けて、それぞれについて仕事の中身を詳しく見てみましょう。
あなたが目指す年収を達成するための働き方が分かるはずです。
年収200万円未満
フリーランスライターの32%が年収200万円未満となっているほか、アルバイトライターのほとんどが年収200万円未満です。
年収200万円未満のライターの働き方について詳しく見てみましょう。
現役ライターの口コミ
年収シミュレーション
どれくらい働けば年収200万円を達成できるのかシミュレーションしてみましょう。正社員ライターとして稼ぐ場合は、月給17万円以上で年収200万円を達成できます。
アルバイトライターとして稼ぐ場合は、時給1,000円で1日7時間勤務すると仮定して、月24日間勤務すると年収200万円を達成できます。
働き詰めになってしまうので、アルバイトライターのほとんどが年収200万円未満にとどまるのも納得です。
フリーランスライターとして稼ぐ場合は、文字単価1.0円で5,000文字の記事を月34本納品すれば年収200万円を達成できます。
1日1本書いても達成できない本数なので、上手く休めないでしょう。
フリーランスライターの32%が年収200万円未満となっているのは、扶養内で働きたい主婦ライターや副業ライターが多いほか、文字単価1.0円以下の仕事を受注している初心者ライターの割合が多いのかもしれません。
仕事内容・スキル
年収200万円未満の場合は、アルバイトかフリーランスの勤務形態で働くライターがほとんどです。
アルバイトでは、介護施設の紹介記事作成や飲食店向けの記事作成など、特定の分野に関する短めの記事を大量に作成するお仕事が多くなっています。
いろいろな分野について執筆したいのではなく、同じ分野でたくさんの記事を書きたい人に向いているかもしれませんね。
フリーランスでは、個人から案件を受注したり、企業から業務委託を受けたりすることで、記事を執筆します。
年収200万円未満の場合は、アルバイトとフリーランスのいずれにしても、高度なスキルや専門性を求めらず、未経験者でも受注できる仕事が豊富です。
正しい日本語の知識と、分かりやすい文章が書けるスキルがあれば働けるでしょう。
年収200~400万円未満
フリーランスライターの26.9%が年収200~400万円未満となっており、フリーランスライターの中では2番目に割合の多い年収レベルです。
年収200~400万円未満のライターの働き方について詳しく見てみましょう。
現役ライターの口コミ
年収シミュレーション
年収200~400万円だと幅があるので、どれくらい働けば年収300万円を達成できるのかシミュレーションしてみましょう。
正社員ライターとして稼ぐ場合は、月給20万円だと年収240万円ですが、ボーナスが年60万円ほど支給されれば、年収300万円に届くでしょう。
アルバイトライターとして稼ぐ場合は、時給1,500円で、1日7時間勤務すると仮定して、月24日間勤務すれば年収300万円に届きます。
アルバイトの求人を見ると、時給1,600円で募集している企業もありますので、アルバイトで年収300万円も夢ではありませんね。
フリーランスライターとして稼ぐ場合は、文字単価2.0円で5,000文字の記事を月25本納品すれば年収300万円を達成できます。
年収300万円を達成するには、最低でも文字単価2.0円以上で仕事を受注する必要があるでしょう。
仕事内容・スキル
年収200~400万円を目指すなら、フリーランスライターで文字単価2.0円以上で仕事を受注できるくらいのスキルが必要です。
文字単価1.0円までの案件は、正しい日本語で分かりやすい文章が書け、Webで検索上位に上がるよう意識できれば受注できるレベルですが、文字単価2.0円以上の案件はさらにレベルアップしなければなりません。
発注先から指定されたテーマに沿って、記事の構成から作成できる能力が必須になるうえ、記事の内容に関する専門性も求められます。
仕事内容としては、医療や金融、建築など専門的な知識が求められるジャンルの記事を任されることが多いでしょう。
年収400万円以上
正社員ライターの平均年収が482万円となっているほか、フリーランスでも年収400万円以上を稼ぐライターがたくさん活躍しています。
年収400万円以上のライターの働き方について詳しく見てみましょう。
現役ライターの口コミ
年収シミュレーション
どれくらい働けば年収400万円を達成できるのかシミュレーションしてみましょう。
正社員ライターとして稼ぐ場合は、月給34万円で年収408万円を達成できます。さらにボーナスが加わると、正社員ライターの平均年収である482万円に届くでしょう。
アルバイトライターとして稼ぐ場合は、求人サイトを見る限り、時給1,600円が最大値ですので、年収400万円を達成するのは非現実的です。
年収400万円を目指すなら、正社員として就職するか、稼げるフリーランスライターになると良いでしょう。
フリーランスライターとして稼ぐ場合は、文字単価3.0円で5,000文字の記事を月23本納品すれば年収400万円を達成できます。
年収400万円を達成するには、最低でも文字単価3.0円以上で仕事を受注する必要があるでしょう。
仕事内容・スキル
年収400万円以上を目指すなら、フリーランスライターで文字単価3.0円以上で仕事を受注できるくらいのスキルが必要です。
文字単価3.0円以上の案件を狙うなら、高度なSEOスキルやコピーライティングスキルを身につけましょう。
加えて、取材力が求められることもあります。文献調査やインタビューなどをすることで、自分にしか書けない内容の記事が書けると良いですね。
仕事内容は、単なる記事執筆の依頼ではなく、「検索結果で○位以内に上がるようにしてほしい」「インタビューしてほしい」などの要望が加わることが多くなります。
ライターの年収をアップする3つの方法
フリーランスライターのシミュレーションを見て、「文字単価によって年収ってここまで変わるの?!」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
正社員やアルバイトは月給や時給が決まっていますが、フリーランスライターは努力次第で年収をアップできます。
実は、フリーランスライターが年収をアップする方法は、文字単価を上げるだけではありません。ライターの年収をアップする3つの方法をご紹介します。
現役ライターの方はもちろん、これからライターを目指す方も知っておいて損はないでしょう。ぜひ、参考にしてください。
単価をアップする
まずは、単価アップですね。文字単価1.0円から2.0円になると収入が倍になるので、かなり大きな変化になります。
単価をアップするには、スキルを身につけて高単価な案件に応募し、案件を勝ち取っていくことが必要です。
さらに、既に契約している発注者との信頼関係を築いた上で単価アップを交渉するのも一つの方法ですよ。
執筆スピードを上げる
単価と同じくらい大切なのが、執筆スピードです。文字単価が倍になっても、執筆にかかる時間も倍になってしまえば、収入は伸びませんよね。
逆に、文字単価が同じでも、執筆スピードを上げて、1記事にかけていた時間で2記事書けるようになれば、収入は倍になります。
多くの仕事を受注して、執筆スピードを上げていきましょう。
付加価値をつける
稼げるライターになるには、SEOスキルやコピーライティングスキルなど、付加価値となるスキルを身につけることが大切です。
取材力を身につければ、高単価で依頼されることの多いインタビュー記事を受注することもできますし、記事に掲載するための取材写真を撮影できれば、さらに単価がアップします。
また、記事を納品して終わりなのではなく、サイトへの入稿作業もできるようにしておくと、単価アップに繋がりますよ。
まとめ
今回は、勤務形態別にライターの平均年収を解説しました。
正社員ライターの平均年収482万円で、日本人の平均年収よりも高いというのが一つの目安になるでしょう。
一方、アルバイトライターは時給1,000円の場合、1日7時間、週5日勤務しても年収180万円です。
ある程度の安定した収入が見込めるのがメリットですが、年収200万円以上を目指す場合、アルバイトライターでは難しいでしょう。
フリーランスライターは年収200万円未満の割合も多いですが、年収400万円以上を稼いでいるライターもたくさんいます。
スキルや執筆スピードによって大きく年収が変わりますので、フリーランスライターとして稼ぐためには、実力をつけることが大切だと言えるでしょう。
目指したい年収から、勤務形態や身につけるべきスキルを考えて、活動していくと良いかもしれませんね。
この記事が、あなたがライターとして活躍するための助力となれば幸いです。