「フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアってなに?」
「フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いを教えて!」
「それぞれの将来性や必要なスキルとかもろもろ知りたいー!」
といった疑問を持っているはず。
そもそもフロントエンドエンジニアとは、Webページやサイトの表面であるフロントエンドを担当するエンジニアを指します。
また、バックエンドエンジニアはフロントエンドと反対に、Webコンテンツが正しく動作するかといったシステム部分を担当するんですね。
すべてが一緒か?というと全然違うんですね。なぜなら、仕事内容が違うので当然、言語やスキル、年収なども違ってきます。
そこで今回は、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いについて解説していきます。仕事内容や言語の違いはもちろん、あなたがどちらのエンジニアに向いているか分かるような内容も紹介していきますね。
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フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアとは?
いきなり違いを知ろうとするよりも、まずはそれぞれのエンジニアの根本を理解しておきましょう。違いばかりに目がいって、そもそも仕事内容が理解できていなければ浅はかな知識になってしまいます。
また、浅はかな知識で会社やクライアントと話しても通用しません。相手ももちろんプロですからね。だからこそ、まずは前提知識を理解しておきましょう。
それではさっそく、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアがそもそもどんな職業なのか解説していきますね。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアを知るためには、フロントエンドの意味を理解する必要があります。そもそも、フロントエンドとはWebページやサイトの直接触れる部分を意味しています。
Webコンテンツを作る際に、フロントエンドエンジニアはデザイナがー設計したデザインを元に言語を駆使してコーディングしていきます。その際に、ブラウザに正しく表示できるよう技術や緻密な作業が求められるのがフロントエンドエンジニアなんです。
また、フロントエンドエンジニアは比較的新しい職種でもあります。今まで以上にフロントエンド側で求められることが増えて、必要とされて生まれた職種だということも理解しておきましょう。
フロントエンドエンジニアついて詳しく知りたい人は、以下の記事で詳細を解説しているので、チェックしてみてください。
→フロントエンドエンジニアはどんな仕事?年収やスキル、資格や将来キャリアパスも解説
バックエンドエンジニア
まずは、フロントエンドと同様にバックエンドの意味を理解していきましょう。バックエンドとは、ユーザーから見えない部分のことを指します。
バックエンドエンジニアは、フロントエンドからの指示に対応してユーザーから見えないところでデータの処理・保存などを行えるようにします。Webページやサイトなどのフロントエンドを正しく動作させる裏方を担っているんですね。
どんなに美しいデザインのフロントエンドも、バックエンドの仕事や作業なしには動作しません。それだけ、バックエンドエンジニアをWeb制作の中で重要な役割を担う職種なんです。
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違い
それぞれのエンジニアの根本が理解できたら、さっそく違いについて知っていきましょう。同じWebページ・コンテンツを製作するエンジニアであっても、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアで多くの違いがあります。
ここでは、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いを、
- 仕事内容の違い
- 言語の違い
- 収入・平均年収の違い
- 需要・将来性の違い
- キャリアパスの違い
上記の項目ごとにそれぞれ解説していきます。仕事内容はもちろん収入の違いや、キャリアパスなどの将来性も紹介していくので参考にしてください。
仕事内容の違い
フロントエンドエンジニアの主な仕事はWebコンテンツ制作です。そもそもWebコンテンツとは、Webサイトやアプリなどの総称になります。
普段、ニュースや天気をチェックしたりしますよね?これらWebコンテンツのユーザーが実際に使う画面を作る役割を担っています。
また、Webコーダーやマークアップエンジニアが同様の職種として挙げられます。デザインの知識も求められますが、仕事内容の多くはデザインを正しく表示するためのコーディングになります。
逆にバックエンドエンジニアは、プログラムの開発やWebサーバーなどの環境整備を担当します。ユーザーから見えない裏側のシステムに関わっているんですね。
同様の職種に、サーバーサイドエンジニアがあります。実際、サーバーサイドとバックエンドという言葉の意味は一緒なので理解しておきましょう。
あらゆるWebコンテンツも、人の目に触れるフロント部分を作るだけでは動作しません。バックエンドエンジニアは、コンテンツの基盤を作る大切な役割を担っています。
言語の違い
結論、フロントエンドエンジニアにはフロント言語だけでなくバックエンドの言語の知識も必要です。一般的には、
- JavaScript
- CSS
- HTML
これら3つの言語が必要だと言われています。ただ、フロントエンドエンジニアは仕事の中でバックエンドとの関わりも多い職種なんです。
だからこそバックエンド言語の中でも、
- PHP
- Python
- Rudy
などの言語を習得する必要があります。仕事の幅が広がるだけでなく、作業の中でバックエンドエンジニアとのコミュニケーションが円滑になるメリットもあるんですね。
また、バックエンドの開発を進める際に多く使われる言語として、
- PHP
- Ryby
- Perl
- Python
などの言語が挙げられます。中でもPythonは、最近人気が高まっている言語の1つです。
バックエンドエンジニアは、開発規模によって言語を使い分けられる必要があります。主要な言語であるPHPは、小さなシステムから大きなものまで開発可能なので必ず習得しておきたい言語ですね。
フロントエンドエンジニアの言語について知りたい人は、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
→フロントエンドエンジニアに必要な言語11選!必要な知識やスキル、能力も紹介
収入・平均年収の違い
現在、フロントエンドエンジニアの平均年収は500万円台後半(2021年5月時点)とIT業界全体の平均よりも高く位置しています。
ただ、企業によっては1000万円と高額を提示してくれるところもあります。なぜなら、フロントエンドエンジニアは、実務経験が増えるにつれて収入も高くなる傾向にあるからなんですね。
一般的に、20代のフロントエンドエンジニアより40代の方が収入が高くなっています。ただ、スキル次第では若くとも高い年収を望むことができるのがフロントエンドエンジニアの特徴です。
次にバックエンドエンジニアの年収ですが、同じエンジニアの中でもかなり開きがあるのが特徴なんですね。平均年収の相場としては、300万円〜600万円程度。
フロントエンドエンジニアと同様に、バックエンドエンジニアも経験が評価され年収に反映されます。そのため、30代の平均年収は500万円前後(2021年5月時点)が相場になります。
また、Web開発はフリーランスの求人需要が高いのも特徴。上記で紹介したPHP、Ruby、Pythonなどで実務経験を数年積んでいた場合には、月に50〜80万円程度の報酬単価を望むこともできます。
フロントエンドエンジニアの平均年収について詳しく知りたい人は、以下の記事で詳細を解説しているのでどうぞ。
→稼げる?フロントエンドエンジニアの平均年収と収入を上げていく方法、将来性などを紹介
需要・将来性の違い
今後を見据えて将来に悩んでいる方には、フロントエンドエンジニアを目指すことをおすすめします。フロントエンドエンジニアは、特に将来性のある職業なんです。
なぜなら、フロントエンドエンジニアが活躍する市場では常に最新技術や知識が入ってきます。今までの職種に加えて、IT技術の進歩によって必要とされたのがフロントエンドエンジニアなんです。
だからこそ需要も将来性も兼ね備えているのがフロントエンドエンジニアのお仕事。もちろん、相応のスキルが求められることは理解しておきましょう。
バックエンドエンジニアは、フロントエンドエンジニアと対比した職種として扱われます。ただ、フロントエンドエンジニアと同様に将来性や需要が高い職種です。
現在では、バックエンドの需要に対して人材が少ない傾向にあると言われています。競争が生まれにくいからこそ、安定した職種とも言えますね。
IT業界の中でも特にトレンドの移り変わりが早いのがWebコンテンツの市場です。常に新しい技術を取り入れていくバックエンドエンジニアには、将来性も需要も見込まれます。
「フロントエンドエンジニアって将来性あるの?」と疑問がある人は、以下の記事で将来性について詳しく解説してます。
→将来も安心!フロントエンドエンジニアの今後と将来性について解説!
キャリアパスの違い
フロントエンドエンジニアの中には、SEOの深い知見を持っていたりWebデザインの領域に特化している人もいます。同じ職種の中でも、さまざまなスキルを駆使しているんですね。
だからこそ、フロントエンドエンジニアのキャリアパスには多くの選択肢があります。キャリアパスの例として、
- Webデザイナー
- UI・UXエンジニア
- フルスタックエンジニア
などが挙げられます。もちろん、フロントエンドエンジニアのスペシャリストを目指すこともできますよ。
また、バックエンドエンジニアの主なキャリアパスとしては、
- フルスタックエンジニア
- ITコンサルタント
- セキュリティエンジニア
などが挙げられます。
バックエンドエンジニアの仕事はプロジェクトの立ち上げからコンテンツ公開後の運用までと幅広いものです。クライアントはもちろん、さまざまなエンジニアともコミュニケーションを取る機会が多いのも特徴なんですね。
だからこそ、専門性に特化する上記の職種だけでなくPL・PMといった管理職としてキャリアアップすることもできます。
フロントエンドエンジニアもバックエンドエンジニアも双方の知識があると良い
これまで、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアのさまざまな違いを紹介してきました。ただ、それぞれの職種で違いはあるものの双方の知識を持てるといいんです。
なぜなら、フロントエンドとバックエンドは対照的でありながら片側では成立しないからです。どれだけ繊細なフロント部分を制作しても、バックエンドのシステムなしに動作することはありません。
加えて、それぞれの職種にプロジェクトやチームで作業することが多いといった共通点もあります。
だからこそフロントエンドエンジニアでもバックエンドエンドエンジニアでも、両方の知識を理解しておくことが重要なんです。せっかくチームで仕事を進めるなら互いへの配慮を持って仕事をしたほうが気持ちよく仕事ができますからね。
また、フロントエンドエンジニアに求められるスキルについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて見てくださいね。
→習得できてる?フロントエンドエンジニアの必須スキル17選!ハードスキルとソフトスキル別で紹介
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアどちらを目指すべき?
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアのどちらかの職種を選ぶ時に、将来性や収入面を考慮しても優劣はほとんどありません。
だからこそ、あなたがどういった分野や領域を専門としたいかといったこだわりが大切になります。キャリアパスを考慮して、フロントエンドなのかバックエンドなのかを選ぶのがひとつの方法ですね。
それ以外にも結局あなたは何を作りたいのか?から考えるのもいいですね。
例えば、「フロントで動きのあるかっこいいサイトを作りたい!」「作ったものがはっきりと分かると楽しいよなー」って人はフロントエンドエンジニアに向いています。
逆に、「ロジカルに、仕組み立てて考えながら仕事がしたい。」「裏方の仕事は嫌いじゃないな。」という人はバックエンドエンジニアに向いているでしょう。
先程の将来性やキャリアパスを踏まえて考えるのも大事ですが、そればかりでは息詰まることもあるでしょう。なので、自分が好きになれる、夢中になれる、熱中できる方を選ぶのがおすすめです。
好きであれば嫌なことも好きになるかもしれませんからね。
それぞれのエンジニアに向いている人
幅広い分野で活躍することができるフロントエンドエンジニアに向いている人として、
- デザインの分野に興味がある
- 新しい技術に興味がある
- やりがいを大切にしたい人
これらの人が挙げられます。
知的好奇心や、あなたが作成した成果物をクライアントがどう受け取ってくれるのか知りたいという人には特におすすめです。
ただ、フロントエンドエンジニアの仕事の大部分はコーディング作業です。華やかな一面だけでなく、根気強さも求められる職種でもあります。
次に、重要な基盤づくりを担うバックエンドエンジニアに向いている人としては、
- デザインよりもロジックを好む人
- 慎重さや注意力が高い人
- システムや仕組みを構築したい人
などが挙げられます。
物事をし組み立てて考えることができる論理的思考力や、繊細な仕事を継続できるかどうかが指標になるんですね。
未経験段階だからこそ、バックエンドエンジニアに向いている項目が多ければ今後のモチベーションにもつながるはず。あなたに合ったポイントがあるかチェックしてみてください。
また、未経験からフロントエンドエンジニアを目指す方法について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
→【徹底解説】フロントエンドエンジニアとは?仕事内容・年収・スキル・将来性まで
まとめ
今回は、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いについて解説しました。どちらの職種も将来性に溢れ、魅力的なお仕事だからこそあなたに合った仕事かどうかチェックしてみてください。
また、どちらの職種にも必要とされる知識やスキルもあります。中には、フロントエンドからバックエンドへ転職したりその逆のケースを経験されるエンジニアの方もいるんですね。
どちらの職種もあなたのスキル次第では、さまざまなキャリアパスやキャリアアップを望むことができます。
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いを知りたい人だけでなく、どちらを目指そうか迷っている方も本記事を参考にしてみてください。