「このまま会社員を続けようか悩む…」
「フリーランスへ独立した後のイメージが湧かない…」
収入面や働き方の違いから独立するイメージが湧かず、フリーランスになるべきか判断できない人は多いですよね。
年収や仕事内容など、詳細を確認しないままフリーランスへ独立しては「やめておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで、今回はJavaエンジニアがフリーランスに独立すべきかを判断するポイントを、必要なスキルも交えて紹介します。フリーランスJavaエンジニアの平均年収や仕事内容も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Javaエンジニアはフリーランスに独立すべきか
Javaエンジニアの独立は、副業でフリーランスへの適性を確かめたうえでの独立がベストです。 会社員時代と違って、フリーランスとして独立すると案件獲得や納税など、自分で対応することが増えるからです。
実際、フリーランスへ独立してみて「自分に合っていない…」と後悔した人もいるんですね。
そのため、自分がフリーランスJavaエンジニアに向いているかを一度副業で判断するのが賢明です。 なお、フリーランスJavaエンジニアへの適性を副業で判断する場合、以下2つを確認しましょう。
- 自分のJavaプログラミングスキルで案件獲得ができるのか
- 労働環境や労働時間などフリーランスの働き方が自分に合っているか
よく考えずフリーランスになれば「やめておけばよかった…」と後悔しかねません。フリーランスJavaエンジニアになるかは慎重に判断してください。
フリーランスJavaエンジニアにまつわる基礎知識
ここからは、次のトピック別にフリーランスJavaエンジニアの基礎知識を、3つにまとめて紹介します。
- 平均年収
- 仕事内容
- 需要
平均年収
FREELANCEPOTEPANによれば、フリーランスJavaエンジニアの平均年収は、約757万円です。
出典元:FREELANCEPOTEPAN
Relanceの調査によれば、フリーランスエンジニア全体の平均年収は約576万円であり、フリーランスJavaエンジニアに独立すれば、平均より200万円以上超える年収を実現できます。
なお、フリーランスJavaエンジニアの年収は、経験年数や年代など数多くの要因で変わります。たとえば、経験年数別のJavaフリーランスの平均年収は、以下のとおりです。
経験年数 | 平均年収 |
---|---|
未経験 | 240〜300万円程度 |
半年未満 | 300〜360万円程度 |
1年未満 | 360〜480万円程度 |
2年未満 | 480〜600万円程度 |
3年未満 | 600〜720万円程度 |
5年以上 | 720万円以上 |
フリーランスJavaエンジニアの年収が平均以上に高い理由は、以下になります。
- Webアプリ開発やIOT開発など、幅広く使える
- PythonやJavaScriptより取得難易度が高い
とくに、スマホアプリ開発やWeb開発は、単価が100万円を超える案件が豊富にあります。 しかし、Javaエンジニアとして経験年数が未熟な場合は、単価が100万円を超える案件を受注するのは難しい傾向にあります。
そのため、自分がどのくらいJavaエンジニア歴があるのか、をきちんと判断するのが重要です。
仕事内容
フリーランスJavaエンジニアの主な仕事内容は次の5つです。
仕事内容 | 開発例 | 必要な経験年数 |
---|---|---|
基幹システムの開発 | 在庫管理システム、生産管理システムなど | 3年以上 |
システムの保守、運用 | 営業支援システムのメンテナンスなど | 3年以上 |
組み込み系システムの開発 | IoTを組み込んだ自動車/ 家電/医療機器など | 2年未満 |
Webアプリの開発 | 予約サイト/ECサイトなど | 1年未満 |
モバイルアプリの開発 | iOSアプリ/Androidアプリ | 1年未満 |
Javaは、基幹システムやアプリケーションなど幅広いシステムを開発できます。Java案件の中には、Webアプリ開発などJavaエンジニア歴が未熟でも取り組める案件があるため「Java案件を獲得できるかな…」と不安な方でも安心です。
また、会社員がJavaを使って開発する場合、Webアプリケーション開発だけ進めるなど、1つのプロジェクトに縛られがちです。 しかし、フリーランスJavaエンジニアだと、Webアプリケーション開発をやりつつ、IoTを組み込んだシステム開発もするなど同時並行で案件を進められます。
そのため、Javaに関連する幅広い仕事を経験できるでしょう。
需要
Javaフリーランスの需要は、今後も増加すると予測できます。なぜなら、Javaを使った開発できる商品やサービスは数多く存在するからです。
具体的には、 Androidアプリ センサーや最新家電などIOTを組み込んだ製品 などを開発できます。
インターネットが普及している現在、スマートフォンは日常生活で必需品です。実際、総務省によれば、日本国内のスマホ所有率は、約70%です。そのため、アプリケーション開発の需要はなくならないと言えます。
また、Javaはセンサー機器や最新家電などIoTを組み込んだ製品の開発にも使われます。ネット通販やキャッシュレス決済といったIT化は、どんどん進んでいきます。 Javaは、便利な世の中を実現できる、上記にあげたような製品を開発できるプログラミング言語です。
したがって、フリーランスJavaエンジニアは重宝される存在となるでしょう。
Javaエンジニアがフリーランスに独立すべきかを判断する3つのポイント
フリーランスJavaエンジニアに独立するべきか、きちんとした基準で判断しなければ「やめとけばよかった…」と後悔しかねません。
そのため、フリーランスに独立すべきかを判断する以下3つのポイントを確認するのが賢明です。
- 3年以上の実務経験があるか
- Java以外に扱えるプログラミング言語があるか
- 税務関係の知見があるか
3年以上の実務経験があるか
3年以上の実務経験があるかないかで、フリーランスJavaエンジニアの年収は大きく変わります。 経験年数が3年以上あると、取り組める仕事の内容も幅広くなります。
たとえば、下記のような業務は、3年以上のJavaエンジニアの経験が必要です。
- システムの保守や運用
- 大企業の基幹システム開発
Javaエンジニア歴が2年未満だと、単価が70万円以上超える案件の獲得は難しい傾向にあります。結果として「生活がカツカツ….」になることも。
しかし、3年以上のJavaエンジニア経験があれば、年収や取り組める仕事の幅は保証されています。そのため、安心してフリーランスJavaエンジニアとして独立できるでしょう。
なお「Javaエンジニアとしての経験が2年未満」という方は、Javaでアプリケーションを開発するなど、経験値をあげましょう。
Java以外に扱えるプログラミング言語があるか
Java以外に扱えるプログラミング言語があるかどうかも、フリーランスJavaエンジニアに独立するうえで大切です。 Javaは、1995年より使われている歴史の深い言語です。しかし、Javaには下記のような問題があります。
- 学習コストが高い
- 小規模なシステム開発には向いていない
こういったことを受けて、Javaに似たKotlinやScalaなど新しい言語をサービス開発に使う企業が増えています。
フリーランスは、会社員と違って、長期間の勤務は保証されていません。そのため、Java単体のプログラミングスキルの習得は、大きなリスクです。
フリーランスとして働き続けるためにも、Javaに似たKotlinやScalaなど今後普及するプログラミング言語を習得しているかは、フリーランスへの独立の判断基準になるでしょう。
「まだJavaしか学んでいない…」という方でも、上記であげた言語は、Javaと文法が類似しているため、短期間で取得ができますよ。
税務関係の知見があるか
フリーランスJavaエンジニアとして独立するなら、税務関係の知見を習得しているのがベストです。
会社員時代では勤務先に任せられた税金手続きも、フリーランスJavaエンジニアとして独立すると、自身で税金を納める『確定申告』になります。 確定申告では、損益計算書や賃借対照表といった書類の準備があります。そのため、税務知識がわからない場合、何をすれば良いか検討がつきません。
なお、きちんと税金を納税しないと、最悪の場合、懲役3年などの刑事罰を与えられることになります。ずっと憧れていたフリーランスになって、身を拘束されるなんて絶対に嫌なはず。
親族や知り合いに、税金関係を相談するのも可能ですが、ある程度自分でも理解していないと、何かトラブルが起きた際に大きな負担になります。
0から10まで完璧に税務関係の知見を得る必要はありません。確定申告の流れや必要な書類、期日といった基礎知識は、最低限押さえておきましょう。
フリーランスJavaエンジニアに必要な3つのスキル
ここからは、フリーランスJavaエンジニアに必要なスキルを、3つにまとめて紹介します。
- マーケティングスキル
- 営業力
- マネジメントスキル
マーケティングスキル
フリーランスJavaエンジニアとして案件を獲得するには、マーケティングスキルが必要です。 エンジニアに必要なマーケティングスキルとは、次のようなものがあります。[
- どのような設計(配色やメニュー・ボタンの位置など)にしたら売れるのか
- ユーザーによって見やすい画面になっているか
Javaに限らず、下記の画像からわかるように、フリーランスエンジニアの人口は年々増加傾向にあります。
出典元:ITフリーランス人材及びITフリーランスエージェントの市場調査
フリーランスエンジニア人口が増加する中、”ただ”コーディングできるだけのエンジニアは、需要は少なくなります。
そもそも、企業がアプリ開発やサービス開発で目標としているのは、『ユーザーの獲得』です。そのため、どうやったら売れるかといったマーケティングスキルは、Javaエンジニアに必要です。
営業力
フリーランスJavaエンジニアとして働くうえで、営業力は仕事の基盤となります。
フリーランスJavaエンジニアに独立すると、案件が獲得できるかどうかは自分次第です。クラウドワークスといったクラウドソーシングサイトやSNSなど、Java案件を獲得できる方法は数多くあります。
しかし、闇雲に案件に応募していては、Javaプログラミングスキルがあっても「あれ?全然仕事が来ない…」となります。 そのため、次のような営業力は重要です。
- 自分の強みをどうクライアントに伝えるのか
- クライアントの要望に沿った営業ができているか
なお、フリーランスJavaエンジニアとして仕事をする中で営業力を改善していきましょう。具体的には、下記のとおりです。
- 案件を獲得できなかった原因を分析する
- 案件を獲得できている時のパターンを分析する
ちょっとした工夫をするだけでも、案件が獲得しやすくなるため、学んでおいて損はないですよ。
マネジメントスキル
マネジメントスキルは、フリーランスJavaエンジニアとして幅広い仕事内容を扱うためには必要なものです。 マネジメントスキルとは、具体的には以下のとおり。
- チームメンバーなど、大人数を管理するスキル
- 納期に遅れないようプロジェクトの進捗管理スキル
経験年数が1年未満など未熟なJavaエンジニアは、コーディングが主な業務になります。Javaを使ったコーディングばかりだと、いつまで経っても、メンバー管理やプロジェクトの進捗管理といった上流工程に携わるのは難しい傾向にあります。
フリーランスJavaエンジニアとして、年収をあげるなどキャリアアップを目指すなら、時間管理やチーム管理などマネジメントスキルは必須です。 ただ、プロジェクトの進捗管理などマネジメントスキルは、Javaエンジニアとして2年以上の開発実績が必要になります。
そのため、Webアプリ開発など小規模なプロジェクトで、まずマネージャー経験を目指してくださいね。
フリーランスJavaエンジニアとして独立した人の実態・現実
なかには、独立後のフリーランスJavaエンジニアがどんな状況なのか気になる人もいますよね。 そこで、ここからは次のトピック別にフリーランスJavaエンジニアへ独立した人の実態を紹介します。
- 年収1,000万円を稼ぐ人もいる
- 案件の獲得に困らない
年収1,000万円を稼ぐ人もいる
フリーランスJavaエンジニアの中には、年収1,000万円以上稼ぐエンジニアもいます。
先述したように、Javaは、大企業の案件にも採用されているプログラミング言語です。そのため、下記の口コミからもわかるように、うまく案件を選べば年収1,000万円は夢でありません。
福岡でプログラマーで年収1000万円以上の求人を見つけた。あるもんだね
引用元:Twitter(@はじぴー)
ただ、フリーランスJavaエンジニアで年収1,000万円を達成するには、プロジェクトリーダーといった上流工程に携わる必要があります。 プロジェクトリーダーは、Javaエンジニア歴3〜4年以上が必須です。
そのため、経験年数が足りない方は、Javaでアプリ開発するなど、開発実績を作ってくださいね。
案件の獲得に困らない
フリーランスJavaエンジニアは、案件の獲得に困らない現状があります。なぜなら、Javaを使って開発できるモノは多いからです。
例えば、Javaを使って次のようなものを開発できます。
- Webアプリ開発
- アプリケーション開発
- IoTなど組み込み系システム開発
- 企業の基幹システム開発
とくに、Androidアプリや企業の基幹システム開発では、Javaは主要言語です。そのため、多くの企業がJava案件を募集しています。
フリーランスJavaエンジニアに独立する際の注意点
フリーランスJavaエンジニアへ独立する際は、次の2点に注意しましょう。
- 会社員よりも収入が下がる可能性もある
- 納品まで相応の時間を要するJava案件も存在する
Java案件の中には、単価の低いものも存在します。とくに、Sler企業から引き受ける開発案件は、低単価なことが多いです。
Sler企業とは、他社からシステムの開発案件を請け負う会社です。Sler企業の案件は、下記の画像のように、請け負った仕事をまた違う企業に再委託します。
下請け構造がある場合、どんどん受注単価は下がります。そのため、フリーランスJavaエンジニアになっても、場合によっては「満足のいく取引条件がない…」という可能性も。
Javaの開発案件の種類にも注意しておきましょう。
Java案件の中には、生命保険システムなどミスが許されない開発案件もあります。このような案件では、普段は気に留めないコーディングの細部まで指摘されます。
そのため、納品完了までに時間がかかり「全然売上がない…」となりかねません。
このように、魅力が満載なフリーランスJavaエンジニアにも、注意点があります。上記を踏まえたうえで、フリーランスJavaエンジニアへ独立するか検討してくださいね。
まとめ
今回は、Javaエンジニアはフリーランスに独立すべきか、解説しました。
Javaを使えば、様々なモノ・コトを開発できます。たとえば、Javaを主要言語として開発されているものは以下のとおりです。
- Webアプリ開発
- モバイルアプリ開発
- IoTなど組み込み系システムの開発
- 企業の基幹システムの開発
便利な世の中にするために必要なのが、まさにJavaといえます。しかし、Javaは、取得難易度が高く、精通するエンジニアは少ない現状があります。
そのため、Javaを使いこなせれば、フリーランスになっても重宝される存在になるでしょう。この記事では、フリーランスJavaエンジニアの実態や注意点も紹介しているのでぜひ参考にしてください。