正社員より低賃金?技術者派遣がやめとけと言われる7つの理由

「なぜ技術者派遣は『やめとけ』と言われるの?」
「技術者派遣で働くか決められない…」

世間的に派遣切りや不安定な雇用形態といったマイナスなイメージが多い『派遣労働』。

エンジニアを派遣先へ派遣する技術者派遣でも『やめとけ』といった噂があるのは確かです。ただ、技術者派遣なら未経験分野で働きやすく、さまざまな職場で経験を積めるといったメリットもあります。

後悔しないためにも『派遣』のイメージや噂話ではなく、技術者派遣の実態や『やめとけ』と言われる理由を把握し、働くべきなのかを決めるのが賢明です。

そこで、今回は技術者派遣がやめとけと言われる理由を、わかりやすく解説します。実態も交え、技術者派遣として働くべきなのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。

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技術者派遣の形態で働くべきなのか

技術者派遣の形態で働くべきかは、下記を確認したうえで決めるのが賢明です。

  • 技術者派遣での労働に適性があるのか
  • 副業などで実際に派遣労働を体験してみる

技術者派遣の形態は派遣先との契約が終了となれば別の企業での仕事が紹介されるため、短期間で職場が変わる可能性があります。

仕事内容は仕事ごとで異なるものの、技術者派遣ではスキルアップしづらいパターン化された作業も多いです。

また、技術者派遣での労働に適性があろうとも、実際に派遣を経験しなければ働き方が自分にあうのか判断できません。

現職を続けながら派遣を行うには、エン派遣のような派遣会社へ登録を行います。エン派遣には、次のような週2日から働ける派遣の案件があります。

仕事内容 社内システムの保守
稼働時間 週2日から相談可能
時給 2500円
特徴 6時間以内の勤務が可能

もし、安定した働き方を求めるなら、フリーランスエージェントの利用が賢明です。

派遣は時給制のため作業時間により収入が変わるものの、フリーランスエージェントの抱える仕事は案件ごとに単価が決められています。

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出典:フリーランスのミカタ

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そもそもこんな動機で技術者派遣で働くのはやめとけ

ここからは、技術者派遣で働くのはやめて置いた方が良いといえる動機を、2つにまとめて解説します。

動機1:すぐに働けそうだから

すぐに働けそうだからといった動機なら、技術者派遣はやめるのが賢明です。

技術者派遣で働くには、派遣先と面談を実施する場合がほとんどです。加えて、複数の派遣会社で募集をかける派遣先も数多くあるため、技術者派遣ではすぐに働けるとは限りません。

派遣先はスキルや経験、コミュニケーション能力などを確認し、仕事を任せる人を決めるため、面談から実際に働くまで時間がかかります。

たとえ、比較的早く働けたとしても派遣先の求めるレベルで仕事ができなければ、契約を更新できません。

短期間で契約が終わると、何か問題がある人と派遣先に判断されやすくなり、次の仕事が決まりづらくなります。

技術者派遣は面談の実施に加え、派遣先の求めるスキルやコミュニケーション能力がなければ仕事を任せてもらえないため、すぐに働けるわけではありません。

動機2:好きな時間に働けそうだから

好きな時間に働けそうだからという動機なら、技術者派遣を行うのは推奨しません。

技術者派遣は仕事の指示を派遣先の担当者が出すため、決められた時間に働くことがほとんどです。

もちろん、派遣先により終業を1時間早めるといった相談は可能なものの、3時間以上といった労働時間の短縮は困難なことが数多くあります。

また、技術者派遣でも在宅勤務が可能な仕事もあります。ただし、多くの場合で働く時間が決められており、選べるのは働く場所のみであることがほとんどです。

そのため、技術者派遣は正社員と働く時間帯は変わらず、好きな時間で働きたい人に向かない働き方なのです。

技術者派遣はやめとけと言われる7つの理由

ここからは、技術者派遣はやめとけと言われる理由を、7つにまとめて紹介します。

理由1:派遣先や仕事内容を選べない

派遣の種類により派遣先や仕事内容が選べない点で、技術者派遣はやめとけと言われます。

派遣会社に常時雇用される形態の派遣(常用型派遣)では、たとえ希望に合わなくても指示された派遣先で働き続けなければなりません。

常用型派遣は、派遣先との契約が終了しても派遣会社と雇用契約は継続します。つまり、派遣会社の正社員で働くため月給制で給料を貰えるものの、派遣先や仕事内容を自分で選べず、担当者がスキルや経歴を踏まえて決めるのです。

加えて、もし次の派遣先が決まらなければ派遣会社との雇用契約が終了することもあるため、常用型の技術者派遣は必ずしも安定した働き方とは言えません。

技術者派遣は派遣先や仕事内容で自分の希望が通らないうえに、必ずしも無期雇用ではない点でもやめとけと言われます。

理由2:いつ契約終了になるかわからない

いつ契約終了になるのかわからない点も、技術者派遣がやめとけと言われる理由の1つです。

技術者派遣では、3か月ごとに契約をすることがほとんどです。問題なく仕事をすれば契約更新になります。ただし、業績悪化やプロジェクトの短縮など取引先の都合により、必ず契約が更新されるわけではありません。

周りとコミュニケーションがとれ、作業効率も良いといった派遣先の求めるレベルで仕事をこなしたとしても、契約終了が避けられないこともあるのです。

技術者派遣では派遣先との契約が終了すると仕事がなくなります。特に、派遣先との契約期間のみ派遣会社と雇用契約が結ばれる派遣(登録型派遣)では、次の派遣先が決まるまで収入が得られません。

契約更新の有無は派遣先が決めるため、突然契約が終了になれば収入がなくなる点でも、技術者派遣はやめとけと言われます。

理由3:業務を通じてスキルが高めづらい

業務を通じてスキルが高めづらい点でも、技術者派遣はやめとけと言われる理由の1つです。

技術者派遣の仕事は、派遣先の正社員をサポートしたり、パターン化された仕事をこなすことがほとんどです。プロジェクトの成功に大きく左右する作業や新たな仕事に携わりづらく、日々同じ作業を繰り返します。

また、派遣先次第では情報漏洩を避けるため、技術者派遣がアクセスできるファイルが限られることもあります。

特に、特許申請前の開発では技術者派遣が知れる情報は限られており、プロジェクトの全体像がつかめないことが多いです。

技術者派遣は派遣先の正社員に言われた通りの作業を行うことが多く、業務を通じてスキルを高めづらい働き方なのです。

理由4:正社員より給料が低い

正社員より給料が低い点も、技術者派遣はやめとけと言われる理由の1つです。

前述したとおり、派遣には常用型派遣と登録型派遣があります。

特に、登録型派遣では派遣先との契約期間に働いた時間のみ時給制で給料が支払われ、手当や賞与はありません。時給の交渉が可能なものの、次の口コミのように何年働いても給料を上げるのは難しい現実があります。

ただし、正社員なら多くの企業で毎年昇給があります。勤続年数が長いほど、正社員と技術者派遣の給与の差は大きくなるのです。

給与体系の違いにより、技術者派遣は正社員よりも給料が低いことは避けられません。

理由5:短い期間で職場が変わる可能性がある

短い期間で職場が変わる可能性がある点も、技術者派遣がやめとけと言われる理由の1つです。

前述したとおり、技術者派遣では契約更新の有無を決めるのは派遣先です。もし派遣先が契約更新をしなければ、次の職場を探さなければなりません。

基本的に技術者派遣の契約期間は、3か月です。長い派遣先でも6か月ごとに契約が行われるため、1年以内に職場が変わる可能性があります。

職場が変われば、人間関係の構築を始めたり職場の雰囲気をつかむのに時間がかかるのです。加えて、スキル面でも短期間の仕事となれば、作業効率を考えるといった経験を積めません。

短い期間で仕事が変わることは職場環境に慣れるための気遣いでストレスがかかるうえに、十分な経験を積めないといった現実があります。

理由6:年齢が増すにつれ紹介案件が減る

年齢が増すにつれ紹介してもらえる案件が減る点も、技術者派遣はやめとけと言われる理由の1つです。

技術者派遣は登録や仕事の紹介に年齢制限が設けられていません。60歳以上でも働けるものの、派遣先は若い人を求めることが数多くあります。

派遣先へのなじみやすさやコミュニケーションの取りやすさは、年齢が近いとスムーズになりやすいからです。

加えて、経験をこれから積み上げる若い人は、変化への抵抗が低い傾向にあります。年齢を重ねた人は慣れたやり方で仕事を行いたいため、職場での作業方法を受け入れないこともあります。

年齢を重ねると仕事のやり方や考え方を変えられないうえに、職場へもなじみづらくなるため、技術者派遣では高齢ほど紹介案件が減ることは避けられません。

理由7:派遣先に実力が盛られて伝えられる

派遣先に実力が盛られて伝わる点も、も技術者派遣はやめとけと言われる理由の1つです。

派遣会社の担当者は、派遣先に技術者を派遣させるほど実績になります。実績を増やすために、担当者は派遣先へ派遣者のスキルレベルや経験を大げさに伝えることがあるのです。

技術者派遣でスキルや経験を盛ると担当者は契約を取りやすくなるものの、派遣者は働きづらくなります。

任せられた仕事を進めるのに時間がかかるだけでなく、作業が終わらない可能性があるからです。

担当者は派遣者の実力を盛ることが多く、実際とギャップが生じて働きづらくなるため、技術者派遣はやめとけと言われます。

目指す前におさえておきたい技術者派遣の実態

技術者派遣として働くことがどういうことかを確認しないまま目指しては「ちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。

そこで、ここからは次のトピック別で、目指す前におさえておきたい技術者派遣の実態を、解説します。

平均年収

技術者派遣の平均年収は、約440万円です。

ITエンジニアの正社員と派遣の平均年収は、次のように約28万円の差があります。

平均年収
正社員 468万円
派遣 440万円

求人ボックスに掲載されているITエンジニアの給料をもとに平均年収を算出
※派遣の平均年収は1日8時間の勤務で月に20日働くことを想定し算出

ITエンジニアの正社員は月給制に対し、派遣は時給制です。時給アップの相談は可能なため、経験や実績に応じて50円または100円単位で交渉することをおすすめします。

加えて、派遣には一般的に賞与が支給されません。正社員とは給料形態が異なり、派遣では働いた時間のみ支払われることを念頭におきましょう。

仕事内容

技術者派遣の仕事内容はメカトロニクス・エレクトロニクス系とITエンジニア系に分けられ、それぞれ次のような仕事があります。

メカトロニクス・エレクトロニクス系 ・機械や機構の設計
・電気や電子の設計
・CADオペレーター
・生産や品質管理 など
ITエンジニア系 ・システムの設計や開発
・アプリの設計や開発
・システムの運用や保守
・製品テストや評価 など

技術者派遣は案件数が多いため、自分の経験やスキルに応じて仕事が選びやすい傾向にあります。

メカトロニクス・エレクトロニクス系ではCADソフトウェアを使い図面を書くといった専門的な知識や技術を身につけると重宝されやすくなります。

一方、ITエンジニア系は設計といった開発の上流工程の経験を積めば、獲得できる案件数を増やせるのです。

需要・将来性

技術者派遣の需要や将来性は、高い傾向にあります。

近年、IT技術者数は不足しており、今後も人材の確保が困難と予想されています。

出典:IT人材需要に関する調査

企業はIT人材を確保するため、技術者派遣の求人を多く出します。

求人が多ければ案件は獲得しやすくなるものの、スキルや知識が必要です。なかでも、最新技術を扱うスキルや知識には需要があるため、常に情報をキャッチアップすれば仕事が途切れづらくなります。

最新技術に合わせて習得すべきスキルや知識を選択するのが賢明です。

働きがい

技術者派遣では未経験分野や大手企業で仕事をしやすいため、働きがいを感じやすいです。

前述したとおり、技術者派遣はパターン化された仕事が多いため、経験が浅くスキルがそれほど高くない人も採用します。

未経験分野の案件を獲得できれば、経験が増えることに加え、案件獲得の幅を広げられるのです。

また大手企業で仕事ができると、作業のスピード感やコミュニケーションスキルの高さを体験できます。

さまざまな分野や職場を経験したい技術者には、やりがいを感じられる働き方です。

技術者派遣への適性を確かめる方法

ここからは、技術者派遣への適性を確かめる方法を、2つにまとめて紹介します。

現役技術者から話を聞いてみる

技術者派遣に適性があるのかを確かめるには、現役技術者から話を聞くことが不可欠です。

現役技術者と話せば体験談を聞けるため、大変さや忙しさなどを実感できます。より深い話を詳細に聞きたいならば、知人がおすすめです。

知人関係ならば、現役技術者は包み隠さず話ができます。もし、知人に現役技術者がいないなら、スタッフサービスエンジニアリングのような派遣会社に登録しコミュニティに参加する方法もあります。

コミュニティでは勉強会やレクリエーションといった活動を行いながらスキルアップをしつつ、仲間とつながることが可能です。同業の仲間を作り知人関係を築くなら、コミュニティの参加がおすすめです。

知人やコミュニティの仲間など現役技術者から実体験を聞ければ、自分に技術者派遣の適性があるのかを判断できます。

副業で派遣の仕事に触れてみる

副業で派遣の仕事に触れると、技術者派遣への適性を確かめられます。

副業案件なら、現職を続けながら技術者派遣の経験が積めます。現役技術者から話を聞くことも欠かせないものの、感じ方は人それぞれであるため、可能な限り自分で体験するのが賢明です。

前述したとおり、副業の派遣案件はエン派遣に掲載されています。ただし、週2日といった稼働時間の短い派遣の案件はそれほど多くありません。

タイミング次第では掲載案件がない可能性もあるため、気になる派遣の案件があれば問い合わせるまたは応募するのが賢明です。

のちに出戻らないためにも技術者派遣へ転身する前に適性を確認するには、副業の派遣案件を体験することが欠かせません。

技術者派遣として働く際の確認ポイント3つ

最後に、技術者派遣として働く際に確認するポイントを、3つにまとめて解説します。

  1. 派遣形態を決める
  2. 派遣会社の口コミ情報を調べる
  3. 複数の派遣会社に登録をする

1.派遣形態を決める

技術者派遣として働くには、派遣形態を決めることが不可欠です。

前述したとおり、派遣形態には次の2種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。

特徴 メリット デメリット
常用型派遣 派遣会社に常時雇用される形態 ・安定して働ける
・給料は月給制
・自分で好きな仕事を選べない
・パターン化された仕事を任せられることが多い
登録型派遣 派遣先との契約期間のみ派遣会社と雇用契約が結ばれる形態 ・好きな仕事を選べる
・未経験の分野でも働きやすい
・不安的な働き方
・派遣先と契約中のみ給料が支払われる

どちらの派遣にも良し悪しがあります。自分に合う働き方を確認し後悔しないような派遣の種類を選ぶのが賢明です。

2.派遣会社の口コミ情報を調べる

技術者派遣として働くポイントの1つは、派遣会社の口コミを調べることです。

派遣会社には良し悪しがあります。派遣会社の実態を知り、納得した上で登録しなければ、のちに後悔しかねません。

派遣会社の口コミを確認するには、次のようなサイトがあります。

いずれのサイトも体験談が掲載されています。派遣会社の雰囲気や担当者の対応など実際に働かないと知りえない情報が書かれているため、参考にしましょう。

また、Xでは登録時のキャンペーン情報もあるため、合わせて確認することをおすすめします。

3.複数の派遣会社に登録をする

技術者派遣として働くには、複数の派遣会社に登録することが欠かせません。

派遣会社が抱える案件は、各社で異なります。より希望条件にあう派遣案件を獲得するには、複数の派遣会社への登録が賢明です。

なかでも、掲載案件数が多く口コミサイトで評判が良いのは、次のような派遣会社です。

派遣の案件を検索し比較しながら、派遣会社を決めることをおすすめします。なお、いずれの派遣会社も登録は無料のため、可能な限り多く利用するといいでしょう。

まとめ

今回は、技術者派遣はやめとけと言われる理由を、わかりやすく解説しました。

技術者派遣はやめとけといった噂があるのは確かです。短期間で職場が変わりやすいことや業務を通じてスキルを高めづらいといった理由で言われるものの、未経験分野の経験を積みやすい働き方でもあります。

さまざまな仕事や職場を経験したいなら技術者派遣を検討すべきだが、派遣会社には良し悪しがあるため、登録前に口コミの確認が必要です。

加えて、技術者派遣に適性があるかも大切なため、出戻ることのないように確認をしてから
判断するのが賢明です。

もし、収入アップや業務を通じたスキルアップを希望するなら、フリーランスで働く選択肢もあります。

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