「バックエンドエンジニアの仕事ってつらいの?」
「他の職業と比べてもつらいのかな?」
「つらい仕事と聞いて不安だけど、対策はあるの?」
この記事に訪れたあなたは、このような悩みを持っていませんか?
ITエンジニアと聞くと、プログラミングしてサービスを実装するイメージがありますよね。
しかし調べてみると「プログラミングが難しいのでエンジニアはつらい!」という記事が多数ヒットして、不安を抱く人がいるのではないでしょうか。
バックエンドエンジニアも例外ではなく、つらい仕事であるといわれており、働いている人の中にもつらいという声が上がっています。
そこで、今回はバックエンドエンジニアのつらいと言われる理由を、実際に働く人の声も交えて紹介します。
具体的な内容は以下の通りです。
- バックエンドエンジニアはつらいがやりがいもある
- バックエンドエンジニアがつらいと言われる理由6選
- 現役バックエンドエンジニアが語るつらさ3選
- バックエンドエンジニアはフロントエンドと比べてつらい?
- バックエンドエンジニアのつらさを乗り切る方法3選
- それでもバックエンドエンジニアがつらいなら転職を検討しよう
この記事を読めばバックエンドエンジニアのつらさを理解して、本当にバックエンドエンジニアとして働けるかがわかりますよ。
バックエンドエンジニアはつらいがやりがいもある
冒頭で解説した通り、バックエンドエンジニアの仕事はつらいと言われています。
なぜなら、バックエンドの仕事はシステムの土台部分ともいえる部分を担当するからですね。
私たちが普段目にしない部分に携わるエンジニアで、例えばゲームアプリでガチャをすると一定の確率で最高レアが当たるなど、システムの動作を担当します。
もしゲームの見た目は良くても、ガチャの排出率がおかしくなってしまうと、まともに遊べなくなってしまいますよね。
このようにミスが許されない環境で働くので、バックエンドエンジニアの仕事はつらいと言われています。
しかし仕事の向き不向きがあるので、つらいと言っている人はバックエンドの仕事に向いていない場合があります。
向いている人の中には、「この仕事にやりがいを感じている!」という人もいるので、決してやめておくべき職業ではありませんよ。
バックエンドエンジニアがつらいと言われる理由6選
ではバックエンドエンジニアの仕事は何がつらいのか見ていきましょう。つらい部分は大きく分けて以下の6つに分類されます。
- 理由1:完璧に仕上げないといけなく、責任感が強い
- 理由2:想定外のエラーのせいで思うように実装できない
- 理由3:言語やフレームワークなど、覚える知識量が多い
- 理由4:日によっては、忙しくて残業が増える
- 理由5:地道に頑張らないとやっていけない
- 理由6:ブラック企業に入ってしまった
それぞれ詳しく解説していきますね。
理由1:完璧に仕上げないといけなく、責任感が強い
『バックエンドエンジニアはつらいがやりがいもある』で解説した通り、バックエンドエンジニアはシステムが動作する部分を担当します。
そのため、絶対にミスがでないようにする必要があるんですね。
もし実装したシステムに不具合が出てしまうと、当然お客様から「使いづらい!」と不満の声が上がってしまいます。
特に金融システムのようなお金がかかわってくるところでは、信頼性にも大きな影響を及ぼすでしょう。
絶対にミスが許されないというプレッシャーがあるため、つらいと感じるエンジニアは少なくないんですね。
理由2:想定外のエラーのせいで思うように実装できない
エンジニアの仕事の一つであるプログラミングは、エラーがつきもので実装までに時間が掛かってしまいます。
プログラミングでシステムが作れたら、設計書をもとにテストして要求を満たさなければいけません。
しかしテストはスムーズにいくことはほとんど無くて、とくに「間違いはないはずなのにエラーが出てわからない…」という事態にもよく陥ってしまうんですね。
プログラミングの難しいところでもあり、独学でも「エラーがわからなくて諦めた…」と挫折してしまう人もいます。
独学では挫折できても、仕事では絶対に許されないので残業、徹夜をしてでもエラーを対処しなくてはいけないのはつらいですね。
理由3:言語やフレームワークなど、覚える知識量が多い
バックエンドエンジニアは以下の内容を全て覚える必要があります。
- バックエンドの業務内容
- JavaやPythonなどのプログラミング言語
- 開発環境となるフレームワーク
- データベースなどの専門知識
業務内容を覚えて仕事に慣れるのはもちろん、プログラミング言語や開発環境となるフレームワークの使い方も覚えなくてはいけません。
特にプログラミング言語は、他の職業と比べてもすぐに身につくようなスキルではありません。
構文がどのような動作をするのか覚え、プログラムのコードがどんな動きをしているのかを考える必要があります。
プログラミングを学習しようにも、英数字や記号がずらっと並ぶコードを長時間見なくてはいけません。
常に頭を使うのが苦手な人、英数字や記号の羅列を見ると頭がクラクラする人にはかなりつらいと思える部分でしょう。
理由4:日によっては、忙しくて残業が増える
仕事には納期があり、受注した案件は期日までにきっちりと仕上げなくてはいけません。
しかしプロジェクトが円滑に進んでいても、エラーの対応やクライアントからの急な要望などでプロジェクトが後々になって遅れてしまう場合もあります。
もしそうなってしまった場合でも、期日までには終わらせないといけないんですよね。
プロジェクトの進み具合によっては、期日に間に合わせるために残業が続き、徹夜になってしまうことも少なくありません。
また忙しくなる日は不定期なんですよね。大きなプロジェクトを持つと忙しい日が続きますが、受注するプロジェクトが無いときは暇な日が続きます。
残業が不定期になるので、「決まった日に休みが取れなくてつらい…」と感じているエンジニアは多くいますよ。
理由5:地道に頑張らないとやっていけない
バックエンドエンジニアとして入社したあとは、数年間は先輩のエンジニアから技術面や事業内容を教わります。
ですがそのあともひたすらに努力してキャリアアップしないといけません。
プログラマーが30代後半になると生き残れないと言われるように、年をとっても若手社員と同じことをしていると見捨てられてしまう可能性があるんですね。
しかしキャリアアップするにも長年にわたる業務経験や日々の努力が必要になるので、常にスキルアップしなくてはいけません。
スキルアップするには、常に新しいITの情報を手に入れる、休日も自分で勉強するなど自主的な努力が必要です。
「社会人になってもずっと勉強するのは嫌だ!」という人は向いていないかもしれませんね。
理由6:ブラック企業に入ってしまった
ブラック企業に入ってしまうと、残業続きや人間関係などで精神が参ってしまいます。
バックエンドエンジニアは日々勉強してスキルアップしていくものです。地道に頑張るためにはスキルアップする時間の確保と定期的なリフレッシュが必要になります。
しかし定時で帰れる雰囲気が無く、残業が毎日続くような会社では、思うように休みの日がとれません。
また仕事の疲れもたまりやすいのでスキルアップする意欲もなくなってしまい市場価値が下がってしまいます。
中には毎月50時間以上も残業させられるエンジニアもいるんですね。スキルアップするためだけでなくあなたのためにも、ブラック企業に入ってしまうのを避けましょう。
現役バックエンドエンジニアが語るつらさ3選
バックエンドエンジニアは覚える量が多いことや責任感が強いことはわかりましたが、「実際に働いている人の意見も参考にしたい!」と感じますよね。
そこでバックエンドエンジニアとして働いている人は、どんなところがつらいと感じているのか見ていきましょう。
エンジニアたちの声を聞けば、バックエンドエンジニアのつらいと思える部分が具体的にわかりますよ。
今回は以下の3つを紹介します。
- 1.フロントエンドとの境界線がわかりづらい!
- 2.突出したスキルが必要で大変!
- 3.まわりからの評価が得られない…
それぞれ細かい説明を付けて解説しますね。
1.フロントエンドとの境界線がわかりづらい!
似た言葉としてフロントエンドエンジニアというものがあります。
簡単に言ってしまえば、ホームページのデザインなど私たちが普段目にしている部分を担当します。
システムを実装する際にはバックエンドエンジニアがシステムの動作部分やサーバの構築をして、フロントエンドエンジニアがシステムの見た目を担当します。
ところがそれぞれの境界線があいまいなところが多いんですね。どちらかがどんどん仕事を進めてしまい、「この仕事はもうやってくれたのか?」がわからなくなってしまいます。
それぞれのエンジニアで担当する場所をあらかじめ決めておく必要がありとても大変なことがわかりますね。
2.突出したスキルが必要で大変!
エンジニアはスキルアップしないと生き残れませんが、とくに優れたスキルを持っていないとつらいと思える場面があるそうです。
IT業界では需要の移り変わりが激しいので、今需要の高いエンジニアでも将来なくなってしまう可能性があります。
そのためさまざまなスキルを持っていることは悪いことではなく、むしろ一つのスキルしかない場合はエンジニアとして生き残れません。
ですがより優秀なエンジニアとして活躍をしたいなら、さまざまなスキルを持ったうえで特出したスキルを持っていないといけないんですね。
どのスキルも中途半端でいると、大きなプロジェクトに携われないのでどのスキルを磨くのかを決めておくといいでしょう。
「どのスキルを身に着ければいいの?」と疑問に感じた方は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
→バックエンドエンジニアが習得すべきスキル17選!言語やフレームワーク、ミドルウェア別
3.まわりからの評価が得られない…
バックエンドエンジニアは目に見えない部分を担当するので、お客様から評価されにくい点がつらいと感じている人もいます。
普段私たちはバグがほとんどないシステムを利用しているので、システムにはバグが無いと思っているのが普通ですよね。
しかしそのシステムの裏ではバックエンドエンジニアが汗水たらしてエラーを潰しています。
上記のツイートのように「できて当たり前!」と思われず、しっかりと仕事の行いを褒めてくれる上司や他のエンジニアがいるとモチベーションにもなりますね。
バックエンドはフロントエンドと比べてつらい?
これだけバックエンドエンジニアのつらい部分を聞くと「別の職業にした方がいいのかな…」と感じてしまうかもしれません。
例としてフロントエンドと比べたときの、バックエンドはどのくらい辛いのか見ていきましょう。
結論から言うと、フロントエンドの方が仕事は楽であるといえます。
フロントエンドは基本デザインのコーディングになるので、難しいと言われる環境構築に関してはバックエンドよりも楽なんですね。
ですがデザインのスキルが求められる職業でもあり、また思うようにコードが書けない、覚える量が多いというバックエンド共通のデメリットもあります。
つまり正確に言うと、あなたがどのエンジニアに向いているのかでつらいと感じるエンジニア、つらいとは感じにくいエンジニアが決まるんです。
自分がどちらのエンジニアに向いているのかは、自己分析して明確にしておくといいでしょう。例えばデザインが好きな人はフロントエンドエンジニアがおすすめですよ。
「二つの違いをもっと詳しく知りたい!」という方は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
→フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いを解説!収入やそれぞれの仕事の特徴も紹介
バックエンドエンジニアのつらさを乗り切る方法3選
バックエンドの仕事はやり方によってつらさを乗り越えられます。
「つらいのはわかったけど、それでもバックエンドエンジニアになりたい!」と考えている方は、以下の3つのポイントを意識してみましょう。
- 1.バックエンドエンジニアになる目的を明確にする
- 2.常にプログラムがどう動くか考えて仕事をする
- 3.環境の整った会社を見つける・転職する
それぞれのポイントを意識することで、どのようなメリットが生まれるのかを詳しく解説しますね。
1.バックエンドエンジニアになる目的を明確にする
これからバックエンドエンジニアになろうと考えているあなたは、将来どのような目標を達成したいのかを決めておくといいでしょう。
具体的にはバックエンドエンジニアになって何がしたいのかを考えます。そのためにバックエンドについて調べてみるとヒントが見つかるかもしれません。
例えばシステムを作る仕事なので、「将来は便利なシステムを作ってみたい!」という目標を立てれば、目標達成に向けて仕事が頑張れます。
このように目的が見つかれば、仕事にやりがいを感じられるようになるので、責任感の強さや残業の多さはあなたにとって成長の糧となるでしょう。
仕事のモチベーションにもなるので、継続して仕事を続けられますよ。
2.常にプログラムがどう動くか考えて仕事をする
プログラミングしていると、「どうやって実装すればいいのかわからない…」という問題にあたってしまうことがあるでしょう。
こういった場面で大事なのは、プログラムがどう動くのかを考えてみることです。
コードをよく読んでどんな動きをするのかを把握することでコードを読む力がつきますし、構文も覚えられるようになります。
仕事外でもプログラミングを学習するとよりスキルが身について、わからない問題にあたってもすぐに対応が可能になりますよ。
3.環境の整った会社を見つける・転職する
ブラック企業に入ってしまうとスキルが身につきにくくなってしまうので、成長のできる企業に入るのが重要になってきます。
優良企業を見分けるポイントは以下の通り。
- 離職率は低いか
- 口コミに悪い評判が異常に多いか
- 1年中求人を出していないか
- 「未経験歓迎」など、誰でも応募できるか
- ブラック企業リストに載っていないか
上記のポイントが多く当てはまらない企業ほど優秀なエンジニアとして活躍しやすいといえるでしょう。逆にほとんど当てはまる企業は注意した方がよさそうですね。
もちろん優良企業は他にも応募する人が多いので、しっかりと面接やSPIなどの対策をしておいてくださいね。
それでもバックエンドエンジニアがつらいならフリーランスへ転職しよう
『バックエンドエンジニアのつらさを乗り切る方法3選』で解説したポイントを読んでも「やっていける自信が無い…」と不安になってしまう方もいるでしょう。
そんな方は、フリーランスへ転職することを検討するのも1つの手ですよ。フリーランスになる場合、仕事が貰える場所を見つける必要があります。
例えばクラウドソーシングで案件を受注する、会社からの業務委託を受けるなどの方法があります。
「仕事の探し方がわからない…」と困っているなら、フリーランスのミカタで案件を受注するのがおすすめですよ。
フリーランスのミカタはIT専門のフリーランス案件サイトで、言語やリモートワークなどの条件をつけて自分にあった案件が見つけられます。
どの案件も月50万以上の高額案件がそろっているので、年収アップも狙えますよ。
また、フリーランスのミカタが気になった方は、以下の記事で詳しく解説されていますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
→信用できる?フリーランスのミカタの評判からおすすめな理由4選まで
まとめ
今回はバックエンドエンジニアの仕事のつらさについて解説しました。
バックエンドはどのくらいつらいのかをフロントエンドで比較したとき、プログラミングの難しさや覚える知識量の多さなどはどちらにもありました。
実は他のエンジニアでも同じようなことが言えるんですね。
大事なことは、「このエンジニアは楽だと言われているから!」と安易に決めるのではなく、自分がどのエンジニアに向いているのかを明確にすることです。
しっかりとつらいと思える部分を理解して、自分に合ったエンジニアを探すといいですね。