【焦るな危険】サーバーエンジニアがやめとけと言われる8つの理由

サーバーの構築や監視など、サーバー関連の業務を担当するサーバーエンジニア。未経験者からでも目指しやすい職種と言われているため、なろうか検討している人も多いのではないでしょうか。

ただ、そんなサーバーエンジニアですが「なるのはやめておけ」「避けるべき」という意見も少なくありません。

そこで、この記事ではサーバーエンジニアがやめとけと言われる理由を、わかりやすく解説します。実態も交え、サーバーエンジニアを目指すべきなのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。

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こんな理由でサーバーエンジニアになるのはやめとけ

大前提、サーバーエンジニアは誰でもなれる、楽な仕事ではありません。

「未経験でもなれる職業だから」と何も考えずになってしまうと後悔してしまうんですね。
例えば以下のような動機でなろうとしている人は良く考えた方がいいでしょう。

それぞれこれらの動機がなぜやめといた方がいいのか解説していきますね。

理由1:楽そうだから

未経験からサーバーエンジニアになると、最初にやる仕事がサーバーの監視になります。

このサーバーの監視が誰でもできる仕事なので、「サーバーエンジニアは仕事しやすい職なんだな」と感じてしまうかもしれません。

しかしサーバーの監視はあなたが思っている以上に大変な作業で、安定した休みが取れないんですね。

職業 月平均残業時間
社内SE 13.9
ヘルプデスク 16,3
人事 20.8
サーバーエンジニア 21.6

出典:doda

残業の発生は不定期で、時期によっては激務になったりします。楽をしたいからといってサーバーエンジニアになってしまうと想像以上の忙しさに心が折れるかもしれません。

理由2:一人で黙々と仕事ができそうだから

サーバーエンジニアの仕事はサーバーの監視なので、「ずっと一人で作業していそう!」と感じる人もいるでしょう。

確かに一人で黙々と作業する仕事なので、ほとんど誰ともしゃべらない日もあります。ですがコミュニケーションが無いわけではありません。

わからない事があったら他人に聞いたり、システムの状況を報告したりなどの細かい部分で人と接することはありますよ。

またシステム設計で上流工程に携わる場合は、クライアントとシステムの環境についてコミュニケーションをとって設計します。
上流工程にかかわるとコミュニケーションがとても増えるので、つらいと感じやすくなるでしょう。

理由3:給料が高く稼げそうだから

サーバーセキュリティは年収が高いことでもよく知られています。そのため「多くお金を稼ぎたい!」と考えてサーバーエンジニアを志望する人もいるでしょう。

ですがその分、勉強する量も多いんですね。ITの知識といっても幅広い分野の知識が必要であり、仕事の内容も覚えないといけません。

例えばサーバーの構築、運用、監視などに必要なネットワークの知識や、他者から攻撃されないようにするためのセキュリティの知識が必要になります。

またまたサーバーを動かすためにLinuxやVMwareなどの仮想化技術も良く使われるんですね。

もちろんスキルアップができないと給料も増えませんよ。まずはLinuxなどのサーバーOSを触ってみて自分が向いているのか?を判断してみましょう。

サーバーエンジニアがやめとけと言われる8つの理由

ここからは、サーバーエンジニアがやめとけと言われる理由を、8つにまとめて紹介します。

理由1:残業や徹夜が多い

まず入社してやらされるのがサーバーの監視なのですが、監視がなかなか大変で苦痛と感じている人が多いんです。

システムは常に動き続けているわけですから、監視はシフト制で24時間監視します。そのため休日出勤や深夜の出勤もあり得るんですね。

監視している間は特に何も起こらなければいいのですが、トラブルが起きてしまうと早急に対応しなくてはなりません。

対応はいつであろうとしなくてはならないものですから、残業や徹夜になってしまうんですね。

企業によっては保守・監視しかしないところもあります。ITの知識が身につかない、思っていたのと違うと感じてしまうエンジニアも多くいますよ。

理由2:急な休日・深夜の出勤を迫られる

サーバーには何の前触れもなく、突然トラブルが発生します。

つまり予測ができないため、サーバーエンジニアたちは常に監視し続ける集中力と注意力が必要になるんですね。

頻繁にトラブルが発生してしまう場合、常に頭を使っているのに加えて残業続きになるので、よりストレスを感じてしまいます。

また障害対応が嫌になるもう一つの理由として、周りの人から感謝されることがほとんどないんですよね。

システムは常に稼働してて当たり前な世の中になっていますから、むしろ怒られることが多くてつらいと感じる人もいますよ。

理由3:日々スキルアップしなければならない

サーバーエンジニアはシステムを監視したり構築したりするだけではなく、仕事をしながらITの知識を学ばないといけません。

『動機3:給料が高く、稼げるから』で挙げた例のように幅広い分野の知識を、仕事と両立しながら学習していくのはとても大変です。

またIT業界ではトレンドが頻繁に変わりやすい業界であります。

最近では感染症の流行もあり、リモートワークによる働き方や画面に手を触れないタッチレス技術が盛んになりました。

このように今何の需要が高いのか?を常にチェックする必要があります。

いつまでも市場価値の高いエンジニアでいるためにも日ごろからOS、ネットワークなどの学習、最新の情報の確認を怠ってはいけません。

理由4:仕事での失敗が許されない

サーバーにトラブルが発生しないようにあらかじめ予防しておくのもサーバーエンジニアの仕事です。

もしトラブルが起きてシステム障害になってしまうと、その分生産性や信頼性を失ってしまいます。

つまり失敗が許されないので、責任感を強く感じてしまうわけです。

上流工程に携わるとサーバーの環境構築を話し合って決めるので、すぐにダウンしないようなサーバーにするために常に慎重に行動しなくてはいけません。

実は非常に責任感の重い職業ですので、プレッシャーを感じたくない人には難しい職業といえるでしょう。

理由5:監視のみの仕事では給料が少ない

「でも未経験なら上流工程に携わることもないし、楽に働けそう!」と考えている人はいませんか?

監視するだけの社員は給料が低いままになってしまいます。なのでそこからキャリアアップして上流工程に携わるのが基本です。

スキルアップできないままずっと保守・監視するだけの社員になってしまうと、年齢だけが高くなっていき会社から必要とされない人材になってしまいます。

逆に未経験募集といっておいて、長時間監視を押しつけてくる悪質な企業も存在します。こういった会社は、スキルアップができないままになるので避けるようにしたいですね。

理由6:上長から理不尽に怒られる

以前同じような事がありその時は開発チームのプログラムに問題があることを伝えると
そんな事を言って誰が幸せになるのって同じチームの上長に言われました。
開発チームは取締役が管理しているチームなのでそういう意味で誰が幸せになるのって言うことなんですが、問題があるから調べてって言われて調べているのになんで嫌な思いをしなければいけないのでしょう。
出典:Yahoo!知恵袋

上記の文章は実際に働いていた人が抱えている悩みの一部です。

システムに問題があり、サーバー側に問題があるのか別の側に問題があるのかを調べるのも、サーバーエンジニアの仕事と言えます。

しかし問題を指摘された側の上長が怒られ、理不尽に言われるようですね。

このように人間関係に困っている人も珍しくありません。

特にサーバーエンジニアは責任感が強い仕事ですから、人間関係が悪化してしまう場面に直面して嫌になる人も多いでしょう。

理由7:サーバーの環境構築が大変でつらい

この記事ではサーバーの監視について大変であると解説しましたが、サーバー構築も非常に大変です。

サーバー構築は簡単にできる仕事ではなく、常に予測のできないエラーに振り回されます。

上記のように構築するのがつらいと感じる人は多く、挫折してしまうエンジニアも少なくありません。

そのため、どんな状況でも落ち着いて対処できる対応力、エラーを無くすまで粘る根気力が無いと苦痛に感じるでしょう。

理由8:スキルが高めづらい

上記の動画は安易に運用保守エンジニアになるのをおすすめしない理由を解説しているものです。

IT業界では深刻なエンジニア不足で需要が高まっていますが、サーバーの監視もかなり不足しています。

企業によっては監視するエンジニアが不足しているために長時間監視されてしまい、自由時間がほとんどとれません。

また誰でもできる仕事なので、難しいことは求められません。裏を返すとスキルアップがしにくいということなんですよね。

スキルアップをしたいなら、少ない自由時間を使って自己学習しないといけないので、安易に飛び込む前によく考える必要がありますよ。

目指す前におさえておきたいサーバーエンジニアの実態

ここからは、次のトピック別で目指す前におさえておきたい、サーバーエンジニアの実態を解説します。

平均年収

求人ボックスから、サーバーエンジニアの平均年収は約548万円となっており、日本全体の平均年収と比較しても高い水準にあります。月給に換算すると大体50万円です。

正社員の給与分布に目を向けると362万円から1149万円の範囲があり、平均年収548万円もこの範囲内に収まっています。給与の全体的な幅は367万円から1,060万円と比較的広く、これは勤務先の業種、個々の経験、持っているスキルによって大きな差が出ることを示していますね。

仕事内容

サーバーサイドエンジニアの主な業務は、大きく分けて三つの段階に区切られます。

  • 要件定義
  • サーバー設計
  • サーバーの構築・設定・保守

要件定義では、サービスを提供したいクライアントからの詳細な要望を聞き取ります。クライアントがサーバーを導入しようとする目的を正確に理解することが、後の段階への準備において重要です。

次にサーバー設計段階では、収集した要件に基づいてサーバーの構造を計画します。この時、ハードウェアの観点(例えば消費電力やコスト)とソフトウェアの観点(例えばOSやアドレスの設定)の両方から、サーバー設計を行う必要があるでしょう。ここでは幅広い知識が求められるため、多角的に考慮することが求められます。

最後にサーバーの構築・設定段階では、設計に基づいて物理的なサーバーを組み立て適切な配線を行いOSをインストールし、必要な設定を施します。これにより、クライアントの業務に即したサーバーが稼働開始。

これらの三つのプロセスは、サーバーサイドエンジニアの核となる業務であり、それぞれのステップが技術的な洞察と精密な作業を要求します。

なお、サーバーサイドエンジニアの仕事内容をより詳しく知りたい人は、次の記事も合わせてご覧ください。

サーバーサイドエンジニアの仕事内容とは?年収や必要なスキル、将来性も紹介

需要・将来性

サーバーサイドエンジニアの需要は短期的には持続しますが、中長期的には変化が予想されます。特に、運用や保守を担当するサーバーサイドエンジニアの役割は、クラウドサービスの普及に伴い減少する可能性があるでしょう。

近年多くの企業がクラウドサービスを採用し始めており、少なくとも半数以上の会社が何らかの形でクラウドを利用しています。

クラウドサービスの利用が今後も増加することは間違いなく、これにより自社でのサーバーの運用や保守の需要は徐々に低下していくでしょう。

したがって、今後のサーバーサイドエンジニアには、クラウドに関連する知識やスキルが求められるようになります。サーバーの構築や運用がクラウド上で行われるため、クラウドプラットフォームが提供する主要機能や仕組みを理解することが重要です。

働きがい

サーバーサイドエンジニアの職業には、いくつかのやりがいが存在します。

まず、この仕事は社会貢献度が高く、自分の書いたコードがシステムを動かし日常生活や業務に直接役立っていることを実感できます。特に、SNSのような広く利用されるサービスに携わる場合、その影響はより具体的に感じられるでしょう。

また、サーバーサイドエンジニアは技術的なスキルを常に更新し続ける必要があり、この職種は学習と成長が絶え間なく求められます。スキルが向上するにつれて、それに応じて給料も増加するため、自身の専門性が経済的な報酬に直接リンクする点も大きな魅力です。経験が増えるごとに市場価値も上がり、キャリアアップの可能性が広がります。

サーバーサイドエンジニアの仕事は、時に急な対応が求められる厳しい側面も持ち合わせていますが、その一方で、技術的なチャレンジと社会への貢献を実感できる点が、この職業の大きなやりがいと言えるでしょう。

サーバーエンジニアに向いている人の特徴3つ

ここからは、サーバーエンジニアに向いている人の特徴を、3つにまとめて紹介します。

物事を段階的に考えるのが好きな人

サーバーエンジニアでは、要件定義から設計、構築、運用に至るまで、複雑なプロセスを論理的かつ段階的に進める能力が求められます。

段階的に物事を考えることが得意な人は、各ステップで発生する問題を効果的に特定し、解決策を一つずつ実装していくことができるでしょう。

その結果確実で効率的なシステム開発が可能となり、プロジェクトの成功に大きく貢献できるのです。

細かい作業が好きな人

サーバーエンジニアでは、複雑なシステムの設定やトラブルシューティングなど、細部にわたる注意と精密な作業が求められます。

細かい作業を丁寧にこなすことができる人は、サーバーの構築や保守時に発生する小さな問題点を見逃さず、効率的に解決する能力を発揮できるためです。

そのためこだわりを持ち一つ一つの作業を慎重に実行することが好きな人は、サーバーエンジニアとして高いパフォーマンスを示すことができるでしょう。

直面した問題に向き合える人

サーバーエンジニアは日々、システムの停止やデータの損失といった予期せぬトラブルに直面します。このような状況において、問題を迅速かつ効果的に解決できる能力は極めて重要です。

問題に直面した際に冷静に対処し、原因を突き止め、最適な解決策を提案できる人は、サーバーエンジニアとして非常に価値が高いと言えます。

また、これらのスキルは経験を積むことでさらに磨かれるため、挑戦を恐れず、常に学び続ける姿勢も求められるでしょう。

サーバーエンジニアへの適性を確かめる3つの方法

なかには、自分がサーバーエンジニアが向いているのか、判断できない人もいますよね。

そこで、ここからはサーバーエンジニアへの適性を確かめる方法を、3つにまとめて紹介します。

適性診断サービスを活用する

AIエンジニアとしての適性が不明な場合は、適性診断サービスの利用を検討すると良いでしょう。例えば、「Questi」の「サーバーエンジニア適性診断」サービスは、参加者のスキルや資質を分析し、AIエンジニアとしての適性を数値で提供します。

このようなサービスを利用することにより、自分の適性を客観的に評価することが可能です。

現役サーバーエンジニアから話を聞いてみる

現役のサーバーエンジニアから学ぶことは、理論に留まらず、実際の業務での知識や経験を得る絶好の機会です。

彼らは日常的にAI技術を扱い、現場で直面する問題解決やプロジェクトの遂行について具体的な情報を提供してくれます。

また、実際に現役エンジニアとの対話を通じて、自分がAIエンジニアとして適しているかどうかを客観的に評価することも可能です。これにより、自身のキャリアについてより明確な判断が下せるでしょう。

実際の仕事に触れてみる

サーバーエンジニアとしての適性を探求する一つの方法として、副業でサーバーエンジニア関連のプロジェクトに取り組むことが挙げられるでしょう。実際の開発案件を通じて自分のスキルや適性を評価ができます。

また、フリーランスとしてのキャリアを構築する際には、「フリーランスのミカタ」というサービスが有効です。このプラットフォームは、フリーランスが成功するための専門知識やノウハウを提供し、プロジェクト管理、効果的な顧客獲得方法、契約交渉のテクニックなどを学ぶことができます。

これらの知識は、AIエンジニアとして、またフリーランスとして仕事を効率的に進めるために役立つ情報が満載です。

それでもサーバーエンジニアを目指したい場合は?

ここまでサーバーエンジニアの大変な部分を見てきましたが、

「どうしてもサーバーエンジニアになりたい!」
「サーバーエンジニアになってやってみたいことがある!」

と考えている人もいるでしょう。

これまで紹介した内容を踏まえたうえでなりたいと考えている人は、以下のポイントを意識してみましょう。

それぞれ具体的なポイントを解説していきますね。

応募前から学習に取り組む

サーバーエンジニアになると学習できる時間が少ないので、入る前からITについて学習することと学習する習慣をつけておくといいでしょう。

ITについてあらかじめ知っておくことで、早い段階で幅広い分野の内容を習得できるんですね。

具体的には、基本情報技術者などの資格勉強、プログラミングスクールに通うなどをしておくといいでしょう。

転職を考えている人は資格やスクールでの成果物を持っておくと採用率がグッと上がりますよ。

優良企業を見極める

これまでサーバーエンジニアはやめとけと解説してきましたが、すべての企業が激務というわけではありません。

中にはしっかりとITスキルが身に着けられる優良企業もあるんですね。

ではどうやってそういった企業を見つければいいのでしょうか?

優良企業の見つけ方はとても簡単で、以下の方法を試すと見つけられますよ。

  • 企業の口コミ・評判を見る
  • 就職四季報で離職率を見る
  • 常に募集を出していないか見る
  • インターンシップや面接で社内を見てみる

例えば離職率が高いような企業、常に募集を出している企業は新人社員がすぐに辞めてしまう理由があるために人手不足になってしまいまうんですね。

また口コミで悪い評判が以上に多い、社内で罵声が響く企業は、仕事環境が悪い可能性が高いので避けておいた方がいいでしょう。

転職エージェントを活用する

「サーバーエンジニアに転職したいけど、どうしたらいいのかわからない…」と困っている人は転職エージェントを利用するといいでしょう。

転職エージェントはあなたのスキルに合わせて優良企業を選び、サポートしてくれるんですね。

中には、転職サイトでしか紹介されない企業の応募もあるため、転職を考えている人は転職サイトも視野に入れるといいでしょう。

「おすすめの転職エージェントが知りたい!」という方は リクルートエージェントがおすすめですよ。

リクルートエージェント
出典:リクルートエージェント

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まとめ

今回はサーバーエンジニアの実態について解説しました。サーバーエンジニアは未経験でもなりやすい職業であり、IT業界に関わりやすい職業でもあります。

しかし実際には、ITの知識を蓄えてキャリアアップしないとIT業界に生き残れないような職業でもあるんですね。

これは他のエンジニアでも同じ事が言えます。サーバーエンジニアになる目的を見つけることで、やりがいを感じながらスキルアップできるので、サーバーエンジニアとして活躍できるんですね。