自由な働き方で場所と時間に縛られず、働くことのできるフリーランスに憧れ独立する人は年々増加しています。そんな中、全くの未経験状態からフリーランスを目指そうとしている人は、
「フリーランスになるにはスキルがなくてもなれるの?」
「フリーランスになるにはどんあスキルが必要?」
「スキルなしからフリーランスになるにはどうしたらいいの?」
などこのような疑問や悩みを抱えているのではないでしょうか?
いざフリーランスを目指すにも、スキルなしの状態からなれるものなのか気になりますよね。またスキルが必要の場合は、どのようなスキルを身に着けておくべきなのか抑えておきたいでしょう。
そこで今回は、スキルなしの人がフリーランスとして独立するまでの準備や方法を紹介!身につけておくべきスキルやおすすめの仕事まで解説します。
この記事を読めば、フリーランスにはスキルが必要なのか?スキルなしの人でもフリーランスとして独立するまでの道のりが理解できますよ。
それでは参ります。
【結論】フリーランスはスキルなしからだと厳しい
フリーランスはスキルなしからだと正直厳しいです。
スキルなしでも獲得できる案件も多数あるのは事実。しかし、それだけで生計を立てていくのは極めて困難です。
スキル無しのフリーランス案件だと、月々5万円、頑張っても10万円が限界。この金額だと、家賃と光熱費を払うのが精一杯ですよね。
そのため、スキルなしでいきなりフリーランスになるのではなく、お金を稼げるスキルを身に着けたうえで独立することが大切です。
フリーランスがスキルなしで厳しい5つの理由
先述したとおり、スキルなしでフリーランスを目指すのは避けるべきです。
ただ、それでも納得できない方もいるでしょう。しかし、現実はそう甘くはなく、しっかり厳しい理由を理解しておかないと、生活が立ち行かなくなってしまいます。
フリーランスがスキルなしで厳しい理由は以下の5つです。
それでは、フリーランスがスキルなしからだと厳しい理由を詳しく見ていきましょう。
未経験者歓迎の案件は単価が安い
未経験者歓迎の案件は、誰でもできる簡単な仕事が基本です。仕事の例は後ほど詳しく紹介しますが、Webライターやデータ入力など。
例えばクラウドワークスでWebライターの未経験者歓迎案件を見てみると、単価は1文字0.1円〜0.3円程度が基本。そうすると、1,000字の文章を書いても100円にしかなりません。
タイピングは1時間につき1,500字、速い人で2,000字が基本。これを基準に未経験者歓迎案件の時給を考えると、時給1,500円〜600円程度。それなら近所でアルバイトをしたほうが稼げますよね。
ライターのスキルありの案件だと単価も1文字0.5円〜1円まで上がります。これなら時給750円〜2,000円程度であり、生活を送れるだけの金額は稼げるでしょう。
低単価案件は質も悪く、いつまで経っても稼げるようになれないという問題もあります。
稼げる仕事は基本的に実務経験必須
フリーランスでよくある仕事でも稼げる案件の例としては、開発系やデザイン系、コンサルティングが挙げられます。これらの仕事は単価が数十万円のものもありますが、基本的には実務経験が必須。
これらの仕事でも実務未経験OKの案件はないわけではありませんが、かなりの数の応募が集まるので、なかなかクライアントとの契約に繋がりにくいです。いつまでも稼げない仕事ばかりするのも苦痛でしょう。
そのため、フリーランスはスキルを身に着けた状態で独立すべきなのです。
サポートしてくれる人がいない
いきなりフリーランスとして独立してしまうと、サポートをしてくれる人もいない状況からスタートすることになってしまいます。
事前に準備をしておけば、クライアントが独立するにあたって依頼する仕事をの量を増やしてくれたり、周りの独立に対する理解がある人達に相談することができるでしょう。
ただでさえスキルなしからの独立は不利です。それに加えてサポートも受けられないとなってしまうと、仕事が獲得できないなどの問題が出てくる可能性も高いでしょう。
即戦力として期待されている
基本的にフリーランスを雇いたい企業は正社員を雇う余裕がなく、即戦力となれる人材をクラウドソーシングなどで募集します。スキルなしのフリーランスを雇って育成する余裕のある企業はなかなかありません。
それに即戦力となれるレベルのフリーランスはどの業種にもたくさんいます。そんななかでスキルなしで他のフリーランスの人のように仕事を獲得してお金を稼ぐのはほぼ不可能です。
案件獲得のハードルが高い
スキルなしの状態で仕事を獲得するのはかなり難しいです。スキルがある状態で独立すれば色々な案件に応募できますが、スキルなしだと未経験OKの案件しか応募できません。
また、未経験OKの案件には同じような未経験者ばかりが集まっており、その中から選んでもらえる可能性は限られています。
運良く採用してもらえることもありますが、そうそうないので、やはり仕事を獲得するにあたって、スキルがあるに越したことはありません。
スキルなしからできるフリーランスの仕事の種類
それでは、スキルなしでできる仕事には具体的にどんな仕事があるのでしょうか。スキルなしからできるフリーランスの仕事の種類は以下の3つです。
- データ入力
- 文字起こし
- Webライティング
以下でそれぞれの仕事内容や稼げる金額を見ていきましょう。
データ入力
データ入力は、名刺などに書かれている文字をパソコンやスマホで入力していく作業になります。特に何もスキルが必要ありませんし、スマホでできるので空き時間の暇つぶしにも向いていて人気です。
データ入力の単価はデータ1件につき0.1円が相場。10件やってやっと1円になるレベルです。10件こなすのに1分と考えて、集中して作業をしても時給60円。
クライアントと直接契約を結べば単価は上がりますが、それでも決して割にあっているとは言えません。
文字起こし
文字起こしとは、音源や動画で話している内容をWordなどのテキストファイルに書き起こす仕事です。文字起こしの単価相場は音源1分につき100円ほど。
慣れている人だと効率よく仕事を進めて時給1,000円以上を稼ぐ人もいますが、初心者だと何回も音源を戻して文章を打ち込まなければいけないので、時給500円程度が相場でしょう。
Webライティング
Webライティングでは、クライアントから依頼された内容に沿った文章を執筆します。クラウドソーシングなどにも未経験OKのWebライティング案件は多く存在しますが、芸能など誰でもできる簡単な案件が基本。
そのため、単価も安く1文字0.1円〜0.3円程度になってしまいます。医療やITなど、専門的な分野に関しては、芸能などと比べると単価が高く、1文字1円以上の案件も多いです。
ただ、その分野で働いていた経験が必要だったり、ライター経験が求められたりするので、スキルなしでいきなり専門分野の案件を獲得するのは厳しいでしょう。
スキルなしからフリーランスになる方法
それでは、どうしてもスキルなしの状態で独立したい場合、どのように行動を起こせば仕事を獲得できるのでしょうか。スキルなしからフリーランスになる方法は以下の3つです。
- クラウドソーシングで未経験者歓迎案件に応募する
- 知人の伝手を使う
- エージェントを使う
以下でそれぞれの仕事を得られる方法を見ていきましょう。
クラウドソーシングで未経験者歓迎案件に応募する
クラウドソーシングだと、単価は安いですが、先ほど紹介したようなWebライティングやデータ入力などの未経験者歓迎案件が多数存在しています。
この際、クラウドワークスやランサーズなど大規模なサービスを中心に登録しておくと、案件を見つけられるでしょう。
また、クラウドソーシングにはクライアントと契約を結んで働く案件だけでなく、タスク案件と言って早い者がちで仕事を得られる案件もあります。
タスク案件は単価が安い代わりにスキルに関係なく納品してクライアントからOKを貰えれば良いので、スキルなしのフリーランスのスキル磨きにおすすめです。
知人の伝手を使う
万が一働き手を探している知人がいるなら、知人の伝手で仕事を得るのも一つの手段です。ただ、知人だとお金の交渉がしにくかったり、仕事でトラブルがあった際に交友関係にヒビが入ったりするリスクも伴います。
そのため、正直スキルなしの状態で知人の伝手に頼るのはあまりおすすめしません。
エージェントを使う
フリーランスに特化したエージェントは多く存在します。ただ、スキルなしでできる案件を取り扱っているエージェントは限られており、門前払いを受けてしまう可能性も高いです。
ただ、エージェントだと仕事を得られるようになるまでにどんなスキルが必要かなど、アドバイスをもらえることがあります。仕事を得られる可能性は低いですが、登録しておく価値はあるので、数社程度登録を済ませておきましょう。
スキルなしからフリーランスになるためにやるべき準備
スキルなしからのフリーランスはリスクが大きいです。そのため、スキルなしからフリーランスを目指すなら、地道にスキルを身につけるなど事前準備が大切でしょう。
スキルなしからフリーランスになるためにやるべき準備は以下のとおりです。
それでは、フリーランスを目指すためにスキルなしの人がすべきことを1つずつSTEPで確認していきましょう。
STEP1:まずは貯蓄を始めよう
スキルなしの状態からフリーランスを目指すなら、まず始めるべきなのは貯蓄です。フリーランス1年目はまだ仕事のペースが掴めないなどして、赤字になってしまうことがよくあります。
正社員と違ってフリーランスは保証がないので、万が一に備えた貯蓄は必須。まだ何がしたいかはっきり固まってはいないけれどもフリーランスになりたいと思うようになったら、とりあえず独立に備えて貯蓄を始めましょう。
貯蓄は300万円が理想
フリーランスとして独立するにあたって、理想の貯蓄金額は300万円程度です。300万円はなかなか貯まりませんが、やはりお金に余裕があるのとないのとでは、心の余裕も違います。
300万円あれば1年は働かなくても問題ありませんし、フリーランスになってみて働き方が合わないと感じてもお金の心配をせずに転職活動ができるでしょう。
ただ、300万円はあくまで理想。とはいっても、貯蓄0の状態で独立すると、日銭を稼ぐのに精一杯になってしまいますし、働きすぎで体調を崩す可能性もあるので、最低100万円は貯めておきましょう。
STEP2:必要に応じては転職しよう
スキルなしでフリーランスを目指すなら、スキルを着ける必要があります。そこでエンジニアやデザイナー、ライターなど、自分は何の仕事でフリーランスとして働きたいのかを考えてみましょう。
どんな仕事がしたいか決まったら、その仕事が今すぐ始められるものか、それとも実務経験が必要かどうかを調べてみましょう。
ライターは未経験でも始めやすいですが、エンジニアやデザイナーは基本的に実務経験必須。これらの職種はプログラミングスクールなどで「未経験からフリーランスを目指そう」などと宣伝されていることもありますが、実際は難しいです。
そこで自分の今の仕事とフリーランスでやりたい仕事が全く違うものなら、スキルを身に着けたうえで実務未経験OKの職場に転職して実務経験を積みましょう。
STEP3:副業として仕事に取り組もう
フリーランスとして何の仕事をするか決め、必要に応じて転職をしたら、いきなりフリーランスになるのではなく、仕事終わりの時間や休日を使って副業として仕事に取り組みましょう。
やはりこの時期は休む時間を削って働くことになるので一番辛いです。しかし、副業として働けば会社からの給料+副業の収入が得られ、お金に余裕もできます。しかも仕事で忙しくなることから自然と貯蓄も貯まっていくでしょう。
ただこの際、本業に支障が出てしまってはいけません。仕事との両立を考え、無理なくできる簡単な案件から挑戦してみてください。
STEP4:固定クライアントの獲得を目指そう
副業としてクラウドソーシングなどを経由して仕事を始め、ある程度安定してきたら固定クライアントの獲得を目指しましょう。
固定クライアントを獲得するメリットは、短期案件よりも単価が高い傾向があるのと、仕事が0になる心配がないという点が大きいです。
最初は1件から固定クライアントの獲得を目指し、ある程度余裕ができ、スケジュールの組み方がわかってきたら複数のクライアントとの契約を目指しましょう。
STEP5:貯蓄が目標額に達したら独立しよう
本業と副業をこなし、ある程度スキルが身に着いて、貯蓄も目標額に到達したらいよいよ独立です。会社と退職のスケジュールを調整し、退職手続きを進めましょう。
この際、獲得した固定クライアントに会社を辞めて独立した旨を伝えるのがおすすめです。そうすることで、仕事を増やしてもらえ、独立したばかりでも仕事に困らず、安定した収入が得られる可能性が’高くなります。
好きなことを仕事にするためにスキルを習得しよう
スキルなしで仕事をし続けるのは酷です。元々専業主婦などで、小銭稼ぎでもいいといった理由であるならばいいかもしれません。
しかし、これから先の時代では機械的なお仕事はAIに変わってしまう可能性もあります。ちょっとしたスキルを身につけるだけでも、また違った世界が見えてくるでしょう。
働きながら勉強をするのは大変ではありますが、それをこなすことで得られるものは大きいです。プログラミングなどスキルを身に着け、稼げるフリーランスを目指しましょう。
スキルなしのフリーランスが習得すべきおすすめスキル
それでは、スキルなしの人が稼げるフリーランスを目指すにあたってはどんなスキルを身に着けるのが良いのでしょうか。スキルなしの方におすすめのスキルを紹介していきます。
スキルなしのフリーランスが習得すべきおすすめスキルは以下の3つです。
- SEO
- プログラミング
- デザイン
それぞれのスキルについて以下でくわしく解説していきますね。
SEO
SEOのスキルとは、簡単に言えばアクセス数が稼げる記事を書けるスキルです。SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、検索エンジン最適化という意味になります。
Googleではブログなどのコンテンツの質を調査して、独自の基準でランキング化し、表示順位を決めています。
そこでSEOの知識があると、Googleなどの検索エンジンで上位表示されるために何をすれば良いかわかるようになり、良質なコンテンツが書けるライターを目指せます。アクセス数が多い記事を執筆した実績があれば、高単価の案件も獲得しやすいでしょう。
また、SEOの知識を深めれば、ライターとしてだけでなく、ライターに仕事を割り振ったり、校正を行ったりといった上流工程の仕事も任されるようになります。
プログラミング
近年フリーランスの仕事として注目度が上がっているのが開発案件。プログラミングはやはり日本どころか世界でも通用するものなので、習得するメリットは大きいでしょう。
プログラミングは経験年数だけでなく、言語によっても、稼げる金額が左右されます。また、機械学習ならPython、Web系開発ならPHP、システム開発ならJavaというように、やりたいことによっても言語が変わります。そのため、プログラミングを始める場合は、自分が具体的にどんな開発がしたいのかを考えて言語を選びましょう。
デザイン
絵が好きな人だと、イラストを仕事にしたいと思う人も多いでしょう。ただ、イラストのフリーランス案件はコンペが基本で、安定して稼げるようになるにはかなりの時間がかかります。
そこでデザインができるようになると、受けられる仕事の幅が広がるでしょう。デザインの仕事はAdobeやIllustrator/Photoshopのスキルが必須なので、この2つをインストールし、操作に慣れていきましょう。
すでにこの2つの操作に慣れており、時間に余裕があるならHTML/CSS/Javascriptをはじめとする、Webデザインに必要なプログラミング言語を学ぶのもおすすめです。
まとめ
やはりスキルなしでフリーランスになるのは厳しいです。フリーランスとして独立して後悔しないためには、独立前に計画を立て、スキルを身に着けることが大切。
フリーランスになるなら、まずどんな仕事がしたいかを考え、それに必要なスキルを身につけることから始めましょう。
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