近年、「フリーランス」という働き方をする方が増え続けています。この記事を訪れたあなたもきっとフリーランスデザイナーに興味を持っているのではないでしょうか?
働く場所や時間に縛られない働き方は、とても魅力的ですもんね。
しかし
「デザイナーとして独立したいけど、何から始めたらいいかわからない…」
「フリーランスデザイナーになる為にはどんなスキルが必要?」
「フリーランスデザイナーっていくらくらい稼げるんだろう…」
上記のような不安や悩みを抱えて、なかなか踏み出せないという方も多いはず。
そこで本記事では、会社員からフリーランスデザイナーになるための簡単6STEPを紹介!独立するまでにやっておくべきことや必要なスキル、独立後の年収相場までも徹底解説します。
いまフリーランスとして独立できるイメージを持てていない方でも、本記事を読み終えた後には、フリーランスデザイナーになるための方法が明確化されるでしょう。
ですので、読み終わった後にはさっそく、フリーランスデザイナーになる為の6ステップに取り組み始めるくらいの気持ちを持って、読み進めてみてくださいね。
それではどうぞ。
会社員がフリーランスになるまでにやっておくべきこと4選
フリーランスデザイナーになるためのステップを紹介する前に、会社員がフリーランスデザイナーになる前にやっておくべきこと4選を解説します。
会社員とフリーランスでは、働き方だけでなく、稼ぎ方や社会的信用など異なる事がいくつもあるんです。
なので、何も準備をしないまま会社員からフリーランスへ独立してしまうと、すぐに失敗をし生活ができなくなるというケースも珍しくありません。
フリーランスデザイナーとして、独立してからも仕事を継続し、十分な生活していくためにも、以下4つの項目は独立前に準備しておきましょう。
それぞれ、具体例も合わせて解説していくので参考にしてください。
1.生活に困らないだけの貯金
独立後に生活に困らないようにある程度の貯金をしておきましょう。
通常、フリーランスとして独立してから安定した稼ぎを確保するまでには時間がかかるケースが多いからです。
生活費に困りながらフリーランスとして働いてしまうと、クライアントとの価格交渉にも弱気になってしまい、「何でもいいから仕事が欲しい」と激安で仕事を受注する日々になってしまいます。
ですので、まずは独立する前に「自分は、最低月にどれくらいの生活費がかかるんだろう?」と計算してみてください。
安定した収入を稼げるまでの少なくとも半年程度の生活費に当たる金額は貯めておくと良いでしょう。
2.クレジットカード・不動産賃貸の契約
もしあなたがフリーランスになることを機に、クレジットカードを作ったり引っ越しをするのであれば、会社員のうちに契約は済ませておきましょう。
フリーランスになってからだと、収入面の不安定さから審査が通りにくく、契約を結ぶ為に保証人や保証会社が必要になるケースが多いからです。
不動産会社やクレジットカード会社からしたら、支払い能力に不安がある人よりも定額的な収入を得ている人に物件を貸したりカード契約をしたいと思いますよね?
ですので、保証人探しなどで手前を取らない為にもクレジットカード契約と不動産契約は、会社員のうちに済ませておきましょう。
3.職場はもちろん、職場以外でも人脈を広げておく
独立する前には、今働いている会社の上司や同僚はもちろん、会社包みの顧客や外部のパートナーともより良好な関係を築き、人脈を広げておきましょう。
フリーランスは企業や個人から「業務委託」という形で仕事を請け負うのが一般的ですが、独立したては仕事をもらえるルートが知り合いからの依頼や紹介がメインとなるからです。
独立するタイミングで固定のクライアントがいたり、継続案件があれば一定期間は仕事に困らずに済みますし、いち早く売上を軌道に乗せるためにも人脈は極めて重要になります。
フリーランスとして、人脈を広げておくことは得しかないですし、逆に人脈がなければフリーランスとして活動していくのは困難でしょう。
そのため、独立する前には職場だけでなく職場以外に1人でも多くの人脈を持っておいてくださいね。
4.キャリアプランを考えておく
フリーランスとして独立する前に、キャリアプランを明確にしておきましょう。これはフリーランスになるにあたって、1番大事なことですね。
なぜなら独立するのは、あなたの夢や理想を叶える為の手段に過ぎないからです。
「とりあえず」や「なんとなく」などの気持ちで後先考えずに独立し、モチベーションが保てなかったり、生活できる収入が得られずに会社員に後戻りするケースも少なくありません。
できる限りの準備をした上で失敗するのはいいとしても、独立したことを後悔するのは嫌ですよね。
後になって悔やまぬように、独立する前には必ずフリーランスとして独立する目的を明確化し、その目的を果たす為の手段にフリーランスという選択肢が本当に適切なのかを考えておきましょう。
【簡単6STEP】会社員からフリーランスデザイナーになるには?
独立する前にやっておくべきことを理解したら、あとはどうやってフリーランスデザイナーとして独立するか?が重要になるでしょう。
以下6ステップが、会社員からフリーランスデザイナーになる流れになります。
各ステップずつ、細かく解説していきますね。
STEP1:ポートフォリオサイトを作成する
フリーランスデザイナーとして独立するための第1ステップとしてご自身のポートフォリオサイトを作成しましょう。
ポートフォリオサイトはデザイナーの顔になるもので、案件を獲得するための必須営業ツールになるからです。
あなたがどれだけスキルや実績を持っていても、それをクライアント側にうまくアピールすることができなければそのスキルや実績は意味をなしませんよね。
そこで、活躍するのがご自身のポートフォリオサイトです。
ポートフォリオサイトがあれば、実績やスキルをそこに載せておくだけで、クライアント側はあなたがどれほどの実力があるのかを一目で理解してもらえます。
以下の記事では、フリーランスデザイナーにおすすめのポートフォリオ10選を詳しく紹介しているのであなたのポートフォリオ作成に是非参考にしてください。
→ 【作らな損】フリーランスWebデザイナーの参考ポートフォリオサイト10選
STEP2:SNSやブログで発信する
ポートフォリオサイトを作成したら、SNSやブログなどでもあなたの実績やスキルを掲載して発信しましょう。
ポートフォリオサイトのみでは発信力の即効性が低く、そこにSNSなどの即効性のあるものを掛け合わせることで、発信力を高めることができるからです。
具体的には、過去の作品や持っているスキルの他にも、あなたの考え方や思いなど、あなたに関する情報を発信するといいですよ。
SNSのフォロワー数やブログのPV数が増えれば、一生懸命営業しなくてもある程度継続して仕事を獲得することもできるので、営業コストに対する費用対効果も高く得られるでしょう。
また以下の記事では、フリーランスのミカタが厳選した、フリーランスデザイナーが読むべきブログについて詳しく解説しているので是非参考にしてください。
あなたがポートフォリオとSNSやブログを連携させる際にきっと役に立つはずです。
→ フリーランスデザイナーが読むべきおすすめブログ10選!ブログ運営のポイントまで
STEP3:クラウドソーシングサービスに登録する
実績・スキル・人脈が確立していない中で案件を獲得するのは難しいからこそ、クラウドソーシングサービスに登録しましょう。
クラウドソーシングサービスは、案件を依頼したいクライアントと受注したい人がマッチできるサービスです。
実績やスキルがないという場合は単価が低い案件が多くありますが、着実に実績やスキルを磨くことができますよ。
当たり前のことですが、納期を必ず守りクライアント側の求める成果を出すことができ信用を稼げれば単価アップもできるでしょう。
STEP4:エージェントサービスに登録する
クラウドソーシングサイトで案件をこなし始めたらフリーランスデザイナー向けのエージェントにも登録をしましょう。
エージェントサービスを利用すれば、エージェントが案件を探しやクライアントとの交渉を行ってくれるので営業活動が苦手な人でも安定的に案件を獲得することができるからです。
また、エージェントがクライアントとの仲介に入ることで、あなたに合った案件を獲得しやすいというメリットもありますよ。
あなたがやりたくない案件であればもちろん断ることもできるので、登録だけでもしておいて損はありません。
以下の記事では、フリーランスデザイナー向けのエージェントの紹介と選び方の注意点も詳しく解説しているので是非参考にしてみてくださいね。
→ フリーランスデザイナーおすすめエージェント10選!選ぶポイントや注意点も
STEP5:副業で案件を獲得しながらスキルを磨く
ここまで解説してきたステップ1〜4で案件を獲得し続けながらスキルを磨いていきましょう。
フリーランスデザイナーは、1つのスキルだけでなく複数のスキルを習得することで希少性が高まり、案件獲得や単価アップに繋がる可能性があるからです。
複数のスキルを習得し高めていくためには、まずは幅広く案件を受注しひたすら案件をこなし続けていくことが重要です。
するといずれ、会社員のデザイナーでは気がつけなかったあなたの得意分野や苦手分野が浮き彫りになってくるでしょう。
自分の得意分野を1つでも多く見つけ、複数のスキルを身に着けていく為にも、とにかく案件を獲得し続けスキルを磨くことに専念してみてください。
STEP6:目標金額に達成したら独立する
フリーランスとして独立する為の最後のステップは副業での稼ぎを目標金額に達成させることです。
なぜなら、独立前に自分が決めた目標すら達成できない、やり抜けない人はフリーランスとして活動してくのは厳しいからです。
フリーランスは自由の身ではありますが、自己管理ができない人は独立してから案件や信頼を勝ち取るは難しく、生活していくのは困難でしょう。
ですから独立する前には、最低でも独立前に立てた目標は達成してからにしてくださいね。
【職種別】フリーランスデザイナーになるには年収・単価を把握しておこう
ここまで、会社員からフリーランスデザイナーになるまでに必要なことや流れを解説してきましたが、独立した後安定した収入を得られたとしても
「これ以上の収入アップは難しいのか…」
「思っていた年収とかけ離れている…」
となってしまうのは嫌ですよね。
独立後に安定した稼ぎを得るためには、1件あたりの報酬単価の相場を理解しておくことがとても大切です。
しかし、一口にフリーランスデザイナーと言っても職種は数多くあるので、一概に「フリーランスデザイナーの収入は〇〇万円」と言い切るのは難しいんですね。
ですので本記事では、以下3つのフリーランスデザイナーの職種を抜粋し、一般的に言われている年収や単価を解説していきます。
それぞれ、仕事内容も合わせて解説するので参考にしてください。
UI・UXデザイナー
平均年収 | 400万円〜600万円 |
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平均単価 | 50万円〜70万円 |
1つ目に紹介するフリーランスデザイナーはUI・UXデザイナーです。
UI・UXデザイナーとは、私たちが常日頃見ているスマホやパソコンの画面やその画面の中のボタンの形などをデザインする仕事を担う職業になります。
簡単に言えば、私たちユーザーが利用しやすい画面を創る仕事ですね。
個人の経験値や能力値によって収入は異なりますが、比較的新しい職種なので平均年収は高めの金額になっています。
HTMLやCSSなどのコーディングスキルがあれば他のUI・UXデザイナーとの差別化ができ単価も上がるので、報酬アップを望むのであればコーディングスキルを身に付けましょう。
グラフィックデザイナー
平均年収 | 300万円〜500万円 |
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平均単価 | 印刷媒体広告の雑誌:6.5万円 リーフレット:2.5万円 ギフト用パッケージ:13万円 |
2つ目に解説するフリーランスデザイナーは、グラフィックデザイナーです。
グラフィックデザイナーとは、数多くあるデザイナーの中でも特に人気のある職業で、雑誌や新聞の広告、看板やチラシなどの印刷物をデザインする仕事を担う職業になります。
グラフィックデザイナーの単価は印刷物の大きさや種類によって単価が異なり、職業の需要が大きい分比較的低めの年収になってしまいますね。
しかし、スキルや実績次第ではグラフィックデザイナーとして年収1,000万円以上というケースも少なくありません。
クラウドソーシングでは、資格を持っているグラフィックデザイナー限定で案件を依頼している場合もあり、グラフィックデザイナーの中で役に立つ資格は以下の4つです。
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- DTPエキスパート認証試験
- DTP検定
他のグラフィックデザイナーとの差別化をし、報酬アップをさせる為にも上記4つの資格を取ることを考えてもいいかもしれません。
Webデザイナー
平均年収 | 300万円〜600万円 |
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平均単価 | サイトのトップページ作成:2万〜13万円 ロゴデザイン:1万〜15万円 |
3つ目に解説するフリーランスデザイナーは、Webデザイナーです。
Webデザイナーとは、Webサイトのデザインや、バナー制作・ロゴ制作といったwebサイト全般のデザインをする仕事を担う職業になります。
Webデザイナーにおいても収入は個人差があるので、年収の幅も広くなりますね。
Webデザインも、よりこだわったデザインを創るには、HTMLやCSSに加え、JavaScriptなどのコーディングスキルが必要になるんです。
なので、WebデザイナーもUI・UXデザイナー同様に、コーディングスキルを身に着けておくと年収アップさせることができるでしょう。
フリーランスデザイナーとして成功するために身に着けておきたいスキル3選
ここまで読んだあなたは、事前準備事項と会社員から独立するまでの流れ、デザイナー毎のおおよその年収・単価は把握できたでしょう。
先述してきたことを踏まえ、フリーランスデザイナーとしてより成功しやすくするためのスキルを紹介します。
フリーランスデザイナーとして成功するために身に付けておきたいスキルは以下3つです。
それぞれなぜ必要なのか、具体例も合わせて解説していきます。
1.営業力
フリーランスとして営業力がある人とない人では収入面に大きな違いを生みます。
フリーランスとして活動していく以上、独立したてなんかは特に、案件を自分で取らなければ仕事がありませんからね。
そんな時に必要なのが、自分自身や持っているスキル・実績をクライアント側に売り込む為の営業力です。
クライアント側は、信頼できる仕事のできる人に仕事を依頼したいはずですよね。
紹介やクラウドソーシングを通じて初めてクライアントと会う時なんかでは、あなたがどんな人で何ができるのかということを自分でアピールし案件を獲得していかなければいけません。
このように、たくさんの質のいい案件を獲得していくためにも、営業力は備えておいた方がいいでしょう。
2.自己管理能力
フリーランスは、好きな時間や場所で仕事ができる点というのはとても魅力的ですが、その一方で、仕事をいつでも休めてしまいます。
仮に仕事を休みすぎたせいで、決められた納期までに納品できなければすべてあなたの責任になりクライアントからの信用を失うことになるでしょう。
上記のように、あなたが自分のことをセルフコントロールできなければ継続案件の獲得は難しく、単価も上げられません。
そのため、フリーランスデザイナーとして成功するためにも自分自身を管理する力を身に付けておきましょう。
3.コミュニケーション能力
営業から打ち合わせまで個人で行うフリーランスデザイナーにとって、コミュニケーション能力は身に付けておきたい能力です。
取引先と良好な信頼関係が築けるかどうかは、概ねコミュニケーションが上手に取れるか否かによって大きく変わってきますからね。
取引先と良好な信頼関係が構築できれば、獲得した案件を継続的に受け続けられる可能性が高まり、安定した収入の獲得も可能です。
また、クライアントが理想とする作品を制作する為には相手の要望を引き出しヒアリングすることがとても重要になります。
その際に役に立つのが、コミュニケーション能力です。
完成後のイメージの認識の違いでトラブルを起こさず、いち早くクライアントからの信用を勝ち取り継続案件にするためにも、コミュニケーション能力は磨いておきましょう。
フリーランスデザイナーの案件探しならフリーランスのミカタで
ここまで読んできた方の中には、「実際に独立して案件を獲得できるか不安…」「個人で営業できる自身がない…」と感じている方もいるのではないでしょうか?
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出典:フリーランスのミカタ
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フリーランスのミカタについてもっと知りたいという方は、以下の記事ではフリーランスのミカタについて詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
→フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介
まとめ
本記事では、会社員からフリーランスデザイナーになるための6ステップについて解説してきました。
会社員からフリーランスデザイナーになるための6ステップは以下の通りです。
- STEP1:ポートフォリオサイトを作成する
- STEP2:SNSやブログで発信する
- STEP3:クラウドソーシングサイトに登録する
- STEP4:エージェントサービスに登録する
- STEP5:副業で案件を獲得しながらスキルを磨く
- STEP6:目標金額に達成したら独立する
また、フリーランスデザイナーになる上で必要なスキル・能力も合わせて解説しました。
そちらも参考にしながら、上記6ステップを踏み会社員からフリーランスデザイナーになることを目指してみてください。