「フリーランスエンジニアはポートフォリオを作った方がいいの?」
「参考になるポートフォリオを知りたい!」
「ポートフォリオの作り方って?」
この記事を訪れたあなたは、このような疑問を持っているのではないでしょうか?
ポートフォリオというと、Webデザイナーが営業に使うイメージがあるかもしれませんね。フリーランスエンジニアの場合もポートフォリオは営業ツールとして活躍します。
そこで今回は、フリーランスエンジニアが参考にするべきポートフォリオ5選を紹介!
ポートフォリオの作成手順や注意点についても解説します。
この記事を読めば、フリーランスエンジニアに必要なポートフォリオの作成方法を理解できますよ。
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フリーランスエンジニアにポートフォリオは不可欠
フリーランスエンジニアにとって案件獲得のために不可欠なものです。
ポートフォリオは自分の技術スキルの範囲と専門性を具体的に示すもので、自分のスキルや過去の実績をアピールし、新たな案件を獲得するための手段となり得ます。
また、クリエイティブな要素を加えることで、自身の個性や特色をより際立たせることが可能です。
エンジニアとしての自分をブランド化することで、市場での自己の位置づけを強化し、より多くの案件獲得につながるでしょう。
フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成する3つの利点
ここからは、フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成する利点を、3つにまとめて解説します。
スキルを具体的に伝えられる
スキルを具体的に伝えられる点は、フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成する利点の1つです。
フリーランスエンジニアとして「どのようなスキルを持っているか」を短い言葉で伝えるのは難しいですよね。
例えば、「Javaでシステム開発をしていました」という表現だけでは、そのエンジニアがどの程度のスキルを持っているかは伝わりにくいでしょう。
しかし、ポートフォリオとして開発したプロジェクトの概要、使用技術や担当した箇所をまとめておけば、具体的な成果物から能力をアピールすることができます。
ポートフォリオには画像を掲載できるため、作成したWebサイトやアプリなどの成果物について視覚的に伝えられますよ。
契約までの面接がスムーズに進む
契約までの面接でポートフォリオを提出できると、面接で「スキルがどれくらいあるかを聞き出す」というクライアントの手間が省けます。
知りたいことが既にまとめられているポートフォリオがあればクライアントも安心ですよね。
例えば、あるエンジニアがWebアプリケーションの開発に携わった経験を持っている場合、そのポートフォリオには以下のような情報が含まれるでしょう。
- プロジェクト名:オンラインショッピングサイト開発
- 使用技術:React、Node.js、MongoDB
- 担当箇所:フロントエンドとバックエンドの設計および実装
- 成果:ユーザー数の増加(プロジェクト開始後6ヶ月で30%増加)
具体的なプロジェクトの詳細を示すことで、クライアントはそのエンジニアがどのようなスキルを持ち、どの程度の貢献をしたのかを直感的に理解できます。
面接では緊張して上手く言葉で説明できなかったとしても、ポートフォリオの情報量である程度カバーできるというメリットもありますよ。
集客効果がある
フリーランスエンジニアとしてポートフォリオをインターネット上に公開しておくことで、仕事の依頼が来ることがあり、集客効果が望めるのもメリットです。
検索されるほどの知名度がなければポートフォリオにたどり着いてもらえないかもしれませんが、知名度がない場合でも、クラウドソーシングなどのマッチングサイトにポートフォリオのURLを掲載すれば知ってもらえるきっかけになります。
LinkedInはビジネス向けのSNSであり、多くの企業が利用しています。自分のプロフィールにポートフォリオのリンクを掲載することで、多くの人々に自分のスキルや実績をアピールできるでしょう。
また、GitHubなどの開発者向けプラットフォームもポートフォリオを掲載する場所として活用されています。
自分の看板としてポートフォリオを上手く活用することで、集客効果が期待できるでしょう。
フリーランスエンジニアがポートフォリオに載せるべき5つの要素
ここからは、フリーランスエンジニアがポートフォリオに載せるべき要素を、5つにまとめて紹介します。
自身のプロフィール
クライアントは、依頼するエンジニアがどのような人物かを知りたいと考えます。
プロフィールには、名前や経歴、年齢などの必要に応じて基本情報を含めましょう。
例えば、「私は10年以上の経験を持つフリーランスエンジニアで、特にWeb開発に強みがあります。これまでに数多くのプロジェクトを手掛けてきました。」などの短い文章でまとめるのも方法のひとつです。
有するスキル
フリーランスエンジニアは、プログラミング言語や使用できるツール、プロジェクトマネジメント能力など多岐にわたるスキルを持っていることが求められます。
スキルをリスト形式で明示することで、クライアントはエンジニアがどのような技術を持っているかを一目で理解できるのでおすすめです。
- プログラミング言語:JavaScript、Python、Ruby
- フレームワーク:React、Django、Rails
- ツールやソフトウェア:Git、Docker、AWS
具体的に列挙することで、クライアントはプロジェクトに必要な技術を持っているかどうかを判断しやすくなります。
成果物・実績
これまでに手がけたプロジェクトや制作物を具体的に示すことで、クライアントはエンジニアの実力を確認できます。
成果物や実績をポートフォリオに掲載する際は、プロジェクトの概要、担当した役割、使用した技術、得られた成果などを詳細に記載することが重要です。
例えば、「オンラインショッピングサイトの開発を担当し、ReactとNode.jsを使用してフロントエンドとバックエンドの実装を行いました。プロジェクト開始後6ヶ月でユーザー数が30%増加しました」などの情報をまとめると、クライアントはエンジニアの実績を具体的に把握できます。
依頼を受ける際の報酬目安
依頼を受ける際の報酬目安です。
報酬目安を明示することで、クライアントはエンジニアのサービスを利用する際のコストを事前に理解できます。
例えば、「時給:3,000円」「プロジェクト単位:50,000円~」などの報酬目安を具体的に記載することで、クライアントは予算に合ったエンジニアを選びやすくなります。
連絡先
連絡先を明示することで、クライアントはエンジニアに簡単にコンタクトを取ることができます。以下の情報を含めると良いでしょう。
- メールアドレス
- 電話番号
- SNSのアカウント(例:LinkedIn、Twitter)
- 自身のWebサイト
連絡先を明示することで、クライアントは迅速にエンジニアに連絡を取ることができ、スムーズにコミュニケーションを始めることができます。
例えば、「ご依頼やお問い合わせは、メール(example@example.com)またはLinkedIn(linkedin.com/in/yourprofile)からお願いいたします」といった情報を含めると、クライアントは簡単に連絡を取ることができます。
フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成する4STEP
ここからは、フリーランスエンジニア向けポートフォリオの作成手順を、4つのステップにまとめて紹介します。
STEP1:参考にするポートフォリオを見つける
初めに行うべきことは、優れたポートフォリオの例を探し、参考にすることです。
具体的には、業界で評価の高いエンジニアのポートフォリオや、各種デザイン賞を受賞した作品を調査すると良いでしょう。
参考になるポートフォリオを見れるサイトとしてご紹介した「RESUME」のほか、「Jimdo」「WIX」といったホームページ作成サービスがあります。
どのようなデザインや内容が求められているのか、現在のトレンドは何かを把握しましょう。
STEP2:ポートフォリオの構成を考える
次に、どの情報をどの順序で配置するか、どのプロジェクトを掲載するか、ポートフォリオの構成を練るステップです。
ポートフォリオは、以下のセクションで構成されることが一般的です。
- 自身のプロフィール
- 有するスキル
- 成果物・実績
- 依頼を受ける際の報酬目安
- 連絡先
自分の特技や特異な経験を前面に出すことで、他のエンジニアとの差別化を図ることが重要です。
たとえば、特定の技術領域での深い専門知識や、国際的なプロジェクト経験などがアピールポイントになり得ます。
STEP3:ドメイン・サーバーを取得する
独自のサイトを立ち上げてポートフォリオにする場合、サーバーのレンタル代がかかります。
「お金をかけたくない…」「とにかく手軽に作成したい!」という方は、無料で簡単にポートフォリオサイトを作成できるサービスを活用するのも一つの方法です。
ただし、「独自のサイトを立ち上げる技術もないエンジニアだ」と判断されるリスクもあるため、独自のサイトを立ち上げた方が無難でしょう。
ポートフォリオのウェブサイトを構築するには、ドメインとサーバーの取得が必要です。ドメイン名は、自分の名前やブランドを反映したものを選ぶことが一般的です。
サーバーに関しては、信頼性や速度、サポート体制を重視して選ぶことが望ましいです。
STEP4:ポートフォリオの作成に着手する
最後に、ポートフォリオの作成です。
依頼を受けて開発したアプリやシステム、Webサイトなどが既にあればそのまま使えますね。
エンジニア初心者でまだ成果物がない場合は、ポートフォリオサイト自体を成果物としましょう。
立ち上げたポートフォリオサイトを独自のブログパーツやウィジットなどで実装すれば、さらにエンジニアとしてのスキルをアピールできるでしょう。
Webデザインのスキルが問われることになりますが、HTML、CSS、JavaScriptなどの基本的な知識があれば、個人でも十分に対応可能です。
ポートフォリオサイトを作成した後は、成果物を掲載し、必要事項を記載します。
文章はダラダラと長くならないよう、簡潔にまとめるのがポイントですよ。
フリーランスエンジニアにおすすめの参考ポートフォリオ5選
ここからは、参考になるフリーランスエンジニアのポートフォリオを5つ紹介します。
Takeshi Oide
フロントエンドエンジニアとして世界で活躍されています。
洗練されたデザインが印象的で、動きがあり、遊び心のある人柄も伝わってくるようなポートフォリオです。
サイトとしても使いやすく、ユーザー視点に立てるエンジニアだと分かりますよね。
ポートフォリオの特徴的な点は、プロジェクトの成果を詳細に説明し、使用した技術とそのプロジェクトにおける具体的な役割を明確にしていることです。
どのようにしてチームをリードし、問題解決に貢献したか記載されています。
ホームページの作成やアプリの開発などの実績を画像とともに紹介しており、「どんなことができるのか」が分かりやすいのが特徴です。
MASAYUKI DAIJIMA
インタラクション・デザイナーやフロントエンド・デベロッパーとして活躍されています。
ポートフォリオにアクセスすると人の顔が粒で表現され、繊細かつ大胆な動きを見せてくれる魅力的なサイトです。
美しく洗練されたデザインと直感的なユーザーインターフェースで構成されており強い印象を残します。
デザイナーとしての芸術性とエンジニアとしての技術力の高さがうかがえる表現となっていますよ。
「この人に任せたらすごいものを作ってもらえそうだ」という気持ちになりますね。
色使いやレイアウトの工夫が見られ、彼のセンスとデザイン能力を前面に押し出しています。
Yuta Takeshi
Webデザイナーや写真家、フロントエンドエンジニアとして活躍されています。
美しい写真が目を惹く上、ページの構造や動きに工夫が凝らされていて、いろいろな部分をクリックしてみたくなるポートフォリオです。
サイト内を探検しているような気持ちになりますね。
プログラミングだけでなく、プロジェクトマネジメントやコンサルティングも行っており、その多才さをポートフォリオで効果的に示しています。
隅々まで見たくなるポートフォリオとして参考になるでしょう。
Hoda’s Portfolio
インフラからフロントサイドまで幅広い技術を活かして活躍されています。
個人的なブランディングが非常にうまく表現されている例です。
個性とプロフェッショナルなスキルが絶妙に融合されており、その創造性をクライアントに伝えています。
情報がとても見やすく整理されており、知りたい情報にアクセスしやすい構造です。
分かりやすさにおいて特に素晴らしいのは、自身のスキルをレーダーチャートで示した点。
「どのようなスキルを持っているか」に加えて、その中でも特に「どの分野が得意なのか」が分かるようになっていますよ。
「分かりやすさ」にこだわったユーザー目線の工夫が素敵ですね。
RESUMEのトレンド
これまでハイレベルなポートフォリオを紹介してきましたが、「初心者でも作れるポートフォリオが見てみたい!」という方もいるでしょう。
初心者でも簡単にポートフォリオを作成できる「RESUME」というサービスでは、トレンドをチェックという機能があります。
Webデザイナーやエンジニアなどが作成したポートフォリオをいくつか見れるため、自分のポートフォリオを作成する前に見ておくと良いでしょう。
フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成する際の3つの注意点
ここからは、フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成する際の注意点を、3つにまとめて紹介します。
機密情報を記載していないか確認しよう
実績として過去に受注した案件について紹介する場合は、機密情報が含まれていないか確認することが大切です。
フリーランスエンジニアとして企業のネットワークなどに関わる際には、企業の機密情報を知ることがあるでしょう。
情報が外部に漏れると、企業にとって大きな損害となる可能性があります。
企業の機密情報を含んだ文章をポートフォリオで公開すれば、企業に被害が及び、最悪の場合、訴えられるかもしれません。
クライアントの企業名を明記することも避けるべきです。特に、その企業が競争の激しい業界に属している場合、その存在を明かすだけで競争上の不利になることがあります。
クライアントの企業名する際にも先方に確認をとっておくようにしましょう。
フリーランスエンジニアにとって、機密情報を含まないポートフォリオ作成は、クライアントとの信頼関係を築き、法的リスクを回避するために不可欠です。
仕事を任せてくれた企業からの信頼を失うことを避けるためにも、「公開しても良い情報」のみをポートフォリオに掲載しましょう。
使い勝手や見やすさにこだわろう
デザインにこだわりすぎると、
「どこをクリックすれば良いのか分からない…」
「知りたい情報にたどり着けない!」
というサイトになりかねません。
ポートフォリオのナビゲーションはシンプルで直感的であるべきです。
たとえば、メインメニューに「プロフィール」「スキル」「実績」「コンタクト」といった主要セクションを配置し、ユーザーが簡単に目的の情報にアクセスできるようにします。
同じフォントやカラーパレットを使用することで、ポートフォリオ全体に統一感を持たせるのも効果的です。
ヘッダーやフッターのデザインを統一することで、各ページが一体感を持つようになります。
ポートフォリオはクライアントにフリーランスエンジニアとしてのスキルや実績を知ってもらうためのツールです。
分かりやすさや使いやすさを重視することで、クライアントをもてなせるサイトにしましょう。
Webデザインも手がけるなど、デザイナーとしてのセンスをアピールしたい場合はデザインも大事ですが、ユーザビリティへの配慮は忘れないようにしてくださいね。
制作過程を記載しよう
実績として成果物を掲載する際には、制作過程も記載しましょう。
デザインであれば見ただけでスキルが分かりますが、アプリ開発などは説明がなければスキルの中身が伝わりませんよね。
エンジニア関係の知識を持っていないクライアントにも伝わるポートフォリオを作成しましょう。
「どのようなツールやプログラミング言語を使用したのか」
「どのような意図で設計したのか」
などの説明を加えることで、エンジニアとしての技術力や思考力を伝えられますよ。
参加したプロジェクトをアピールする場合は、「どのようなポジションで参加したのか」「何を成し遂げたのか」を記載しましょう。
まとめ
今回は、フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成するべき理由や参考になるポートフォリオ、ポートフォリオの作成手順、作成する際の注意点などを解説しました。
フリーランスエンジニアはポートフォリオを作成することで、エンジニアとしてのスキルを具体的に伝えられ、集客効果も期待できます。
以下の5つのポートフォリオを参考にしながら作成し、営業ツールとして活用しましょう。
- Takeshi Oide
- MASAYUKI DAIJIMA
- Yuta Takeshi
- Hoda’s Portfolio
- RESUMEのトレンド
素晴らしいスキルを持っていても、クライアントに伝わらなければ契約には繋がりません。魅力的なポートフォリオを作成して積極的にアピールする姿勢が大切です。
この記事があなたのフリーランスエンジニアとしての受注率アップに役立てば幸いです。
案件の獲得方法については、こちらの記事も参考になります。