フリーランスエンジニア独立前の準備・やること12選!なる手順も紹介

フリーランスになろうか悩んでいるあなたは「独立する前までに何を準備すれば良いんだろう…」と思っていませんか?
いざ会社員からフリーランスに独立するためにも、

「独立するまでにやっておくべきことって?」
「フリーランスエンジニアに独立するための準備ってなにをすればいいの?」
「そもそも独立するタイミングっていつがいい?」

などの疑問や悩みもあるでしょう。

計画や準備もなしに独立してしまうのはリスクも高く怖いはず。独立する上では万全な状態で効率よく独立したいですよね。

そこで今回は、フリーランスエンジニアになるためにするべき準備12選を紹介!会社員からフリーランスエンジニアになるまでの流れから、独立するタイミングも合わせて解説します。

イメージしやすいようにタイミング別に準備することを紹介していますので、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

会社員からフリーランスエンジニアに独立する5STEP

やるべき手続きを確実に行うために、会社員からフリーランスエンジニアになるまでのSTEPを解説していきます。

初めてのことってわからないことだらけで不安に感じてしまいますよね。「やるべきことがわからなくて困ったな…」とならないように会社員からフリーランスエンジニアになるまでの一連の流れを紹介します。

会社員からフリーランスエンジニアになるまでのステップは以下の通りです。

会社員からフリーランスエンジニアになるまで

1~5まで詳しく解説していきますね。

STEP1. 退職手続きを行う

周囲に迷惑をかけたりあなた自身が大変な思いをしないために、退職手続きをしっかりと行いましょう。

円満に退社するために退職の意思表示は1~3ヵ月前に行うのが一般的ですが、就業規則で決められた期間がある場合は就業規則に従う必要があります。

周囲への負担を考え、退職希望日から余裕を持って伝えることが大切ですよ。

また退職届の提出が求められるかどうかは会社によって異なりますので、退職届が必要なのかを上司に確認しておくことも重要です。

STEP2. 社会保険に加入する

社会保険は保険の種類によって加入対象者が異なりますので、雇用環境が変わった場合は保険の切り替えが発生する場合があります。

退職すると「健康保険と年金ってどうすればいいの?」「いつまでに手続きが必要なの?」とわからないことが多く不安になりますよね。

でも安心して下さいね。やらなければいけない社会保険の手続きに関して丁寧に説明していきますよ。

退職したら、下記の手続きを速やかに行いましょう。

手続き 窓口 期間 持ち物
厚生年金から国民年金に切り替える 市区町村役場 退職日から14日以内 年金手帳、退職の日付がわかる書類、印鑑、身分証明書
①会社員時の健康保険から国民健康保険に切り替える 市区町村役場 退職日から14日以内 健康保険資格喪失証、印鑑、身分証明書
②会社員時の健康保険を任意継続をする 加入する健康保険へ書類提出 退職日から20日以内 任意継続被保険者資格取得申出証 ※扶養する家族がいる場合は別途必要書類あり

年金は厚生年金から国民年金に切り替える必要がありますが、健康保険は①または②を選択できるんです。

どちらを選択するのかは、①と②の金額を比較して安い方に加入することをおすすめしますよ。しかし、②を選択した場合は退職後2年間のみの期限付きとなるので注意が必要です。

STEP3. 開業届と同時に青色申告承認申請書を提出する

青色申告ができると税金上優遇されるため、開業届と青色申告承認申請書を提出しましょう。

開業届と青色申告承認申請書は下記の通りに手続きを行います。

手続き 窓口 期間 持ち物
開業届 税務署 開業してから1ヵ月以内 開業届出書、青色申告承認申請書、印鑑、身分証明書
青色申告承認申請 開業してから2ヵ月以内

開業届も青色申告承認申請も義務ではありません。

しかし開業届と青色申告承認申請書を提出すると確定申告時に青色申告ができ税制上お得になりますので、ぜひ提出をおすすめします。

開業届と青色申告承認申請で提出期間が異なりますが、手続き先と持ち物が同じため同日に申請を行うと二度手間にならずに済みますよ。

STEP4.屋号を決める

取引先に事業の内容や専門性が伝わりやすい名前をつけると覚えてもらいやすいので、屋号を決めると良いでしょう。

屋号とは事業の名称のことであり、会社で言うと会社名にあたるものです。

屋号をつけることも義務ではありませんが、屋号を取得すると屋号付きの口座を開設できたり、取引先の印象に残るメリットもありますよ。

屋号はフリーランスとして働く人の顔とも言えるので、印象に残るネーミングがいいですね。

STEP5. お仕事をする環境を整える

集中してお仕事ができるように、仕事場所と仕事道具の準備を済ませましょう。

例えば、自宅だと業務に集中できない場合にはレンタルオフィスなどを検討する必要があります。

レンタルオフィスは場所の提供だけでなく、机や椅子、コピー機などの道具もレンタルができるので便利ですよ。

自宅でお仕事をする場合は仕事に集中できるようにパソコンやコピー機などの配置を工夫したり、事務用品を揃えましょう。

フリーランスエンジニアへの独立前に会社員としてやるべき3つの準備

「退職までは引継ぎなどで忙しいな…」「退職後から準備を始めよう!」と考えている方もいるでしょう。しかし退職前にやっておいた方が良い準備もあるんですよ。

会社員の間にしておくべき準備は以下の3つです。

会社の間にしておく手続き

知らなかったということにならないようにしっかりと解説していきますね。

1.口座を開設しておく

各取引の収入や経費などあなた自身でお金の管理をしなければならないので、事業用の口座を開設しておくと便利です。

お金の管理には会計ソフトを利用するのが一般的ですが、各取引の収入や経費は通帳を見ながら入力していきます。

なのでプライベート用と事業用を一緒にしてしまうと会計ソフトへの入力作業が大変になりますので、口座は分けると良いでしょう。

2.クレジットカードを作成しておく

会社員の時と比べてフリーランスになると社会的信用が低くなり審査に通りにくくなるため、クレジットカードを作成しておくと良いでしょう。

クレジットカードは決済の履歴を通帳に残せるため便利なんです。また会計ソフトとクレジットカードを連携できるサービスもあり、会計ソフトに取引内容を自動で登録できます。

手作業が無くなるため、経理処理の時間を短縮できたり入力ミスと確認作業を無くせますよ。

3.住宅ローンや借入をしておく

クレジットカードと同様に住宅ローンや借入の際も審査が通りにくいため、会社員のうちに審査を終えておきましょう。

フリーランスの方が住宅ローンや借入を行う場合、「年度ごとの収入安定性」と「年間の収入額」が審査の基準になります。

ほとんどのケースで3年分の確定申告書の提出が求められるので、必要なタイミングで借り入れることが難しい場合もあります。

必要な融資をしてもらえずお金に困らないためにも会社員の間に審査しておくことをおすすめしますよ。

フリーランスエンジニア独立後にすぐするべき4つの準備

いざ退職日を迎えたら「まず何から始めたらいいの?」と思いますよね。何からするべきなのか悩まないように、しっかり順序立ててお伝えしていきます。

フリーランスエンジニアになったらすぐにするべき準備は以下の4つです。

フリーランスエンジニアになったらすぐにやること

順に詳しく解説していきますね。

1. パソコン、ネットなど仕事環境を整える

積極的な営業活動をしなくてもお仕事を獲得できる可能性があるため、仕事環境を整えましょう。

仕事環境を整えるものは、パソコンはもちろんネット環境やサーバー、セキュリティも必要です。特に取得すると良いのがドメインですよ。

自身で決めた屋号でドメインを取得できれば、Webサイトやメールアドレスも同じドメインで作れるからなんです。一貫性を持たせることでクライアントからの信頼が高まりますよ。

そしてWebサイトを作り事業内容を公開すれば、クライアントからお仕事を得られる可能性があります。

お仕事を獲得できる可能性を増やせるのでぜひ活用してくださいね。

2. SNSやブログを始める

SNSの繋がりやブログがきっかけで仕事を獲得できる可能性もあるため、SNSやブロブをはじめてみるのも1つの手です。

SNSとブログでは特徴が異なり、SNSはリアルタイムにブログでは中長期的に効果があります。

例えば、実績や今行っているお仕事をブログで随時紹介し情報発信する方法があります。

ブログはすぐに効果を発揮することは難しいですが、クライアントの目に止まれば1年前に発信した情報も見つけてもらえるためどんどん効果がでますよ。

多くのクライアントの目につくように、ブログ更新時にSNSでリアルタイム発信すればさらに発信力が高まるでしょう。

3. 会計ソフトを準備する

お金の計算を効率的に行うために、会計ソフトも準備しましょう。

会計業務に不慣れな場合は「めんどうだな…」「やりたくないな…」と感じてしまい、会計作業を行わずため込んでしまう可能性があります。

そのような方でも、会計ソフトを使えば短時間で効率よくお金の計算ができるので活用していきましょう。

会計ソフトもさまざまありますので、あなたが使いやすい会計ソフトを用意すれば問題ありません。

人気な会計ソフトは以下の3つです。

参考にして活用していきましょう。

4. 名刺を準備する

自身の信用を得るためや事業内容を伝えやすくするために、名刺を準備することをおすすめします。

名刺を持たないとせっかくクライアントに好印象を与えても、連絡先がわからずお仕事を紹介してもらえないなんてことが起きたらもったいないですよね。

名刺は名前や住所などの情報を伝えるためのもだけでなく、デザインにこだわったり裏面を活用することで印象に残りやすいというプラスの効果もあります。

実は裏面に事業内容を書いて紹介することで会話のきっかけになったり、自身をアピールする機会を得られるツールになるんですよ。

フリーランスエンジニアの名刺に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、良ければ合わせて見てくださいね。

フリーランスエンジニアに名刺は必要?必要項目から注意点まで解説

フリーランスエンジニアが案件を探す前にやるべき5つの準備

「いざ案件を獲得するぞ!」という段階になったら準備すべきこともあります。

案件を獲得しやすくなったり、スキルをアピールする方法をお伝えしますので、ぜび参考にして下さいね。

フリーランスエンジニアとして案件探しをする前にするべき準備は以下の5つです。

順にしっかりとお伝えしていきますね。

1. ポートフォリオサイトを作成する

スキルや技術をクライアントにアピールできるため、ポートフォリオサイトを作成しましょう。

特にクリエイター系フリーランスの方は自身のブログなどにポートフォリオを公開することでどのような仕事をしてきて、どのくらいの実力があるのか一目でわかるようになります。

Web上で公開することで、目に止まったクライアントからお仕事の依頼も来る可能性もありますよ。

実績と実力をアピールするツールとして有効なので活用することをおすすめします。

下記にフリーランスエンジニアのポートフォリオに関して網羅的に解説しているので、参考にしてください。

→Coming Soon

2. クラウドソーシングに登録する

案件を獲得する手段になるため、クラウドソーシングに登録することも1つの手です。

クラウドソーシングとは、個人や企業がインターネットを通じて仕事をしたい多くの人にお仕事の依頼を発注したり、デザインを募集するサービスのことです。

未経験案件から高いレベルが求められるお仕事までさまざまな案件が掲載されていますよ。
あなたのレベルに合わせて仕事を探せるので、登録しておくと良いでしょう。

人気のクラウドソーシングは、

です。参考にして下さいね。

3. 会社員時代の人脈に当たる

知人からの紹介案件はスキルのミスマッチが起こりにくく案件獲得につながりやすいため、会社員時代の人脈に当たることも有効な方法です。

あなた自身で案件を探して応募すると、クライアントとあなたの間でスキルや報酬面でミスマッチがおこる可能性があります。

ミスマッチを最小限にしてお仕事を得るためにも人脈がある場合は事前に相談するとよいでしょう。

4. 勉強会や交流会に参加する

技術や知識を得ることや人脈を作るために、積極的に勉強会や交流会に参加しましょう。

勉強会と聞くと「スキルを磨いたり、知識を身に着けるためだな…」と感じる方が多いのではないでしょうか。

もちろんスキルアップすることも大事ですが、実はあなたと同じように会社員からフリーランスに独立した方と交流することも大切なんです。

というのもあなたの知らない情報を持っていたり、人脈を伝って案件を獲得できる可能性があるからですよ。

交流会やセミナーなど時間を作って参加し、困った時に助けてくれる人脈を作りましょう。

5. エージェント登録をする

エージェントは案件紹介以外にも手厚いサポートをしてくれるので、エージェント登録することをおすすめします。

現在ではフリーランスに特化したエージェントも数多くあります。また事務や経理の相談にも乗ってくれるので、悩んだりわからないことがある時に質問できる環境があるとお仕事に集中しやすいんです。

初めてだとわからないことが多いので、一人で悩まないようにエージェントに登録してサポートをしてもらうと良いでしょう。

なお、数多くあるエージェントサービスのなかでもフリーランスのミカタは、通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価なフルリモート案件を豊富に取り揃えるフリーランス向けのエージェントサービスです。

出典:フリーランスのミカタ

具体的には下記のような案件が多く掲載されているため、収入が不安定といわれるフリーランスエンジニアでも、中・長期的に安定した収入を獲得できます。

  • 週5日(7時間/日、140〜180時間/月)
  • リモートワーク
  • 50〜80万円の月収

フリーランスのミカタに掲載している案件例

また、今の仕事や今後のキャリアに関する悩みや不安があれば、専任のコンサルタントにいつでも相談可能。現状や理想の条件を加味しながら、あなたに適した案件を紹介してもらえます。

フリーランスのミカタを活用すれば、中・長期的に安定した収入を獲得できる案件が見つかりますよ

どんな案件が掲載されているか気になる人は、下のボタンから自分にあう案件を探してみてください。

公式サイトで詳細を見る

なお、フリーランスのミカタがどんな案件サイトなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。

フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介

フリーランスエンジニアへの独立までに3ヶ月は準備期間を設けよう

退職準備から始めていくことになるので円満退社にするためにも準備期間は3ヵ月必要です。

フリーランスエンジニアになると全て自己責任で行うことになるので、準備は念入りに時間に余裕を持って行いましょうね。

またフリーランスエンジニアになると収入面でも安定しない可能性もありますので、最低でも6ヵ月生活していけるだけの貯えがあると安心ですよ。

たとえば、お仕事をしても報酬が振り込まれるまで時間がかかるケースもあります。貯えがないと生活していけませんよね。

お仕事に集中できる環境を作るためにも十分な貯えを準備して下さいね。

案件の豊富さや単価面を考慮するとフリーランスエンジニアに独立するタイミングは実務経験が3年以上経過した時がベストです。

もちろん実務経験なしでも独立は可能ですが、安定して案件を獲得し長く働き続けるためには3年以上の実務経験を積んだ方が有利になります。

以下にフリーランスエンジニアに独立するタイミングが詳しく解説されているので参考にして下さい。

フリーランスエンジニアになるタイミングって?独立までの準備・注意点まで

まとめ

今回はフリーランスエンジニアになる前にするべき準備12選を解説していきました。

フリーランスエンジニアになるまでにするべき準備は以下の12選です。

  • 口座を開設する
  • クレジットカードを作成する
  • 住宅ローンや借入をしておく
  • パソコン、ネットなど仕事環境を整える
  • SNSやブログを始める
  • 会計ソフトを準備する
  • 名刺を準備する
  • ポートフォリオサイトを作成する
  • クラウドソーシングに登録する
  • 会社員時代の人脈に当たる
  • 勉強会や交流会に参加する
  • エージェント登録をする

準備する項目は多いですが、1つずつ行いましょう。特に1~3は会社員の間に準備する項目ですので、退職前までに準備することを忘れないようにしてくださいね。

5や8のように時間のかかる準備もありますので、計画的に進めて行きましょう。焦ることなくあなたの納得のいくものを作ってアピール材料にすることをおすすめします。

フリーランスエンジニアになるための準備期間は3ヵ月が目安ですので、準備期間を有効に使って独立準備を進めていきましょうね。