ライターとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介

「ライターってどんな仕事?」
「ライターに必要なスキルは?」
「ライターってどのくらい稼げるの?」

と疑問に思っていませんか?

ライターといっても種類がたくさんあります。Webのコンテンツを制作するライターや雑誌の編集を行う人、広告のキャッチコピーを考えるライターなどさまざま。

この記事を訪れたあなたは、「ライターは文字を書いてお金を稼ぐ人でしょ?」と思っていませんか?

全然違います。ただ書くだけのライターはごく一部。

結論からいうと、ライターは特定のジャンル、内容についてコンテンツの企画構成を来ない、コンテンツを作成し、読んでほしい人に届けるのが仕事です。

「おもしろそう!」と思った方もいれば、「難しそうだ…」と思った方もいらっしゃるでしょう。ライターという職業への理解を深めていけば、ライターのイメージも変わってくるかもしれませんね。

そこで今回は、ライターの仕事内容から年収、必要なスキル、なり方まで解説します!

この記事を読めば、「ライターとは?」という疑問が解消され、ライターの仕事を具体的にイメージできるようになるでしょう。

それでは、参ります。

目次

ライターとは?

ライターは必要な資格がないため、ライターを名乗って文章執筆の仕事を受注すれば誰でもなれる職業です。

そして、ライターには種類があり、紙媒体で活躍するのは本を書く作家や演劇などの脚本家、雑誌ライター、書籍を代筆するゴーストライターなどがあります。

紙媒体だけでも、ライターの種類が豊富だと分かりますね。

Web媒体で活躍するライターは、Webライターと呼ばれます。企業のホームページやニュースサイトなどで記事を執筆することの多い職業です。

近年ではWebライターの需要が高まったことから、ライター人口が増加し、副業ライターや主婦の在宅ライターが活躍することも多くなりました。

活躍の場はライターの種類によって様々ですが、すべてのライターにおいて共通していることは、ただひとつ。単に文章を書くだけではなく、読んでほしい人のニーズを汲み取って企画し、コンテンツを作り上げる職業だということです。

ライターの仕事内容とは?

ライターの種類によって仕事内容が異なりますが、多くのフリーライターが活躍するWeb媒体での記事執筆では、依頼された記事のテーマについてリサーチし、リサーチした内容をもとに記事を執筆します。

自分が書きたいように書くのではなく、読んでほしい人のニーズに沿って書かなければなりません。

インターネットで記事のテーマについて検索し、既にあるコンテンツを見た上で、書く内容の企画を練ります。

読者のニーズがあるはずなのに、既存のコンテンツにはない情報を盛り込めば、読者に喜ばれる記事がかけるでしょう。

文章を書くだけでなく、文章を書く前のリサーチや企画も含めてライターの仕事です。

ライターの報酬・年収とは

勤務形態報酬単価年収
正社員ライター月給20~40万円300~550万円
アルバイトライター時給1,000~1,500円週5日勤務で180万円
フリーライター文字単価(例:1.0円)スキルによる(例:120万円)

正社員ライターは月給20万~40万円が平均値で、ボーナスを加えると年収300万~550万円が平均値です。収入を安定させたい場合は、正社員ライターを目指すのが良いでしょう。

アルバイトライターは時給1,000~1,500円が平均値です。時給1,000円で1日7時間、週5日勤務すれば、月15万円ほど、年収180万円稼げることになります。

フリーライターは文字単価で仕事を受注するのが一般的ですので、例として、文字単価1.0円の場合を考えてみましょう。5,000文字の記事を月20本納品すれば、月10万円の収入、年収120万円になりますね。

文字単価3.0円のライターであれば、文字単価1.0円のライターの3倍の収入が見込まれますので、実力によって収入に大きな差があると言えるでしょう。

時間と場所を問わず、自由に働けて、正社員よりも稼げたら嬉しいですよね。

ライターに必要なスキルとは?

「ライターになりたい!」と思ったときにまず気になるのは、「自分でもなれるのかな?」ということでしょう。

ライターになるために必要な資格はありませんが、必要なスキルはあります。

ライターに必要なスキルと、そのスキルが必要な理由についてお伝えしますので、ライターに必要なスキルを身につけられそうか考えてみましょう。

文章力

言うまでもありませんが、ライターには文章力が必要です。

日本語の使い方が誤っていたり、文のつなぎ方が不自然で読みにくい文章は誰も読みたくありません。

ライターには、日本語の正しい知識と、誰もが理解できるような分かりやすい文章を書くスキルが求められます。

「文章力の身につけ方なんて分からない…」と気を落とす必要はありません。

ライティングに関する本やノウハウ系のサイトで知識を吸収しながら、たくさんの文章を書くことが大切です。

リサーチ力

ライターの仕事は文章を書くことだけではなく、文章を書くための下調べも必要です。

自分の好きなテーマで執筆するのではなく、発注者から指定されたテーマで執筆することが多いため、自分が詳しくない分野について書くこともあります。

もともと多くの知識を持っていれば強みになりますが、幅広い要望に応えるためには、リサーチ力が必要です。

詳しくない分野についても、Webや文献、インタビューなどで情報を集める力が求められます。

さまざまな案件に挑戦し、リサーチ力を磨いていきましょう。

スケジュール管理能力

ライターは自分のペースで進められる自由な仕事だと思っていませんか?

実は、発注者から指定された納期までに文章を納品しなければならないため、スケジュール管理能力が求められます。

自分が文章を書き上げるまでにどれくらいの時間がかかるのかを把握しておきましょう。

複数の発注者から仕事を受注している場合は、それぞれの発注者から指定された納期を整理して、文章作成の進度を管理する必要があります。

自分でスケジュール管理を徹底し、納期を守って発注者からの信頼を得ましょう。

ライターの案件とは?【勤務形態別に紹介】

ライターという職業についてイメージが膨らんできたでしょうか?

ここまでの解説だけだと、「なんとなくしか分からない」というのが正直な感想でしょう。

さらに具体的なイメージを持てるよう、実際の案件をご紹介します。

正社員・アルバイト・フリーランスの勤務形態別に1つずつ案件を見ながら、勤務条件や仕事内容、収入、メリット・デメリットについて解説していきますので、ライターの仕事を具体的にイメージできるようになるでしょう。

正社員ライター

出典元:リクナビNEXT

正社員ライターを未経験OKで募集している求人です。この求人を基に、正社員ライターの勤務条件や仕事内容、収入について具体的に見てみましょう。

勤務条件

上記の求人の場合、勤務時間は1日8時間で完全週休2日制となっています。勤務地が本社となっていることも含め、一般的なサラリーマンと同じような勤務条件ですね。

ただ、勤務時間がフレックスタイム制となっており、コアタイムである11時~15時さえ出勤すれば、あとの勤務時間は自由に決められます。

朝7時に出勤して15時に退社しても、11時から出勤して19時に退社しても良いわけです。

ライターという職業は、納期までに文章を執筆できればいいので、あまり勤務時間を縛る必要がないのかもしれませんね。

ちなみに、他に在宅勤務の求人もあり、ライターはパソコンさえあれば仕事ができる職業だからこそ、正社員であっても自由度が高い求人があることが分かります。

仕事内容

上記の求人は雑誌や単行本、Webメディアなどを数多く製作している企業です。

仕事内容は雑誌、ムック、単行本、PR媒体、Webコンテンツなどの編集・ライター・コンテンツディレクター業務となっています。

正社員の求人は、ライター業務だけでなく、編集業務やディレクター業務も任される場合が多いようです。

ライター業務だけをやりたいのか、他の業務も経験してみたいのかによって、求人を選ぶと良いでしょう。

また、上記の求人は映画などのエンターテインメント、グルメ、ビジネスなど幅広いジャンルを取り扱っていますが、企業によっては医療や建築など、特定の分野に限定する場合もあります。

収入

上記の求人の場合は、経験者の月給は25万円、未経験者の月給は21万円で、いずれも30時間分の固定残業代を含んでいます。ボーナスは年2回です。

経験年数によって月給が変わるのは、実力が重視されるライター業界らしい仕組みですね。

また、固定残業代がついているということは、日常的に残業があるのだと考えられるでしょう。

アルバイトライターやフリーライターの場合は考えなくてもいいのですが、正社員ライターの場合は残業の存在も見逃せません。

求人に応募する際には、残業についての記載にも注目しましょう。

メリットとデメリット

正社員ライターのメリットは固定給な上に昇給やボーナスがあり、安定した収入が得られることです。

加えて、健康保険や厚生年金に加入できるほか、有給休暇もあり、福利厚生が充実しています。

産休制度や育休制度のある企業に就職すれば、出産することになっても、仕事を続けられるでしょう。

一方で、アルバイトライターやフリーライターに比べると、勤務時間や勤務場所についての縛りがあります。自由な働き方をしたい方には向いていないかもしれませんね。

とはいえ、フレックスタイム制や在宅勤務を取り入れている企業に就職すれば、自由度が高まります。

アルバイトライター

出典元:indeed

アルバイトライターを未経験OKで募集している求人です。この求人を基に、アルバイトライターの勤務条件や仕事内容、収入について具体的に見てみましょう。

勤務条件

上記の求人の場合、週2日、1日4時間以上の勤務となっています。本社への出勤となりますが、勤務時間は9時~22時の間で自由に設定できるようです。

勤務時間数を自由に決められるため、扶養内で働きたい主婦の方や学生、Wワークをしたい方にぴったりですね。

他の求人では、在宅勤務のアルバイトライター募集もあるようです。

仕事内容

上記の求人の仕事内容は、サービス紹介や、ブログ記事、メディアのコラム記事など、多様なジャンルのメディアに掲載する記事の執筆となっています。

ジャンルについては、様々な業種の記事があるようです。

記事を作成するための情報収集から企画、執筆、推敲、校正まで携わるため、ライティングに関する幅広い経験ができます。

収入

上記の求人の場合は、時給1,000~1,500円となっており、月額3万円までであれば交通費が全額支給されます。

昇給やボーナスがない上、勤務に従事する時間数で収入が決まるため、正社員ライターほどの収入の安定性はありません。

とはいえ、多くの時間数を勤務に充てれば、生計を立てられるくらいの収入になりそうですね。

メリットとデメリット

アルバイトライターのメリットは、勤務時間数を調整できることです。

勤務時間数を抑えることで、扶養内で働きたい場合も対応できるほか、余裕を持たせてWワークをすることもできるでしょう。

また、給料が時給で決まるため、文章を書いている時間だけでなく、文章を書くための情報収集や記事の企画を作成している時間にも報酬が発生しているということになります。

記事に携わっている時間が全てお金になるのは嬉しいですね。

正社員の4分の3以上にあたるような多くの勤務時間においてアルバイトに従事すれば、アルバイト先で社会保険などに加入することも可能ですよ。

デメリットとしては、産休制度や育休制度、傷病休暇などを利用できない場合がほとんどですので、出産や病気で働けなくなった場合は仕事を続けられなくなります。

フリーライター(継続)

継続的に記事を執筆できるフリーライターを未経験OKで募集している求人です。この求人を基に、フリーライターの勤務条件や仕事内容、収入について具体的に見てみましょう。

勤務条件

上記の求人の場合は、在宅で完結するお仕事なので、勤務時間の指定はなく、文字単価で報酬が決まります。記事をたくさん納品するほど、収入がアップするということですね。

ライターステーションに登録すると、編集部からメールで仕事の打診が届き、返事を送ることで受注できます。

1記事だけ納品して完結するのではなく、継続的に記事を納品し続けるという働き方です。

このような登録型のサイトではなく、企業と直接契約して、継続的に記事執筆の依頼を受けるという方法もあります。

仕事内容

上記の求人の仕事内容は、Web上に掲載する記事の執筆です。ジャンルは化粧品やサプリメント、イベント情報など多岐にわたります。

編集業務やディレクター業務がなく、ライター業務に専念できる内容です。

スキルの高いライターには、難易度の高い記事の執筆も任せてもらえるようですよ。

収入

上記の求人の報酬例は、800文字程度の記事を納品して1,000円となっています。文字単価にすると1.25円ですね。

納期は記事によって異なりますが、20記事で5日以内が目安となっています。5日間で800文字程度の記事を20記事納品するペースだと、月収12万円ほどになるでしょう。

1記事あたりの文字数が少ない分、稼ごうとすると納品する記事数が多くなりますね。他の求人では、1記事あたり5,000文字以上のものも多くあります。

短い文章を大量に納品するのか、長い文章を数記事だけ納品するのか、どちらの方が稼ぎやすいかは人それぞれです。

求人を探す際には1記事あたりの文字数にも注目すると良いでしょう。

メリットとデメリット

フリーライターとして継続的な案件を受注する場合のメリットは、在宅で好きな時間に働けるうえ、収入に見通しがもてることです。

自分の執筆ペースを掴めれば、当月中に何本ぐらい納品できて、収入はいくらぐらいになるのかを予測できます。

収入が文字単価によって決まるため、ライターによって収入は大きく異なりますが、スキルや実績を積んで文字単価を上げれば、少ない記事数でも稼げるようになりますよ。

デメリットは、固定給ではなく納品した分だけ収入になるため、体調を崩して記事を書けなくなると、収入が激減することです。

福利厚生もないため、自身で適度な休みを取りながら、健康に気を付けて生活することが大切です。

フリーライター(単発)

出典元:Crowd Works

単発で記事を執筆できるフリーライターを未経験OKで募集している求人です。この求人を基に、フリーライターの勤務条件や仕事内容、収入について具体的に見てみましょう。

勤務条件

上記の求人の場合は、在宅で完結するお仕事なので、勤務時間の指定はありませんが、5日~1週間以内で納品という指定があります。

目安の記事数は30記事と記載されていますが、「対応可能な記事数をご提示ください」という文言があるので、ある程度の融通が利きそうですね。

提示した記事数を納品完了すれば契約終了となる点が、1つの発注者から継続的に記事を受注し続けるライターとの違いです。

クラウドソーシングサイトでは、上記の求人のような単発の案件が数多くあります。

仕事内容

上記の求人の仕事内容は、ケーキやスイーツの紹介記事の執筆です。

提示される「地域のスイーツ」や「スイーツ5選」などのキーワードやテーマ、構成に沿って執筆する流れとなっています。

単発で記事を執筆する場合は、興味のあるテーマや書きやすい分野の記事を選んで受注できるのが嬉しいですね。

特に初心者のうちは、書きやすそうな案件を選んで受注していくと良いでしょう。

収入

上記の求人の場合は、1記事あたり4,000文字以上が目安となっており、報酬は1記事5,000円です。

ただし、クラウドワークスでは10万円以下の報酬の場合、報酬の2割が手数料として差し引かれます。

つまり、1記事5,000円の報酬でも、手元に残るのは4,000円です。文字単価にすると1.0円ですね。

30記事納品すれば、12万円の収入を得られますが、1ヶ月で30記事納品しようとすると、1日1記事のペースで書かなくてはなりません。

どれくらいのペースで納品できるかによって、収入は変動していきます。

メリットとデメリット

フリーライターとして単発で記事を執筆する場合のメリットは、記事のテーマや難易度を自分で選びながら仕事を進められることです。

単発の案件は、終わるごとに次の案件を選び直せるため、イマイチな案件を受注してしまってもそれほど気落ちせずに済むでしょう。

継続的な案件をこなす自信のない初心者にもおすすめの働き方です。

デメリットとしては、単発の案件であることによって、収入が安定しないということが挙げられます。

案件が見つからなければ、収入が途絶えてしまうため、納品完了するたびに、途切れることなく次の案件を探さなければなりません。

継続的な案件を受注して収入を安定させた上で、いくつか単発の案件をこなすのがおすすめです。

ライターになる2つの方法を大公開!

ライターの仕事内容や勤務条件などを確認し、ライターという職業について、具体的にイメージできたでしょうか。

ライターという職業を知り、「ライターになりたい!」という思いが芽生えたあなたには、「どうやったらライターになれるの?」という疑問が浮かんでいるかもしれませんね。

最後に、このような疑問を解消するべく、ライターになる2つの方法をご紹介します。ライターに興味が出た方は、ぜひ、挑戦してみてください。

求人に応募しよう

正社員ライターになりたい場合は転職サイト、アルバイトライターになりたい場合はアルバイト募集サイトで検索してみましょう。

ライターの求人がたくさんあり、未経験OKの求人もあります。

のちにフリーライターとして独立した場合にも、正社員ライターやアルバイトライターとしての経験は実績としてアピールできますよ。

正社員やアルバイトとして働く際には、多くの場合、職場でライティングのノウハウを教えてもらえるのも嬉しいポイントです。

案件を受注しよう

正社員やアルバイトとして就職せずに、フリーライターになるという道もあります。フリーライターになる場合はとにかく案件を受注しましょう。

未経験者におすすめなのは、クラウドソーシングサイトです。難易度の低い単発の案件がたくさんありますので、1本の記事を納品することから挑戦してみましょう。

執筆マニュアルなどを配布してくれる発注者も多いですよ。

継続的な案件を受注したい場合は、インターネットで「ライター 募集」と検索し、ライターを募集しているサイトを探してみましょう。

登録するだけで案件を受注できるサイトや、テストライティングとして1記事納品し、合格すれば契約できるサイトなど、いろいろな種類のサイトがあります。

継続的な案件の場合は、長いお付き合いになりますので、幅広く調べて、自身に合ったサイトを慎重に選びましょう。

まとめ

今回は、「ライターとは?」という疑問を解消するべく、ライターの仕事内容や年収、必要なスキル、なり方を解説しました。

実際の案件を参照しながら解説したとおり、ライターは勤務形態によって仕事内容や勤務条件、年収などが大きく異なります。

ライターという職業について知るだけでなく、どのような勤務形態で働きたいのかを考えることも大切ですね。

この記事があなたのライターを目指すきっかけになれば幸いです。

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この記事を書いた人

クラウドエンジニア歴4年。
AWS・Azure・GCPなど主要クラウドは一通り触っているが一番得意なのはAWS。
最近ではTerraformでIaCもやっていて、某AWS書籍で執筆の経験も。三度の飯よりクラウドが好き。

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