「iOSエンジニアはフリーランスに独立できる?」
「会社員のままがいいのかな?」
好きな時間や場所で働くことへの憧れから、フリーランスへ独立しようと考えている人は多いですよね。
ただ、独立後に仕事が獲得できるのかや収入は安定するのかといった不安を感じる人もいるでしょう。そもそもフリーランスになるイメージが湧かず、独立への一歩を踏み出せない人もいるはずです。
そこで、今回はiOSエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や仕事内容も交えて解説します。フリーランスへの独立に活かせるスキルや案件獲得におすすめのエージェントサービスも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
iOSエンジニアの独立は副業でフリーランスを体験した後がベスト
iOSエンジニアへの独立は、副業で実案件に取り組んだ後がベストです。
独立前に副業を経験すれば、フリーランスの働き方が自分にあうのか判断できます。
フリーランスになると、スケジュール管理を自分で行い計画的に案件を進めなければなりません。加えて、帳簿への記載といったエンジニアリング以外の仕事も増えます。
そのうえ、会社員iOSエンジニアから独立する場合、営業経験を積んでいる人はほとんどいないでしょう。
実際に会社員iOSエンジニアが副業で実案件に取り組むと「イメージと違う…」と感じることもあります。
そこで、iOSエンジニアが副業で行える次のような案件を体験するのが賢明です。
出典:ITプロパートナーズ
上画像のような副業案件を経験後にフリーランスの働き方が合わないと感じれば、再び会社員に戻りかねません。
会社員に出戻らないためにも、独立前に副業を経験しフリーランスの働き方を体験することがベストなのです。
フリーランスiOSエンジニアにまつわる基礎知識
フリーランスiOSエンジニアの平均年収や将来性を知らないまま独立しては「やめておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで、ここからは次のトピック別にフリーランスiOSエンジニアの基礎知識を解説します。
平均年収
フリーランスiOSエンジニアの平均年収は、約876万円です。
フリーランスと会社員iOSエンジニアの平均年収を比較すると、フリーランスが約300万円多い傾向にあります。
平均年収 | 平均単価または平均月給 | |
フリーランスiOSエンジニア | 約876万円(※1) | 約73万円 |
会社員iOSエンジニア | 約570万円(※2) | 約47万円 |
※1:フリーランススタートに掲載されているiOSエンジニアの案件単価をもとに平均年収を算出
※2:求人ボックスに掲載されているiOSエンジニアを含むモバイルエンジニアの平均年収
フリーランスは実務経験年数やスキルに応じて単価が高くなるうえ、取引先と単価交渉が可能なため、希望に近い収入を得やすくなります。
加えて、独立すると個人で仕事を受けるため、仕事量を自身でコントロールできることも会社員より年収が高い一因なのです。
一方、会社員の場合は勤続年数や年齢により、収入が決まります。そのため、新入社員や若手のうちはそれほど稼げません。
現に、求人ボックスにはモバイルエンジニアの初任給が約22万円と記載されています。
会社員からフリーランスiOSエンジニアになると、自分の努力次第で収入を上げやすくなるのです。
仕事内容
フリーランスiOSエンジニアの主な仕事内容は、アプリ開発です。
iOSエンジニアの案件には、次のようにアプリの設計から運用・保守までの工程から、新規機能追加といった限定的な仕事までさまざまあります。
案件例 | 仕事内容 |
モバイルアプリの開発 | アプリの設計や開発、運用 |
iOSアプリの開発 | アプリの新機能開発 |
参考:フリーランスのミカタ
開発するアプリは電子書籍や動画配信、マッチングサービスまでさまざまな分野があるため、好きな領域を自由に選びやすいです。
また、フリーランスiOSエンジニアはApple社から配信される最新情報をキャッチアップし、iOSアプリの不具合改修やメンテナンス時に対応することもあります。
将来性
フリーランスiOSエンジニアの将来性は、高いと言えます。
Global Statsが公表している日本国内のモバイルOSのシェア率は、iOSが69%を占めています。
出典:Global Stats
2022年8月から2023年8月までの約1年間では日本国内のiOSシェア率は、穏やかに上昇傾向を示しています。
加えて、フリーランススタートに掲載されているiOSエンジニアの案件数は上昇傾向です。
出典:フリーランススタート
日本国内でのiOSシェア率の高さやiOSエンジニアの案件数の増加傾向から、フリーランスiOSエンジニアの将来性は高いと言えます。
iOSエンジニアがフリーランスに独立する3つのメリット
ここからは、iOSエンジニアがフリーランスへ独立するメリットを、3つにまとめて紹介します。
収入の上限がなくなる
収入の上限がなくなる点は、iOSエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。
前述したとおり、フリーランスになると個人で仕事を受けるため、自分で収入をコントロールできます。加えて、案件単価は実務経験年数やスキルレベルに応じて高くなるため、自分の努力次第で収入を上げられるのです。
一方、会社員iOSエンジニアの収入は、会社の規定に従います。会社員の給料は、初任給から年々給料が上がる形式を採用している会社がほとんどです。
ただし、役職がつくと残業代が払われない会社もあります。そのため、役職を持てば給料が増えなくなることもあるのです。
フリーランスは定期昇給制ではないため、実績やスキルに応じて収入を上げられます。さらに、自分で仕事量もコントロールできるため、収入の上限がなくなるのです。
働く時間・場所に融通が効く
働く時間や場所に融通が効く点は、iOSエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。
フリーランスには、取引先が指定するオフィスで働く『常駐案件』と好きな日時で仕事ができる『リモート案件』があります。
リモート案件を獲得すれば、仕事をする時間と場所を自分の意思で決められるため、自宅で働くことも可能です。
一方、会社員iOSエンジニアの場合は就業規則に従い仕事をするため、働く時間や場所が決められています。多くの企業では、就業時間が決められており、仕事場は会社のオフィスが基本です。
出社をすれば、通勤に時間もかかります。勤務と通勤時間で、1日の大半を仕事のために使うことになるのです。
会社員の働き方とは異なり、フリーランスiOSエンジニアになれば自宅でも仕事ができるため、働く時間と場所の自由度が高くなります。
仕事内容を選べる
仕事内容を選べる点は、iOSエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。
先ほども解説したとおり、フリーランスになると個人で案件を受けるため、自分の好きな仕事内容を選べます。
フリーランスiOSエンジニアの主な仕事内容は、アプリ開発です。運用や保守のように特定の工程に仕事内容を絞ることもできます。
逆に、フリーランスなら、アプリ開発の全工程に携わる仕事を経験し獲得できる案件を増やすことも可能です。
一方、会社員iOSエンジニアは会社の方針に従い、上司が部下の仕事を管理します。上司に指示された仕事をこなすため、会社員は自分で仕事内容を選べません。
会社員とは違い、フリーランスiOSエンジニアになれば、好きな仕事内容のみの案件を獲得できるようになります。
iOSエンジニアがフリーランスに独立する3つのデメリット
メリットに続き、ここからはiOSエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットを、3つにまとめて解説します。
毎月の収入にムラが出やすい
毎月の収入にムラが出やすい点は、iOSエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。
フリーランスになると、次の理由から毎月の収入にムラが出やすくなります。
- 案件ごとで単価が異なる
- 必ず仕事を得られるとは限らない
フリーランスiOSエンジニアは、獲得した案件で収入が決まります。フリーランスの案件は、扱う言語が複数ある場合や豊富な実務経験を必要とする仕事ほど、単価が高いのです。
加えて、案件へ応募するのは自分だけではありません。取引先に採用されなければ仕事が途切れ、無収入の月もあります。
一方、会社員iOSエンジニアは固定給のため、毎月ほぼ一定の収入を得られます。会社では月給制を採用することが多く、主に基本給と残業代が毎月支給されるため安定した収入を得られるのです。
会社員とフリーランスの給与形態の違いから、フリーランスiOSエンジニアは毎月の収入にムラが出やすくなります。
税金や保険料の負担が大きくなる
税金や保険料の負担が大きくなる点は、iOSエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。
フリーランスになると控除額(金額を差し引くこと)が減ることや、会社員と加入する保険の違いから、税金や保険料の負担が大きくなります。
具体的な金額で、iOSエンジニアの会社員とフリーランスで税金や保険料の負担額を比較すると、次のようにフリーランスの方が多くなります。
なお、税金や各保険料は、年収500万円で扶養者なし、フリーランスの経費は40万円で青色申告しないと仮定して税金シミュレーションより算出した結果です。
会社員 | フリーランス | |
所得税 | 13万7800円 | 26万6900円 |
住民税 | 24万5300円 | 35万7200円 |
厚生年金 | 45万180円 | – |
健康保険 | 26万6000円 | – |
国民年金 | – | 48万8800円 |
国民健康保険 | – | 19万8240円 |
雇用保険 | 3万円 | – |
合計 | 112万9280円 | 131万1140円 |
参考:税金シミュレーション
税金(所得税と住民税)の計算方法は、収入から控除額を引いた金額に税率をかけます。すなわち、控除額が少ないほど、税金は高くなるのです。
実のところ、控除額が大きいのは給与所得控除(会社員が給与に応じて言って額を差し引くこと)であり、会社員のみに適用されます。
具体的には、年収500万円の会社員は144万円(※1)を給与所得控除として差し引けるのです。
会社員とフリーランスは控除額や加入する社会保険の違いから、フリーランスiOSエンジニアは税金や保険料の負担額が多くなります。
※1:500万×20%+44万=144万円(計算式は国税局の給与所得控除を参考)
自身での案件獲得や交渉が必要になる
自身での案件獲得や交渉が必要になる点は、iOSエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。
フリーランスになると、次の理由から自身での案件獲得や交渉が必要になります。
- 収入を得るため
- 希望する条件で案件を得るため
フリーランスは、案件を獲得できなければ収入を得られません。ただし、案件の収入面だけを意識しすぎると、納期や仕事内容が希望に沿わない契約になることもあります。
希望する条件で案件の契約をするために、フリーランスは自身で取引先と交渉することが必須です。
一方、会社員は営業部や上司が、案件獲得や取引先との交渉を行います。そのため、会社員iOSエンジニアはエンジニアリングの仕事に集中できる環境なのです。
フリーランスは希望する条件の案件を獲得して収入を得るために、自身での案件獲得と取引先との交渉が必要になります。
フリーランスiOSエンジニアへの独立に活かせる4つのスキル
これまでの仕事で培ったスキルのなかには、フリーランスへの独立に活かせるものもあります。
そこで、ここからはフリーランスiOSエンジニアへの独立に活かせるスキルを、4つにまとめて紹介します。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、フリーランスiOSエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。
ここでいう、コミュニケーションスキルとは『聴き取る力と伝える力』を指します。
フリーランスiOSエンジニアにコミュニケーションスキルがあれば、取引先の要望を正確に聴き取り、求められた開発を行えます。
コミュニケーションはニュアンスの違いや聴き手の受け取り方次第で、伝わりづらいこともあるのです。
互いに誤解を生じたまま作業を進めることがないように、フリーランスは聴き取る力と伝える力を駆使し、積極的な内容確認が大切になります。
仕事内容を確認する際は、取引先の要望と自分が聴き取った内容を一致させるため、正確に伝える力も必要です。
聴き取る力や伝える力がなければ仕事が円滑に進まないため、コミュニケーションスキルはフリーランスiOSエンジニアの独立に活かせるスキルになります。
情報収集力
情報収集力は、フリーランスiOSエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。
ここでいう、情報収集力とは『iOSエンジニアに関する最新情報のキャッチアップ』を指します。常にiOSエンジニアの情報を収集すれば、需要のあるスキルがわかり、希望に沿う案件を獲得しやすくなります。
実のところ、フリーランスiOSエンジニアに必要な言語はSwiftのみではありません。他の複数言語や関連スキルとの併用が重要です。
フリーランスiOSエンジニアが仕事を獲得しやすくするには、Swiftと合わせて次のような言語や関連スキルが必要になります。
- ReactNative
- TypeScript
- Firebase
- Flutter
- Objective-c
- GitHub
参考:フリーランスのミカタ
最新情報をキャッチアップしなければ、希望する条件の案件を獲得しづらくなるため、情報収集力はフリーランスiOSエンジニアの独立に活かせるスキルなのです。
営業力
営業力は、フリーランスiOSエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。
ここでいう、営業力とは『取引先へのアプローチ力やプレゼンテーションスキル』を指します。フリーランスiOSエンジニアに営業力があれば、仕事が途切れづらくなります。
フリーランスになると、自身での案件獲得が必須です。ただ、案件への応募者は自分だけではないため、取引先に採用されなければなりません。
取引先に採用されるためには、案件応募者と差別化を図る必要があります。たとえば、取引先に知識量やコミュニケーションスキルといった強みをアピールしながら自分を売り込むのです。
アプローチ力やプレゼンテーションのスキルがあれば、取引先から採用されやすくなるため、営業力はフリーランスiOSエンジニアの独立に活かせるスキルの1つになります。
交渉力
交渉力は、フリーランスiOSエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。
ここでいう、交渉力とは『説得力や戦略的思考力』を指します。フリーランスに交渉力があれば、希望する条件で案件の契約をしやすくなります。
希望する条件で案件の契約をするには、単価や納期の交渉を行う前に、取引先を説得させる方法を考えなければなりません。
自分の強みを明確に伝えることはもちろん、取引先への具体的なアプローチ方法や条件の妥協点を決めておくことも大切です。
上記のように、交渉前の準備をすると、希望する条件で契約の締結をしやすくなります。
戦略的に交渉を行うと、希望する条件で案件を獲得しやすくなるため、交渉力はフリーランスiOSエンジニアの独立に活かせるスキルなのです。
iOSエンジニアがフリーランスへの独立を判断する4つのポイント
なかには、会社員iOSエンジニアからの独立を決めかねてる人もいますよね。
そこで、ここからはiOSエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントを、4つにまとめて紹介します。
独立する目的は明確か
独立する目的は明確かは、iOSエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
フリーランスになると、エンジニアリングの仕事以外にも『案件獲得』や『帳簿への記載』などの用務をこなさなければなりません。
フリーランスは仕事以外の用務が多いことから、独立する目的が明確でなければやるべきことをこなせず、会社員へ出戻る可能性もあるのです。
「収入を上げたい」や「好きな時間に働きたい」といった目的や目標があれば、フリーランス特有の用務もこなしやすくなります。
もし、独立目的が明確でなければ独立せずとも転職で職場を変えたり、副業でいまよりも収入を増やすといった選択肢もあるのです。
フリーランスへ独立後に後悔しないためにも、独立する目的が明確なのかは重要なポイントになります。
収入の高さか安定性か
収入の高さか安定性かは、iOSエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
ここでいう、収入の高さと安定性は次の言葉を指します。
- 『収入の高さ』とは、会社員よりも収入を上げられる
- 『収入の安定性』とは、毎月一定の収入を得られる
収入の高さを求めるなら、フリーランス向きです。逆に、収入の安定性を重視するなら、フリーランスは向きません。
先ほど解説したとおり、フリーランスは収入の上限がなくなるため、会社員よりも高収入を得やすくなります。ただ、応募した案件に必ず採用されるとは限らず、収入が安定しないのも事実です。
一方、会社員は固定給のため、退職時まで毎月安定した収入が得られます。ただし、定期昇給や昇進での収入アップのため、フリーランスほどの高収入は期待できません。
収入の高さと安定性のどちらを望むかは、独立の判断材料の1つです。収入の高さを期待するなら、フリーランスへの独立を判断できます。
自己管理は得意か不得意か
自己管理が得意か不得意かは、iOSエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
ここでいう、自己管理とは次の意味合いを指しています。
- 体調管理
- スケジュール管理
自己管理が得意な人は、フリーランスに向いています。
フリーランスになると、エンジニアリングの仕事をしながら案件獲得や帳簿への記載をしなければなりません。
フリーランスは、やるべき用務に優先順位をつけながら計画的に進めることが必須です。
ただし、いくら計画を立てても体調を崩しては、思うように進みません。計画的に仕事や用務を進めるには、体調管理は大切です。
一方、会社員iOSエンジニアなら、エンジニアリングの仕事に注力できます。たとえ、体調不良で作業遅れが発生しても、上司や先輩が仕事を進めるといったサポート体制を整えているのです。
自己管理が得意かは、人それぞれです。自己管理は、フリーランスの活動を続けるうえで不可欠なため、独立を判断するポイントになります。
人とのコミュニケーションは得意か不得意か
人とのコミュニケーションが得意か不得意かは、iOSエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
ここでいう、人とのコミュニケーションとは『自発的な報告や相談』を指します。自発的な報告や相談ができる人なら、フリーランス向きです。
たとえば、フリーランスになり仕事で問題点や不明点が出た場合、自発的に発言しなければ取引先は最適な指示が出せません。
フリーランスが「まぁ、これで大丈夫だろう…」と自己判断し仕事を進めると、修正作業を増やし納期遅れを起こす可能性すらあります。納期に遅れると、取引先との信頼関係は崩れかねません。
一方、会社員iOSエンジニアであれば、上司や先輩と仕事を共有することが多いです。自らコミュニケーションを取らずとも、作業が進まないことを察知した上司や先輩が声をかけてくれます。
加えて、会社員の場合は上司や先輩の業務に部下の指導も含まれるため、自発的にコミュニケーションが取れなくても仕事はスムーズに進むことが多いのです。
フリーランスと会社員は働き方が異なるため、人とのコミュニケーションが得意かは独立を判断するポイントになります。
フリーランス iOSエンジニアが仕事を獲得する4つの方法
なかには、独立後どのように仕事を獲得すればいいのか、イメージが湧かない人もいますよね。
そこで、ここからはフリーランスiOSエンジニアが案件を獲得する方法を、4つにまとめて紹介します。
クラウドソーシングサイトを活用する
クラウドソーシングサイトの活用は、フリーランスiOSエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
クラウドソーシングとは、依頼主と受注者がオンライン上でやりとりを行い、仕事をする業務形態をいいます。実務経験が浅い人でも応募可能な案件や単発の仕事が多く、案件数も豊富なことが特徴です。
加えて、クラウドソーシングサイトでは案件への応募時に書類選考や面接を行うケースがほとんどありません。受注者は、依頼主が掲載する案件にオンライン上で応募し、採用されれば仕事を得られます。
『すぐに仕事がほしい』や『単発の仕事をしたい』場合には、クラウドソーシングサイトの利用が有効です。
なお、活用するクラウドソーシングサイトは、フリーランスiOSエンジニア向けの案件数が多い次のサイトをおすすめします。
ちなみに、ランサーズには、次のようなiOSエンジニアの案件があります。
出典:ランサーズ
クラウドソーシングサイトは、オンライン上のみでやりとりを行うものの、報酬が払われない心配はありません。
依頼主が事前に仮払いをしてから仕事を始めるしくみのため、安心して利用できます。
フリーランス向けエージェントサービスを活用する
フリーランス向けエージェントサービスの活用は、フリーランスiOSエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
フリーランス向けエージェントとは、案件紹介から契約締結までの全工程を代行するサービスです。
『効率よく仕事を得たい』や『より希望に合う案件を獲得したい』場合に、フリーランス向けエージェントサービスの利用が有効です。
フリーランス向けエージェントサービスを利用すると、案件紹介前に担当者と仕事内容や希望単価などの条件を擦り合わせるため、希望に沿った仕事を獲得しやすくなります。
加えて、フリーランス向けエージェントサービスが抱える案件は中・長期的に参画できる仕事が多く、安定的に仕事を獲得しやすい特徴もあるのです。
特に案件数が多いのは、次のようなエージェントサービスです。
案件数の多さに加え、高単価案件を安定して獲得したい人には、『フリーランスのミカタ』をおすすめします。
フリーランスのミカタは、通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価な案件を豊富に取り揃えるエージェントサービスです。
具体的には下記のような案件が多く掲載されているため、自ら営業せずとも仕事を中・長期的に獲得できます。
出典:フリーランスのミカタ
また希望年収や稼働時間だけでなく、扱うプログラミング言語などを細かく指定して案件を探せるため、自分にあう仕事を見つけやすいサイト仕様になっています。
ただし、上記のような案件は条件として2〜3年の実務経験が求められるケースが多いです。そのため、応募する際はどれくらいの経験が必要なのかを前もってチェックしておきましょう。
フリーランスのミカタを活用すれば、高単価案件が中・長期的に見つかりますよ。
どんな案件が掲載されているか気になる人は、下のボタンから自分にあう案件を探してみてください。
なお、フリーランスのミカタがどんなサービスなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。
→ フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介
知人・友人から紹介してもらう
知人や友人からの仕事紹介は、フリーランスiOSエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
知人や友人の間柄なら、スキルレベルや人間性を熟知しているため、案件のミスマッチを防げます。
また、信頼関係が成立していることもあり、案件の依頼をしやすいうえ継続的に仕事を任せてもらえる可能性が高いです。
『案件の獲得先を増やしたい』や『仕事を得るのと同時に営業力も身につけたい』場合に、知人や友人からの案件紹介が有効です。
ただし、知人や友人からの案件紹介は、単価交渉がしにくいといったデメリットもあります。知人や友人からの案件紹介はトラブルこそ少ないものの、万が一仕事で大きなミスをした場合には人間関係にも影響することを念頭におきましょう。
知人や友人から案件を紹介してもらうには「自分に任せてもらえる仕事はありませんか」と声をかけます。
前職での知人や独立した友人など、より多くの人に声をかけると案件を獲得できる可能性が高くなります。
依頼先へ問い合わせる
依頼先への問い合わせは、フリーランスiOSエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
取引先にビジネスへ注力している印象を与えれば、安定的に案件をもらえる可能性があります。取引先へ電話やメールで問い合わせを行い『熱心さ』や『人間性』を伝えることが大切です。
取引先は仕事を依頼したい一方で、これまで取引のない人に案件を任せることへの不安を抱えることもあります。誰もが取引先の求めるレベルで、作業を終わらせてくれるとも限りませんからね。
そこで、一緒に仕事をした間柄であれば、取引先は作業の正確さといった仕事ぶりがわかるため、安心して仕事を任せられるのです。
ただし、依頼先が忙しい場合や不在時は対応できません。加えて、仕事の依頼先への連絡頻度が高すぎると、執拗な印象を与える場合もあるのです。
取引先にとってベストな問い合わせ方は、1~2ヶ月ごとにメールで連絡をします。ただし、メールの場合は見てもらえない可能性があるため、3ヶ月に1度の頻度で電話することがおすすめです。
依頼先へ問い合わせると、継続的に案件を任せてくれる可能性もあるため、有効な案件獲得方法になります。
フリーランスiOSエンジニアに関するFAQ
最後に、フリーランスiOSエンジニアにまつわる質問に答えます。
未経験からでもなれる?
未経験からでもフリーランスiOSエンジニアへの独立は可能です。
iOSエンジニアの実務経験がなくとも、何かしらのIT経験があれば案件へ応募できる次のような案件があります。
出典:フリエン
ただし、未経験でiOSエンジニアに独立する場合は、上画像のような案件から経験を積み上げなければなりません。
そのため、フリーランスiOSエンジニアとして希望する案件を獲得するには、時間がかかることを念頭におきましょう。
独立にベストなタイミングはいつ?
フリーランスiOSエンジニアへの独立は、実務経験を3年以上積んだ後がベストです。
スマホアプリ開発の実務経験を3年以上積めば、フリーランスiOSエンジニアの案件で採用条件を満たしやすくなります。
出典:フリーランスのミカタ
加えて、フリーランスiOSエンジニアはSwiftを必要とする案件も多いです。そのため、Swiftを用いた開発経験が3年以上あると、より案件を獲得しやすくなります。
まとめ
今回は、iOSエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や仕事内容を交えて解説しました。
スマホやタブレットの普及に伴い、アプリの開発は活発に行われています。日本国内でiOSの利用者が多いことからも、iOSエンジニアの需要や将来性は高いのです。
そのうえ、iOSエンジニアでフリーランスになれば、好きな時間と場所で仕事ができます。会社員とは異なる働き方に憧れを抱き、フリーランスを目指す人もいるでしょう。
ただし、フリーランスの基礎知識や案件獲得方法をおさえたのちに、独立しなければ「イメージと違う…」と感じ、会社員に戻りかねません。
そのため、独立前に副業でフリーランスの働き方を体験することをおすすめします。
自分で作業スケジュールを組み、納期までに仕事を終わらせる経験をすれば、フリーランスの働き方が自分にあうのか判断しやすくなるのです。