「Flutterのスキルのみでフリーランスに独立できる?」
「会社員のままがいいのかな?」
好きな時間や場所で働くことへの憧れから、フリーランスへ独立しようと考えている人は多いですよね。
ただ、会社員からフリーランスへ独立し安定した収入や仕事が獲得できるのか不安な人もいるはず。また、そもそもフリーランスへ独立するイメージが湧かない人もいるでしょう。
そこで、今回はFlutterエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や案件例も交えて解説します。フリーランスへの独立に活かせるスキルや案件獲得におすすめのエージェントサービスも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Flutterを使うスキルのみでもフリーランスへの独立は可能
Flutterを使うスキルのみでも、フリーランスへの独立は可能です。
現に、フリーランスのミカタにはFlutterを用いた開発経験があれば採用条件を満たす次のような案件があります。
案件例 | 採用条件 |
スマホアプリの開発 | Flutterを用いた開発経験1年以上 |
ネイティブアプリの開発 | Flutterを用いた開発経験1年以上 |
引用:フリーランスのミカタ
加えて、レバテックフリーランスにも『スマホアプリの機能追加』といった案件ではFlutterを使う開発経験があれば、採用条件を満たします。
案件例のような案件を抱えるフリーランスエージェントは数多くあります。
そのため、Flutterを使うスキルのみの習得でもフリーランスに独立し、案件を獲得するのは可能です。ただし、安定して案件を獲得するには、Flutterを使う開発経験が最低でも1年以上必要な点に注意する必要があります。
未経験からの独立には相当の学習時間が必要
前述のとおり、Flutterを扱うスキルのみでもフリーランスになれる反面、未経験からの独立には相当の学習時間が必要です。
Flutterは2018年にGoogleが開発したフレームワークであり、日本語で書かれた文献やWeb上での情報がまだ多くありません。多くのものが英語で書かれています。
そのため、学習を進める際の参考となる情報を得るためには、英語のスキルが必要です。英語で書かれたFlutterの情報をもとに、記述の意味を理解し実務で通用するレベルになるまで学習を続けなければなりません。
学習期間に個人差はあるものの、Flutterのスキルを身につけるには相当の学習時間が必要です。プログラミングにはエラーはつきものであるため、解決法の習得や記述方法に工夫が不可欠だからです。
エラーを出さず記述するには、経験や試行錯誤が必須なため、未経験からの独立には相当な学習時間が必要になります。
独立は副業で実案件に取り組んだ後がベスト
Flutterエンジニアへの独立は、副業で実案件に取り組んだ後がベストです。
独立前に副業で実案件を経験すれば、フリーランスの働き方が自分にあうのか判断できます。
フリーランスになると、スケジュール管理を自分で行い計画的に案件を進めなければなりません。加えて、帳簿への記載といったエンジニアリング以外の仕事も増えます。
そのうえ、会社員Flutterエンジニアから独立する場合、営業活動の経験を積んでいる人はほとんどいません。
そのため、実際に会社員Flutterエンジニアが副業で実案件に取り組むと「イメージと違う…」と感じることもあります。
独立後にフリーランスの働き方が合わないと感じれば、再び会社員に戻りかねないため、独立前に副業を行いフリーランスの働き方を経験すべきです。
おさえておきたいフリーランスFlutterエンジニアの基礎知識
Flutterエンジニアの平均年収や仕事内容を知らなければ「やめておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで、ここからは次のトピック別にフリーランスFlutterエンジニアの基礎知識を解説します。
平均年収
フリーランスFlutterエンジニアの平均年収は、約900万円です。
フリーランススタートに掲載されているFlutterエンジニアの案件単価をもとに、平均単価を算出しています。
平均年収 | 900万円 |
平均単価 | 75万円 |
参考:フリーランススタート
Flutterを用いた案件の多くがアプリ開発です。アプリ開発でFlutterを利用すれば、iOSとAndroidアプリを1つのコードベースで作れるため、需要が高まりつつあります。
本来であれば、iOSとAndroidのアプリは互換性がないため、それぞれのアプリ開発が必要になりますからね。
加えて、Flutterは開発環境の構築が難しく、更新も頻繁にあるため、技量と常に最新技術のキャッチアップが必須なフレームワークでもあります。
そのため、Flutterを扱う単価は高い傾向であり、フリーランスFlutterエンジニアになれば、高単価案件を獲得しやすくなるのです。
仕事内容
フリーランスFlutterエンジニアの主な仕事内容は、アプリ開発です。
Flutter案件には、次のようにアプリの設計から運用、保守までの工程から、新規機能追加といった限定的な仕事までさまざまあります。
案件例 | 仕事内容 |
スマホアプリの開発 | アプリの設計や開発、実装 |
iOSとAndroidアプリの開発 | アプリの新機能開発 |
開発するアプリは、医療系や教育・福祉系からマンガまたは映像配信サービスまで幅広い業種があるため、好きな分野を選びやすいです。
加えて、Flutter案件ではアプリ開発の設計から実装・リリースまで、一連の作業を担当します。そのため、フリーランスFlutterエンジニアになれば、アプリ開発の全工程を経験しやすくなるのです。
将来性
フリーランスFlutterエンジニアの将来性は高いと言えます。
FlutterはGoogleが開発したフレームワークであることや、Google検索ワードで年々高まる検索数から注目度が高い傾向にあります。
加えて、フリーランススタートに掲載されているFlutterの案件数は上昇傾向です。
出典:フリーランススタート
Flutterの注目度の高さや案件数の増加傾向から、フリーランスFlutterエンジニアの将来性は高いと言えます。
Flutterエンジニアがフリーランスへ独立する3つのメリット
ここからは、Flutterエンジニアがフリーランスへ独立するメリットを、3つにまとめて紹介します。
収入の上限がなくなる
収入の上限がなくなる点は、Flutterエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。
フリーランスになると、個人で仕事を受けるため、自分で収入を決められます。加えて、案件単価は実務経験年数やスキルレベルに応じて高くなるため、自分の努力次第で収入を上げられるのです。
一方、会社員Flutterエンジニアの収入は、会社の規定に従います。会社では、定期昇給制という初任給から年々給料が上がる形式を採用しているところがほとんどです。
ただし、役職がつくと残業代が払われない会社もあります。そのため、役職を持てば給料が増えなくなることもあるのです。
フリーランスには昇進はなく、実績やスキルに応じて収入を上げられます。さらに、自分で仕事量もコントロールできるため、収入の上限がなくなるのです。
働く時間・場所に融通が効く
働く時間や場所に融通が効く点は、Flutterエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。
フリーランスになると、リモートでも仕事ができます。リモート案件を獲得すれば、働く日時を自由に決められるため、好きな時間と場所で仕事が可能です。
一方、会社員Flutterエンジニアの場合は就業規則に従い仕事をするため、働く時間や場所が決められています。多くの企業では、就業時間が決められており、仕事場は会社のオフィスが基本です。
出社をすれば、通勤に時間もかかります。勤務と通勤時間で、1日の大半を仕事のために使うことになるのです。
フリーランスFlutterエンジニアになれば、会社員とは働き方を変えられます。フリーランスは案件によるものの自宅でも仕事ができるため、働く時間と場所の自由度が高いのです。
仕事内容を選べる
仕事内容を選べる点は、Flutterエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。
先ほども解説したとおり、フリーランスになると個人で案件を受けるため、自分の好きな仕事内容を選べます。
Flutterを扱うアプリ開発では、特定の工程に絞るように仕事内容を限定することも可能です。逆に、アプリ開発の全工程に携わる仕事を経験し獲得できる案件を増やすことも、フリーランスならできます。
一方、会社員Flutterエンジニアは会社の方針に従い、上司が部下の仕事を管理します。上司に指示された仕事をこなすため、会社員は自分で仕事内容を選べません。
会社員とは違い、フリーランスFlutterエンジニアになれば、好きな仕事内容に絞り案件を獲得することも可能になります。
Flutterエンジニアがフリーランスへ独立する3つのデメリット
メリットに続き、ここからはFlutterエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットを、3つにまとめて解説します。
毎月の収入にムラが出やすい
毎月の収入にムラが出やすい点は、Flutterエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。
フリーランスになると、次の理由から毎月の収入にムラが出やすくなります。
- 案件ごとで単価が異なる
- 必ず仕事を得られるとは限らない
フリーランスFlutterエンジニアは、獲得した案件で収入が決まります。案件は、Flutter以外にも扱う技術がある場合や複数の言語と経験を必要とする仕事ほど、単価が高いのです。
加えて、案件へ応募するのは自分だけではありません。取引先に採用されなければ仕事が途切れ、無収入の月もあります。
一方、会社員Flutterエンジニアは固定給のため、毎月ほぼ一定の収入を得られます。会社では月給制を採用することが多く、主に基本給と残業代が毎月支給されるため安定した収入を得られるのです。
会社員とフリーランスの給与形態の違いから、フリーランスFlutterエンジニアは毎月の収入にムラが出やすくなります。
税金や保険料の負担が大きくなる
税金や保険料の負担が大きくなる点は、Flutterエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。
フリーランスになると控除額(金額を差し引くこと)が減ることや、会社員と加入する保険の違いから、税金や保険料の負担が大きくなります。
具体的な金額で、Flutterエンジニアの会社員とフリーランスで税金や保険料の負担額を比較すると、次のようにフリーランスの方が多くなります。
なお、税金や各保険料は、年収500万円で扶養者なし、フリーランスの経費は40万円で青色申告しないと仮定して税金シミュレーションより算出した結果です。
会社員 | フリーランス | |
所得税 | 13万7800円 | 26万6900円 |
住民税 | 24万5300円 | 35万7200円 |
厚生年金 | 45万180円 | – |
健康保険 | 26万6000円 | – |
国民年金 | – | 48万8800円 |
国民健康保険 | – | 19万8240円 |
雇用保険 | 3万円 | – |
合計 | 112万9280円 | 131万1140円 |
参考:税金シミュレーション
税金(所得税と住民税)の計算方法は、収入から控除額を引いた金額に税率をかけます。すなわち、控除額が少ないほど、税金は高くなるのです。
実のところ、控除額が大きいのは給与所得控除(会社員が給与に応じて言って額を差し引くこと)であり、会社員のみに適用されます。
具体的には、年収500万円の会社員は144万円(※1)を給与所得控除として差し引けるのです。
会社員とフリーランスは控除額や加入する社会保険の違いから、フリーランスFlutterエンジニアは税金や保険料の負担額が多くなります。
※1:500万×20%+44万=144万円(計算式は国税局の給与所得控除を参考)
自身での案件獲得や交渉が必要になる
自身での案件獲得や交渉が必要になる点は、Flutterエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。
フリーランスになると、次の理由から自身での案件獲得や交渉が必要になります。
- 収入を得るため
- 希望に沿う案件を得るため
フリーランスは、案件を獲得できなければ収入を得られません。ただし、案件の収入面だけを意識しすぎると、納期や仕事内容が希望に沿わない契約になることもあります。
理想的な条件で案件の契約をするために、フリーランスは自身で取引先と交渉することが必須です。
一方、会社員は営業部や上司が、案件獲得や取引先との交渉を行います。そのため、会社員Flutterエンジニアはエンジニアリングの仕事に集中できる環境なのです。
フリーランスになると、希望の収入を得るために、自身での案件獲得と取引先との交渉が必要になります。
Flutterエンジニアがフリーランスへの独立を判断する4つのポイント
なかには、会社員Flutterエンジニアからの独立を決めかねてる人もいますよね。
そこで、ここからはFlutterエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントを、4つにまとめて紹介します。
独立する目的は明確か
独立する目的は明確かは、Flutterエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
フリーランスになると、エンジニアリング以外の仕事に『案件獲得』や『帳簿への記載』などの用務があります。
フリーランスは仕事以外にもやるべきことが多いため、独立する目的が明確でなければ用務をこなせず、会社員へ出戻る可能性もあるのです。
「収入を上げたい」や「好きな時間に働きたい」といった目的や目標があれば、フリーランス特有の用務をやり抜けます。
もし、独立目的が明確でなければ独立せずとも転職で職場を変えたり、副業でいまよりも収入を増やすといった選択肢もあります。
フリーランスへ独立後に後悔しないためにも、独立する目的が明確なのかは重要なポイントなのです。
収入の高さか安定性か
収入の高さか安定性かは、Flutterエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
ここでいう、収入の高さと安定性は次の言葉を指します。
- 『収入の高さ』とは、会社員よりも収入を上げられる
- 『収入の安定性』とは、毎月一定の収入を得られる
収入の高さを求めるなら、フリーランス向きです。逆に、収入の安定性を重視するなら、フリーランスは向きません。
先ほど解説したとおり、フリーランスは収入の上限がなくなるため、会社員よりも高収入を得やすくなります。ただ、応募した案件に必ず採用されるとは限らず、収入が安定しないのも事実です。
一方、会社員は固定給のため、退職時まで毎月安定した収入が得られます。ただし、定期昇給や昇進での収入アップのため、フリーランスほどの高収入は期待できません。
収入の高さと安定性のどちらを期待するかで、適した働き方があります。収入の高さを期待するなら、フリーランスへの独立を判断できるのです。
自己管理は得意か不得意か
自己管理が得意か不得意かは、Flutterエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
ここでいう、自己管理とは次の意味合いを指しています。
- 体調管理
- スケジュール管理
自己管理が得意な人は、フリーランスに向いています。
フリーランスになると、エンジニアリングの仕事をしながら案件獲得や帳簿への記載をしなければなりません。
フリーランスは、やるべき用務に優先順位をつけながら計画的に進めることが必須です。
ただし、いくら計画を立てても体調を崩しては、思うように進みません。計画的に仕事や用務を進めるには、体調管理は大切です。
一方、会社員Flutterエンジニアなら、エンジニアリングの仕事に注力できます。たとえ、体調不良で作業遅れが発生しても、上司や先輩が仕事を進めるといったサポート体制を整えているのです。
自己管理が得意かは、人それぞれです。フリーランスの活動を続けるうえでは不可欠なため、独立を判断するポイントになります。
人とのコミュニケーションは得意か不得意か
人とのコミュニケーションが得意か不得意かは、Flutterエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
ここでいう、人とのコミュニケーションとは『自発的な報告や相談』を指します。自発的な報告や相談ができる人なら、フリーランス向きです。
たとえば、フリーランスになり仕事で問題点や不明点が出た場合、自発的に発言しなければ取引先は最適な指示が出せません。
「まぁ、これで大丈夫だろう…」と自己判断し仕事を進めると、修正作業が増え納期遅れを起こす可能性すらあります。納期に遅れると、取引先との信頼関係は崩れかねません。
一方、会社員Flutterエンジニアであれば、上司や先輩と仕事を共有することが多いです。自らコミュニケーションを取らずとも、作業が進まないことを察知した上司や先輩が声をかけてくれます。
加えて、会社員の場合は上司や先輩の業務に部下の指導も含まれるため、自発的にコミュニケーションが取れなくても仕事はスムーズに進むことが多いのです。
フリーランスと会社員は働き方が異なるため、人とのコミュニケーションが得意かは独立を判断するポイントになります。
フリーランスFlutterエンジニアへの独立に活かせる4つのスキル
これまでの仕事で培ったスキルのなかには、フリーランスへの独立に活かせるものもあります。
そこで、ここからはフリーランスFlutterエンジニアへの独立に活かせるスキルを、4つにまとめて紹介します。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、Flutterエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。
ここでいう、コミュニケーションスキルとは『聴き取る力と伝える力』を指します。
フリーランスFluttertエンジニアにコミュニケーションスキルがあれば、取引先の要望を正確に聴き取り、求められた開発を行えます。
コミュニケーションはニュアンスの違いや聴き手の受け取り方次第で、意図しない方向に話が進むことがあります。
互いに誤解を生じたまま作業を進めることがないように、聴き取る力と伝える力を駆使し、積極的な内容確認が必須です。
内容確認をする際は、取引先の要望と自分が聴き取った内容を一致させるため、仕事内容を正確に伝える力も必要になります。
聴き取る力や伝える力がなければ仕事が円滑に進まないため、コミュニケーションスキルはFluttetエンジニアの独立に活かせるスキルなのです。
情報収集力
情報収集力は、Flutterエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。
ここでいう、情報収集力とは『Flutterに関する最新情報のキャッチアップ』を指します。常にFlutterの情報を収集すれば、需要のあるスキルがわかり、希望に沿う案件を獲得しやすくなります。
実のところ、Flutter単体のスキルのみでは活躍の場を増やせません。複数言語や関連スキルとの併用が重要です。
仕事を獲得しやすくするには、Flutterと合わせて次のような言語や関連スキルが必要になります。
アプリ開発 | Kotlin |
システム開発 | Dart |
Flutterに関する最新情報をキャッチアップしなければ、希望に沿う案件を獲得しづらくなるため、情報収集力はFluttertエンジニアの独立に活かせるスキルなのです。
営業力
営業力は、Flutterエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。
ここでいう、営業力とは『取引先へのアプローチ力やプレゼンテーションスキル』を指します。フリーランスに営業力があれば、仕事が途切れづらくなります。
フリーランスになると、個人で仕事を獲得しなければなりません。ただ、案件への応募者は自分だけではないため、取引先に採用されなければ仕事は得られないのです。
取引先に選ばれるためには、案件応募者と差別化を図る必要があります。たとえば、取引先に知識量やコミュニケーションスキルといった強みをアピールしながら自分を売り込むのです。
アプローチ力やプレゼンテーションのスキルがあれば、取引先から採用されやすくなるため、営業力はFlutterエンジニアの独立に活かせるスキルの1つになります。
交渉力
交渉力は、Flutterエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。
ここでいう、交渉力とは『説得力や戦略的思考力』を指します。フリーランスに交渉力があれば、希望に近い条件で案件の契約がしやすくなるのです。
希望に近い条件で案件の契約をするには、単価や納期の交渉を行う前に、取引先を説得させる方法を考える必要があります。
自分の強みを明確に伝えることはもちろん、取引先への具体的なアプローチ方法や条件の妥協点を決めておくことも大切です。
上記のように、交渉前の準備をしておくと取引先と希望に近い条件で締結できる可能性が高まります。
戦略的に交渉を行うと、希望に近い条件で案件を獲得しやすくなるため、交渉力はFlutterエンジニアの独立に活かせるスキルなのです。
フリーランスFlutterエンジニアが案件を獲得する4つの方法
なかには、独立後どのように仕事を獲得すればいいのか、イメージが湧かない人もいますよね。
そこで、ここからはフリーランスFlutterエンジニアが案件を獲得する方法を、4つにまとめて紹介します。
クラウドソーシングサイトを活用する
クラウドソーシングサイトの活用は、フリーランスFlutterエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
クラウドソーシングとは、依頼主と受注者がオンライン上でやりとりを行い、仕事をする業務形態を指します。実務経験が浅い人でも応募可能な案件や単発の仕事が多く、案件数も豊富なことが特徴です。
加えて、クラウドソーシングサイトでは案件への応募時に書類選考や面接を行うケースがほとんどありません。受注者は、依頼主が掲載する案件にオンライン上で応募し、採用されれば仕事を得られます。
『すぐに仕事がほしい』や『単発の仕事をしたい』場合には、クラウドソーシングサイトの利用が有効です。
なお、活用するクラウドソーシングサイトは、フリーランスFlutterエンジニア向けの案件数が多い次のサイトをおすすめします。
ちなみに、クラウドワークスには、次のような案件があります。
出典:クラウドワークス
クラウドソーシングサイトは、オンライン上のみでやりとりを行うものの、報酬が払われない心配はありません。
依頼主が事前に仮払いをしてから仕事を始めるしくみのため、安心して利用できます。
フリーランス向けエージェントサービスを活用する
フリーランス向けエージェントサービスの活用は、フリーランスFlutterエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
フリーランス向けエージェントとは、案件紹介から契約締結までの全工程を代行するサービスです。
『効率よく仕事を得たい』や『より希望に合う案件を獲得したい』場合に、フリーランス向けエージェントサービスの利用が有効です。
案件紹介前にエージェントの担当者と仕事内容や希望単価などの条件を擦り合わせるため、希望に沿った仕事を獲得しやすくなります。
加えて、フリーランス向けエージェントサービスが抱える案件は中・長期的に参画できる仕事が多く、安定的に仕事を獲得しやすい特徴もあるのです。
特に案件数が多いのは、次のようなエージェントサービスです。
案件数の多さに加え、高単価案件を安定して獲得したい人には、『フリーランスのミカタ』をおすすめします。
フリーランスのミカタは、通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価な案件を豊富に取り揃えるエージェントサービスです。
具体的には下記のような案件が多く掲載されているため、自ら営業せずとも仕事を中・長期的に獲得できます。
出典:フリーランスのミカタ
また希望年収や稼働時間だけでなく、扱うプログラミング言語などを細かく指定して案件を探せるため、自分にあう仕事を見つけやすいサイト仕様になっています。
ただし、上記のような案件は条件として2〜3年の実務経験が求められるケースが多いです。そのため、応募する際はどれくらいの経験が必要なのかを前もってチェックしておきましょう。
フリーランスのミカタを活用すれば、高単価案件が中・長期的に見つかりますよ。
どんな案件が掲載されているか気になる人は、下のボタンから自分にあう案件を探してみてください。
なお、フリーランスのミカタがどんなサービスなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。
→ フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介
知人・友人から紹介してもらう
知人や友人からの仕事紹介は、フリーランスFlutterエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
知人や友人の間柄なら、スキルレベルや人間性を熟知しているため、案件のミスマッチを防げます。
また、信頼関係が成立していることもあり、案件の依頼をしやすいうえ継続的に仕事を任せてもらえる可能性が高いです。
『案件の獲得先を増やしたい』や『仕事を得るのと同時に営業力も身につけたい』場合に、知人や友人からの案件紹介が有効です。
ただし、知人や友人からの案件紹介は、単価交渉がしにくいといったデメリットもあります。知人や友人からの案件紹介はトラブルこそ少ないものの、万が一仕事で大きなミスをした場合には人間関係にも影響することを念頭におきましょう。
知人や友人から案件を紹介してもらうには「自分に任せてもらえる仕事はありませんか」と声をかけます。
前職での知人や独立した友人など、より多くの人に声をかけると案件を獲得できる可能性が高くなります。
依頼先へ問い合わせる
依頼先への問い合わせは、フリーランスFlutterエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
取引先にビジネスへ注力している印象を与えれば、安定的に案件をもらえる可能性があります。取引先へ電話やメールで問い合わせを行い『熱心さ』や『人間性』を伝えることが大切です。
取引先は仕事を依頼したい一方で、これまで取引のない人に案件を任せることへの不安を抱えることもあります。誰もが取引先の求めるレベルで、作業を終わらせてくれるとも限りませんからね。
そこで、一緒に仕事をした間柄であれば、取引先は作業の正確さといった仕事ぶりがわかるため、安心して仕事を任せられるのです。
ただし、依頼先が忙しい場合や不在時は対応できません。加えて、仕事の依頼先への連絡頻度が高すぎると、執拗な印象を与え逆効果の場合もあるのです。
取引先にとってベストな問い合わせ方は、1~2ヶ月ごとにメールで連絡をします。ただし、メールの場合は見てもらえない可能性があるため、3ヶ月に1度の頻度で電話することがおすすめです。
依頼先へ問い合わせると、継続的に案件を任せてくれる可能性もあるため、有効な案件獲得方法になります。
まとめ
今回は、Flutterエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や案件例と交えて解説しました。
スマホやタブレットの普及に伴い、アプリの開発は活発に行われています。ただ、アプリ開発は、iOSとAndroid用をそれぞれ開発する必要があるのです。
そこで、開発費用や工数を削減できるFlutterに注目が集まりつつあります。Fluttertなら、1つのコードベースでiOSとAndroidのアプリを開発できるのです。
ただし、Flutterの利用者は日本に少なく、フレームワークの情報が少ないといったデメリットもあります。とはいえ、Flutter案件数は多いため、フリーランスになりスキルや実績を積み上げると、高単価案件を獲得しやすくなります。
ただし、フリーランスの基礎知識や案件獲得方法をおさえたのちに、独立しなければ「イメージと違う…」と感じ、会社員に戻りかねません。
そのため、独立前に副業でフリーランスの働き方を体験することをおすすめします。
自分で作業スケジュールを組み、納期までに仕事を終わらせる経験をすれば、フリーランスの働き方が自分にあうのか判断しやすくなるのです。