「独立するイメージが湧かない…」
「PHPエンジニアでフリーランスへ独立している人っているのかな?」
会社員から独立し、理想の収入や働き方を実現したいPHPエンジニアは多いですよね。
ただ、会社員から独立後のイメージが湧かず、フリーランスになるべきか決断できない人もいるはず。
そこで、今回はPHPエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や案件例を交えて解説します。PHPエンジニアの独立に欠かせないスキルや案件獲得の方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
会社員のPHPエンジニアはフリーランスへ独立すべきか
フリーランスになる明確な目的や目標があるなら、会社員PHPエンジニアから独立することをおすすめします。
明確な目的や目標があれば、フリーランスとして働き続けやすくなります。スキルを磨く努力や、作業と並行してエンジニアリング以外の仕事にも注力できるからです。
ただし、案件の獲得がスムーズにできるとは限りません。
PHPの案件は次のように『PHPの開発経験を3年以上』を採用条件とする場合がたくさんあります。
出典:レバテックフリーランス
案件を獲得しやすくするためにも、実務経験を3年以上積んでからの独立を判断するのがベストです。
また、独立し案件を獲得したら、作業のスケジュール管理が必須になります。自分で納期までの段取りを立てて、計画通りに作業を進めるのです。
フリーランスになると、会社員とは働き方が異なります。独立後に後悔しないためにも、フリーランスPHPエンジニアの年収や案件獲得方法など基礎知識を確認しましょう。
フリーランスとして活躍し続けるためにも、『自分にフリーランスの素質があるのか』や『独立のタイミング』を踏まえ、独立すべきか判断することが賢明です。
フリーランスPHPエンジニアの基礎知識
フリーランスとして働くPHPエンジニアの詳細を確認しないまま独立しては「やめておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで、ここからは下記のトピック別に、フリーランスPHPエンジニアの現状を解説します。
平均年収
フリーランスPHPエンジニアの平均年収は、約804万円です。
年収 | 平均単価 |
804万円(※1) | 67万円 |
※1:『フリーランススタート』に掲載されている案件単価をもとに計算しています。
フリーランススタートに掲載されている全案件の平均単価は66万円です。67万円のPHPは、フリーランス案件のほぼ平均的な単価になります。
理由としては世界中で利用頻度が高く、安定的な需要がある言語だからです。
PHPは文法や構文がシンプルであり、比較的習得難易度が低いため、扱いやすい点が特徴になります。
加えてW3Techsが公表したとおり、世界中で公開されているWebサイトの約77%にPHPが使われているのです。
出典:W3Techs
そのため、比較的習得しやすい言語でありながら、フリーランス案件の平均的な単価を実現しています。
仕事内容
フリーランスPHPエンジニアの主な仕事内容は、次のとおりです。
- 業務システム開発
- Web開発
- ゲーム開発
業務システムとは、社内業務効率化のために使われるシステムのことです。具体的には、顧客管理や在庫管理などがあります。
PHPを使う業務システムの案件は次のとおりです。
出典:PE-BANK
業務システムで必要なことは、目的データを簡単に取得することです。PHPなら、データを保存しておくデータベースとの相性が良く、接続が容易にできます。
そのため、業務システム開発にPHPを使うと、顧客や在庫といった情報の登録や編集、閲覧が可能になるのです。
次に、PHPのWeb開発には次のような案件があります。
出典:PE-BANK
PHPがWEB開発でもっとも利用される言語なのは、フレームワークが豊富になるため開発環境が整っているからです。
フレームワークとは、開発によく利用される機能をあらかじめ備えた枠組みのことを指します。PHPのフレームワークは10種類以上あり、CakePHPやLaravelなどが代表的なものです。
PHPのフレームワークから最適なものを選択すれば、短期間で開発が可能になります。
続いて、PHPのゲーム開発案件は次のとおりです。
出典:PE-BANK
ゲーム開発でPHPが利用される理由も、フレームワークが多いからです。ゲーム開発の基本機能が備わったCakePHPのようなフレームワークを利用すれば、作業工数の削減が見込めます。
加えて、PHPフレームワークを利用したゲーム開発は盛んに行われているため、問題発生時に解決法の情報を得やすいといった利点もあるのです。
主な仕事場
フリーランスPHPエンジニアの主な仕事場は、取引先が指定するオフィスです。
ただし、次のようなフルリモートの案件も多いため、フリーランスPHPエンジニアは自宅でも仕事ができます。
出典:フリーランススタート
PHPは、公開されたコードを利用し開発を行うため、リモートで仕事がしやすいのです。公開されたコードであれば、情報漏洩を恐れて厳格なセキュリティ対策をした取引先のオフィスだけで、仕事をする必要はありませんからね。
また、PHPの開発環境作りはアプリをインストールするだけです。自宅で開発環境が整いやすいことも、リモート案件が多い理由です。
主な活動時間
基本、フリーランスPHPエンジニアに決まった活動時間はありません。
PHPのフルリモート案件は、次のように稼働時間のみが決められています。
出典:フリーランススタート
フルリモート案件の場合は、稼働時間内の好きな時間帯で仕事が可能です。自分の生活ペースに合わせて仕事ができます。
ただし、PHPの常駐案件は取引先と交わした契約通りに仕事の時間帯を守らなければなりません。フルリモート案件のように好きな時間で仕事ができないことを念頭に置いておきましょう。
主な案件の応募条件
フリーランスPHPエンジニアの主な案件の応募条件は、次のとおりです。
- PHPの開発経験
- PHPフレームワーク
- クラウド
先ほども解説したとおり、PHPの開発はフレームワークを利用することが多いです。そのため、次のようにPHPとフレームワークのスキルはセットで必要な場合がたくさんあります。
出典:レバテックフリーランス
また、クラウド環境で業務システムを動作させると、どこからでもアクセスが可能です。業務システムをより便利なものにするため、多くの企業でクラウドが導入されつつあります。
そこで、次のようなクラウドのスキルも必要な案件があります。
出典:レバテックフリーランス
案件の応募条件を満たさなければ、仕事を獲得できません。
フリーランスPHPエンジニアは、PHPの実務経験に加え、PHPフレームワークやクラウド経験がなければ応募条件を満たす案件は少ないです。
PHPエンジニアがフリーランスに独立する3つのメリット
ここからは、PHPエンジニアがフリーランスへ独立するメリットを、3つにまとめて紹介します。
収入の上限がなくなる
収入の上限がなくなる点は、PHPエンジニアがフリーランスに独立するメリットの1つです。
PHPエンジニアの仕事は、次のように案件ごとで単価が異なります。
出典:求人ボックス
加えて、自分で仕事量をコントロールしながら、好きなだけ案件を受けられます。仕事を獲得するほど、収入は増え続けるのです。
一方、会社員PHPエンジニアは固定給のため、仕事をたくさんこなしても収入は変わりません。
ただし、会社員の場合は効率よく仕事をこなし、上司や会社からの評価が上がると昇給する可能性はあります。
仕事をするほどお金を手にできるフリーランスPHPエンジニアは、収入に上限がなくなるからこそ、目標年収を稼ぎやすいのです。
働く時間・場所に融通が効く
働く時間と場所に融通が効く点は、PHPエンジニアが独立するメリットの1つです。
フリーランスPHPエンジニアが、フルリモート案件を獲得すれば、働く場所と時間を自分の都合で決められます。
たとえば、日中に銀行や市役所に行く予定に合わせて、早朝からカフェで仕事を始めることも可能なのです。フリーランスなら自分の都合を中心に働く時間や場所を変えられるため、仕事中心ではなくなります。
しかし、会社員は就業規則に従い、決められた時間と場所で働きます。シフト制や日勤といった勤務形態は会社ごとに異なるものの、仕事の都合に合わせて自分の予定を決める働き方です。
基本的に会社で働くことが多く、通勤に電車やバスを利用します。満員の公共交通機関に乗ることや、決められた時間までに出社しなければならないこともストレスです。
フリーランスになれば、働く時間と場所に融通が効き、自分の生活ペースに合わせて働けます。
仕事内容を選べる
仕事内容を選べる点も、PHPエンジニアがフリーランスに独立するメリットの1つです。
フリーランスになると、自分で仕事を受けるため、希望の仕事だけに応募ができます。
先ほども解説したとおり、PHPエンジニアの主な仕事内容は『業務システム開発』と『Web開発』、『ゲーム開発』です。
安定的に仕事を得るため、案件数が多いWeb開発のみに絞り、スキルを磨き続けるといった選択もできます。
一方、会社員PHPエンジニアは、会社の方針に従い上司が仕事を割り振ります。自分で仕事を選べることはなく、指示されたことをこなすのみです。
ただ、会社員で身につけたいスキルがある場合、上司に相談すると希望に沿う仕事をもらえる可能性はあります。
フリーランスなら、自分で自由に仕事内容を決められるのです。スキルアップが早いだけでなく、モチベーションも維持できます。
PHPエンジニアがフリーランスに独立する3つのデメリット
メリットに続き、ここからはPHPエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットを、3つにまとめて解説します。
毎月の収入にムラが出やすい
毎月の収入にムラがでやすい点は、PHPエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。
フリーランスになると、自分で好きな仕事を獲得できる一方で、必ず案件を得られるわけではありません。自分だけが案件に応募するのではないため、取引先に採用されなければ、収入は得られません。
また、次のように仕事内容やスキルレベルにより案件単価が異なるため、毎月の収入にムラが出やすくなります。
出典:フリーランススタート
出典:フリーランススタート
一方で、会社員は問題なく働けば、毎月ほぼ一定の収入が得られる働き方です。固定給に残業代などが加えられる収入のため、毎月の収入にムラがありません。
一定収入の会社員が独立すると、案件獲得の有無や案件単価の違いから、毎月の収入にムラがでます。
税金や保険料の負担が大きくなる
税金や保険料の負担が大きくなる点も、PHPエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。
会社員とフリーランスが支払う税金や各保険料は次のとおり。
なお、税金や各保険料は、年収500万円で扶養者なし、フリーランスの経費は40万円で青色申告しないと仮定して税金シミュレーションより算出した結果です。
会社員 | フリーランス | |
厚生年金 | 45万180円 | – |
健康保険 | 26万6000円 | – |
国民年金 | – | 48万8800円 |
国民健康保険 | – | 19万8240円 |
雇用保険 | 3万円 | – |
所得税 | 13万7800円 | 26万6900円 |
住民税 | 24万5300円 | 35万7200円 |
合計 | 112万9280円 | 131万1140円 |
上表より、税金と各保険料の合計額はフリーランスが多いです。
税金の計算方法は、収入から控除額(金額を差し引くこと)を引いた金額に税率をかけます。すなわち、控除額が少ないほど、税金は高くなるのです。
実のところ、控除額が大きいのは給与所得控除(会社員が給与に応じて言って額を差し引くこと)であり、会社員のみが使えます。
具体的には、年収500万円の会社員は144万円(※1)を給与所得控除として差し引けるのです。
会社員とフリーランスは加入する保険や控除額の違いから、負担額がフリーランスの方が多くなります。
※1:500万×20%+44万=144万円(計算式は国税局の給与所得控除を参考)
自身での案件獲得や交渉が必要になる
自身での案件獲得や交渉が必要になる点も、PHPエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。
フリーランスは、自ら案件獲得の行動を起こさなければ、仕事はありません。前職の取引先や知人に仕事を依頼してくれるよう積極的に声をかける必要があります。
また、仕事内容や単価の契約で自分が不利とならないように、自ら交渉することも大切です。
「言いづらいな…」と黙っていれば、取引先にとって好都合な条件で契約が進みかねません。
一方、会社員の場合、案件獲得や交渉は営業部や上司が行います。会社員PHPエンジニアは、作業に専念すればいいのです。
独立すると、会社員では行わない案件獲得や交渉も自分で行う必要があります。
PHPエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイント4つ
なかには、フリーランスPHPエンジニアへ独立すべきか判断できない人もいますよね。
そこで、ここからはPHPエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントを、4つにまとめて紹介します。
独立する目的は明確か
『独立する目的は明確か』は、PHPエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
独立する目的が明確でなければ、フリーランスになった後すぐ会社員に戻りかねません。フリーランスになると、エンジニアリング以外の経費管理や案件獲得といった仕事が多くあります。
限られた時間の中でエンジニアリングの作業をしながら、全ての仕事を終わらせる必要があります。加えて、IT業界はIot(Internet of Things)といった最新技術が次々と出てくるため、安定的に仕事を得るためにもスキルアップにも注力しなければならないのです。
そのため、独立目的が曖昧であると、やるべきことの多さからフリーランスの活動を続ける努力ができなくなり、会社員へ出戻る可能性があります。
もし、『もう少し収入を増やしたい』や『今の仕事場を変えたい』といった理由で独立を検討しているのなら、転職や副業の選択肢もあります。
すぐに会社員へと戻ることのないよう、独立する目的が明確な場合のみフリーランスになることが賢明です。
収入の高さか安定性か
『収入の高さか安定性か』は、PHPエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
収入の高さと安定性とは、それぞれ次のことを指します。
- 収入の高さ=高収入である一方、毎月収入を得られる保証がない
- 安定性=毎月ほぼ一定の収入は得られるが、高収入は難しい
収入の高さを求めるなら、フリーランス向きです。フリーランスの働き方なら、高単価のa案件を選びつつ仕事量に気をつけながら仕事を受ければ、いくらでも収入を上げられます。
ただ、応募した案件に必ず採用されるわけではないため、収入が変動しやすいのです。
一方、会社員は固定給のため、退職時まで安定した収入が得られます。ただ、会社は年功序列のため、勤続年数や年齢に応じて収入が上がります。そのため、急激な収入アップは見込めません。
安定収入よりも収入の高さを重視するなら、フリーランスへの独立がベストです。
自己管理は得意か不得意か
『自己管理は得意か不得意か』は、PHPエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
自己管理とは、次のことを指します。
- 体調管理
- スケジュール管理
自己管理が得意なら、フリーランス向きです。
独立すると、案件を納期までに終わらせるために、自らスケジュール管理が必要になります。作業計画通りに進んでいるのかを確認したり、作業遅れがある場合は段取りを考え直すのです。
ただ、計画通りに仕事を進めるには体調に配慮しなければなりません。十分な睡眠やバランスの取れた食事を心がけるといった体調管理が重要です。
しかし、会社員は上司やリーダーがスケジュールを管理します。作業遅れが起きた場合では、チーム内で仕事を進めるサポートをするのです。
自己管理ができるのなら、独立後に仕事を進めやすいため、フリーランスに適性があります。
人とのコミュニケーションは得意か不得意か
『人とのコミュニぇーションは得意か不得意か』は、PHPエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。
人とのコミュニケーションとは、自発的に仕事の報告や連絡することを指します。自らコミュニケーションが取れるなら、フリーランス向きです。
フリーランスは、プロジェクトの一員として仕事を行います。仕事を進め不明点が出た場合、自ら行動を起こさなければ誰も事態に気が付いてくれません。
誰にも相談せず自己判断で作業を進めると、修正作業が増えて納期に間に合わないこともあります。
一方、会社員であれば上司や周りの人と仕事を進めます。会社員は、自ら報告や相談をしなくても、困ってる様子を察知した上司や周りの人が声をかけてくれる環境です。
会社では、上司が部下の指導を行うため、コミュニケーションが他動的だとしても仕事ができます。
声をかけてくれるのを待たず自発的に報告や相談ができる人なら、フリーランスの適性があります。
フリーランスPHPエンジニアに欠かせない5つのスキル
フリーランスPHPエンジニアに必要なスキルがあいまいなまま独立しては、思うように仕事が獲得できず「事前にちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで、ここからはフリーランスのPHPエンジニアに欠かせないスキルを、5つにまとめて紹介します。
実務の経験
フリーランスPHPエンジニアには、実務の経験が欠かせません。
次のように、PHPやフレームワークの実務経験がなければ採用されない案件が多くあります。
出典:PE-BANK
PHPの経験だけでなく、Web開発で使われるJavaやPHPフレームワークなど実務の経験が必要です。
実務の経験があれば、取引先の採用に必要な知識やスキルを取得済みと判断できます。実務未経験の場合は取引先の期待するレベルで作業できない可能性があるため、実務の経験を採用の条件にするのです。
実務の経験は年数が長く、より多くの言語やフレームワークがあると案件を獲得しやすくなります。
情報収集力
フリーランスPHPエンジニアには、情報収集力が欠かせません。
常に情報を収集すれば、今後必要なスキルがわかり、獲得できる案件数が増えます。案件を多く獲得できるだけでなく、目標のキャリアを積みやすくなるのです。
たとえば、PHPには新しいバージョンが出てきます。これまでPHP7が主流で開発が行われてきたものの、PHP7のバージョンはサポートが終了したため、PHP8に移行する企業が増えたのです。
そのため、常に情報収集をすれば、PHP8の知識やスキルが必要だとわかります。いち早く情報を得ることで、早めにスキルの習得が可能です。
スキルを身につけるには時間が必要なため、情報をキャッチアップし続けなければなりません。
マネジメントスキル
フリーランスPHPエンジニアには、マネジメントスキルが欠かせません。
マネジメントスキルがあれば、フリーランスのやるべきことが計画通りに進みます。案件の獲得や仕事の進行調整、ミスなく確定申告や納税ができるのです。
フリーランスは仕事を行いながら、無理のない範囲で次の案件獲得を行います。仕事が途切れたり、逆に詰めすぎることのないよう、仕事量のコントロールをしなければなりません。
仕事を計画的に進めながら合間を縫って案件獲得も行うことから、体調を崩さないよう規則正しい生活を心がけることも重要になります。
また、経費の管理が適切でなければ確定申告でミスが起こり、正しい納税ができません。税務署からの申告内容の問い合わせに対応し仕事が遅れないよう、請求書や経費の領収書管理も確実に行う必要があります。
独立すると、エンジニアリング以外の仕事もスケジュールを調整しながら行う必要があるため、マネジメントスキルは欠かせません。
コミュニケーションスキル
フリーランスPHPエンジニアには、コミュニケーションスキルが欠かせません。
コミュニケーションスキルがあれば、『案件獲得』や『人脈形成』がしやすくなります。取引先と円滑な報告や相談が自発的にできると、仕事がスムーズに進むため契約を更新してくれる可能性があるからです。
新規案件の場合は、面談時の受け答えやコミュニケーションの取り方を取引先はみています。スキルや実績に加え、次のようにコミュニケーションが取れる人を採用条件にする案件もあるのです。
出典:PE-BANK
また、独立すると仕事を個人で受けるため、身近に相談相手がいません。悩みを抱え込むとストレスから精神を病む可能性があります。自発的に同業者とコミュニケーションを取り、つながりを作ることが重要です。
フリーランスの活動を続けるための案件獲得や人脈形成にはコミュニケーションスキルが欠かせません。
営業スキル
フリーランスPHPエンジニアには、営業スキルが欠かせません。
営業スキルがあれば、案件を獲得しやすくなるだけでなく、自分の希望に沿った契約ができます。
自分の強みやスキルレベル、コミュニケーションスキルをアピールできれば、安定的に仕事を受けやすくなるのです。
加えて、案件単価や納期の交渉を行えると、希望に沿った契約内容で仕事ができます。
ただ、営業スキルを身につけるには、時間と経験が必要です。より効率的に案件を獲得したい人には、『フリーランスのミカタ』をおすすめします。
フリーランスのミカタは、は通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価な案件を豊富に取り揃えるエージェントサービスです。
具体的には下記のような案件が多く掲載されているため、自ら営業せずとも仕事を中・長期的に獲得できます。
出典:フリーランスのミカタ
また希望年収や稼働時間だけでなく、扱うプログラミング言語などを細かく指定して案件を探せるため、自分にあう仕事を見つけやすいサイト仕様になっています。
ただし、上記のような案件は条件として2〜3年の実務経験が求められるケースが多いです。そのため、応募する際はどれくらいの経験が必要なのかを前もってチェックしておきましょう。
フリーランスのミカタを活用すれば、営業スキルを磨かずとも中・長期的に獲得できる案件が見つかりますよ。
どんな案件が掲載されているか気になる人は、下のボタンから自分にあう案件を探してみてください。
なお、フリーランスのミカタがどんなサービスなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。
→ フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介
フリーランスPHPエンジニアが案件を獲得する4つの方法
独立後、どのように仕事を獲得していけば良いか、イメージが湧かない人もいますよね。
そこで、ここからはフリーランスPHPエンジニアの案件獲得方法を、4つにまとめて紹介します。
クラウドソーシングサイトを活用する
クラウドソーシングサイトの活用は、フリーランスPHPエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
クラウドソーシングとは、依頼主と受注者がオンライン上でつながり、仕事を発注するしくみを指します。未経験でも応募可能な案件や単発の仕事が多くあり、案件数も豊富なため利用しやすいサイトです。
仕事を獲得する方法は、案件へ応募し依頼主と契約結ぶのみになります。書類選考や面接を行い契約するケースはほとんどありません。そのため、案件の獲得が早いことが特徴です。
『すぐに仕事がほしい』や『単発の仕事をしたい』場合には、クラウドソーシングサイトで案件を獲得するのが有効になります。
なかでも、案件数が多くおすすめなクラウドソーシングサイトは次のとおりです。
案件の合間や実績のないスキルで仕事を得たい場合にクラウドソーシングサイトの活用が有効です。
フリーランス向けエージェントサービスを活用する
フリーランス向けエージェントサービスの活用は、フリーランスPHPエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
フリーランス向けエージェントとは、案件獲得の営業から契約の工程までを代行するサービスです。登録後、職務経歴書やスキルシートを提出し、エージェントと情報を共有します。
提出した情報のもと、エージェントの担当者と仕事内容や希望単価などの条件を擦り合わせ案件の紹介から面談、契約までの一連の流れを行うのです。
取引先との間にエージェントが入りやりとりを行うため、案件を獲得しやすいメリットがあります。ただ、登録する人も多いため案件の紹介までに時間がかかることや手数料が必要なデメリットもあるのです。
『より希望に合う案件を獲得したい』や『安定的に仕事を得たい』場合には、フリーランス向けエージェントサービスの利用が有効になります。
なかでも、高単価案件の取り扱いが多くおすすめなフリーランス向けエージェントサービスは次のとおりです。
フリーランスの働き方に慣れるまでや案件の受注先を増やす目的でフリーランス向けエージェントサービスの活用がおすすめです。
知人・友人から紹介してもらう
知人や友人からの紹介は、フリーランスPHPエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
知人や友人ならお互いに知った間柄のため、スキルレベルや人間性を共有でき案件のミスマッチを防げます。
互いに信頼関係があるため、継続的に仕事をもらえる可能性が高いです。ただ、依頼しやすい間柄から納期が短い仕事を依頼されたり、単価交渉をしづらいといったデメリットもあります。
メリットやデメリットを把握したうえで、知人や友人から仕事を紹介してもらう場合は次の手順を踏みましょう。
- 知人や友人に声かけをする
- 契約内容をつめる
- 契約書を交わす
案件のミスマッチが少なくトラブルを避けやすくするには、知人や友人から仕事を紹介してもらうのが有効です。
依頼先へ問い合わせる
依頼先への問い合わせは、フリーランスPHPエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。
依頼先に直接問い合わせると、名前を覚えてもらいやすく人手が必要な際に連絡をくれることもあります。
一度は一緒に仕事をした間柄のため、連絡を取りやすく継続的にコンタクトを取れば名前を覚えてもらいやすいです。ただ、依頼先が忙しい場合や不在時は話せないデメリットもあります。
メリットとデメリットを把握したうえで、依頼先へ問い合わせる場合は次の手順を踏みましょう。
- 電話またはメールで連絡する
- 契約内容をつめる
- 契約書を交わす
自分の名前を売り依頼先と継続的に仕事をしたい人は、依頼先へ問い合わせるのが有効です。
フリーランスPHPエンジニアにおすすめのエージェントサービス4選
フリーランスPHPエンジニアがエージェントサービスを利用すれば、エンジニアリングの仕事に集中でき、効率的に案件を獲得できます。
そこで、ここからはフリーランスPHPエンジニアにおすすめのエージェントサービスを、4つ紹介します。
フリーランスのミカタ
フリーランスのミカタは、高単価のフルリモート案件を数多く掲載していることが特徴のエージェントです。
今の仕事や今後のキャリアに関する悩みや不安があれば、専任のコンサルタントにいつでも相談可能。現状や理想の条件を加味しながら、あなたに適した案件を中・長期的に紹介してくれます。
具体的には、次のようなPHP案件があります。
出典:フリーランスのミカタ
フリーランスのミカタなら、一人の専任コンサルタントが担当するため、キャリアや困りごとを相談しやすいエージェントです。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、取引先企業が多く案件も豊富なことが特徴です。
レバテックフリーランス公式サイトで紹介可能な案件を詳細に確認できます。担当者からの案件紹介だけでなく、自分でも仕事を探せるのです。
具体的なPHPの案件は次のとおり。
出典:レバテックフリーランス
レバテックフリーランスなら、報酬支払が早いため、すぐにお金を手にできるエージェントです。
PE-BANK
PE-BANKは、手数料が低いことが特徴です。報酬を受け取った回数で手数料が変わるため、PE-BANKを利用するほど低手数料になります。かつ取引先が1000社以上と多いため、リピート率も高めです。
手数料を詳細に公開するエージェントは珍しいです。手数料といった情報を開示することで、信頼感を得ているエージェントです。
具体的なPHPの案件は次のとおり。
出典:PE-BANK
PE-BANKなら、資格の受講料や書籍の購入代金を一部負担してくれるため、スキルアップの環境が整ったエージェントです。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、リモート案件や週2~3日稼働といった柔軟な働き方が可能です。他案件との掛け持ちや起業準備など、自分の都合に合わせた働き方ができます。
もちろん、週5稼働の案件も多数掲載されています。
具体的なPHP案件は次のとおりです。
出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズなら、支持率No.1を獲得した実績から多くのフリーランスエンジニアが利用するエージェントです。
PHPエンジニアのフリーランス独立にまつわるFAQ
最後に、PHPエンジニアの独立によくある質問へまとめてお答えします。
未経験からでもフリーランスに独立できるの?
未経験からフリーランスPHPエンジニアへの独立は可能です。
未経験でも獲得できる次のような案件があります。
ただし、未経験の場合は案件単価が低く、思うようには稼げません。加えて、未経験可能な案件は少ないため、希望に沿う案件は見つけられない可能性があります。
フリーランスとして通用するPHPのレベルはどのくらい?
フリーランスで働くために必要なPHPのレベルは、PHPの実務経験3年以上に加え、次のようなPHPフレームワークの取得が必要です。
- Cakephp
- Laravel
- Zend Framework
- Symfony
- Fuelphp
PHPでの開発を行う場合、上記のようなPHPフレームワークを使用することがあります。PHPを扱う案件で、次のようにPHPの実務経験とPHPフレームワークの習得を採用条件とする取引先は多いのです。
出典:PE-BANK
PHPエンジニアは、可能な限りPHPフレームワークを身につけるとフリーランスとして必要なPHPレベルに達するため案件を獲得しやすくなります。
フリーランスPHPエンジニアは自宅でも働けるの?
フリーランスPHPエンジニアは自宅で仕事が可能です。
PHPを扱う案件では、フルリモート案件がたくさんあります。
ただし、次のように開発環境が詳細に決められてることが多いため、対応可能なのかを案件応募時に確認が必要です。
出典:PE-BANK
開発環境が細かく指定される案件は、パソコンの貸与が可能な場合もあるため、問い合わせてみるといいでしょう。
まとめ
今回は、PHPエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や案件例を交えて解説しました。
世界中で公開されるWebサイトの約77%がPHPで開発されています。Webサイトでの需要が高いため、必要なスキルや知識を身につければ将来性のある言語です。
PHPは案件数も豊富なため、独立後は希望に沿った仕事を獲得しやすいです。フリーランスになるには、技術的なスキル以外にも、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルも重要になります。
独立後「イメージと違かった…」とならないよう、情報を確認してからフリーランスに挑戦するのが賢明です。