国税庁が発表した 2020年民間給与実態統計調査 によると、日本の給与所得者の平均給与は436万で10年前より30万ほど上昇しています。しかし、消費税の上昇や物価上昇などを踏まえると給与が上がった実感を持てず転職を考えている人も多いはず。
そんな中、フリーランスデザイナーへと転職を考えられているあなたは、
「フリーランスデザイナーの年収は?」
「フリーランスデザイナーの単価は?」
「どうやったらフリーランスデザイナーで稼げるようになるの?」
などあなたは疑問に思っていませんか?
転職する上でやりがいなども大切ですが、年収といったお金の面は特に気になりますよね。転職をするなら現職よりいい条件で転職したいはず。悪くなる条件で転職をするケースはよっぽどのキャリアチェンジぐらいしかないでしょう。
そこで今回は、フリーランスデザイナーの年収や単価、平均収入を上げていく方法を解説していきます。
この記事を読み終えたことろには、フリーランスデザイナーの年収や単価アップする方法、法人化するべきタイミングを理解できますよ。
それでは参ります。
フリーランスデザイナーの平均年収は300万円〜400万円
フリーランスデザイナーの平均年収は今回調査した結果だと、約300万円〜400万円になります。これを多く捉えるのか、少ないと捉えるのかはあなた次第です。
とはいえ、フリーランスデザイナーの場合であれば、個人のスキルや働き方次第で年収は大きく前後します。仕事よりもプライベートの時間を重視したい人であれば、平均年収を下回りますし、仕事を重視したい人であれば平均年収を上回るでしょう。
また、スキルや実績を積むことで単価交渉も可能ですし、高単価案件をコンスタントに受注できるようになれば年収1000万を超えるフリーランスデザイナーもいるんですよ。
あなたの働き方次第で年収を調整できるフリーランスデザイナーだからこそ、独立する前に年収を重視するのか、働き方を重視するのか、しっかり定めた上で独立することがベストですね。
フリーランスデザイナーの平均単価は?
- 週5日常駐の案件単価で経験年数1年:20万前後
- 高いスキルや実績が求められる案件:80万〜100万前後
独自調査のため、あくまでも目安となります。多少前後する可能性もあり。
フリーランスデザイナーの平均相場単価は上記の表を参考にしてみてください。フリーランスデザイナーの平均単価に明確な相場が決まっていません。しかしスキルや経験年数に左右されるんですね。
また、受注する案件の規模や契約内容によって報酬が異なってくるので、単価を上げたい人はスキルを磨き規模の大きい依頼を受注するのがおすすめです。
比較的高単価案件が多いWeb関連のデザイン単価は以下の通りとなります。
- コーディング:1案件10万〜
- HPページやLPの制作:1案件1万〜
- WordPressを用いたページ制作:1案件5000円〜
フリーランスデザイナーとして、デザインスキルに加えてHTMLやCSSなどのコーディングスキルも身につけておくと仕事の幅も広がり高単価案件を受注しやすくなりますよ。
フリーランスデザイナーが平均年収を超えていく方法
上記で解説しましたが、フリーランスデザイナーは個人のスキルや働き方次第で年収を上げられます。ただ闇雲に働いても平均年収を超えることは難しいんですね。
フリーランスデザイナーが平均年収を上げていく方法は5つあります。
- 実績・経験を積む
- 「デザイナー ✕ 〇〇」で複合的スキルの習得
- ポートフォリオを作成し報酬単価を引き上げる
- 作業者ではなく思考者を目指す
- 新しい人脈づくりをする
それぞれについて解説していきますね。
1.実績・経歴を積む
結局のところ一番重要視されるのは、あなたが何をできるか?何を作れるか?です。
なので、フリーランスデザイナーにとって実績・経歴をつむことが一番重要なんですよね。
なぜなら、お仕事の依頼をする企業様やクライアントはあなたが今まで何を作ってきて、どんなものを作れるのか?を見るからです。
例えば、同じ単価で仕事を依頼する際に未経験のデザイナーと、実績・経歴があるデザイナーならどちらに仕事を依頼したいと思いますか?もちろん、同じ単価で依頼ができるなら実績・経歴のあるデザイナーに仕事を依頼したいですよね。
上記のように、実績・経歴があることによって仕事を受注しやすくなります。駆け出しのフリーランスデザイナーは友人などから小さなお仕事でも引き受け、実績・経歴を積み重ねていきましょう。
2.「デザイナー ✕ 〇〇」で複合的スキルの習得
フリーランスのデザイナーとしてステップアップするには、複合的スキルの習得が必須になります。なぜなら、1つのスキルを習得しているだけでは、需要が少ないからです。
例えば、マーケティングスキルを習得することで、クライアント側が抱える問題や課題を理解してより良い形のサイト設計やデザイン提案ができるようになります。課題解決の目線を持ったデザイナーになれば、より上流の工程に関わることができ単価も上げることができますよね。
スキルを習得する上では、あなたが得意なこと、興味のある分野から身につけると効率的に身につけられますよ。コミュニケーションが好きな方は営業力に特化したり、分析に興味がある方はSEOの知見を深めることをおすすめします。
3.ポートフォリオを作成し報酬単価を引き上げる
お仕事の依頼をする企業様やクライアントはあなたの実績やスキルなどをみて仕事の依頼をします。ポートフォリオは企業様やクライアントに向けて過去の作品や実績を見せられる場です。
あなたの実績やスキルが企業様やクライアントに評価されれば、単価交渉をして報酬単価を引き上げることもできるからこそ魅せ方を意識しましょう。単に今までの作品を列挙するのではなく、見やすくあなたの強みや魅力が伝わりやすい作品を掲載することをおすすめします。
4.作業者ではなく生産者を目指す
ただ依頼された物を作る作業者のままでは低単価で仕事を受注することしかできません。なぜなら、作業者のままでは言われたものしか作れず付加価値を生み出すことができないからです。
フリーランスデザイナーとして単価を上げていく為には、相手が納得いくデザイン作成、納品、改善の提案までできる生産者を目指しましょう。依頼された仕事を納期通りに終えるだけで満足せず、仕上げた成果物が成果や売上につながったのかを意識するといいですよ。
お仕事の依頼をする企業やクライアントへ課題解決の目線を持ちながら、売上につながるデザイン作成ができれば高い評価を受けられ、高単価な案件を継続的に獲得できるようになりますよ。
5. 新しい人脈づくりをする
もともとの知り合いだからこそ信頼関係もあり、報酬の引き上げや単価交渉もしやすく高単価の案件を受注しやすいでしょう。
また友人や友人の紹介を得られない時は、交流会やイベントなどに参加して対人で直接営業するのもいいですよ。
交流会イベントでは異業種の方も多くいるので、あなたが何者なのか相手に伝わらない人脈では案件の受注に結びつく可能性も低くくなります。闇雲に人脈を広げようとするのではなく、適切な相手を見極めて営業活動することで案件の受注に結びつく確率を高められますよ。
フリーランスデザイナー年収900万円から法人化がおすすめ
フリーランスとして独立してから年収が上がってくる悩むのが税金。
「法人化したほうがお得じゃない?」
「どのタイミングで法人化したらいいんだろう?」
といった疑問を少なくないでしょう。
社会的信用が増すメリットや信用が増すことにより、大きな事業案件を受けることが可能になるので、早く法人化するべきという意見もあります。
しかし、税金面という部分で評価するなら、フリーランスデザイナーは年収900万を超えてくるタイミングで法人化するのがベストです。なぜなら、税金の関係上年収が低いのに法人化するメリットはないからです。
フリーランスの場合、確定申告した所得税に適用されるのが累進課税制度。
例えば、年収が695万超え900万以下の場合は税率23%、年収900万超え1800万以下の場合は税率33%と所得が上がれば税率も上がる仕組みです。
一方、法人税の場合は支払う税金は所得税から法人税に変わり、比例税率(固定税率)が適用されます。固定税率の場合は最高で23.2%の税率が適用され課税所得が高くなるほど税率が上がることはありません。
そのため、年収が900万円超え1800万円以下の場合からは、所得税より法人税の方が安く税金を納めることができますよね。勿論、法人化するタイミングはあなたが事業をどれだけ拡大させていきたいのか、何を重視する働き方によって変わります。
独立してから悩むことがないよう、あなたが理想とするフリーランスデザイナーの働き方やキャリアプランを明確にしておくことをおすすめします。
フリーランスデザイナーで年収を上げるなら
ここまで読んできた方のなかには、
「実際に年収を上げられるか不安…」
「案件を獲得できる自信がない…」
と感じている方もいるのではないでしょうか?
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なお、フリーランスのミカタがどんな案件サイトなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。
→フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介
まとめ
今回はフリーランスデザイナーの年収から単価、平均収入を超える方法をご紹介させていただきました。
フリーランスデザイナーとして年収を上げていく為には、デザイナーとしての実績を積み重ねながら新たなスキルを習得し希少価値を高めていくことが必要です。
また、個人が理想とする働き方や仕事の目的によって収入も左右されるので、これからフリーランスデザイナーを目指される方は仕事の目的、キャリアプランなどを明確にしておきましょう。
今回の記事を参考にして、あなたのフリーランス人生の助力になれれば幸いです。