プログラマーになるには?5つの方法と目指すうえでやるべきこと

プログラマーになるためには?5つの方法と4つの近道、適正人材、注意点も紹介


「将来プログラマーになりたいけど何をやればいいのかわからない」
「プログラマーに転職したいけど、どんなことをすればいいのかわからない」
「今からでもプログラマーになれるのかな」

この記事を訪れたあなたはこうお考えではないでしょうか?

AIの発達により、今ある職業の半分近くがAIに奪われるといわれています。またそれに伴ってプログラマーの人手不足が深刻化してきました。中には、将来のことを考えて転職しようとしている人もいるでしょう。

しかし転職をしようにも、今からでもプログラマーになれるのか不安に思っていませんか?プログラマーと聞くと、なんだか難しそうに聞こえてきますよね。

実際はプログラマーは「知識やスキルを習得すれば誰でもできる」のです。それらは確実に身に着ける方法があります。

またプログラマーは「プログラミング以外にも必要な能力」があるのを知っていましたか?

今回はプログラマーになるための方法を5つと近道を4つ紹介します。またプログラマーとして働けるようにやるべきことを学生、年代ごとに分けて紹介していきますね。

プログラマーになるための5つの方法

まずは、プログラマーの知識やスキルを習得するための方法を5つ紹介します。習得方法は以下の通りです。

  • 独学でプログラミングを習得する
  • プログラミングスクールに通う
  • 大学や大学院でプログラミングを学ぶ
  • 未経験OKで募集している会社に就職する
  • インターンでプログラマー募集している会社に入る

これは記事を読んでいるあなたが学生か社会人かで、おすすめする方法が変わってきます。それぞれどんな人に向いているかを入れつつ、詳しく解説していきます。

独学でプログラミングを習得する

自分でプログラミングを一から学ぶ方法です。今では参考書も充実していますので、独学でプログラミングを習得することは十分可能でしょう。内容によってはネットで検索すればすぐに解決できます。

自分のペースで学習を進められ、仕事や授業以外の空いた時間に、プログラミングの学習ができるのがメリット。学生でも社会人でもすぐに始められるのでおすすめです。

しかし独学のプログラミングだと挫折をしてしまう可能性が高いのです。プログラミングには、エラーが必ずといっていいほど出てきます。

エラーに対処するのに時間がかかったり、わからなかったりするとやる気が下がってしまいますよね。

独学するときに大事なのは、一人でやり遂げようとせずプログラミングに詳しい人を頼っていきましょう。わからないことがあったらその人に質問ができますし、たったの数分で解決することもあります。

プログラミングスクールに通う

独学で厳しい人は、プログラミングスクールに通って学習する方法がおすすめですね。初心者の方でもわかりやすいカリキュラム、気軽な質問ができる環境など、プログラミングを本気で学ぼうとしている人にはメリットだらけです。

短期間でプログラミングのスキル習得ができるので、転職を考える社会人にはおすすめの方法になるでしょう。

「オンラインスクール」というのもあります。近くにスクールがない人や、外出するのが難しい人でも、自宅でプログラミングを学べることができますよ。

ただし入会金、受講料などの費用が発生します。またいくらスクールが充実していても、うまく活用ができないと挫折する可能性もあるんですね。

プログラミングを学びたいという意欲がないと、お金を無駄にしただけでかえって損をしていまいます。

なのでスクールには無料体験をできるところがあるので、いくつか体験してみて自分が一番良いな、と思ったところに入りましょう。

大学や大学院でプログラミングを学ぶ

学生の方は、情報系の大学や大学院でプログラミングを学ぶ方法がおすすめですね。プログラミングを基礎から学べるだけでなく、パソコンの使い方、コンピュータの仕組み、情報セキュリティ、データベース、人工知能などありとあらゆる分野も学べます。

とりあえずプログラマーになろうかなと思っている方も、さまざまな分野に触れることによって、プログラマー以外の仕事を知ることができるんですね。自分がなりたい職業を決定できるヒントが得られるのもメリットです。

大学院を卒業することで大企業で働くなど選択肢の幅が広がりますよ。

しかし大学を卒業するまでにはほとんどの場合、4年かかることになります。また学費もかかることになり費用は何百万にもなります。短期間でプログラミングの習得をしたい、なるべく若いうちからプログラマーになりたい社会人にはおすすめできません。

未経験OKで募集している会社に就職する

プログラマーとして働いたことが無い会社人は、未経験OKで募集している会社に就職する方法がおすすめですね。まだ即戦力の求められる採用は多いですが、未経験の採用枠も増えてきました。転職を考えている社会人は未経験でも大丈夫な募集に応募することで就職しやすくなります。

注意して欲しい点は、ここでいう未経験は実務経験がないということを表しています。

全くプログラミングの知識がない場合だと、入社後の研修に時間がかかってしまうため採用されにくくなります。特に転職として考えている人だと、長い目で見た時にプログラマーとして続ける気はあるのか不安だな、と見られてしまうことも。

インターンでプログラマー募集している会社に入る

就活を始めた学生は、インターンでプログラマーを募集している会社に入る方法がおすすめですね。インターンで入る最大のメリットは実際に会社に入って仕事の体験ができる点でしょう。

会社で経験を積むことができるので、プログラマーの大まかな仕事の流れをつかむことができます。熱意があればプログラミングスキルがなくても、ゼロから学べるところもあるのは魅力的ですね。

学生の方におすすめの方法で、積極的な取り組みをしている学生には、リクルーターで内々定をもらえる可能性があるんですね。もし貰えなかったとしても、社会経験を積んでいるので次回以降は有利に就活ができます。

社会人インターンという制度もあり、転職を考えている社会人でも職業体験を通して企業の内容を知ることができますよ。

プログラマーになる4つの近道

プログラマーになるための方法はわかりました。次はプログラマーに効率良くなれる方法を知りましょう。次の4つをやるだけでもしっかりとしたプログラマーとして、就職後も長く働けるようになりますよ。

  • プログラマーになる目的を決める
  • 目的に沿った必要な言語、スキルを習得する
  • 目的の成果物を作る
  • メンターとなる人を探す

それでは実際にどうやっていくのかを解説していきます。

プログラマーになる目的を決める

まずは、プログラマーになってどんなことをしたいのかを決めましょう。目標を決めることによって、それに向かってするべきことが明確になりますし、面接でも自分の未来像をはっきりと、相手に伝えられるようになります。

やってはいけないことは、目的も決めずとりあえずプログラミング言語を、片っ端から覚えようとすること。プログラマーには種類があり、それぞれ使う言語が違ってくるのです。

目標を決めた方がどんな言語を学べばいいのかわかるので、効率よく自分のなりたいプログラマーへ近づけますよ。

目的に沿った必要な言語、スキルを習得する

目的を決めたら、それを実現するために必要な言語やスキルを習得していきます。職業によって、どんな言語やスキルを必要とするのか見てみましょう。

職業 使用言語 必要なスキル
Webプログラマー Java,PHP,JavaScriptなど デザインスキル、SEO
アプリケーション プログラマー Java,C#,Swiftなど システム開発、データベース
組み込み系プログラマー C++,C#,Javaなど ソフトウェア、ハードウェア
通信系プログラマー C言語,Javaなど ネットワーク、通信
ゲームプログラマー C#,C++など ネットワーク、数学、物理

上記のように職業によって言語やスキルがかなり違ってきます。ただ言語を習得していくことは、良くないことがわかりますね。

ただJavaは基幹システム、金融システム、Webアプリ、ゲームなど幅広い分野で使われています。目標は決まったけど、どんな言語を学べばいいのかわからないという方は、人気で需要の高いJavaを学ぶのが良いでしょう。

目的の成果物を作る

目標を決めて必要な言語を把握出来たら、目的の成果物を作れるようになりましょう。例えばWebサイトやアプリなど、その職業に合った成果物を作れるようになると、面接時に自分のアピールとして活用できます。

またクラウドソーシングなどで案件を受注するときも、ポートフォリオとして送ればそれは実績となるので、即戦力となる募集にも応募しやすくなりますよ。

メンターとなる人を探す

やはり確実にプログラマーになっていくには、メンターを見つけるのが一番でしょう。メンターは、プログラミングの手助けや進路の相談相手になります。何より挫折しにくくなるのが最大のメリットでしょう。

メンターを見つける方法はプログラミングスクール、大学のキャリアサポートなどたくさんあります。インターンで実際に働くプログラマーから教わるのもいいでしょう。

周りにメンターとなる人がいない場合は、プログラミングのコミュニティに参加しましょう。料金が発生してしまいますが、ここでは同じようにプログラマーを目指す人が多くいます。

コミュニティで自分と同じ目標の人が見つかれば、お互いに情報共有しながら頑張れますし、モチベーションの維持にもなります。孤独を感じてやる気の起きない方はおすすめですよ。

年代別!プログラマーになるためにやるべきこと

これでプログラマーになれるまでの流れは大体わかったかと思います。しかし、冒頭で私はプログラミング以外にも必要なスキルがあるといいました。

実はプログラマーには「数学的思考力」や「コミュニケーション能力」などのスキルも必要になってくるのです。

ただしやるべきことは学生や年代によって変わってきます。ここではプログラマーになるためにやることを、中学生から30代以降までに細かく分けてザックリ解説しますね。

中学生がやるべきこと

  • コミュニケーション能力の向上
  • 数学的思考力を養う
  • プログラミング、パソコンに慣れる
  • 英語にも慣れておく

中学生の方は上記の項目をやっておけば問題ないでしょう。プログラマーはただ黙々とプログラミングをするわけではなく、他の人とコミュニケーションをとってコードを書いていくので、特にコミュニケーション能力は大事になってきます。

数学も同じくらい重要です。数学は問題を解く方法を考え、実際に解けるまで試行錯誤をする「数学的思考力」が身に付きます。プログラミングも同じで、どのような構成にするか、エラーをどうやって対処するかというときに、数学的思考力が必要になってきます。

またプログラミングやパソコン、英語はいずれも、プログラマーなら必ず関わってくることになるので、慣れておくといいでしょう。

高校生がやるべきこと

  • コミュニケーション能力の向上
  • 数学的思考力を養う
  • プログラミング、パソコン、英語に慣れる
  • 情報系の大学や専門学校の進学

高校生も基本的には中学生でやることと全く同じです。高校生になるとバイトを始める方もいると思います。ここでコミュニケーション能力だけでなく、社会経験を積んでいくのもいいですね。

進路は自分のやりたい職業が決まっているかで変わってきます。Webプログラマー、ゲームプログラマーなど、はっきりしている場合は、専門学校に行ってその知識を習得していくことをおすすめします。

専門学校では、専門分野を実践的なカリキュラムで学ぶことができるので、卒業時にはプログラミングスキルだけでなく、その職業のスキルも身に付きます。

プログラマーになりたいけどどんな職業に就くかは決まっていない場合は、大学で幅広い知識を習得していくのが良いでしょう。

大学では授業のコマを自由に選択して受けることができるので、自分だけの時間を作りやすいです。就活時に自分のやりたい職業が見つかれば、空いた時間で言語などを身に着けられますよ。

大学生がやるべきこと

  • 社会人としてのスキルを身に着ける
  • コンピュータについて学習する
  • プログラミング言語を1つマスターしておく
  • わからないことはどんどん質問・相談する

大学生はバイトなどで社会人としてのスキルを身に着けましょう。社会人として生きていく上でとても重要な能力です。社会人のスキルがないと面接時で落とされてしまいます。

プログラミング言語は1つマスターできるくらいになると良いでしょう。中学生や高校生ではなく、このタイミングでマスターをする理由は、今習得した言語が将来使われなくなってしまう可能性があるためです。大学生ならば、Javaなど需要の高い言語を覚えれば就職後も使えます。

コンピュータの仕組みやシステムについても学んでおくと、プログラミングをしていく上で便利になります。資格「基本情報技術者」でコンピュータについて学ぶのも一つの手です。

大学には、プログラミングのできる先輩や詳しい先生がたくさんいます。わからないことはどんどん質問していくことで、プログラミングスキルが向上していきます。

キャリアサポートも充実しているので進路の相談相手になり、自分の将来の姿を固めていくことができますよ。

30代以降

  • プログラミングスクールに通う
  • ポートフォリオを作る
  • 簡単な案件を受注する
  • 文系の強みが活かせる職業に就く

30代以降の社会人は転職をスムーズに行いたいので、プログラミングスクールに通って短期間でプログラミングの言語を習得しましょう。わからないことを質問できたり、オンラインでできたりなど、誰でもプログラマーになれるような充実した制度が揃っています。

また社会人のスキルを武器に社会人インターンに参加する方法もいいでしょう。文系の方はシステムエンジニアなどの、コミュニケーションが大事になってくる職業を目指すなど、文系の強みを生かせる職業に就くのが良いですよ。

無職からプログラマーになりたい方は、先ほどの「プログラマーになるための近道」をもとに、ポートフォリオを作れるようになるまでじっくりと学習しましょう。

作ったポートフォリオをクラウドソーシングなどでアピールし、簡単な案件を獲得できれば実績にもなりますよ。

プログラマーになる際の注意点

これでプログラマーになるための事前準備は整いました。


「よし、プログラマーになろう」

と思ったそこのあなた、ちょっと待ってください。プログラマーになる際に2つの注意点があります。

  • プログラミング言語の暗記をしようとしない
  • 目的をなく習得しようとしない

上記の2つには注意をしなくてはいけません。それぞれなぜ注意しなければいけないのか?わかりやすく解説していきますね。

プログラミング言語の暗記をしようとしない

プログラミングを学習するときに大事なのは、この部分はどんな内容がかかれているのかをしっかりと理解しておくことです。仕組みを知ることにより、自分でプログラミングをするときにどんなコードを書けばいいのかがわかるようになります。

またプログラミングはすべて暗記する必要はありません。わからないことがあれば調べたり詳しい人に聞けばいいのです。最初から全部覚えようとせず、ポートフォリオを作りながら分からないことを調べていくのがいいでしょう。

目的をなく習得しようとしない

先ほど目的を作るのはプログラマーになるための近道といいました。逆に目的も決めずにプログラミングを学習しようとするのは危険です。

もし目的を決めないでプログラミングをした場合、途中で自分は何をやっているのかわからなくなってしまい、そのまま放置してしまいます。

長く続けられたとしても、プログラマーには言語やスキルが決まっているため、働いたときに「思っていたのと違う」と感じることも起こりえます。

まとめ

今回はプログラマーになるための方法ややるべきことを一通り紹介しました。

年代によっておすすめのやり方が違うこと、どんなプログラマーになりたいかを決めることをしっかりと頭に入れておけば、誰でもプログラマーになれます。

AIが発達している今、現在働いている仕事が数年後にはなくなっているかもしれません。しかしプログラマーは需要が高くなっていますし、AIに仕事を奪われる可能性は低いです。

転職先の仕事として、プログラマーを考えてみるのもいいかもしれませんね。