groovyはJavaのようなコードでWebアプリケーションを開発できることで、注目を集めています。
Javaプログラマーの中には「groovyを学んでおきたい!」と考えている人もいるでしょう。
しかし参考書がほとんどなく、どれを選んだらいいのかわからなかったり、groovyを学ぶ必要はあるのか疑問に思っていたりしませんか?
「初心者でも学べるおすすめのgroovy参考書は無いのかな?」
「参考書以外でgroovyを学ぶ方法は無いのかな?」
「groovyは参考書が少なくて、需要なさそう…」
今回は上記の悩みを持つ人に向けて、groovyは覚えた方がいいのか、学習する場合のおすすめ参考書をレベル別に3選を紹介!
他にも参考書以外でgroovyを学べる学習サイトも、合わせて3選解説しますね。
この記事を読めばgroovyの需要度がわかり、あなたに合った学習方法で勉強できますよ。
そもそもgroovyに需要はある?
groovyはあまり人気のない言語なのか、アマゾンで参考書を見てもgroovyが学べる本は多くありません。
そのため「groovyを学んでも将来役に立つの?」と疑問に感じる人もいるでしょう。
結論から言いますと、groovyは一定の需要を保ち続けているため学ぶ価値はあります。
その理由としてプログラム実行前にコンパイルを使用しないため、早い処理スピードを求められるWebアプリケーションに向いているからです。
さらにコードの内容がJavaに似ているため、JavaプログラマーがWeb系の開発ができるようになるんですね。
しかし日本ではJavaほどの人気は無く、求人サイトなどでもgroovyを利用するものは多くないので、学習必須という言語ではないといえるでしょう。
groovyの学習本・参考書おすすめ一覧
それでもgroovyを使う業務を任された場合は、参考書を購入するなどの独学が必要になってきます。
そんな時に参考書を探してもなかなか見つからず、「groovyを学べる参考書は無いのかな?」と感じてしまうでしょう。
そこでgroovyが学べるおすすめ参考書を一覧にしてみました。
難易度 | 参考書 |
中級者向け | Groovyイン・アクション |
上級者向け | Groovy Programming |
上級者向け | Programming Groovy: Dynamic Productivity |
実際にgroovyを学べる参考書は少なく、特に日本語で書かれた参考書は『Groovyイン・アクション』のみしかありません。
それ以外は英語などで書かれているため、もっとgroovyを学びたいなら英語も学習しておきましょう。
groovyの学習本・参考書を選ぶ3つのポイント
groovyの参考書を選ぶとき、手当たり次第に購入しているとgroovyをマスターできません。
なぜなら参考書はそれぞれ適正レベルがあるため、自分に合ったレベルでないと途中で挫折してしまいます。
では参考書を選ぶときのポイントはいったい何でしょうか?具体的に以下の3つが挙げられます。
- 図解を用いてわかりやすい説明がされているかを見る
- 本の目次やレビューを見て何が学べるのかを見る
- 豊富で実用的なサンプルコードがあるかを見る
それぞれどんなメリットがあるのか、詳しく解説しますね。
1.図解を用いてわかりやすい説明がされているかを見る
図解を多く用いている参考書は、プログラミングの仕組みが理解できるように説明されています。
文字の羅列では読む気力が起きなくても、図を用いて視覚的にわかるようにすれば、頭に入りやすくなるんですね。
逆に文字やプログラムコードがびっしりと詰まっている参考書だと、プログラミング初心者にはとっつきづらく、途中で挫折してしまいます。
図解が多いかどうかは、実際に手に取ってめくりながら見るのがいいでしょう。
本の表紙に「初心者でもわかりやすいイラストが載っている」などのフレーズがある参考書もおすすめですよ。
2.本の目次やレビューを見て何が学べるのかを見る
本の目次やレビューには、どんな内容が書かれていたのか載っています。
あなたが「こんなことを学びたい!」と思っているときに、手に取った参考書に知りたいことが載っているのかわかるんですね。
目次やレビューを見ずに購入してしまうと、自分が知りたい情報が学べないため時間とコストを無駄にしてしまいます。
またレビューはどのレベルの人に合っているのかもあるため、自分がどのレベルにいるのかわからない人も見てみるといいですね。
3.豊富で実用的なサンプルコードがあるかを見る
実用的なサンプルコードが多い参考書は、スキルが高められることや実務でも活用しやすいことでおすすめです。
サンプルコードを真似することで、どうやってコードを書けばいいのか理解できます。
たくさんのコードを書いていけばその分知識が身につき、プログラミングスキルがどんどんついてくるんですね。
中には業務で使えるようなものもあるため、実際に中身を読んでみたりレビューを見たりして確認してください。
【入門・初級者向け】groovyが学べるおすすめ本
現在groovyが学べる初心者向けの参考書は、調べた限りでは見つかりませんでした。
これはgroovyを学べる参考書がすべて中級者向け以上のものであり、初心者向けに解説されているものが無かったからです。
中には英語で書かれているのもあるため、これらは初心者に向きません。
ですがgroovyは、Javaと強い関係にあるためJavaを学んでおくとgroovyが理解しやすいんですね。
またJavaは人気のある言語で様々な用途に使えるため、初心者の人はまずJavaの入門書を購入するのがいいでしょう。
Javaが学べるおすすめ参考書は以下の記事で紹介していますので、初心者の中からよさそうな本を選んでみてください。
→【2021年最新】Java学習本/参考書おすすめ10選!初級、中級、上級別に紹介
【中級者編向け】groovyが学べる本おすすめ本
次にgroovyが学べる中級者向けの本を紹介します。深く知識を身に着けられるものですよ。
- groovyの魅力が詰まった『Groovyイン・アクション』
参考書について、どんなことが学べるのかを詳しく解説しますね。
1.groovyの魅力が詰まった『Groovyイン・アクション』
書籍名 | Groovyイン・アクション |
価格 | 単行本¥6,180 |
出版日 | 2008/9/27 |
出版社 | 毎日コミュニケーションズ |
著者名 | Dierk Konig、Andrew Glover、Paul King |
『Groovyイン・アクション』は、groovy開発コミュニティの中核メンバーによってつくられた、ノウハウの詰まった参考書です。
その内容は、groovyはJavaライブラリを使用する親和性があることや、Pythonのような動的言語の特徴を持っているなどたくさんの魅力が詰まっています。
WebアプリケーションフレームワークであるGrailsの説明もあるので、網羅性もバッチリな参考書と言えますね。
口コミ・評判
Groovyはあまり人気がないのか、英語の本ばっかりで和書がほとんど無いのですが、このインアクションシリーズにまさか和書があるとは思ってなかったので、発見したときは狂喜乱舞しました。そして即ポチりました。 Grailsなどの説明も載ってるので非常に助かってます。
引用元:Amazon
【上級者編向け】groovyが学べる本おすすめ2選
続いて上級者向けのgroovy参考書を2つ紹介します。以下の本は英語で書かれているため、英語を読めるようにしておきましょう。
- groovyの概要と可能性を記載した『Groovy Programming』
- 生産効率を上げる技術がここに『Programming Groovy: Dynamic Productivity』
それぞれの参考書について、どんなことが学べるのか詳しく解説しますね。
1.groovyの概要と可能性を記載した『Groovy Programming』
書籍名 | Groovy Programming: An Introduction for Java Developers (English Edition) |
価格 | 電子書籍¥5,742 |
出版日 | 2010/7/27 |
出版社 | Morgan Kaufmann |
著者名 | Kenneth Barclay、John Savage |
『Groovy Programming』は、GUIビルダー、Groovlets、単体テスト、GroovySQLなどの高度な内容が学べる本です。
一流エンジニアによって書かれた参考書でもあり、その人が身に着けてきた技術内容を学べるとても貴重な参考書とも言えますね。
サンプルコードが大量にあるので勉強のやりがいがあるだけでなく、演習問題やgroovyを使えるWebサイトも提供されていますよ。
口コミ・評判
Groovyのすべての機能を、K&Rスタイルで、言葉や哲学をあまり使わずに、短く、わかりやすく、簡潔に説明します。私は両方の本、すなわちこの本と「GroovyinAction」を持っています。「GroovyinAction」は、デザインの目標と哲学に重点を置いており、言語そのものよりも言語の使用に重点を置いています。「GroovyinAction」を読むのは楽しいですが、プログラミングをするときはいつも「GroovyProgramming」を机の上に置いています。
引用元:Amazon
2.生産効率を上げる技術がここに『Programming Groovy: Dynamic Productivity』
書籍名 | Programming Groovy: Dynamic Productivity for the Java Developer (The Pragmatic Programmers) |
価格 | ペーパーバック¥4,685 |
出版日 | 2008/4/1 |
出版社 | Pragmatic Bookshelf |
著者名 | Venkat Subramaniam |
『Programming Groovy: Dynamic Productivity』は、groovyを使ってより早く効率を上げることを解説する本です。
本の内容は動的型付け、クロージャ、文字列、GDK、XML、スクリプトとクラス、メタオブジェクトプロトコル、単体テスト、モックなど、基本から応用まで学べます。
内容は会話スタイルで進むため、読み進めやすいのも特徴ですね。
口コミ・評判
非常によく書かれています。とりわけ私が特に読んで楽しんだこと: 。さまざまなタイピング; 動的、静的、強い、弱い、オプション。 。単一および複数のディスパッチ、真のポリモーフィズム。 。JavaとGroovyの両方の落とし穴。メタプログラミング、関数型プログラミング; カレークロージャを使用して高階関数を実装します。DSL、Groovy、モック、スタブを使用した単体テスト 動的言語の理解に役立ちます。
引用元:Amazon
groovyを本以外で学べる学習サイト3選
ここまでおすすめ参考書を紹介してきましたが、「参考書以外にgroovyは学べないのかな…」と悩む人もいるでしょう。
groovyは参考書以外に、学習サイトでも学べるんですね。具体的には以下の3つが挙げられます。
- Apache Groovy チュートリアル
- プログラミング入門 with Groovy – Qiita
- The Complete Apache Groovy Developer Course – Udemy
それぞれどんなメリットがあるのか、詳しく解説しますね。
1.Apache Groovy チュートリアル
『Apache Groovy チュートリアル』は、Java経験者に向けて基本からgroovyを解説しているサイトです。
groovyとは何かについても深く解説されており、どんな言語なのかやメリットなどもわかるのが特徴ですね。
内容はサンプルコードを多用しているため、実際に手を動かしながらgroovyの仕組みを理解できますよ。
[center][btn href=”https://koji-k.github.io/groovy-tutorial/index.html” class=”cubic1 green-bc shadow”]Apache Groovy チュートリアルの公式サイトはこちら[/btn][/center]
2.プログラミング入門 with Groovy – Qiita
『プログラミング入門 with Groovy』はプログラミング初心者がgroovyを学べる入門向けの学習サイトです。
groovyの概要から説明が始まり、環境構築や変数、繰り返しなどの基礎部分を丁寧に解説してくれます。
ボリュームはやや少なめですが、プログラミング初心者を想定した内容なので、このサイトから学び始めるといいですね。
[center][btn href=”https://qiita.com/saba1024/items/2bce044e54f450f8b549″ class=”cubic1 green-bc shadow”]プログラミング入門 with Groovyの
公式サイトはこちら[/btn][/center]
3.The Complete Apache Groovy Developer Course – Udemy
『The Complete Apache Groovy Developer Course』は、様々な言語などを動画視聴で学べるUdemyにあります。
内容はgroovyゼロから学ぶもので、最終的にアプリケーションを開発できるように応用まで解説してくれるんですね。
有料コンテンツかつ英語での解説になるため、英語が読める人のみ利用してみるといいでしょう。
[center][btn href=”https://www.udemy.com/course/apache-groovy/” class=”cubic1 green-bc shadow”]The Complete Apache Groovy Developer Courseの公式サイトはこちら[/btn][/center]
まとめ
今回はgroovyのおすすめ参考書について解説してきました。
groovyをより深く学ぶようにするには、本を複数購入してみてたくさんの知識を付けていくのが大事です。
しかしgroovyは業務で使われることは少ないため、知っておくべき言語ではないことを頭に入れておきましょう。
一方世界では、Javaと連携がとれる動的言語ということもあり、近年では注目を集めています。
英語で書かれた参考書も多いため、海外で働く人はgroovyも習得できるといいですね。