「JavaのDate型ってなに?」
「どうやって使うの?」
JavaのDate型は日時を取得する際に使用します。
しかし、そのまま使用しても見えづらく、使いづらい仕様です。
そこで本記事では、JavaのDate型の具体的なフォーマット設定、さらに良く使う文字列やCalendar型への変換までご紹介します。
実際のサンプルコードを交えた解説なので、JavaのDate型への理解も深まる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
JavaのDate型とは
Date型は日時を扱うデータ型です。
現在の日時をミリ秒まで取得できます。
実際には、日付の管理をするDateクラスのインスタンスを作成して日付を取得可能です。
//現在日時の取得
Date now = new Date();
System.out.println(now);
出力結果は「Thu Mar 07 22:48:19 UTC 2024」です。
new 演算子でインスタンスを作成すると、変数nowには現在の日時が入ってきます。
Java Date型の基本的な使い方
実際によくあるDate型の使い方を見ていきましょう。
Date型と文字列の相互変換方法
Date型を文字列(String)へ変換する場合にはvalueOfメソッドを使います。
Date型を、扱いやすい文字列に変更したいケースが多々ありますので、やり方を覚えておきましょう。
import java.util.Date;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
Date now = new Date();
String strnow = String.valueOf(now);
System.out.println("str : " + strnow);
}
}
出力結果は「str : Thu Mar 07 22:59:25 UTC 2024」です。
一方、文字列をDate型に変換する方法もございますので見ていきましょう。
変換には、SimpleDateFormatクラスのparseメソッドを使用します。
import java.text.ParseException;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
String str = "20200307 13:10:00";
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyyMMdd HH:mm:ss");
try {
Date day = sdf.parse(str);
System.out.println("day : " + day.toString());
} catch(ParseException e) {
e.printStackTrace();
}
}
}
出力結果は「day : Sat Mar 07 13:10:00 UTC 2020」です。
parseメソッドを使用して引数に文字列を指定します。
parseメソッドを使う場合、下記の対応をしないとエラーが出てしまうので注意しましょう。
- throws句を使ってParseExceptionなどに例外を投げる
- try-catch構文で例外処理
仮に下記のようなソースコードを実行した結果を見てみましょう。
import java.text.ParseException;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
String str = "20200307 13:10:00";
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyyMMdd HH:mm:ss");
Date day = sdf.parse(str);
System.out.println("day : " + day.toString());
}
}
「error: unreported exception ParseException; must be caught or declared to be thrown」のようなエラーが出てしまいます。
なお、下の記事ではJavaのStringをintに変換する方法を詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
→ JavaのStringをintに変換するには?方法から使い方まで紹介
Date型とCalendar型の変換方法
Date型は、現在時刻を保持していきます。
特定の日付を指定することはできません。
日付に関する細かい処理をしたい場合には、Calendarクラスを使用します。
Date型とCalendar型の組み合わせは、良く使われるので覚えておきましょう。
Date型からCalendar型の変換は下記のとおりです。
import java.util.Date;
import java.util.Calendar;
public class Main {
public static void main(String[] args) throws Exception {
Date date = new Date();
Calendar cl = Calendar.getInstance();
date = cl.getTime();
System.out.println(date);
}
}
出力結果は「Thu Mar 07 23:26:18 UTC 2024」です。
Calendarクラスを生成するときは「Calendar オブジェクト名 = Calendar.getInstance();」と書きます。
Calendar型の変数のgetTime()メソッドで現在時刻を取得し、Date型の変数に設定すると変換可能です。
なお、下の記事ではJavaの引数について詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
Java Date型のフォーマット設定方法
Java Date型は、そのまま使うと非常に見辛いフォーマットになってしまいます。
そこで、Java Date型でよく使うフォーマットの設定方法について見ていきましょう。
日本語フォーマットの設定方法
まずは何もフォーマットを設定しない状態でDateを出力させてみましょう。
import java.util.Date;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
Date date = new Date();
System.out.println(date);
}
}
上記だと「Sat Mar 09 04:47:18 UTC 2024」が出力されます。
日本時間ではありませんし、そもそもこちらの表記だと分かり辛いです。
そこで、取得した日付のフォーマットを指定して、日付を分かりやすく表示させましょう。
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
Date date = new Date();
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy'年'MM'月'dd'日'E k'時'mm'分'ss'秒'");
System.out.println(sdf.format(date));
}
}
出力結果は「2024年03月09日Sat 4時48分46秒」です。
yは年、Mは月、dは日、Eは曜日、kは時、mは分、sは秒と決まっています。
こちらのフォーマットを覚えておくと、自分なりに分かりやすいフォーマットを簡単に作ることが可能です。
よく使われるフォーマット形式の設定方法
他にも、Java Date型で良く使うフォーマットの設定を紹介します。
import java.util.Calendar;
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.Locale;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
//Calendarクラスのオブジェクトを生成する
Calendar cl = Calendar.getInstance();
Date date = new Date();
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd");
System.out.println("①:"+sdf.format(cl.getTime()));
SimpleDateFormat df = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd E HH:mm:ss");
System.out.println("②:"+df.format(date));
df = new SimpleDateFormat("yyyy年MM月dd日 E曜日");
System.out.println("③:"+df.format(date));
Locale locale = new Locale("ja");
Date now = new Date();
SimpleDateFormat dateFormat1 = new SimpleDateFormat("yyyy/MM/dd(EEEE) HH:mm", locale);
System.out.println("④:"+dateFormat1.format(now));
SimpleDateFormat dateFormat12 = new SimpleDateFormat("yyyy年MM月dd日 HH時mm分ss秒");
System.out.println("⑤:"+dateFormat12.format(now));
}
}
出力結果は下記のとおりです。
①:2024/03/11
②:2024/03/11 Mon 00:17:26
③:2024年03月11日 Mon曜日
④:2024/03/11(月曜日) 00:17
⑤:2024年03月11日 00時17分26秒
「yyyy/MM/dd」形式や、「yyyy年MM月dd日」形式などよく目にするフォーマットに変更が可能です。
良く使うパターン文字をまとめます。
フォーマット変更時には、下記のパターン文字を使用するので覚えておきましょう。
文字 | 説明 | 具体例(2024年3月09日14:09土曜日の場合) |
y | 年 | yy:24 yyyy:2024 |
M | 月 | M:3 MM:03 |
d | 日 | d:10 dd:09 |
E | 曜日 | E:土 EEEE:土曜日 |
k | 時(1 – 24) | k:14 |
m | 分 | m:9 mm:09 |
s | 秒 | 9秒の場合 s:9 ss:09 |
S | ミリ秒 | 小文字のsだと、秒の表示になるので注意 |
JavaとSQL Date型の相互変換方法
JavaのSQL Date型は、データベースに時間を登録する際に使う型です。
日付の文字列(java.util.Date)をSQLのDate型(java.sql.Date)に変換するには下記の方法があります。
- SimpleDateFormatとvalueOf() を使用
- getTime()を使用
今回は、SimpleDateFormatとvalueOf() を使用した方法を紹介します。
import java.text.SimpleDateFormat;
import java.util.Date;
public class Main {
public static void main(String[] args) throws IllegalArgumentException {
Date dt = new Date();
SimpleDateFormat simpleDateFormat = new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd");
String formattedDate = simpleDateFormat.format(dt);
java.sql.Date dt2 = java.sql.Date.valueOf(formattedDate);
System.out.println(dt2);
}
}
出力結果は「2024-03-10」です。
日付の文字列をSQLのDate型の「yyyy-mm-dd」のフォーマットに合わせて用意します。
フォーマット設定したデータを、valueOfメソッドに渡すとString型からSQLのDate型への変更が可能です。
JavaのData型についてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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まとめ
JavaのDate型について解説しました。
JavaのDate型は良く使われますが、単体だけではあまり使われません。
Clandar型やSimpleDateFormatなどと組み合わせ、加工して使われるケースが多いです。
また人の目に分かりやすいフォーマットに変換することもよくあります。
本記事で紹介した方法で、JavaのDate型を使いこなし、ぜひJavaの理解を深めてみて下さい。
なお、下の記事ではJavaのコンパイルについて詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
→ Javaのコンパイルとは?実行方法からjavacコマンドの基礎知識も紹介