Pythonエンジニアのフリーランス独立ガイド!年収や案件例も紹介

「フリーランスになると、どのくらい収入が上がるの?」
「独立するイメージが湧かない…」

フリーランスという働き方に憧れている会社員エンジニアの人は多いですよね。

ただ、収入面や働き方の違いから独立するイメージが湧かず、フリーランスになるべきか判断できない人もいるはずです。

そこで、今回はPythonエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や案件例を交えて解説します。フリーランスへの独立に活かせるスキルや案件獲得におすすめのエージェントサービスも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Pythonのみでもフリーランスエンジニアへの独立は可能

習得言語がPythonのみでも、フリーランスエンジニアへの独立は可能です。Pythonの実務経験があれば、下表のようにフリーランスとして獲得できる仕事が数多くあります。

Pythonを使用したシステム開発 システムの基本設計~テストまでの工程を担当
Pythonを使用したシステム機能の改善と保守 システムの新機能追加や障害対応
ロボット開発 ロボットの設計~テストまでの工程を担当

PE-BANKに掲載されている案件をもとに記載

Pythonの習得のみで案件獲得が可能なのは、Python言語に需要があるからです。Pythonはwebアプリケーションの開発だけに留まりません。

最近では、Pythonの特徴であるスクレイピング技術(Web上のテキストや画像を自動でデータ収集する機能)を活用しデータ分析や解析も行います。

加えて、Pythonは数学的処理が得意な言語であるため、AIといった最新技術にも携われるのです。

上記のように、様々な分野でPythonが利用されることから案件が多いだけではなく、需要や将来性もあります。

そのため、習得言語がPythonのみでもフリーランスエンジニアへの独立は可能です。

ただし、獲得できる案件をさらに多くし活躍の場を増やすためにも、Pythonに加え他のプログラミング言語やクラウドといった関連スキルを身につけることが賢明です。

未経験からの独立には相応の学習時間が必要

未経験からフリーランスへの独立には、相応の学習時間が必要です。

Pythonは、コードがシンプルで簡潔のため、習得難易度は比較的低めです。ただし、案件でPythonを使うにはコードをミスなくスムーズに書く必要があるため、実務で使うレベルのスキルを身につけるのに時間がかかります。

加えて、現在活発に行われているデータ解析やAIといった最新技術の分野では、専門性の高いプログラムを行うため、難易度が高くなります。

最新技術を扱うには、Pythonの知識やスキルに加え、統計学といった数学の知識も必要になり、コードの記載が複雑だからです。

そのため、Pythonを未経験で独立すると、相応の学習時間が必要になります。

独立は副業等で実案件に取り組んだ後がベスト

Pythonエンジニアのフリーランスへの独立は、副業等で実案件に取り組んだ後がベストです。独立前に実案件を経験すると、フリーランスの働き方が自分にあうのか判断できます。

フリーランスは、エンジニアリングの仕事以外に『案件獲得』や『経費の管理』など会社員には行わない用務もこなさなければなりません。

会社員とフリーランスは働き方が異なるため、独立後に「働き方がイメージと違かった…」となれば、会社員に戻る可能性があります。

そのため、独立前にフリーランスの働き方を副業で疑似体験し、自分にあうのかを判断することが大切です。

おさえておきたいフリーランスPythonエンジニアの基礎知識

ここからは、次のトピック別でフリーランスPythonエンジニアについて紹介します。

平均年収

フリーランスPythonエンジニアの平均年収は、約864万円です。会社員に比べ、フリーランスPythonエンジニアの平均年収は高い傾向にあります。

平均年収
フリーランスPythonエンジニア 912万円(※1)
会社員Pythonエンジニア 556万円(※2)

※1:『レバテックフリーラン』に掲載されている案件単価をもとに算出しています。
※2:『求人ボックス』のデータをもとに記載

フリーランスの収入は、実務経験年数やスキルレベルに応じて高くなります。加えて、取引先と単価交渉が可能なため、営業力次第で収入アップが可能です。

一方、会社員は基本的に勤続年数や年齢に応じて、収入が決まります。たとえ、若手社員が高いスキルを身につけても、それほど稼げないのが現状です。

フリーランスPythonエンジニアになれば、実力や経験が重要視されるため、会社員よりも稼げます。

仕事内容

フリーランスPythonエンジニアの仕事内容は、主に次の4つです。

  • Webアプリケーションの開発
  • データ分析
  • AIツールの開発
  • アルゴリズムの開発

Pythonエンジニアは設計やプログラミングを行うだけでなく、データ分析やアルゴリズム開発といった研究分野でも活躍できます。

具体的に、Pythonエンジニアの仕事内容は、次のような案件例があります。

仕事内容 具体例
Webアプリケーションの開発 Pythonを利用したWebアプリケーションの基本設計~テストまで担当
データ分析 データ加工や収集に関するシステムの基盤開発
AIツールの開発 AIツールの詳細設計~テストまで担当
アルゴリズムの開発 需要予測アルゴリズムの開発

PE-BANKに掲載されている案件をもとに記載

Pythonは、様々な用途で利用できる言語であるため、仕事内容が多い言語です。フリーランスになれば自分で仕事を選べるため、特定の仕事内容を選ぶことも可能になります。

主な仕事場

フリーランスPythonエンジニアの主な仕事は、取引先が指定するオフィスです。ただし、自宅でも仕事ができます。

フリーランスの案件には、取引先の指定するオフィスで仕事を行う『常駐』と働く場所を問わない『リモート』案件があります。

フリーランススタートに掲載されている案件の常駐とリモートの比率をみると、次のようにおよそ半々です。

出典:フリーランススタート

しかし、仕事内容で常駐とリモートの案件が決まることが多くあります。データ分析やAIツールの開発は機密情報が多く、社外にデータの持ち出しが認められづらいため、常駐案件が多いです。

一方、Webアプリケーションの開発やアルゴリズムの開発は、プログラミング能力が要求される案件が多いため、リモートが可能になります。

案件の応募条件

フリーランスPythonエンジニアは、案件の応募条件にPythonの実務経験を必要とする場合が多いです。

ただし、データ分析やAIツールの開発といった研究分野の案件には、次のような関連スキルが欠かせません。

  • 機械学習
  • ディープラーニングの知見
  • クラウドの知識

一方、Webアプリケーション開発やアルゴリズムの開発では、PythonやWebの開発経験、アルゴリズムに関する知見が必須です。

フリーランスPythonエンジニアの案件は、Pythonの実務経験が必要な場合がたくさんあります。

加えて、仕事内容に応じて他プログラミングスキルや関連スキルも求められることがあるのです。

需要/将来性

フリーランスPythonエンジニアの需要や将来性は高いと言えます。

Pythonの人気に加え、AIといった最新技術で利用される言語のため、今後も案件数が増え続けると予想できます。

TIOBE Indexが、Googleといった検索エンジンのデータをもとに公表したPython言語の人気は2018年より増加傾向です。

出典:TIOBE

加えて、総務省が発表した情報通信白書によると、AIの中でもPythonを用いて開発することが多い『機械学習プラットフォーム』の市場規模は年々増加すると予想されています。

出典:情報通信白書 令和4年

市場規模が大きくなると、案件数も増えるため、フリーランスPythonエンジニアの需要や将来性は高いと言えるのです。

フリーランスPythonエンジニアに独立する3つのメリット

ここからは、Pythonエンジニアがフリーランスへ独立するメリットを、3つまとめて紹介します。

なお、案件紹介サイト「Relance」が1021名のフリーランスエンジニアに「フリーランスになって感じたメリット」を聞いた調査結果は次のとおりです。

出典:Relance

収入の上限がなくなる

収入の上限がなくなる点は、Pythonエンジニアがフリーランスになるメリットの1つです。

フリーランスの収入は、実務経験年数やスキルレベルに応じて決まります。フリーランスPythonエンジニアの案件単価は、次のようにばらつきがあるのです。

出典:レバテックフリーランス

フリーランスの単価は案件ごとで異なり、実務経験年数やスキルレベルに応じて、高くなります。フリーランスPythonエンジニアは、自分の努力次第で単価を上げられるため、収入の上限がなくなるのです。

一方、会社員は定期昇給のため、初任給から年々収入が上がり、いずれ年収は頭打ちになります。

会社員とは異なりフリーランスなら、Pythonの経験を積み、スキルレベルを上げれば収入を上げ続けることが可能です。

働く時間・場所に融通が効く

働く時間と場所に融通が効く点は、Pythonエンジニアがフリーランスになるメリットの1つです。

先ほども解説したとおり、フリーランスになると、リモートでも仕事ができます。リモート案件を獲得すれば、働く日時は決められていないため、好きな時間と場所で仕事が可能です。

ただし、会社員の場合は就業規則に従い仕事をするため、働く時間や場所が決められます。多くの企業では、日勤またはシフト制で働く時間が決められ、仕事場は会社のオフィスが基本です。

出社をすれば、通勤に時間もかかります。勤務時間に加え、会社までの移動にも時間がかかるため、半日ほど仕事のために時間を使うことになるのです。

フリーランスPythonエンジニアになれば、会社員とは働き方を変えられるため、働く時間と場所に融通が効きます。

仕事内容を選べる

仕事内容を選べる点は、Pythonエンジニアがフリーランスになるメリットの1つです。

フリーランスになると、自分で案件を受けるため、自分の好きな仕事内容を選べます。Pythonなら、機械学習やAIといった最新技術を扱う案件に携わることも可能です。

特定領域の仕事内容を中心に案件を選べば、専門性を身につけられます。加えて、最新技術に携わる案件であれば今後も活発に開発を行うと予想されるため、高単価案件がたくさんあるのです。

一方、会社員Pythonエンジニアは会社の方針に従い、上司が部下の仕事を管理します。上司に指示された仕事をこなすため、会社員は自分で仕事内容を選べません。

そのため、Pythonエンジニアが独立すれば自分の好きな仕事内容を選べるため、専門特化できます。

フリーランスPythonエンジニアに独立する3つのデメリット

メリットに続き、ここからはPythonエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットを、3つまとめて紹介します。

なお、案件紹介サイト「Relance」が1021名のフリーランスエンジニアに「フリーランスになって感じたデメリット」を聞いた調査結果は次のとおりです。

出典:Relance

毎月の収入にムラが出やすい

毎月の収入にムラが出やすい点は、Pythonエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。

フリーランスになると、次の理由から毎月の収入にムラが出やすくなります。

  • 案件ごとに単価が異なる
  • 必ず仕事を得られるわけではない

Pythonエンジニアの案件単価は、30~100万円超え(※1)と分布に幅があります。獲得した案件で稼ぎが決まるフリーランスは、高単価の仕事があるものの毎月の収入が変わるのです。

加えて、案件へ応募するのは自分だけではないため、仕事が途切れてしまうと無収入の月もあります。

一方、会社員Pythonエンジニアは固定給のため、毎月ほぼ一定の収入を得られます。日本は一般的に月給制を採用する企業が多く、主に基本給と残業代が毎月支給されるため、安定収入です。

会社員Pythonエンジニアがフリーランスに独立すると、給与形態の違いから、毎月の収入にムラが出ます。

※1:レバテックフリーランスの単価相場を参照

税金や保険料の負担が大きくなる

税金や保険料の負担が大きくなる点は、Pythonエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。

フリーランスは控除額(金額を差し引くこと)が少なく、会社員と加入する保険の違いから、税金や保険料の負担が大きくなります。

具体的な金額で、Pythonエンジニアの会社員とフリーランスで税金や保険料の負担額を比較すると、次のようにフリーランスの方が多くなります。

なお、税金や各保険料は、年収500万円で扶養者なし、フリーランスの経費は40万円で青色申告しないと仮定して税金シミュレーションより算出した結果です。

会社員 フリーランス
所得税 13万7800円 26万6900円
住民税 24万5300円 35万7200円
厚生年金 45万180円
健康保険 26万6000円
国民年金 48万8800円
国民健康保険 19万8240円
雇用保険 3万円
合計 112万9280円 131万1140円

税金(所得税と住民税)の計算方法は、収入から控除額を引いた金額に税率をかけます。すなわち、控除額が少ないほど、税金は高くなるのです。

実のところ、控除額が大きいのは給与所得控除(会社員が給与に応じて言って額を差し引くこと)であり、会社員のみに適応されます。

具体的には、年収500万円の会社員は144万円(※1)を給与所得控除として差し引けるのです。

会社員Pythonエンジニアがフリーランスになると、控除額や加入する保険の違いから、支払いの負担額はフリーランスが多くなります。

※1:500万×20%+44万=144万円(計算式は国税局の給与所得控除を参考)

自身での案件獲得や交渉が必要になる

自身での案件獲得や交渉が必要になる点は、Pythonエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。

独立すると、次の理由から、自身での案件獲得と取引先との交渉が必要になります。

  • 収入を得るため
  • 希望に沿った仕事を受けるため

フリーランスは、仕事を獲得できなければ収入を得られません。ただし、収入面だけを気にかけると、納期や稼働時間が希望に沿わない契約になることもあります。

理想に近い契約にするには、自分で取引先との交渉が必要です。ただ、会社員から独立すると、案件獲得や取引先との交渉経験がなく不安を抱える人がたくさんいます。

一方、会社員は営業部や上司が、案件獲得や取引先との交渉を行います。会社員なら、エンジニアリングの仕事に集中できるのです。

会社員からフリーランスに独立すると、希望に沿った仕事を受けて収入を得るため、自分で案件獲得し取引先との交渉も必要になります。

フリーランスPythonエンジニアへの独立に活かせる5つのスキル

他業種を含む会社員からフリーランスPythonエンジニアへの独立には、技量以外にもこれまで培ったスキルが重要です。

そこで、ここからはPythonエンジニアがフリーランスへの独立で活かせるスキルを、5つまとめて紹介します。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、Pythonエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。

ここでいう、コミュニケーションスキルとは『伝える力や聴き取る力』のことを指します。

フリーランスPythonエンジニアにコミュニケーションスキルがあれば、仕事がスムーズに進みます。取引先の要望を正確に聴き取れると、求められている開発を正しく行えるからです。

コミュニケーションはニュアンスの違いや聴き手の受け取り方次第で、話の内容が大きく変わることがあります。誤解を生じたまま作業を進めることがないよう、要望に不明点があれば、取引先に仕事内容の確認をとるようにしましょう。

話し合いの場では取引先の要望と自分が聴き取った内容を一致させるため、正確に表現し伝える力が重要になります。

もし、フリーランスPythonエンジニアに伝える力や聴き取る力がなければ、仕事が円滑に進まないため、コミュニケーションスキルは大切です。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは、Pythonエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。

マネジメントスキルとは『タスクの順位付けと進行管理』のことを指します。

Pythonエンジニアが独立すると用務の多い働き方に変わるため、マネジメントスキルがあれば、フリーランスの用務を計画的にこなせるのです。

ここでいう、フリーランスの用務とは次のような仕事を指します。

  • 案件獲得
  • 仕事の進行管理
  • 経費や帳簿の管理
  • 確定申告と納税

独立すると、案件を進めながら、合間を縫ってフリーランスの用務を行わなければなりません。都度、タスクの優先順位を考えて行動しなければ、仕事が途切れたり確定申告時にミスが起こる可能性があります。

そのため、フリーランスの用務は、日々正確に行うことが重要です。「明日やればいいや…」と後回しすればその日を境に気持ちが緩み、投げやりになりかねません。

タスクを明確にし優先準備付けや進行管理をしっかり行わなければ、いずれ自分が苦しむことになります。

もし、フリーランスPythonエンジニアがタスク管理をできなければ、フリーランスの用務をこなせないため、マネジメントスキルは大切です。

情報収集力

情報収集力は、Pythonエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。

ここでいう、情報収集力とは『Pythonに関する最新情報のキャッチアップ』を指します。

常にPythonの情報を収集すれば、需要のあるスキルがわかり、希望に沿う案件を獲得しやすくなるのです。Pythonに関する情報は、案件検索するとわかります。

今後発展が予想されるPythonのAI系案件には、次のようなスキルを必要とする仕事がたくさん掲載されています。

出典:レバテックフリーランス

上の画像から、データ解析や深層学習のスキルを身につけると、案件を獲得しやすくなると判断できます。

深層学習には、統計学や微分積分などの数学的な知識が必要です。数学は基礎から知識を積み上げなければならず、時間がかかるため、日々の学習が重要になるとわかります。

もし、リーランスPythonエンジニアがPythonの情報を集めなければ、希望に沿う案件を獲得しづらくなるため、情報収集力は欠かせません。

営業力

営業力は、Pythonエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。

ここでいう、営業力とは『取引先へのアプローチスキルやプレゼンテーションスキル』を指します。営業力があれば、仕事が途切れづらくなります。

フリーランスになると、自分で案件を獲得するのが必須です。案件への応募者は、自分だけではないため、取引先に採用される必要があります。

そのため、取引先に技量やコミュニケーションスキルといった自分の強みをアピールしながら、案件応募者と差別化を図らなければなりません。

もし、フリーランスPythonエンジニアが自分を売り込めなければ、取引先から採用されづらいため、営業力は大切になります。

交渉力

交渉力は、Pythonエンジニアの独立に活かせるスキルの1つです。

ここでいう、交渉力とは『説得力や戦略的思考力』を指します。交渉力があれば、希望条件に沿った案件を獲得しやすくなります。

案件を自分の希望に近い契約条件にするためには、取引先との交渉が欠かせません。具体的に単価や納期の交渉を行う前に、取引先への説得方法を考えます。

自分の強みを明確に伝えることはもちろん、取引先へのアプローチ方法や妥協点を見つけ出すことも重要です。

そのうえで、話の流れを考え、取引先が納得して契約締結できるような交渉をする必要があります。

もし、フリーランスPythonエンジニアが戦略的に交渉できなければ、希望に沿った案件を獲得しづらいため、交渉力は大切です。

フリーランスPythonエンジニアが案件を獲得する4つの方法

独立したら、案件をどのように獲得するのかイメージが湧かない人もいますよね。

そこで、ここからはフリーランスPythonエンジニアが仕事を獲得する方法を、4つにまとめて紹介します。

クラウドソーシングサイトを活用する

クラウドソーシングサイトの活用は、フリーランスPythonエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

クラウドソーシングとは、依頼主と受注者がオンライン上でつながり、仕事をする業務形態を指します。実務経験が浅い人でも応募可能な案件や単発の仕事が多く、業種職種別に案件数も豊富です。

加えて、クラウドソーシングサイトでは案件への応募時に書類選考や面接を行うケースがほとんどありません。受注者が依頼主が掲載する案件へオンライン上で応募するのみになります。

そのため『すぐに仕事がほしい』や『単発の仕事をしたい』場合には、クラウドソーシングサイトの利用が有効です。

なお、活用するクラウドソーシングはフリーランスPythonエンジニア向けの案件数が多い次のサイトがおすすめです。

ちなみに、クラウドワークスには次のような案件があります。



出典:クラウドワークス

クラウドソーシングサイトは、依頼主が事前に仮払いをしてから仕事を始めるしくみのため、報酬が払われない心配はなく、安心して利用できるサービスです。

フリーランス向けエージェントサービスを活用する

フリーランス向けエージェントサービスの活用は、フリーランスPythonエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

フリーランス向けエージェントとは、案件獲得の営業から契約の全工程を代行するサービスです。

『効率よく仕事を得たい』や『より希望に合う案件を獲得したい』場合に、フリーランス向けエージェントサービスの利用が有効です。

案件紹介前に、エージェントの担当者と仕事内容や希望単価など条件を擦り合わせます。情報共有後、希望条件に最適な案件を利用者に紹介するため、希望に沿った仕事を獲得しやすいのです。

加えて、エージェントが抱える案件は中・長期的に参画できる仕事が多く、安定的に仕事を獲得しやすい特徴もあります。

特に案件数が多く、仕事を安定的に獲得しやすいのは次のフリーランス向けエージェントサービスです。

フリーランス向けエージェントを活用すれば、仕事の紹介から契約までの全工程をお任せできるため、効率よく案件を獲得できます。

知人・友人から紹介してもらう

知人や友人からの仕事紹介は、フリーランスPythonエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

互いに知った間柄の知人や友人なら、スキルレベルや人間性を熟知しているため、案件のミスマッチを防げます。また、信頼関係が成立していることもあり、継続的に仕事を任せてもらえる可能性は高いです。

そのため『案件の獲得先を増やしたい』や『仕事を得るのと同時に営業力も身につけたい』場合に、知人や友人からの案件紹介が有効です。

ただし、知人や友人からの案件紹介は、単価交渉もしにくいといったデメリットもあります。

知人や友人からの案件紹介はトラブルこそ少ないものの、万が一仕事で大きなミスをした場合には人間関係にも影響することを念頭におきましょう。

知人や友人から案件を紹介してもらうには、「自分に任せてもらえる仕事はないか」と直接声をかけます。前職での知人や独立した友人などより多くの人に、声をかければ営業力も身につきます。

依頼先へ問い合わせる

依頼先への問い合わせは、フリーランスPythonエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

依頼先へ電話やメールで問い合わせると、ビジネスに注力している印象を与えます。依頼先に『熱心さ』や『人間性』が伝われば、安定的に案件をもらえる可能性もあるのです。

取引先は、仕事を依頼したい一方で、これまで取引のない人に案件を任せることに不安を抱えることもあります。

取引先の求めるレベルで作業を終わらせてくれるとも限りませんからね。

そのため、以前に仕事を依頼した人であれば、作業の正確さといった仕事ぶりがわかっています。取引先は、案件を任せられる人なのか判断しやすくなるのです。

ただし、依頼先が忙しい場合や不在時は対応できないこともあります。加えて、仕事の依頼先への連絡頻度が高すぎると、執拗な印象を与え逆効果の場合もあるのです。

取引先にとってベストな問い合わせ方は、1~2ヶ月ごとにメールで連絡をします。ただし、メールの場合は見てもらえない可能性があるため、3ヶ月に1度の頻度で電話するのがおすすめです。

依頼先へ問い合わせると、継続的に案件を任せてくれる可能性もあるため、有効な案件獲得方法になります。

フリーランスPythonエンジニアにおすすめのエージェントサービス4選

Pythonエンジニアの独立後、効率的に案件を獲得し、エンジニアリングの仕事に集中するにはエージェントサービスの利用がおすすめです。

そこで、ここからはフリーランスPythonエンジニアにおすすめのエージェントサービスを、4つ紹介します。

フリーランスのミカタ

フリーランスのミカタは、高単価のフルリモート案件を数多く掲載していることが特徴のエージェントです。

今の仕事や今後のキャリアに関する悩みや不安があれば、専任のコンサルタントにいつでも相談可能です。現状のスキルレベルと年収から理想の条件を加味しつつ、あなたに適した案件を中・長期的に紹介してくれます。

高単価でフルリモートの案件を安定して獲得したい人には、フリーランスのミカタがおすすめです。

具体的には、次のようなPythonの案件があります。


出典:フリーランスのミカタ

フリーランスのミカタを活用すれば、高単価な案件が多いうえ、一人の専任コンサルタントが担当するため、理想のキャリアを積みやすくなります。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、取引先企業が多く、案件も豊富なエージェントです。

レバテックフリーランスなら、公式サイトで紹介可能な案件を詳細に確認できます。担当者からの案件紹介だけでなく、自分でも仕事を探せるのです。

現状のスキルレベルで獲得できる案件や単価を確認したい人には、レバテックフリーランスの利用をおすすめします。

具体的に、レバテックフリーランスには次のようなPythonの案件が掲載されています。

出典:レバテックフリーランス

レバテックフリーランスを活用すると、締め日から報酬支払いまでの期間が15日と短いため、すぐに収入を手にできます。

PE-BANK

PE-BANKは、手数料を詳細に公開しているエージェントです。

報酬を受け取った回数で手数料が変わるため、PE-BANKを利用するほど低手数料になります。かつ取引先が1000社以上と多く、利用者のリピート率も高めです。

手数料を低くおさえたい人には、PE-BANKがおすすめのエージェントです。

具体的に、PE-BANKには次のようなPythonの案件が掲載されています。

出典:PE-BANK

PE-BANKを活用すると、資格の受講料や書籍の購入代金を一部負担してくれるため、スキルアップの環境が整っています。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは、リモート案件や週2~3日稼働といった柔軟な働き方が可能なエージェントです。他案件との掛け持ちや起業準備など、自分の都合に合わせた働き方ができます。もちろん、週5稼働の案件も多数掲載されています。

自分のペースで仕事をしたい人には、ITプロパートナーズがおすすめです。

具体的に、ITプロパートナーズには次のようなPythonの案件が掲載されています。



出典:ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは、支持率No.1を獲得した実績から多くのフリーランスエンジニアが利用しています。

フリーランスPythonエンジニアとして成功する3つのポイント

Pythonエンジニアから独立し、フリーランスとして活動を続けるには、継続的に収入を得る必要があります。

そこで、ここからはフリーランスPythonエンジニアとして成功するポイントを、3つまとめて紹介します。

独立する目的を明確にしておく

『独立する目的は明確にしておく』ことは、フリーランスPythonエンジニアが成功するポイントの1つです。

独立する目的が明確でなければ、フリーランスになっても、すぐに活動をやめる可能性があります。

フリーランスになると、エンジニアリング以外の仕事に『案件獲得』や『経費と帳簿の管理』『スキルアップ』などすべきことが山積みなのです。

用務が多いなかでフリーランスとして働くには『目的や目標』が必要です。「高収入を得たい」や「生活ペースに合わせて自由に働きたい」といった目的や目標があれば、用務をやり通す努力を続けられます。

独立する前にフリーランスになる理由を明確にすれば、目的や目標に向かって挑戦できるため、フリーランスの活動を続けられます。

得意な専門領域のスキルを磨く

『得意な専門領域のスキルを磨く』ことは、フリーランスPythonエンジニアが成功するポイントの1つです。

専門領域に特化したスキルを磨くと、高単価の案件を安定的に獲得しやすくなります。

先ほども解説したとおり、Pythonエンジニアには、次のような仕事内容があります。

  • Webアプリケーションの開発
  • データ分析
  • AIツールの開発
  • アルゴリズムの開発

いずれの仕事内容にも、Pythonの知識以外にも関連スキルが必要です。そのため、仕事内容を絞り込み専門領域を特化させれば、より深い知識を習得できます。

案件単価は、実績やスキルレベルに応じて高くなるため、専門的な知識を身につけるほど高単価案件を獲得しやすくなるのです。

手広く学習し浅い知識を身につけるよりも、専門特化させより深い知識やスキルを習得すれば、収入アップにつながりやすくなります。

Python以外の言語も身につける

『Python以外の言語も身につける』ことは、フリーランスPythonエンジニアが成功するポイントの1つです。

Python以外の言語を身につけると、獲得できる案件の幅が広がります。具体的には、Python以外にも次のような言語を必要とする案件があります。

出典:レバテックフリーランス

Python以外にPHPやJavaScriptも合わせて身につけると、より活躍できる幅が広がります。獲得できる案件が増えれば、好きな仕事を選びやすくなるため、キャリアや収入アップにもつながるのです。

フリーランスPythonエンジニアへの独立にまつわるFAQ

最後に、Pythonエンジニアの独立によくある質問へまとめてお答えします。

Pythonの案件は「少ない」って噂は本当?

Pythonの案件は、決して少なくありません。

フリーランススタートに掲載されているPythonの案件数は、言語別で5番目に多い結果です。

出典:フリーランススタート

AIといった最新技術にもPythonは使われるため、今後も案件数が減ることも考えづらい言語です。

フリーランスPythonエンジニアは自宅でも働けるの?

フリーランスPythonエンジニアは、自宅でも仕事が可能です。

Pythonを扱う案件は、次のようなフルリモートの案件がたくさんあります。

出典:PE-BANK

フルリモートだけでなく、月に1日は取引先に出向くといった一部リモート案件もあります。Pythonは案件数が多いため、自分の好きな場所で働きやすい言語です。

まとめ

今回は、Pythonエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や案件例を交えて解説しました。

Pythonは、様々な用途に利用できるため、多くの開発で使われる言語でもあります。具体的には、Pythonで次のような開発を行います。

  • Webアプリケーション開発
  • データ分析
  • AIツールの開発
  • アルゴリズムの開発

上記の分野から、特定の領域に絞ることをおすすめします。専門性が身につき、高単価案件を獲得しやすくなるからです。

独立後に、「イメージと違った…」と後悔することがないよう、他のフリーランスPythonエンジニアに関する情報も転身前に確認しましょう。

フリーランスとして活動し続けるために、重要です。